哀しい兎に笑ってほしくて

卵丸

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偽りの関係

濃厚なフェロモンと歯磨き※性描写有り

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ついに夜の9時になってしまい俺は命令に従って中村陸のベッドに正座をしているとアイツが一瞬だけ目を見開いたが直ぐにニヤついて俺の目の前にゆっくり歩いてきた。

「ただいま・・・今日は良い子だね?」

「・・・うるさい」

俺がそっぽ向くと中村陸はベッドに乗ってゆっくり腰を下ろし胡座をかいて座り、俺にコマンドを放った。

「LOOK(見ろ)」

「っ・・・!」

それだけで俺は真剣な顔をした中村陸と見つめ合う羽目になり、戸惑いながら従うとアイツは口角を上げて俺の頭を撫でてきたので少し照れくさかったが、夕方の事があるから素直に喜べなかった。

「・・・従って偉いなぁ~・・・・・裕太君と何してたの?」

直ぐに本題に入り俺は身体を震わせながらも、小さい声で植田君の事を説明した。

「・・・・植田君はDomみたいで欲求が強くて何とか発散させたかったみたいで友達の俺がSubだから・・・その・・・少しだけプレイをしようと思いました・・・。」

「ふぅん・・・・。」

中村陸は俺の説明をつまらなく聞くので俺は不安になり、ゆっくりアイツに近づくといきなり強い声でコマンドを放った。

「Stop!(止まれ!)」

「・・・・!!」

強く言われた事により俺の身体中が電流が流れたように震えて頭が真っ白になりながらアイツに従って止まっていると何故か身体が熱くなった。

「・・・・・やっぱりな・・・・裕太君のフェロモンが強すぎてコマンドを放つだけで・・・喜んでる・・・ここなんて勃ってるじゃん。」

すると中村陸は呆れたように俺の股間を強く握ると痛気持ちくて情けなく直ぐにイッてしまった。

「あっ・・・・・!!」

「うわぁ・・・漏らしたみたいだな。」

ズボンが分かりやすく濃くなっていて気持ち悪さで直ぐにズボンに手を出すと中村陸に強くはたかれた。俺は叩かれた右手を擦りながら睨みつけると中村陸が倍に睨みつけてきたので、たじろいでしまった。

「気持ちよくなる前に言うことがあるんじゃないの?」

「え?」

俺は分からなくて固まっていると中村陸は呆れたようにため息を吐き俺の頭を優しくだがチョップしやがった。

「"いっで!」

「これは何か分かるよね?」

アイツは眉間に皺を寄せて右腕に付けているオレンジ色のリストバンドを見せてきた。

「何って・・collarだよね。」

「・・・じゃあ、尚更、謝ってほしいんだけど?」

「・・・あー・・・植田君とプレイした事怒ってんの?」

「・・・普通に浮気するとか思わないじゃん。」

中村陸はふてくされて言っていたので、申し訳なく思い謝ることにした。

「・・・一応、パートナーなのに植田君としてごめん」

謝ると中村陸は仕方なさそうに安堵の息を吐くとアイツはとんでもないことを言った。

「じゃあ、今度、浮気したら圭兎君が嫌がる事を全力でするからね。」

「・・・・・・。」

「返事は?」

「・・・・・・・はい」

「偉いね、Good(良い子)」

アイツはしっかり俺を見つめながら頭を撫でて微笑んだので目を逸らしたかったが命令で「見ろ」と言われているので出来なくて悔しいが顔が真っ赤になってるのを見られてしまった。その時、俺は気になる事を聞いた。

「・・・・・・あのさ」

「ん?」

「・・・どうして、お前らも準備室に来たんだよ?」

俺の問いに中村陸は困った顔をして「あー」やら「うー」など唸ると少しして頬をかきながら小さい声で答えた。

「・・・誠司がオカズにしてるAVを見せてやるって言われて・・・仕方なく付き合おうとして準備室に行ったら・・・」

「俺達が居たと」

「そうそう」

「・・・・・学校でAV見ようとするなんてどうかしてんな。」

俺は呆れてため息を吐いたが流石に下半身が濡れて気持ち悪いので抵抗はあったが中村陸にお願いを言った。

「・・・「見る」の命令、解いてくれない?」

すると中村陸は「もう見なくていいよ」と言ってくれてやっとアイツから目を逸らす事が出来て直ぐに立ち上がりお風呂場に向かった。
風呂場で精液で汚れたズボンと下着を脱いで一旦下半身をシャワーで洗いタオルで拭いた後、籠から下着とズボンを取り出して履くとシャワーで汚れた物を濡らした後に洗濯機に入れて回して俺は深いため息を吐いた。

「はぁ・・・・・・。」

『あんな、濃厚なフェロモンで直ぐにイクなんて・・・植田君よっぽど欲求が強いんだな・・・。』

俺は歯磨きをしようとするとドアが開いて鏡越しに確認すると案の定、中村陸だったがアイツは笑っていて俺は嫌な予感して背中から冷や汗をかくとアイツは明るい声で口を開いた。

「一応、パートナーがいるのに他の奴とプレイをしたから躾ないとね?・・・今から圭兎君の嫌がる事をするから"歯磨きセットを持って俺のベッドまで来てね?"」

俺は怯えながら歯ブラシと歯磨き粉を持って中村陸のベッドに向かうしか無かった。

***

案の定、中村陸は俺の背後に三角座りをして後ろから俺の口を無理やり開けて歯磨き粉が付いた歯ブラシを突っ込んで歯を磨き始めた。

「ふぁ・・・ぅ・・・」

「ねぇ、ちゃんと恥ずかしい?」

中村陸は悪趣味で姿見鏡を置いて俺が顔を赤くしてアイツに歯を磨かれている姿が写し出されていた。それにアイツはわざと歯ブラシで舌を磨いて少しえづくのを見て楽しんだりしながら丁寧に磨くし「鏡から目を離すな!」と命令されて自分の痴態を眺めるしかなかった。

「次は奥歯だよ」

「ふっふがあ!」

奥まで歯ブラシを入れられて歯磨き粉が付いた涎が顎に流れてアイツの左手を汚したが気にせずに磨いていたので俺は流石に引いた。

「綺麗になったかな~・・・じゃあ、"口を濯ぎに行っていいよ"」

中村陸が命令をして俺は口を塞ぎながら急いで洗面所に向かい直ぐに磨いたモノを吐き出した。

「はぁ・・・はぁ・・・・・アイツ・・・ヤバいな」

「そんなヤバい事をされないように俺以外のDomに近付かないことだね。」

俺は聞こえないように小さく呟いたのに中村陸には届いてたようで青ざめながら俺は振り向くと満足そうな顔をした中村陸が立っていて乾いた笑いしか出てこなかった。

『・・・・本気でパートナーになる奴可哀想だなぁ・・・・・。』
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