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第六章
第百四十六話 第二回探索前夜
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焔輝クランと戦獣クランそれぞれのクランマスターから叙事級魔導具のオーダーメイド品の製作依頼と、その素材集めのためにエリアボスの討伐依頼を受けた。
両クランの全ての依頼を達成した際の報酬額の見込みは約五十億オウロ。
アルヴァアインの物価だと前世の円で換算して約二千億円といったところか。
そこに討伐依頼のエリアボスの素材で不要な物をギルドで売却すれば更に増える上に、エリアボスを倒して出現する宝箱の中身もある。
約五十億オウロという依頼報酬だけで考えても破格の金額だが、宝箱の中身次第では更に倍以上に膨れ上がることだろう。
「まぁ、叙事級の魔導具とエリアボスの素材の価値を考えれば当然か」
「神造迷宮のエリアボスの強さが暫定でSランクとして、討伐する際の指標はSランク冒険者一人とAランク冒険者十数人でしたか?」
「基本的にはな。ボスによってはその人数とランク以下でも勝てる場合もあるようだ。相性と対策次第ではSランク冒険者がいなくても討伐できているみたいだぞ。逆にSランクを複数人用意しても勝てないエリアボスもいるらしい。結構強さに幅があるみたいだな」
第一大階層のエリア数は百を超えている。
つまり、エリアボスも百体以上存在するということになる。
ならば、その強さに個体ごとに差があっても何ら不思議ではない。
「明日の探索では、最初に第二十四エリア帯の拠点に向かうのですか?」
「その予定だけど、何か問題が?」
「問題というわけではありませんが、ただでさえ第一大階層は広いのですから、既に探索の済んでいるエリア帯へ向かうのではなく、第二十四エリア帯からは距離のあるエリア帯で拠点を作って探索する方が、現地情報が増えて結果的に効率が良いのでは、と思っただけです」
「ふむ。一理あるな……」
ヴァルハラクランの拠点がある第二十四エリア帯は前回の探索で調べ尽くした感はある。
隣接する周りのエリア帯にも特に目立った特徴は無い。
いや、正確にはあるのだが、俺とリーゼロッテ以外のメンバーには少し厳しい難易度のエリア帯が広がっていた。
二回目の探索でも一回目と同じように第二十四エリア帯で狩りと採取をするぐらいならば、新しいエリア帯を探索する方がよっぽど有意義だし刺激的な経験が出来そうだ。
「じゃあ、初回とは反対側の方向に向かって行ってみるか」
「分かりました。エリアは何処にしますか?」
「んー、拠点を作るなら他の冒険者達が滅多に来ないような辺鄙なエリア帯がいいだろうな。初回はエリン達に選ばせたから今回は俺が行き先を選ぶか。となると……」
【無限宝庫】から巨塔ダンジョンの資料を取り出してパラパラと捲っていく。
【情報賢能】の【情報保管庫】にもスキャンしたこの資料の情報が保管されており、いつでも閲覧することができる。
そのため、実物を取り出して捲る必要はないのだが、こうして手に触れて資料を捲った方が良い案が浮かぶ……ような気がするからだ。
背後から抱きついてきて俺の手元を覗き込んでいるリーゼロッテの重みと柔らかさを体感しつつ、一つのエリア帯を選択した。
「明日はこのエリア帯に向かうとしよう」
「資料を読む限りでは、中層の魔物にしては強さはそこまででは無いようですね」
「基本は上層レベル、稀に中層レベルってところだな」
巨塔ダンジョンこと大迷宮界域の第一大階層では、大階層全体のエリア帯の難易度を大きく五つに分類している。
出入り口である巨大門がある第一エリア帯とその周辺の一桁番号のエリア帯を〈表層〉。
第十エリア帯から第二十エリア帯を〈上層〉。
第二十一エリア帯から第五十エリア帯を〈中層〉。
第五十一エリア帯から第七十エリア帯を〈下層〉。
第七十一エリア帯から第二大階層へと通じるエリアまでを〈深層〉と呼称されている。
深層に近付くほどに各層全体の魔物の平均レベルも上がって攻略難易度も上がる傾向にあるが、難易度が上がる一番の理由は入り口がある第一エリアからの物理的な距離だ。
基本的にはエリア帯の数字が大きいほど入り口から距離が離れているため、そこに至るまでに体力も物資も消耗せぜるを得ない。
そんなコンディションの中で魔物と戦うのだから、その魔物の強さは通常よりも増して感じられることだろう。
表層から深層に向かうほど魔物の平均レベルが上がるとは言ったが、それはあくまでも目安でしかない。
各層ごとに魔物のレベル帯が定められているわけではなく、この分類自体がこれまで挑んだ先駆者達の経験によって便宜上定められたものだ。
そのため、中層に属するエリア帯であっても、そこにいる魔物の強さは上層にいるレベルであることも珍しくない。勿論、逆の場合のエリア帯もあるし、エリアボスの強さに関しては判断基準は別なので油断は禁物だ。
そういった情報を元に選んだ今回の行き先の中層のエリア帯は、そうした上層レベルの強さの魔物を中心としたエリア帯になる。
「上層レベルの強さなら他の冒険者もいるのでは?」
「このエリア帯までの道中が少し厄介でな。そんな厄介な道をわざわざ通ってまでこのエリア帯に向かう冒険者はいない。上層レベルの魔物と戦うために中層まで遠征するやつはいないからな」
「なるほど。そういう理由なら他の冒険者と魔物を取り合うことも無さそうですね」
「ああ、それもこのエリア帯を選んだ理由の一つだ」
「他にも理由があるのですか?」
「このエリア帯や周辺のエリア帯の魔物素材や資源が魅力的でな」
「資料によればそこまで珍しい素材や資源では無さそうですが?」
「まぁな。でも、それらの素材と資源が纏めて手に入る立地にあるエリア帯というのは魅力的だろ? 道中は少しアレだが、それ以外の環境は良さそうだし競合する冒険者もいないからな」
「確かに。言われて気付きましたが、同様の素材や資源が入手できる他のエリア帯と比べると、かなり恵まれた環境のようですね」
「ああ。道中に関しては対策が取れるし、距離に関してもマップを見る限りではショートカットできる道がある。あとは拠点を築けば完璧だな」
基本となるのが上層レベルの魔物だから、一番レベルの低いセレナや次に低いエリンとカレンのレベル上げにもちょうど良さそうだ。
「行き先はそれで良いとして。次は前回の戦利品の力を手に入れるとするか」
[アイテム〈燦焔飛竜の騎乗槍〉から能力が剥奪されます]
[スキル【燦焔閃光】を獲得しました]
[アイテム〈緋飛竜の竜殻籠手〉から能力が剥奪されます]
[スキル【竜鱗障壁】を獲得しました]
[スキル【緋殻攻盾】を獲得しました]
[アイテム〈竜焔の宝珠〉から能力が剥奪されます]
[スキル【竜焔の理】を獲得しました]
[アイテム〈戦魔の角冠〉から能力が剥奪されます]
[スキル【戦魔の晶角】を獲得しました]
[スキル【悪魔の智慧】を獲得しました]
[アイテム〈紫晶戦魔将の戦鎌〉から能力が剥奪されます]
[スキル【霊魂侵撃】を獲得しました]
[スキル【紫晶矛盾】を獲得しました]
[アイテム〈殺走狼王の毛皮〉から能力が剥奪されます]
[スキル【狼王闘衣】を獲得しました]
[スキル【狩猟殺走】を獲得しました]
[アイテム〈殺戮狼牙の短剣〉から能力が剥奪されます]
[スキル【殺戮魔刃】を獲得しました]
[スキル【疾走の心得】を獲得しました]
[アイテム〈混蟲女王の宝香飾〉から能力が剥奪されます]
[スキル【友愛なる心証】を獲得しました]
[スキル【高貴なる優美さ】を獲得しました]
[アイテム〈魔煌百足の蛇腹剣〉から能力が剥奪されます]
[スキル【猛毒魔刃】を獲得しました]
[スキル【伸縮】を獲得しました]
[アイテム〈狂煌蟷螂の短剣〉から能力が剥奪されます]
[スキル【殲裂魔刃】を獲得しました]
[スキル【心身狂撃】を獲得しました]
[アイテム〈天が贈る陽光の宝杖〉から能力が剥奪されます]
[スキル【陽光支配】を獲得しました]
[アイテム〈驕る悪魔の眼球〉から能力が剥奪されます]
[スキル【支配の魔眼】を獲得しました]
[アイテム〈森霊樹の宝叡玉〉から能力が剥奪されます]
[スキル【植物支配】を獲得しました]
各エリアボスを討伐した際に出現した宝箱、その中見の中でも等級の高い魔導具と迷宮秘宝から能力を剥奪した。
保有する【豪運】【金運】【幸運の白金蛇】といったスキルの影響なのか、宝箱からは聞いた情報以上の質と量の戦利品が手に入った。
特に三つのアーティファクトに至ってはギルドの資料の記録には無かったタイプの魔導具だ。
この資料には載っていないだけで本当にギルドが把握していないかは不明だが、ただでさえ希少なアーティファクトの中でも更に希少なアーティファクトであることは間違いないだろう。
そんなアーティファクトも含めた魔導具から得たスキルを使って合成を行った。
[スキルを合成します]
[【星の覇導】+【熾天輪顕現】+【戦魔の晶角】=【星覇天冠】]
[【聖神闘鎧気】+【死使暗黒戦衣】+【狼王闘衣】=【闘聖戦神の黄金鎧気】]
[【混濁の魔眼】+【夢幻へ誘う眼】=【幻惑の魔眼】]
[【心導の天手】+【霊魂侵撃】=【心霊掌握】]
[【死を招く眼】+【心身狂撃】=【極死の魔眼】]
全体的にかなり強力なスキルになった。
実際に多用するかは怪しいが、いざという時のために備えておくのは当然のことだろう。
「また随分と規格外なモノが出来上がりましたね……」
自らの【主従兼能】を通して俺のスキルを確認していたリーゼロッテが呆れ混じりの感嘆の声を漏らす。
「レンタルするか?」
「いえ、相性は良さそうですが、既に枠は埋まっていますので今はこのままで大丈夫です」
「そうか。もっとレンタル枠が増えれば良いんだけどな」
「では、親密度を上げるために今夜も頑張りましょうか」
「……明日は早いんだから今日はもう寝るぞ」
寝衣を脱ごうとするリーゼロッテの手を止めてベッドに横になる。
別にいつものようにシてもいいんだが、探索の一日目は体力を十全に残しておきたいので今日は普通に寝かせてもらう。
その旨はリーゼロッテにも伝えていたのだが、この様子だとあわよくば機会を窺っていたらしい。
やがて、頬を膨らませて不承不承とした様子のリーゼロッテが布団に潜り込んできたのを確認してから、室内の明かりを消して眠りについた。
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