哀しい兎に笑ってほしくて

卵丸

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最悪な関係

お泊まり会の筈だった。 ※少し性描写有り

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圭兎side

「やっ・・・・やっ・・・めろぉ!!」

俺は今、咲真の友達の一人に股を開いて後孔に性器をぶち込まれて腰を振って無理矢理性行為をされていた。

「さっ・・・・さくまぁ・・・・たすけてよぉ・・・・・。」

だけど咲真は完全に無視をしてただ嫌な笑顔でニヤニヤしていた。

「ウサちゃ~ん中に出すよー!」

友達が俺の中にドピュドピュ満足気な顔で精液を注いで性器を抜くと俺の後孔を広げてそいつもニヤニヤしていた。

「溢れてんなぁ!」

俺の中から垂れ流れたドロドロの精液を見て二人は下品に笑い咲真は口を開いて暴言を吐いた。

「圭兎、キモ!!」

***

「うわぁぁぁぁ!!・・・はぁー・・・はぁ・・・・はぁ・・・・・・夢か・・・・・・・・・・。」

俺は悪夢から目が覚めて安心したが尻に痛みが走り中村陸のゲームを思い出してその場で嘔吐いた。

「ゔぇぇぇ!!」

流石にゲロは吐かなかったもののプレイはまさかのバイブとスパンキングで俺の気持ちは完全に萎えてしまった。いや、普通に今涙が流れた。

『最悪だ!!』

俺が落ち込んでいると元凶である中村陸が帰ってきた。俺は奴を睨みつけて威嚇をすると奴はサランラップで巻かれたおにぎり3個を俺の布団に放り投げた。

「えっ・・・・何これ?」

「いや、どう見てもおにぎりだろ?」

「・・・・はっご飯食べてない!!時間は!?」

俺は慌ててスマホで時間を確認すると食堂の時間は30分前に終了していた。俺は悲しくて真っ青になったが改めておにぎりを見てから中村陸の方を向いた。

「あのさ、これって・・・・・。」

「食堂で買ってきた。・・・・要らないなら俺が食う。」

「いや、お腹すげぇ空いてるから嬉しい。いただきます!」

俺は1個のおにぎりを手に取りラップを外して頬張ると甘酸っぱい蜂蜜梅干しで凄く美味かった。
梅おにぎりを食べた後に直ぐに違うおにぎりにかぶりつくとツナマヨでこれも美味しかった。

「はぐ・・・おおっこれは鮭だ!!・・・全部、美味い!!」

俺は夢中になっておにぎりを3個もペロリと平らげると中村陸がまた馬鹿にしたように笑っていたので睨み返したが一応、買ってきてくれた物なので値段を聞いた。

「おにぎりっていくらしたの?」

「一億円」

「・・・・・・・・・。」

『ガキか?』

「1個、100円」

奴も滑ったと分かり早口で値段を言うと俺は財布から300円を取り出して奴の手に乗せた。

「一応、あんがと」

俺はそれだけ言うとお風呂に入りたいからお湯を入れに行った。だから奴が小声で何か言ってた事に気づかなかった。

「兎なのに食べる姿はリスみたいだな。」

お湯を入れた後にズボンのポケットに入れてたスマホが鳴ったので取り出すと植田君からの電話だった。俺は不思議に思いながら電話に出た。

『柊君ごめんね。違う部屋に泊まる時は一階にある透明の引き出しに宿泊届けの紙があるからそこに書いて寮長に渡さないといけない事を言うの忘れてた!』

「えっそうなの?」

『そうなんだよ。今日中に気づいて良かった・・・書かないで別の部屋に泊まると一週間の全部屋のゴミ出しをさせられるんだ。』

「何それ、厳し!!」

『そうだよね・・・じゃあ、土曜日たのしみにしてるね!おやすみ』

「ありがとう、おやすみ」

俺がスマホを切るのを奴が見てる事を全然知らなかった。

***

「いらっしゃい、柊君!!」

「お邪魔しまーす!」

土曜日になり、俺は宿泊届けを寮長に渡して植田君の部屋にやってきた。
寮長は真面目な方で一応紙には「自習」って書いといた。

「俺、自習って嘘書いたけど良かったかな?」

「だから、先に勉強してから夕方ぐらいにゲームしようって決めたんだ。」

「そうそう、君が悠太が言ってた柊君?」

 他の声がして振り向くと黒髪天パのお調子者っぽい男子が俺達に声をかけてきた。

「こいつは同室の賢太けんただよ。」

南條なんじょう賢太でーす。よろしくね!!」

「俺は柊圭兎、よろしくね。」

それから俺達は勉強をした後に「バトスマ」をしたが初めてしたので二人にボロボロに負けてしまったが久しぶりのゲームが出来て嬉しかった。

「圭君、このキャラは空気を吸い込んで浮かぶからおすすめだよ。」

「あっ本当だ!」

「柊君、敵に攻撃して!」

「こっ・・・こうかな?」

「あっ敵ぶっ飛んだ!!圭君、やるじゃん!」

初めてコンピュータだけど敵を倒して嬉しくて二人にハイタッチをした。そして他にも色んなゲームをした。

「すげぇ~もうスイカになった!圭君、このゲーム得意な訳?」

「得意以前に初めてやるゲームだよ?」

「なんだよ~自慢じゃん!!」

結構盛り上がりいつの間にか夜の7時になっていた。

「けっこーやったな!」

「よく考えたら勉強してたの1時間半だけだったね。」

「それに比べてゲームは4時間ぐらいしてたよね。」

俺達は苦笑いを零した後に食堂にあるお弁当を誰が買いに行くか(後で買いに行く人にお金を渡す。)ジャンケンで決めて負けた南條君が買いに行くはめになった。

「お弁当まであるなんて本当に凄いよね。」

「でしょ!今日、柊君楽しかった?」

植田君の明るい笑顔に癒されながら俺は全力で叫びながら言った。

「すっごく楽しかったよ!!」

「わっびっくりした・・・楽しめて良かったよ・・・・ッ!!」

「植田君?」

その時、ぶわりっと急に身体が熱くなって息苦しくなり俺が混乱していると植田君の顔も真っ赤になってゼェゼェと荒い息を漏らしていた。

『・・・なんだ・・・・・これは・・・・・。』

植田君はしんどそうな顔で俺に恐る恐る聞いてきた。

「・・・・ねぇ・・・・・・ひい・・・らぎ・・・・くんって・・・さぶなの?」

「・・・!?」

事実を言われ俺は目を逸らしながら頷くと植田君は汗をかきながら真剣な顔で口を開いた。

「・・・すぐに・・・このへや・・から・・・でて・・・くれない・・・じゃないと・・・むりやり・・・めいれ・・い・・するかも・・・。」

命令と言う単語が出てきて色んなDomを浮かべた俺は植田君を見ずに部屋から出て行き、全力で走って自分の部屋に入ると更に身体が熱くなりそのまま崩れて座るとスマホが鳴って確認すると案の定、植田君からのroinだった。

『Domの事、言わなくてごめんなさい。』

『言いにくいし仕方ないよ俺もSubって言わなくてごめん』

返事を書いた時でも息苦しくて何回も深呼吸しているとドアが開く音がして振り向くと目を見開いて驚いている中村陸が立っていた。

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