哀しい兎に笑ってほしくて

卵丸

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大切な関係

性行為 ※性描写有り

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中村陸はキングサイズのベッドに座り爽やかな笑みを向けてコマンドを放った。

「come(おいで)」

それだけで俺の身体は情けないが嬉しさで熱くなり、中村陸の所までゆっくり歩いて近づいた。俺のフェロモンに気づいたのかアイツはフフっと笑い、悔しさで舌打ちをしたがアイツは気にせずに俺の頭を優しく撫でた。

「Good(良い子)」

「・・・・・・・・。」

「気持ちいい?」

「・・・・・まぁ、悪くないかも」

「・・・・触れていい?」

「・・・・・・・・少しだけな」

「嬉しい」

「・・・・・・・・・・。」

中村陸は満足そうな顔をした後、頭を撫でてた右手を離すと次に俺の左頬に添えて優しく触ると命令を囁いた。

「"何したいか教えて?"」

「・・・・・・・・・俺の嫌がること以外」

「何それ難しいなぁ・・・具体的に何をしたらいいの?」

俺は中村陸から一旦、離れると床に置いてあるリュックからタブレットを取り出してベッドの上に置いて操作をして動画アプリを開いてキョトンとして見つめている中村陸にタブレットを向けた。

「映画を見て過ごそうぜ!」

「・・・・・ここラブホだよ?」

「知ってる」

「・・・正気?」

「おう!その代わりお前が見る映画を決めてもいいぜ!」

「・・・それなら・・・まぁ・・・」

俺はプレイ出来ないように映画を勧める作戦に挑んだが、ため息を吐いた中村陸はつまらなそうに指を動かして見たい映画を探して1分後に映画を決めると俺達は寝転がって平たいところを探して何とかタブレットを見やすくすると題名を見た瞬間、息を飲んだ。

「・・・BL映画じゃん・・・。」

「来年に2弾出るぐらい人気あったみたいだよ?」

「・・・・でも、これって濡場がヤバいとかで有名じゃん!」

「それでもR15作品なんだから意外だよね?」

この作品は漫画原作で幼なじみの大学生の2人が一つ一つの困難を乗り越えて最終的に愛し合って最後は濃厚なセックスをするとかで話題になったが・・・・。

『俺は全然見たくねー!!』

俺は自分で決めれば良かったと後悔したが映画が始まり最初は恋人同士、仲が良かった2人だったが納得いかないことがあって喧嘩をして1人が女性と付き合って別れたり、多分受けの男性が車に轢かれて意識が戻らなかったが1週間後に目を覚まして攻めの男性が涙を流しながら抱き合い、お互い理解し合ってキスをして最後に部屋で陰部は隠れているが完全にセックスしてるような濡場が結構あり、俺は目を逸らしながら喘ぎ声を嫌々聞く羽目になった。

「・・・・・・・終わった・・・。」

「結構、良かったね」

中村陸の随分満足そうな顔に俺は呆れ笑いしか出来なくなっているとアイツは嫌な笑みを向けて俺の方を見て楽しそうな声で言った。

「さっきのシーン実際にやってみよ?」

「・・・・・・・え?」

「だから、セックスシーンを実際にやってみよ?」

「・・・・・・・・はぁ・・・はあぁぁぁ!?」

「ちょっうるさ!」

「なっなななな何言ってんの?ばっばばばば馬鹿じゃねーの!?」

「慌てすぎだろ」

「慌てるわボケ!」

俺は威嚇しながら怒鳴ったが中村陸は珍しく静かに笑うと嫌な笑みをしてコマンドを放った。

「strip(服を脱いで)」

「!?」

俺は荒い息を吐きながらゆっくり、引っかかりながらも脱いで上半身裸になるとアイツは「下もね?」と楽しそうに言ったので舌打ちをしてズボンを脱いだがどうしても下着を脱ぐことが出来なかった。今からする事が分かっているからこそ両腕が異常に震えて俺は泣きそうになりながら中村陸に小さい声で言った。

「・・・・下は無理・・・・。」

「ふぅん・・・まぁいっか・・・圭兎君、Roll(仰向けになれ)」

俺はアイツの冷たい声のコマンドに恐怖で震えながら指示通りベッドの上で仰向けになると更に「Present(晒せ)」とコマンドを捉えてしまい恐る恐る股を開くと中村陸は一瞬だけ目を見開いたが直ぐに嫌な笑顔で俺の下半身に注目していた。

「簡単なコマンドで勃ったね?」

「へ?」

俺は訳が分からないまま自身の下半身を見ると完全に勃ってて・・・少しだけ濡れて紺色の下着の色が濃くなっていた。恥ずかしくなった俺は無駄なのは分かっていたけど「見ないで」と小声で言ったがアイツは完全に無視をして楽しそうな顔をして舌なめずりをした後に俺の性器を右手で容赦なく握った。

「あっ・・・ああ!?」

「・・・・・・・もうイッたの?」

いきなり強く握られて呆気なくイッてしまい恥ずかしさで死にそうになったが触れた刺激により興奮してしまいフェロモンを更に溢れさせてお互いの身体の熱が上がり荒い息を吐いた。
顔を赤らめた中村陸は嬉しそうに俺の前髪をくしゃりと撫でて当たり前の事を問いかけた。

「・・・気持ちよかった?」

「・・・・きもひかった・・・。」

「そっか、良かった・・・ねぇ、もうパンツは気持ち悪いから脱げば?」

「・・・・・・・・・・・脱いだらセックスするのか?」

俺は恐怖で唇を振るえさせながら情けなく聞くと俺の顔を見てアイツは深いため息を吐いた後にもう一度コマンドを放った。

「Crawl(四つん這いになって)」

「!?」

中村陸の強いコマンドに情けなく従い相変わらず身体を震わせながらきちんと支持に従い四つん這いになると直ぐに下着を下ろされて俺の臀部がアイツから見えるようになってしまった。

「あ・・・あぁ・・・・・」

本当はアイツがどんな顔をしているか見たかったがDomの圧が強すぎて振り向く事も出来なくなっていると、カチャカチャとベルトを外す音が聞こえてきて心臓が異常に高鳴ってるのを感じながら、中村陸の両手が俺の尻たぶに触れて更にアイツから俺の孔後が見えるようになってしまった。それにより俺は遂に心が折れて涙を流してしまった。

「・・・・うぅ・・・・やめてぇ・・・・・せっ・・くすしないでぇ・・・・。」

俺の情けなく震えた声を完全無視した中村陸は遂に自分の性器を俺の臀部に触れた・・・。
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