君に噛み跡を遺したい。

卵丸

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営業のエースは・・・・・。

望んでいない噛み跡 ※性描写有り

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大学の登山サークルは今日、打ち上げの日で要は行きたくなかったが先輩に無理矢理誘われて行くしか無かった。

「紅葉登山、お疲れ様でした!!」

「「「お疲れ様でした!」」」

要は親友の真中 裕一郎まなか ゆういちろうの隣に座ってゆっくりジンジャエールを飲んでいた。
裕一郎とは小学校から一緒にいた幼馴染みで彼はαだがΩの要を毛嫌いせずに今まで仲良くしてくれた大切な親友だった。

「要ってお酒は本当に飲めないんだな。」

裕一郎は生ビールをがぶがぶ飲んでるのを流し目で見て要はつまらなそうに呟いた。

「肝臓を悪くさせたくないからね。」

すると一人の男の先輩が要達の間に入ってきて二人にメニューを聞いてきた。

「要っちと裕いっち、他に頼むものはある?」

「僕は結構です。」

「俺は梅酒のロックを頼めますか?」

「はいよ、少し待ってね。」

また二人になって要は裕一郎ききになることを聞いた。

「裕君はαだけど僕といて嫌な目で見られないの?」

すると、裕一郎はキョトン顔をしたが直ぐに「あはは」と笑い要の頭をガシガシ強く撫でた。

「ちょっと!!」

「何を今更、要はこれからも大切な親友だよ、第二の性なんて関係無い。」

裕一郎はハッキリと要の前で笑顔で言い切った。

「・・・・そっか、裕君。」

「ん?」

「・・・ありがとう。」

「・・・・・礼を言われることはしてねーよ。」

裕一郎はそっぽを向いて右の耳朶を揉んでいた。それに彼の褐色の肌が赤く染まり要はその仕草で彼は照れているのがわかって少し笑ってしまった。

「おまたせ、裕いっちの梅酒とこれ、要っちに特別にレモンスカッシュを頼んだよ!」

「先輩、僕、頼んでもないのに気を遣わせてしまってすみませんありがとうございます。」

「いいの、いいの可愛い後輩の為に頼んだからさ。」

先輩の爽やかなウインクに要は少し微笑んでレモンスカッシュを飲んだ。

『ん?何か苦いような・・・気のせいか・・・・。』

要は梅酒をぐびぐび飲んでいる裕一郎を温かい目で見つめていた。

『最初はサークルに入るの抵抗があったけど裕君が誘ってくれて本当に良かった・・・。』

裕一郎はお酒は強い方だが今日は珍しく酔うのが早くなっていた。裕一郎を頭を抑えながら要を見たが要の場合お酒を飲んでいないのに眠たそうにうとうとしていた。

『要・・・眠たそうだな・・・・・家まで送ってあげない・・・・・と・・・・・・。』

裕一郎は音を響かせて身体を横にしてぐっすり眠ってしまった。更に要も裕一郎と同じタイミングで寝てしまったが飲み物を頼んでくれた先輩が支えてくれた。

「おお~二人ともぐっすり寝てるね~・・・やっぱこの睡眠薬効き目が早いよ!」

「裕一郎はどうすんだよ?」

「あぁ、裕いっちはここに置いとこう。お金は払ってるんだよね?」

「一応、お前らの先輩だからな払わせてもらったぜ。」

「ゴチになりま~す!!」

三人の先輩達が要を連れて、眠っている裕一郎を居酒屋に残していった。

「なぁ、本当にするのかよ?」

「え~気にならない?男でもΩならセックスは気持ちいいか?」

「はぁ~本当に君は悪趣味だよね」

「なんとでも言え!!・・・要っちは普通に抱けそうな気がするんだよね。」

先輩達はネオン街を通り、ホテルを見つけてぐっすりと眠っている要を襲った・・・・。

***
要は今、ラブが付くホテルのベッドの上でメニューを聞いてくれた先輩に後孔を犯されて、一番上の先輩には口に無理矢理、性器を入れられて、気弱そうな先輩はスマホで動画を撮られていた。

「ん"っんぐぅ・・・ん"ん"ぐうぅ''!!」

「はぁ~流石Ωの中は気持ちいいな・・・要っち普通に名器じゃん!!」

「まぁ、フェラは下手だけどな。」

「ってゆーかお前は参加しない訳?」

下半身を犯している先輩が動画を撮っている先輩に聞くと彼は撮りながら、小さい声で言った。

「・・・子供作ったら・・・・申し訳ないから・・・・・。」

「その為にコンドーム付けてんじゃん!ねぇ、後でこの動画送ってよ、今後のオカズにするから!」

限界が来たのか、先輩は性器をさらに奥に突っ込んで激しく揺さぶってきた。そのせいで要は苦しくなり口に入れられている性器に歯を立ててしまい先輩は性器を要の口から離して自分を慰めていた。

「い"っだ!!・・・千切れるかと思った。」

「んぶぅ・・・あ"っあっあ"ぁ・・・・あ"・・・んやぁ"!?」

「ん・・・ん・・・・要っちの喘ぎ声、汚くて可愛すぎんじゃん・・・・そろそろ、イきそう・・・。」

「や"・・・やぁだ・・・な"がに''だざないでぇ!?あ"っひぁ"!!!」

「だからゴム付けてるってば・・・・じゃあ、中に出すね。」

「や"だやだやだ・・・やへぇてぇ!!」

要は涙をボロボロ流しながら訴えたが先輩は完全に無視をして要の中で果てた。

「んやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「ん・・・・んん・・・・・・・・・・はぁ・・・・きもちい・・・・。」

先輩はいきなりお腹が温かくなったので不思議に思っていると要の性器からショロロと色の付いた独特な匂いをさせているものを力なく流していた。

「あは、要っちオシッコ漏らしてるよ、そんなに気持ちよかったの?」

先輩はニヤニヤしながら聞いてみたが要は目が定まってなくて身体をピクピク痙攣させて口は涎を垂らしながら何かを小さく囁いていた。

「あっ・・・・あぁぁ・・・・・あ・・・・・・・・・。」

「・・・ヤバ、意識が飛んでる。」

「お金は払ってあるし、帰るか?・・・まだ痛てぇよ・・・・・。」

「そうしよう!ねぇ、動画送ってよね?」

「・・・・・・・・・うん。」

先輩達は全裸で痙攣している要をほっといてホテルから出ていってしまった。

***

裕一郎が目を覚ますと自分以外、誰も居なかったから慌てて店員に聞くと1時間半前に皆は店を出て行ったっと迷惑そうに言われて謝罪をしてからスマホを確認すると10分前に要から電話がかかっていた。
裕一郎は恐る恐る履歴から押して要に電話をかけると直ぐに要から出た。

「・・・・要?」

『・・・・・・うぅ・・・・・・っ・・・・・ねぇ、今どこ?』

「えっ居酒屋だけど・・・。」

裕一郎が答えると洟を啜る声が聞こえて
スマホから泣いている声が聞こえた。

「今すぐ・・・来て」

「・・・・どこに向かえば良いの?」

「そこの居酒屋の近くにあるホテル・・・ナイトピエロ・・・。」

「そこって・・・・とりあえず、電話は切らないでほしいすぐに向かうから待っていろ!!」

そのホテルの名に動揺しながら裕一郎はネオン街にあるホテルに急いで向かった。

「着いたけど何階にいるんだ?」

『確認したら・・・3階の35番の部屋だった。・・・・・。』

「・・・・・35・・・35・・・・あっ35番・・・・・開けていいか?」

『・・・・・良いよ』

要の元気がない返事でドアを開けるといきなり目眩がするほどの甘い香りが漂った。
その香りのせいで裕一郎は急に体が熱くなり全身から汗が溢れた。

「はぁ、はぁ、・・・・・かなめ・・・どこだ?」

裕一郎は上半身はTシャツを着ているが下半身は何も履いていないベッドの上で三角座りをしている虚ろな目をした要と目が合った瞬間に彼はボロボロと子供のように泣きだして裕一郎の名を呼んだ。

「ひっぐ・・・・ひぃ・・・・うぅ・・・・ゆうくん」

昔からあまり泣かない幼馴染みに動揺しながら裕一郎はゆっくり彼に近寄って黙って優しく抱きしめた。わかっていたが抱きしめた瞬間にぶわりとαを誘う匂いが裕一郎を食らいつきαの本能が彼を暴走させて怯えている要を押し倒して無理矢理犯した・・・。

要の痛がる声に気が戻った裕一郎は青ざめるしか無かった。要の後孔からどろりと濃い精液が太腿を伝ってベッドのシーツを汚し彼の項には歯型がくっきり付いていた。

『・・・・血の味がする・・・・・・。』

裕一郎は気分が悪くなり洗面台で口を濯ぐと要の苦痛の声が聞こえ彼は自分自身を抱きしめて震えるしか無かった。
要は先輩達に犯されて苦しくなり幼馴染みの裕一郎に助けて欲しかったが運が悪く裕一郎が来たタイミングでヒートが起こしてしまった。その夜は二人は無言のまま家に帰宅した。

***

要が犯されてから1週間後、動画を撮った先輩が隠すのに罪悪感を感じてしんどくなり警察に自首をして三人の先輩は退学になって安心したが裕一郎は要を襲った後、連絡が途絶えて通じなくなり彼は要に一言も言わず大学を辞めてしまった。二ヶ月後、要は吐き気と頭痛に悩まされて認めたくは無いが要は病院に泣きそうになりながら行って、妊娠検査薬で検査をすると案の定、お腹には赤ちゃんがいた。要は番も居ないまま怯えながら家族に話した。父親と母親は真剣な表情で泣きながら要の話を聞いていたが隆志は鋭い目付きをして裕一郎を事を聞いてきた。

「・・・・裕君はあれ以来話してないし連絡が取れない。」

「はぁ?要に噛み跡を遺して辛い思いをさせといて自分は逃げたのか・・・・絶対に許さない。」

隆志は怒りで立ち上がったのを父親が宥めている隙に母親は要の前に立って小さいが凛とした声で聞いてきた。

「・・・・・・要はこの子はどうしたいの?」

母親の言葉に要は愛おしそうにお腹を撫でてただ一言を呟いた。

「産みたい」

その一言にイラついている隆志は台所から出ていき、また戻って来ると要の前にそっぽを向いて茶封筒を手渡した。

「・・・小説大賞の賞金・・・・余ってるから、それで元気な子を産みなよ。」

「・・・・・えっでも。」

「ああ、もう!!いいから使ってよ、赤ちゃんを産むのに金が馬鹿いるんだから!わかった?馬鹿なめ!!」

隆志はギャンギャン吠えると自分の部屋に戻ってしまった。

「もう、あの子は素直じゃないんだから・・・要その言葉に責任を持ちなさいよ!」

母親の真剣な表情に要は涙を流して力強く頷いた。

「ありがとう」

そして艶やかな黒髪は裕一郎譲りで紫の瞳は要譲りの愛らしい娘の結衣が誕生した。
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