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大学を卒業してから僕と鈴矢さんとマンションで二人暮しをする事にした。鈴矢さんは夏目さんと同じプロカメラマンになって僕は実家の洋菓子店のバイトとして働いていた。
その生活から早5年、今日も「lapin」は忙しくて営業時間終了まで後10前に僕は売上の計算していると顔がニヤついてる由香里姉さんが僕の肩をバシバシ叩いて外をの方を指さしていたので、大きい硝子窓の方を振り向くと、そこには鈴矢さんがカラッとした笑顔で両手をブンブン振っていて、通る人達が怪訝な顔をして彼をみていたので僕は札束を落としてしまった。
「ちょっと、大切なお金落とさないでよ!」
「ごっごめん!」
「もう、今の晃は仕事にならないからもう上がりなさい!」
「すっすみません!お疲れ様でしたー!」
由香里姉さんの呆れ笑顔で言われて顎で鈴矢さんを指して僕は頭を何回も下げながら、急いでバイト着から私服に着替えてタイムカードを押して、にこやかに待っている愛おしい彼の名を叫んだ。
「鈴矢さん!」
「アキちゃん、お疲れ様」
鈴矢先輩は駆け寄って直ぐに人前とか関係なく力強く抱きしめたので僕は慌てて背中を強く叩いたがビクともしなかった。
「なはは~アキちゃん痛いわぁ~」
「いいから離れてください!見られて恥ずかしいです!」
「ええやんか~非リア充共に見せつけたろ!」
「~~~~~~やめてください!!」
流石に調子に乗った鈴矢さんに怒鳴ると彼は怒るとは思ってなかったのか驚いた顔で僕から離れた。
僕は不貞腐れながら早歩きで鈴矢さんを無視をすると彼の情けなく僕の名前を呼んで、更に恥ずかしくて顔が茹で蛸みたいになってしまった。
***
「ホンマにすまんかった!」
「・・・・・・。」
「アキちゃ~ん!!」
わんわんと泣き真似してリビングの床を左右に転がる年上が少し幼いなと思いながら彼の頭を優しく撫でてあげた。
「・・・・・・僕も別に嫌いって訳じゃないんですよ。ただ状況を弁えてほしいです。」
唇を尖らせながら言った言葉に鈴矢さんはポカンと口を開くけて間抜け面になっていると、すぐに明るい笑顔で起き上がり、僕を強く抱きしめた。
「わっ鈴矢さん!」
「・・・・・・ごめん。次からは2人っきりの時に抱きしめるな・・・・・・晃。」
久しぶりの「晃」呼びに僕は嬉し恥ずかしくて顔を赤らめていると鈴矢さんがいきなり「あっ!!」と叫び、僕は驚いて肩を異常に震わせた。
「どうしました?」
「・・・・・・。」
鈴矢さんはゆっくり僕から離れると真剣な表情でズボンのポケットからワイン色の小さい箱を取りだした。
彼は頬を紅潮させながらはこの中身を僕に見せた。
「今日はどうしても、伝えたくて一緒に帰りたかったんよ・・・・・晃さん、俺と結婚してください。」
「・・・・・・。」
銀色に輝く指輪に僕は嬉しくて顔を隠しながら頷くと、鈴矢さんは安堵の息を吐いた後に僕をもう一度、強く抱き締めた。
***
結婚式当日、僕はタキシードに着替えようとすると何故か真っ白いプリンセスラインのレースがたっぷりの可愛らしいウェディングドレスが飾ってあった。
僕は驚いて固まっていると担当の男性がにこやかに心地の良い低い声で教えてくれた。
「新郎様が新婦様に内緒で用意したドレスでごさいます。」
「・・・・・・。」
それだけで嬉しかったけど、ここで涙を流したくなくて下唇を噛み締めながら煌びやかなウェディングドレスを眺めた。
(本当にあの人には敵わないなぁ。)
僕はウェディングドレスを着た後に綺麗にナチュラルメイクをしてもらい、愛おしい新郎である鈴矢さんに会うと彼も真っ白いタキシードと普段と違うオールバックに僕は胸が高鳴り、目を輝かせながら大きく叫んでしまっていた。
「鈴矢さん、かっこいいです!!」
「・・・・・・アキちゃんはべっぴんさんやな。本当に愛おしいわぁ。」
鈴矢さんは泣きそうなのを我慢しているのか眉間に深く皺を寄せながら言ってくれたので、つい吹き出して笑ってしまった。笑うと鈴矢さんもさっきまでのかっこよかったのに大口で「なはは」と大爆笑をしていて、担当の人達が口をあんぐりと開けて唖然としていた。
「・・・・・・ほな、ぼちぼち行こか?」
「そうですね。」
こうして僕たちは腕を組んで式場に微笑みながら歩き始めた。
その生活から早5年、今日も「lapin」は忙しくて営業時間終了まで後10前に僕は売上の計算していると顔がニヤついてる由香里姉さんが僕の肩をバシバシ叩いて外をの方を指さしていたので、大きい硝子窓の方を振り向くと、そこには鈴矢さんがカラッとした笑顔で両手をブンブン振っていて、通る人達が怪訝な顔をして彼をみていたので僕は札束を落としてしまった。
「ちょっと、大切なお金落とさないでよ!」
「ごっごめん!」
「もう、今の晃は仕事にならないからもう上がりなさい!」
「すっすみません!お疲れ様でしたー!」
由香里姉さんの呆れ笑顔で言われて顎で鈴矢さんを指して僕は頭を何回も下げながら、急いでバイト着から私服に着替えてタイムカードを押して、にこやかに待っている愛おしい彼の名を叫んだ。
「鈴矢さん!」
「アキちゃん、お疲れ様」
鈴矢先輩は駆け寄って直ぐに人前とか関係なく力強く抱きしめたので僕は慌てて背中を強く叩いたがビクともしなかった。
「なはは~アキちゃん痛いわぁ~」
「いいから離れてください!見られて恥ずかしいです!」
「ええやんか~非リア充共に見せつけたろ!」
「~~~~~~やめてください!!」
流石に調子に乗った鈴矢さんに怒鳴ると彼は怒るとは思ってなかったのか驚いた顔で僕から離れた。
僕は不貞腐れながら早歩きで鈴矢さんを無視をすると彼の情けなく僕の名前を呼んで、更に恥ずかしくて顔が茹で蛸みたいになってしまった。
***
「ホンマにすまんかった!」
「・・・・・・。」
「アキちゃ~ん!!」
わんわんと泣き真似してリビングの床を左右に転がる年上が少し幼いなと思いながら彼の頭を優しく撫でてあげた。
「・・・・・・僕も別に嫌いって訳じゃないんですよ。ただ状況を弁えてほしいです。」
唇を尖らせながら言った言葉に鈴矢さんはポカンと口を開くけて間抜け面になっていると、すぐに明るい笑顔で起き上がり、僕を強く抱きしめた。
「わっ鈴矢さん!」
「・・・・・・ごめん。次からは2人っきりの時に抱きしめるな・・・・・・晃。」
久しぶりの「晃」呼びに僕は嬉し恥ずかしくて顔を赤らめていると鈴矢さんがいきなり「あっ!!」と叫び、僕は驚いて肩を異常に震わせた。
「どうしました?」
「・・・・・・。」
鈴矢さんはゆっくり僕から離れると真剣な表情でズボンのポケットからワイン色の小さい箱を取りだした。
彼は頬を紅潮させながらはこの中身を僕に見せた。
「今日はどうしても、伝えたくて一緒に帰りたかったんよ・・・・・晃さん、俺と結婚してください。」
「・・・・・・。」
銀色に輝く指輪に僕は嬉しくて顔を隠しながら頷くと、鈴矢さんは安堵の息を吐いた後に僕をもう一度、強く抱き締めた。
***
結婚式当日、僕はタキシードに着替えようとすると何故か真っ白いプリンセスラインのレースがたっぷりの可愛らしいウェディングドレスが飾ってあった。
僕は驚いて固まっていると担当の男性がにこやかに心地の良い低い声で教えてくれた。
「新郎様が新婦様に内緒で用意したドレスでごさいます。」
「・・・・・・。」
それだけで嬉しかったけど、ここで涙を流したくなくて下唇を噛み締めながら煌びやかなウェディングドレスを眺めた。
(本当にあの人には敵わないなぁ。)
僕はウェディングドレスを着た後に綺麗にナチュラルメイクをしてもらい、愛おしい新郎である鈴矢さんに会うと彼も真っ白いタキシードと普段と違うオールバックに僕は胸が高鳴り、目を輝かせながら大きく叫んでしまっていた。
「鈴矢さん、かっこいいです!!」
「・・・・・・アキちゃんはべっぴんさんやな。本当に愛おしいわぁ。」
鈴矢さんは泣きそうなのを我慢しているのか眉間に深く皺を寄せながら言ってくれたので、つい吹き出して笑ってしまった。笑うと鈴矢さんもさっきまでのかっこよかったのに大口で「なはは」と大爆笑をしていて、担当の人達が口をあんぐりと開けて唖然としていた。
「・・・・・・ほな、ぼちぼち行こか?」
「そうですね。」
こうして僕たちは腕を組んで式場に微笑みながら歩き始めた。
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