17 / 40
小さな一歩
幼稚園
しおりを挟む
退院した要だったが今日は会社を休んでリビングが騒がしかったので部屋に行くと母親と
結衣がテレビを見ていた。
「結衣達は何、見てるの?」
要はテレビに視線を向けるとそこには可愛らしい小さい栗色の髪をした男の子が桃太郎の格好をして舞台上に立ってあどけない声でセリフを叫んでいた。
『いぬくんにきびだんごをあげよう!』
「・・・・・・これって・・・。」
「ふふ、幼稚園の劇を見てるのよ。」
「これって小さいママ?」
「そうよ~。」
ビデオカメラをテレビに繋いで見ているらしく画質は粗かったが結衣は要だと気づいてきゃあきゃあ騒いで見ていた。
『おにたち、かくごしろー!!』
「ママ、カッコイイ!!」
「そうね~ママカッコイイねぇ~」
二人には悪いが普通に恥ずかしくてリモコンを持って電源をさり気なく消そうするとタイミングが悪く隆志が現れてしまった。
「わぁ、桃太郎のかなちゃんだ~懐かしいね!」
「でしょう、もう要もリモコン置いて一緒に見ましょう?」
母にリモコンを取られて渋々見る羽目になったが結衣が喜んでいたので諦めていた。
『おにたちをたおしたぞー!!』
小さい要とお供がぴょんぴょん跳ねて喜んで劇は終了して、次に運動会が映し出されて要が1番に走っていた。
「ママはやーい!」
要が1番だったが転んでしまい、ゆっくり立ち上がって泣かずに痛みに耐えながらもひたすら走ってギリギリ4位の旗を持って座った。
「泣かないママ偉い!」
「かなちゃんは強い子だからね」
「・・・・・恥ずかしいなぁ・・・」
その後も遠足やお祭りや卒業式等の映像が流れて要は恥ずかしさで顔を赤くしていた。
***
晩御飯にカレー食べていると結衣は食べながら時々固まっていて要は気になり彼女に話しかけた。
「どうしての、どこか痛い?」
要は聞くと結衣はゆっくり顔を左右に振って否定をして、とても小さな声で囁いた。
「結衣・・・幼稚園に行きたい」
「えっ!?」
まさかの言葉に要は驚いてガラスコップに入っていた麦茶をテーブルの上に零してしまった。それを隆志が動揺しながら布巾で拭いてくれた。
「結衣、本当に言ってるの?」
「・・・うん、ママが幼稚園に行ってて楽しそうだったから結衣ももう1回行ってみたい!」
結衣の真剣な眼差しに要は微笑み彼女の頭を優しく撫でて言った。
「・・・じゃあ、明日いい幼稚園探してみるね。」
「うん!ママありがとう!」
結衣は笑顔でお礼を言ってカレーを嬉しそうに食べていた。
『結衣から言うなんて・・・次は僕のせいでイジメに遭わなければいいけど』
***
次の日、要は休憩時間にスマホで幼稚園を調べていた。
「ここは少し遠いな・・・でも、ここだと値段が高いし・・・。」
「何、見てんの?」
声に驚いて振り向くと要のスマホ画面を興味津々に飯村が見ていた。彼は少し不思議な顔をした後、思い出したように言った。
「あぁ、娘さんの為か!」
「ちょっと声が大きいです。」
「あぁ、悪い・・・幼稚園に通わせたいのか?」
「まぁ・・・そうですね・・・でも、どこも人数の問題で通えなくて・・・。」
要は困り笑顔で飯村に愚痴を言うと彼は考える素振りを見せた後、思いついたように指をパチンと鳴らして要に聞いた。
「・・・・・それなら俺の所に頼んでみようか?」
「えっどう言う意味ですか?」
「俺と言うか俺の姉ちゃんの旦那さんが幼稚園の先生なんだよね。だから義兄さんに聞いてみるよ。それがこの幼稚園なんだけど」
飯村が調べて見せてくれた幼稚園は値段は悪くなく、バス停に幼稚園バスが行き帰り付きで来てくれて、もし忙しくて時間が遅くなっても夜の8時まで預けてくれるみたいで要は感動してスマホをガン見してしまい飯村の苦笑を聞いて慌てて離れた。
「凄く条件が良いですけど、何か悪いですよ。」
「まだ決まって無いしさ聞くだけだし、それに今更だけどプレゼンに行けなかったお詫びとして受け取ってよ。」
正直何十件も幼稚園を調べてもいい所が無くて困っていたので甘える事にした。
「・・・・では、お願いしても宜しいでしょうか?」
「あぁ、もちろん」
「・・・ありがとうございます。」
「どういたしまして、もし良かったら俺と「Talk」の交換しない?」
「えっ?」
「Talk」とは会話ができる無料アプリで要は交換する理由が分からなかったが彼の表情に飯村が気づいて話してくれた。
「直ぐに情報聞きたいでしょ?それにパパ友にもなるかも知れないしさ・・・箕輪の場合はママ友になるのか?」
「そうですね、このQRコードを読み込んでください。」
「オッケー、これだな、追加したよ、なんか送ってみるよ」
「あっ届きましたよ」
飯村から猫のスタンプが届いたのを確認し、二人は別れて飯村はトイレに向かうと絢斗が手を洗っている最中だった。その時、要から「ありがとうございます。」と書かれた文字にフッと吹き出してしまった。
「箕輪のやつ固すぎんだろ!」
「箕輪がどうした?」
絢斗が聞いてきたので飯村は画面を見せながら説明した。
「いや、箕輪と「Talk」交換したんだけど絵文字も無くて真面目だなぁ~と思ってさ。」
絢斗は険しい表情で飯村の画面に釘付けになっていたので飯村は苦笑いをしながら後ずさったが離してくれなかった。
「・・・・・・・・。」
「氷室・・・無言はやめて・・・・・。」
『俺・・・箕輪と「Talk」交換してないんだが!?』
絢斗は悔しい思いをしながら画面を睨みつけていると他の人が入ってきて怪訝そうな顔で二人を見てきたので絢斗は飯村から一旦離れた。
「・・・飯村、箕輪に言ったら「Talk」交換してくれるかな?」
「・・・・・多分、してくれんじゃない?」
絢斗はわかりやすいように落ち込みながらトイレを出て行き飯村は安心して息を吐いた。
「・・・・まさか、あいつ・・・・。」
***
「「Talk」の交換、別にいいですよ?」
「本当か!!」
「ちょっ近いです!」
要を見つけた絢斗は早速「Talk」のことを話すと許可を貰いグイグイ近づいてしまい彼に注意されてしまった。
「ごめん・・・これ、俺のQRコードだから」
「わかりました、これですね。」
要は飯村と同じように「よろしくお願いします」と固い返事を返すと彼にしては珍しくニマニマした顔をしていたので思わず引いてしまった。
「うわぁ・・・どうしました、気持ち悪い」
「なっ気持ち悪いって失礼な・・・まぁ、何かあったら連絡してくれ!」
絢斗もスマホを操作すると要のスマホがブブっと鳴り「よろしく!」と親指を立てているクマのスタンプが送られてきた。
「・・・氷室さんってスタンプ使うんですね。」
「まぁ、文字を撃つのが面倒な時に使いやすいしな。」
『僕もスタンプ買おうかな?』
スマホを眺めている要を見つめて絢斗は心が弾んでいた。
『箕輪と「Talk」交換できて嬉しいな。』
***
飯村は家に帰ると早速、義兄さんに電話を掛けた。
『もしもし、真中です。・・・あぁ、光輝君、どうしたの?』
「こんばんは裕一郎さん、仕事帰り悪いんだけど俺の同期の娘ちゃんがさ幼稚園に入園したいみたいで・・・」
そして要の「Talk」に飯村から幼稚園の入園の件が届いたのは次の日の朝だった。
結衣がテレビを見ていた。
「結衣達は何、見てるの?」
要はテレビに視線を向けるとそこには可愛らしい小さい栗色の髪をした男の子が桃太郎の格好をして舞台上に立ってあどけない声でセリフを叫んでいた。
『いぬくんにきびだんごをあげよう!』
「・・・・・・これって・・・。」
「ふふ、幼稚園の劇を見てるのよ。」
「これって小さいママ?」
「そうよ~。」
ビデオカメラをテレビに繋いで見ているらしく画質は粗かったが結衣は要だと気づいてきゃあきゃあ騒いで見ていた。
『おにたち、かくごしろー!!』
「ママ、カッコイイ!!」
「そうね~ママカッコイイねぇ~」
二人には悪いが普通に恥ずかしくてリモコンを持って電源をさり気なく消そうするとタイミングが悪く隆志が現れてしまった。
「わぁ、桃太郎のかなちゃんだ~懐かしいね!」
「でしょう、もう要もリモコン置いて一緒に見ましょう?」
母にリモコンを取られて渋々見る羽目になったが結衣が喜んでいたので諦めていた。
『おにたちをたおしたぞー!!』
小さい要とお供がぴょんぴょん跳ねて喜んで劇は終了して、次に運動会が映し出されて要が1番に走っていた。
「ママはやーい!」
要が1番だったが転んでしまい、ゆっくり立ち上がって泣かずに痛みに耐えながらもひたすら走ってギリギリ4位の旗を持って座った。
「泣かないママ偉い!」
「かなちゃんは強い子だからね」
「・・・・・恥ずかしいなぁ・・・」
その後も遠足やお祭りや卒業式等の映像が流れて要は恥ずかしさで顔を赤くしていた。
***
晩御飯にカレー食べていると結衣は食べながら時々固まっていて要は気になり彼女に話しかけた。
「どうしての、どこか痛い?」
要は聞くと結衣はゆっくり顔を左右に振って否定をして、とても小さな声で囁いた。
「結衣・・・幼稚園に行きたい」
「えっ!?」
まさかの言葉に要は驚いてガラスコップに入っていた麦茶をテーブルの上に零してしまった。それを隆志が動揺しながら布巾で拭いてくれた。
「結衣、本当に言ってるの?」
「・・・うん、ママが幼稚園に行ってて楽しそうだったから結衣ももう1回行ってみたい!」
結衣の真剣な眼差しに要は微笑み彼女の頭を優しく撫でて言った。
「・・・じゃあ、明日いい幼稚園探してみるね。」
「うん!ママありがとう!」
結衣は笑顔でお礼を言ってカレーを嬉しそうに食べていた。
『結衣から言うなんて・・・次は僕のせいでイジメに遭わなければいいけど』
***
次の日、要は休憩時間にスマホで幼稚園を調べていた。
「ここは少し遠いな・・・でも、ここだと値段が高いし・・・。」
「何、見てんの?」
声に驚いて振り向くと要のスマホ画面を興味津々に飯村が見ていた。彼は少し不思議な顔をした後、思い出したように言った。
「あぁ、娘さんの為か!」
「ちょっと声が大きいです。」
「あぁ、悪い・・・幼稚園に通わせたいのか?」
「まぁ・・・そうですね・・・でも、どこも人数の問題で通えなくて・・・。」
要は困り笑顔で飯村に愚痴を言うと彼は考える素振りを見せた後、思いついたように指をパチンと鳴らして要に聞いた。
「・・・・・それなら俺の所に頼んでみようか?」
「えっどう言う意味ですか?」
「俺と言うか俺の姉ちゃんの旦那さんが幼稚園の先生なんだよね。だから義兄さんに聞いてみるよ。それがこの幼稚園なんだけど」
飯村が調べて見せてくれた幼稚園は値段は悪くなく、バス停に幼稚園バスが行き帰り付きで来てくれて、もし忙しくて時間が遅くなっても夜の8時まで預けてくれるみたいで要は感動してスマホをガン見してしまい飯村の苦笑を聞いて慌てて離れた。
「凄く条件が良いですけど、何か悪いですよ。」
「まだ決まって無いしさ聞くだけだし、それに今更だけどプレゼンに行けなかったお詫びとして受け取ってよ。」
正直何十件も幼稚園を調べてもいい所が無くて困っていたので甘える事にした。
「・・・・では、お願いしても宜しいでしょうか?」
「あぁ、もちろん」
「・・・ありがとうございます。」
「どういたしまして、もし良かったら俺と「Talk」の交換しない?」
「えっ?」
「Talk」とは会話ができる無料アプリで要は交換する理由が分からなかったが彼の表情に飯村が気づいて話してくれた。
「直ぐに情報聞きたいでしょ?それにパパ友にもなるかも知れないしさ・・・箕輪の場合はママ友になるのか?」
「そうですね、このQRコードを読み込んでください。」
「オッケー、これだな、追加したよ、なんか送ってみるよ」
「あっ届きましたよ」
飯村から猫のスタンプが届いたのを確認し、二人は別れて飯村はトイレに向かうと絢斗が手を洗っている最中だった。その時、要から「ありがとうございます。」と書かれた文字にフッと吹き出してしまった。
「箕輪のやつ固すぎんだろ!」
「箕輪がどうした?」
絢斗が聞いてきたので飯村は画面を見せながら説明した。
「いや、箕輪と「Talk」交換したんだけど絵文字も無くて真面目だなぁ~と思ってさ。」
絢斗は険しい表情で飯村の画面に釘付けになっていたので飯村は苦笑いをしながら後ずさったが離してくれなかった。
「・・・・・・・・。」
「氷室・・・無言はやめて・・・・・。」
『俺・・・箕輪と「Talk」交換してないんだが!?』
絢斗は悔しい思いをしながら画面を睨みつけていると他の人が入ってきて怪訝そうな顔で二人を見てきたので絢斗は飯村から一旦離れた。
「・・・飯村、箕輪に言ったら「Talk」交換してくれるかな?」
「・・・・・多分、してくれんじゃない?」
絢斗はわかりやすいように落ち込みながらトイレを出て行き飯村は安心して息を吐いた。
「・・・・まさか、あいつ・・・・。」
***
「「Talk」の交換、別にいいですよ?」
「本当か!!」
「ちょっ近いです!」
要を見つけた絢斗は早速「Talk」のことを話すと許可を貰いグイグイ近づいてしまい彼に注意されてしまった。
「ごめん・・・これ、俺のQRコードだから」
「わかりました、これですね。」
要は飯村と同じように「よろしくお願いします」と固い返事を返すと彼にしては珍しくニマニマした顔をしていたので思わず引いてしまった。
「うわぁ・・・どうしました、気持ち悪い」
「なっ気持ち悪いって失礼な・・・まぁ、何かあったら連絡してくれ!」
絢斗もスマホを操作すると要のスマホがブブっと鳴り「よろしく!」と親指を立てているクマのスタンプが送られてきた。
「・・・氷室さんってスタンプ使うんですね。」
「まぁ、文字を撃つのが面倒な時に使いやすいしな。」
『僕もスタンプ買おうかな?』
スマホを眺めている要を見つめて絢斗は心が弾んでいた。
『箕輪と「Talk」交換できて嬉しいな。』
***
飯村は家に帰ると早速、義兄さんに電話を掛けた。
『もしもし、真中です。・・・あぁ、光輝君、どうしたの?』
「こんばんは裕一郎さん、仕事帰り悪いんだけど俺の同期の娘ちゃんがさ幼稚園に入園したいみたいで・・・」
そして要の「Talk」に飯村から幼稚園の入園の件が届いたのは次の日の朝だった。
0
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
兄が届けてくれたのは
くすのき伶
BL
海の見える宿にやってきたハル(29)。そこでタカ(31)という男と出会います。タカは、ある目的があってこの地にやってきました。
話が進むにつれ分かってくるハルとタカの意外な共通点、そしてハルの兄が届けてくれたもの。それは、決して良いものだけではありませんでした。
ハルの過去や兄の過去、複雑な人間関係や感情が良くも悪くも絡み合います。
ハルのいまの苦しみに影響を与えていること、そしてハルの兄が遺したものとタカに見せたもの。
ハルは知らなかった真実を次々と知り、そしてハルとタカは互いに苦しみもがきます。己の複雑な感情に押しつぶされそうにもなります。
でも、そこには確かな愛がちゃんと存在しています。
-----------
シリアスで重めの人間ドラマですが、霊能など不思議な要素も含まれます。メインの2人はともに社会人です。
BLとしていますが、前半はラブ要素ゼロです。この先も現時点ではキスや抱擁はあっても過激な描写を描く予定はありません。家族や女性(元カノ)も登場します。
人間の複雑な関係や心情を書きたいと思ってます。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
先生、運命です
楽
BL
シングルファザーα×保育士Ω
5年前、できちゃった婚をした竜也。
相手とは離婚、捨てられた竜也は息子の凪を1人で育てることに専念した。
5歳の凪を新しい保育園に送っていくと出迎えてくれた先生が…
番外編をぼちぼち追加
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
お世話したいαしか勝たん!
沙耶
BL
神崎斗真はオメガである。総合病院でオメガ科の医師として働くうちに、ヒートが悪化。次のヒートは抑制剤無しで迎えなさいと言われてしまった。
悩んでいるときに相談に乗ってくれたα、立花優翔が、「俺と一緒にヒートを過ごさない?」と言ってくれた…?
優しい彼に乗せられて一緒に過ごすことになったけど、彼はΩをお世話したい系αだった?!
※完結設定にしていますが、番外編を突如として投稿することがございます。ご了承ください。
真柴さんちの野菜は美味い
晦リリ
BL
運命のつがいを探しながら、相手を渡り歩くような夜を繰り返している実業家、阿賀野(α)は野菜を食べない主義。
そんななか、彼が見つけた運命のつがいは人里離れた山奥でひっそりと野菜農家を営む真柴(Ω)だった。
オメガなのだからすぐにアルファに屈すると思うも、人嫌いで会話にすら応じてくれない真柴を落とすべく山奥に通い詰めるが、やがて阿賀野は彼が人嫌いになった理由を知るようになる。
※一話目のみ、攻めと女性の関係をにおわせる描写があります。
※2019年に前後編が完結した創作同人誌からの再録です。
溺愛オメガバース
暁 紅蓮
BL
Ωである呉羽皐月(クレハサツキ)とαである新垣翔(アラガキショウ)の運命の番の出会い物語。
高校1年入学式の時に運命の番である翔と目が合い、発情してしまう。それから番となり、αである翔はΩの皐月を溺愛していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる