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噛み跡
番外編 愛の印
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要は朝ごはんの卵焼きを作っていると眠たそうに欠伸をした結衣がやってきた。
「お母さん、おはよう」
「おはよう、結衣」
結衣は今年で17になり高校生になっていた。結衣はやかんに水を入れてスイッチを押して水を温めている間に昨日の晩御飯のおかずと冷凍食品のグラタンをお弁当箱に詰めていた。
「あっ結衣、あの二人もそろそろ起こしてきて」
「はーい!」
結衣は双子の和真と陽葵を起こしに行ったが和真は直ぐに目を覚ましたが陽葵は全然起きなくて10分後にやっと起きてきた。和真は銀色の髪に寝癖を直さずにご飯を食べて紫色の瞳は眠たそうにしてご飯を食べていた。陽葵は栗色の髪をぐしゃぐしゃにしたまま、和真と同じく青色の瞳は眠たそうだった。
「おはよー・・・和くん食べるの早いよ。」
「えー陽葵が起きてくるのが遅かっただけだろ!」
文句を言う陽葵に和真は正論を言うと結衣が陽葵の分のご飯を用意しながら注意を言った。
「陽葵、早く食べないと遅刻するよ!」
「はーい。」
「結衣もありがとう食べていいよ。」
「わかった・・・おとうさんはまだ寝てるの?」
「うん、昨日大変だったみたいだよ」
昨日、絢斗は出張先から帰りの電車に乗っていた時に人身事故があり大幅遅れて帰宅したのが深夜1時になってしまい、へとへとになって帰ってきた。
「ただいま・・・・・。」
「おかえり、明日が休みで良かったね。」
「・・・でも、明日は楽しもうな。」
「・・・・・・うん。」
『今日は無理かもね。』
本当は結婚記念日に映画を見に行って高級ホテルのレストランでディナーをする予定だったが子供達が騒がしく朝ごはんを食べていても絢斗が起きるくる様子が無いので完全に疲れていたと思い要は敢えて起こさなかった。
「お母さん、いってきます!」
「いってきまーす!・・・和くんも言って!!」
「・・・・いってきます。」
結衣と陽葵は元気に要に挨拶をしたが和真は恥ずかしいのか挨拶が小さかった。
「3人とも気をつけて、いってらっしゃい!」
要は子供達を見送り、食器洗いと洗濯物を洗濯機に入れた後に絢斗の部屋に入ると彼はやっぱりぐっすりと眠っていた。
「・・・ぐっすり寝てる」
要は絢斗に近づくと彼の唇に軽くキスをして優しい声で聞こえていない彼に囁いた。
「可愛い」
すると、突然布団から腕が出てきて要の右手を引っ張りバランスを崩すと絢斗は左腕で腰を支えて要もベッドに乗ってしまった。未だに混乱している要が上を向くと目を細めて愛おしそうに見つめている絢斗と目が合った。
「・・・・起きてたの?」
「おはよ、可愛いことしてくれたな。」
「・・・・・なんか悔しい。」
要はつまらなそうに不貞腐れていると絢斗は優しく抱きしめて耳元で囁いてきた。
「今日は特別な日だな。」
「ふふ、そうだね。・・・でも、今はこのままが良い。」
要も抱きしめ返すと絢斗は嬉しそうに笑い彼の頭を優しく撫でておねだりを言った。
「なぁ、要・・・もう一度、噛みつかせて?」
絢斗のおねだりに要は嬉しそうに後ろに向くと絢斗はお礼を言って要の項に軽くキスをしてから優しくじっくり噛み付いた。
「・・・・・・ッ!!」
結婚記念日は必ず項に噛み付くのが2人の儀式みたいになっていたが要は嬉しいけど今回は彼からも絢斗におねだりした。
「絢斗さん・・・項を見せて・・・・・。」
「え?要が噛み付くのか?」
絢斗は不思議そうに問うと要は恥ずかしそうに頬を赤く染めて、ゆっくり頷くと絢斗は愛おしそうに見つめた後に後ろを向いて要に囁いた。
「じゃあ、お願い。」
「・・・・・・はい。」
要は身体を熱くなるのを感じながらいつもしてくれているように絢斗の項に軽くキスをしてゆっくり噛み付いた。
「・・・・・・!!」
絢斗の肩が震えたので加減が出来なかったと思い、要は慌てて離れると直ぐに謝った。
「ごっごめんなさい!痛かったよね?」
要が謝った直後にぶわりっとフェロモンが溢れ出して2人の身体が温かくなって絢斗は寝返ると要に力強く抱きついた。
「・・・嬉しい痛みだった。」
「・・・・・・良かった。」
「・・・要、愛してる。」
「もう、今更だね・・・絢斗さん、愛してるよ。」
2人は愛おしそうに見つめ合うとお互い微笑んだ後に絢斗の顔が近づき要の唇に優しく触れた。
「お母さん、おはよう」
「おはよう、結衣」
結衣は今年で17になり高校生になっていた。結衣はやかんに水を入れてスイッチを押して水を温めている間に昨日の晩御飯のおかずと冷凍食品のグラタンをお弁当箱に詰めていた。
「あっ結衣、あの二人もそろそろ起こしてきて」
「はーい!」
結衣は双子の和真と陽葵を起こしに行ったが和真は直ぐに目を覚ましたが陽葵は全然起きなくて10分後にやっと起きてきた。和真は銀色の髪に寝癖を直さずにご飯を食べて紫色の瞳は眠たそうにしてご飯を食べていた。陽葵は栗色の髪をぐしゃぐしゃにしたまま、和真と同じく青色の瞳は眠たそうだった。
「おはよー・・・和くん食べるの早いよ。」
「えー陽葵が起きてくるのが遅かっただけだろ!」
文句を言う陽葵に和真は正論を言うと結衣が陽葵の分のご飯を用意しながら注意を言った。
「陽葵、早く食べないと遅刻するよ!」
「はーい。」
「結衣もありがとう食べていいよ。」
「わかった・・・おとうさんはまだ寝てるの?」
「うん、昨日大変だったみたいだよ」
昨日、絢斗は出張先から帰りの電車に乗っていた時に人身事故があり大幅遅れて帰宅したのが深夜1時になってしまい、へとへとになって帰ってきた。
「ただいま・・・・・。」
「おかえり、明日が休みで良かったね。」
「・・・でも、明日は楽しもうな。」
「・・・・・・うん。」
『今日は無理かもね。』
本当は結婚記念日に映画を見に行って高級ホテルのレストランでディナーをする予定だったが子供達が騒がしく朝ごはんを食べていても絢斗が起きるくる様子が無いので完全に疲れていたと思い要は敢えて起こさなかった。
「お母さん、いってきます!」
「いってきまーす!・・・和くんも言って!!」
「・・・・いってきます。」
結衣と陽葵は元気に要に挨拶をしたが和真は恥ずかしいのか挨拶が小さかった。
「3人とも気をつけて、いってらっしゃい!」
要は子供達を見送り、食器洗いと洗濯物を洗濯機に入れた後に絢斗の部屋に入ると彼はやっぱりぐっすりと眠っていた。
「・・・ぐっすり寝てる」
要は絢斗に近づくと彼の唇に軽くキスをして優しい声で聞こえていない彼に囁いた。
「可愛い」
すると、突然布団から腕が出てきて要の右手を引っ張りバランスを崩すと絢斗は左腕で腰を支えて要もベッドに乗ってしまった。未だに混乱している要が上を向くと目を細めて愛おしそうに見つめている絢斗と目が合った。
「・・・・起きてたの?」
「おはよ、可愛いことしてくれたな。」
「・・・・・なんか悔しい。」
要はつまらなそうに不貞腐れていると絢斗は優しく抱きしめて耳元で囁いてきた。
「今日は特別な日だな。」
「ふふ、そうだね。・・・でも、今はこのままが良い。」
要も抱きしめ返すと絢斗は嬉しそうに笑い彼の頭を優しく撫でておねだりを言った。
「なぁ、要・・・もう一度、噛みつかせて?」
絢斗のおねだりに要は嬉しそうに後ろに向くと絢斗はお礼を言って要の項に軽くキスをしてから優しくじっくり噛み付いた。
「・・・・・・ッ!!」
結婚記念日は必ず項に噛み付くのが2人の儀式みたいになっていたが要は嬉しいけど今回は彼からも絢斗におねだりした。
「絢斗さん・・・項を見せて・・・・・。」
「え?要が噛み付くのか?」
絢斗は不思議そうに問うと要は恥ずかしそうに頬を赤く染めて、ゆっくり頷くと絢斗は愛おしそうに見つめた後に後ろを向いて要に囁いた。
「じゃあ、お願い。」
「・・・・・・はい。」
要は身体を熱くなるのを感じながらいつもしてくれているように絢斗の項に軽くキスをしてゆっくり噛み付いた。
「・・・・・・!!」
絢斗の肩が震えたので加減が出来なかったと思い、要は慌てて離れると直ぐに謝った。
「ごっごめんなさい!痛かったよね?」
要が謝った直後にぶわりっとフェロモンが溢れ出して2人の身体が温かくなって絢斗は寝返ると要に力強く抱きついた。
「・・・嬉しい痛みだった。」
「・・・・・・良かった。」
「・・・要、愛してる。」
「もう、今更だね・・・絢斗さん、愛してるよ。」
2人は愛おしそうに見つめ合うとお互い微笑んだ後に絢斗の顔が近づき要の唇に優しく触れた。
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