10 / 35
最悪な関係
初めてのおねだり
しおりを挟む
陸side
俺は本屋に行って目当ての物を買って自分の部屋に戻ってくると凄いフェロモンを漂わせてぺたんこ座りをし、潤んだ目をし上目づかいで俺を見つめる圭兎君がいた。
『・・・・うわ・・・匂いキツ!?』
「・・・泊まるんじゃなかったの?」
俺の声が聞こえていないのかアイツはただ見つめて遂に涙を流して頬が濡れた。
「う・・ひぅ・・・うぅっ・・。」
「急に泣かれてもな・・・。」
泣いている圭兎君をどうしようもできないので俺はアイツの目線に合わせるためにしゃがみ、渋々コマンドを放った。
「どうしてほしいのか"教えて"?」
すると圭兎君は震えた声で俺を見つめて懸命に教えてくれた。
「・・・あたま・・・・なでて・・・・・」
やらしい事を言うと思ったので呆気に取られたが俺は戸惑いつつ右手をアイツの頭に乗せて左右に優しく撫でると分かりやすく目を細めて頬を赤く染めて微笑み気持ちよさそうに撫でられていた。
『犬かよ』
俺は笑うのを堪えながら頭を撫でていると圭兎君がいきなり俺に抱きついてきて俺はバランスを崩し尻もちをついたので文句を言おうとしたが顔を俺の胸に埋めてきたので俺もどうしたら良いのか分からなかった。
「・・・・・・・・・どうしたの?」
俺が聞くと圭兎君は上目づかいで更に両腕を強く抱き締めてくると静かじゃなければ絶対に聞こえない音量で呟いた。
「もっと・・なでてよぉ・・・・。」
「え~・・・・・。」
『・・・・本当に犬みたいだな・・・・。』
俺はめんどくさい事になり困ったがアイツの嗚咽と涙に負けてしまいため息を吐いて、仕方なく頭を少し乱暴に撫でるとまた目を細めて嬉しそうに撫でられ続けていた。その時に気づいたが圭兎君はまたSubスペースに入っていた。
『フェロモンきつい・・・。』
圭兎君の顔は嬉しそうで蕩けた瞳に紅潮とさせた頬で俺を見つめながら、とんでもない事を言った。
「・・・・・久しぶりにお母さんに撫でられた・・・・・。」
「・・・はぁ?」
「・・・・俺・・・良い子たがら・・・撫でてくれるの?」
『・・・どうしよ、アイツ勘違いしてるな』
俺の困惑した表情に気づいたのか圭兎君の顔が真っ青になり急に身体が震え出したので俺は驚きを隠せなかった。
「・・・えっどうしたの?」
何かに怯えるアイツに聞いたその時、俺の身体は後ろに転がっていた。理由は圭兎君が悲鳴をあげて、いきなり俺の両肩を強く押し付けたからだ。そのせいで背中を強く打ってしまい物凄く痛かったから、起き上がり今度こそは文句を言おうとしたが圭兎君は自身の身体を抱き締めて小さい声で謝り続けていた。
「ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい・・・。」
「・・・・・・っちょ・・・」
「う・・・うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺が手を差し伸べるとアイツは怯えながら俺の手を払い除けて遂に倒れ込んでまた謝り続けていた。
「ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい・・・良い子じゃなくてごめんなさい お兄ちゃんなのに頼りなくてごめんなさい 期待に添えなくてごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい お仕置きはしないでください!!ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい!!」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
俺は出来るだけ頭を優しく撫でてゆっくり圭兎君に伝わるようにコマンドを放った。
「"Good"(良い子)」
その単語でアイツは謝るのをやめて涙と鼻水でお世辞にも綺麗とは言えない顔で俺を見て小さい声で呟いた。
「・・・・・良い子?」
「良い子だよ・・・だから"俺の真似をしてね"・・・スーハースーハー・・・」
俺は深呼吸をすると圭兎君も下手くそながら深呼吸をして数分経ち、落ち着いたのか瞼がゆっくり閉じていきそのまま寝落ちてしまった。
「・・・・・ふぅ・・・・。」
『俺とのプレイの後は絶対に寝落ちるなぁ・・・。』
俺は背伸びをした後、渋々、起こさないように丁寧に圭兎君をベッドに運んだ後にアイツのスマホを取りだして電話をかけた。
「もしもし、悠太君だよね?」
俺は本屋に行って目当ての物を買って自分の部屋に戻ってくると凄いフェロモンを漂わせてぺたんこ座りをし、潤んだ目をし上目づかいで俺を見つめる圭兎君がいた。
『・・・・うわ・・・匂いキツ!?』
「・・・泊まるんじゃなかったの?」
俺の声が聞こえていないのかアイツはただ見つめて遂に涙を流して頬が濡れた。
「う・・ひぅ・・・うぅっ・・。」
「急に泣かれてもな・・・。」
泣いている圭兎君をどうしようもできないので俺はアイツの目線に合わせるためにしゃがみ、渋々コマンドを放った。
「どうしてほしいのか"教えて"?」
すると圭兎君は震えた声で俺を見つめて懸命に教えてくれた。
「・・・あたま・・・・なでて・・・・・」
やらしい事を言うと思ったので呆気に取られたが俺は戸惑いつつ右手をアイツの頭に乗せて左右に優しく撫でると分かりやすく目を細めて頬を赤く染めて微笑み気持ちよさそうに撫でられていた。
『犬かよ』
俺は笑うのを堪えながら頭を撫でていると圭兎君がいきなり俺に抱きついてきて俺はバランスを崩し尻もちをついたので文句を言おうとしたが顔を俺の胸に埋めてきたので俺もどうしたら良いのか分からなかった。
「・・・・・・・・・どうしたの?」
俺が聞くと圭兎君は上目づかいで更に両腕を強く抱き締めてくると静かじゃなければ絶対に聞こえない音量で呟いた。
「もっと・・なでてよぉ・・・・。」
「え~・・・・・。」
『・・・・本当に犬みたいだな・・・・。』
俺はめんどくさい事になり困ったがアイツの嗚咽と涙に負けてしまいため息を吐いて、仕方なく頭を少し乱暴に撫でるとまた目を細めて嬉しそうに撫でられ続けていた。その時に気づいたが圭兎君はまたSubスペースに入っていた。
『フェロモンきつい・・・。』
圭兎君の顔は嬉しそうで蕩けた瞳に紅潮とさせた頬で俺を見つめながら、とんでもない事を言った。
「・・・・・久しぶりにお母さんに撫でられた・・・・・。」
「・・・はぁ?」
「・・・・俺・・・良い子たがら・・・撫でてくれるの?」
『・・・どうしよ、アイツ勘違いしてるな』
俺の困惑した表情に気づいたのか圭兎君の顔が真っ青になり急に身体が震え出したので俺は驚きを隠せなかった。
「・・・えっどうしたの?」
何かに怯えるアイツに聞いたその時、俺の身体は後ろに転がっていた。理由は圭兎君が悲鳴をあげて、いきなり俺の両肩を強く押し付けたからだ。そのせいで背中を強く打ってしまい物凄く痛かったから、起き上がり今度こそは文句を言おうとしたが圭兎君は自身の身体を抱き締めて小さい声で謝り続けていた。
「ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい・・・。」
「・・・・・・っちょ・・・」
「う・・・うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺が手を差し伸べるとアイツは怯えながら俺の手を払い除けて遂に倒れ込んでまた謝り続けていた。
「ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい・・・良い子じゃなくてごめんなさい お兄ちゃんなのに頼りなくてごめんなさい 期待に添えなくてごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい お仕置きはしないでください!!ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい!!」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
俺は出来るだけ頭を優しく撫でてゆっくり圭兎君に伝わるようにコマンドを放った。
「"Good"(良い子)」
その単語でアイツは謝るのをやめて涙と鼻水でお世辞にも綺麗とは言えない顔で俺を見て小さい声で呟いた。
「・・・・・良い子?」
「良い子だよ・・・だから"俺の真似をしてね"・・・スーハースーハー・・・」
俺は深呼吸をすると圭兎君も下手くそながら深呼吸をして数分経ち、落ち着いたのか瞼がゆっくり閉じていきそのまま寝落ちてしまった。
「・・・・・ふぅ・・・・。」
『俺とのプレイの後は絶対に寝落ちるなぁ・・・。』
俺は背伸びをした後、渋々、起こさないように丁寧に圭兎君をベッドに運んだ後にアイツのスマホを取りだして電話をかけた。
「もしもし、悠太君だよね?」
8
お気に入りに追加
132
あなたにおすすめの小説
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
鈍感モブは俺様主人公に溺愛される?
桃栗
BL
地味なモブがカーストトップに溺愛される、ただそれだけの話。
前作がなかなか進まないので、とりあえずリハビリ的に書きました。
ほんの少しの間お付き合い下さい。
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる