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俺の尻と小遣いの運命は!?
流石に無理です。
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俺達はホテルを出たが、話はしなかった。
『京お兄ちゃんとしては気まづく帰るのかな・・・。』
ホテルから近い最寄り駅に着くと黙っていた兄さんが俺に話しかけてきた。
「ユキル君ここで遅い晩御飯しない?」
俺達は喫茶店に来ていた。やっぱり喫茶なので晩御飯には向いてないけど、入ってしまったので、メニューを頼んだ後に兄さんは水色のラッピング袋を渡してきた。結構大きかったけど、軽かった。
「お兄ちゃんこれは?」
「開けてみて?」
俺は青色のリボンを解いて、恐る恐る中身を見たらぬいぐるみが入っていた。中から引っ張り出すと鋭い目が俺を睨んだ。
そのぬいぐるみはハシビロコウだった。
「僕、ハシビロコウが好きって言ったけ?」
兄さんは少し照れくさそうに話した。
「前のデートの時にユキル君がハシビロコウのぬいぐるみを見て微笑んでたから、ハシビロコウが好きなんだなぁと思って今日あそこまで行って買ってきたんだ。だから遅くなってしまったんだよ。怖い思いさせて、ごめんね 。」
俺がハシビロコウを見てたのは睨んでる時の兄さんに似てて苦笑いしてたのを微笑んでると勘違いをして、わざわざ買ってきてくれたらしい。俺が兄さんの方を見ると、爽やかな笑顔で微笑んでいた。
「びっくりした?」
「びっくりしたけど、どうしてぬいぐるみを買ってきたの?」
『誕生日でもないのに?』
「一応弟の代わりにお仕置きさせてて、理不尽すぎると思ったから、お礼としてプレイが終わってから渡したかっけど、両方にハプニングがあったから渡すタイミングが難しくて、忘れない内に渡そうと思ったんだよね。」
確かに、あんな事があった後に別に好きでもなく嫌いでもないハシビロコウを渡されても、俺は困ってたと思う。
『でも、今なら言える気がする』
俺はとびっきりの笑顔で兄さんにお礼を言った。
「お兄ちゃん、ありがとう 僕この子と一緒に寝るね!」
俺がハシビロコウのぬいぐるみにぎゅっと抱きしめていると、店員が俺達を見て、ニコニコしながら、注文した物を置いていった。
『完全に見られてた・・・恥ずかしい。』
俺は顔を赤くして、オムライスを行儀が悪いのは知ってるけど、恥ずかしくてガツガツ食べた。
兄さんは俺の方を見て「かわいいなぁ」と呟いた。
兄さんはカツカレーを一口食べると辛さが足りなかったのか、タバスコを5滴垂らした。その後もう一口食べて、満足そうに頷いた。
『兄さんって辛党だよな。』
ユキルになると、兄さんの事が分かるようになってゆくが、幸久としては知らない事が、多いなと思って何故か切なくなった。
*
「今日はありがとう、ユキル君気をつけて帰ってね」
「わかったよ!ぬいぐるみありがとうね、お兄ちゃん」
俺達は別れたが、今の時間は夜の10時を回っていた。つまり帰るのが、11時過ぎになり、俺は怒った兄さんに尻を叩かれるという訳か・・・。
『嫌、流石に無理無理無理!!』
俺は親に会話アプリを入れて友達の家に急遽泊まると嘘のメッセージを入れて、駅のインターネットカフェで、時間を朝まで潰す事にした。
『京お兄ちゃんとしては気まづく帰るのかな・・・。』
ホテルから近い最寄り駅に着くと黙っていた兄さんが俺に話しかけてきた。
「ユキル君ここで遅い晩御飯しない?」
俺達は喫茶店に来ていた。やっぱり喫茶なので晩御飯には向いてないけど、入ってしまったので、メニューを頼んだ後に兄さんは水色のラッピング袋を渡してきた。結構大きかったけど、軽かった。
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「開けてみて?」
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俺がハシビロコウを見てたのは睨んでる時の兄さんに似てて苦笑いしてたのを微笑んでると勘違いをして、わざわざ買ってきてくれたらしい。俺が兄さんの方を見ると、爽やかな笑顔で微笑んでいた。
「びっくりした?」
「びっくりしたけど、どうしてぬいぐるみを買ってきたの?」
『誕生日でもないのに?』
「一応弟の代わりにお仕置きさせてて、理不尽すぎると思ったから、お礼としてプレイが終わってから渡したかっけど、両方にハプニングがあったから渡すタイミングが難しくて、忘れない内に渡そうと思ったんだよね。」
確かに、あんな事があった後に別に好きでもなく嫌いでもないハシビロコウを渡されても、俺は困ってたと思う。
『でも、今なら言える気がする』
俺はとびっきりの笑顔で兄さんにお礼を言った。
「お兄ちゃん、ありがとう 僕この子と一緒に寝るね!」
俺がハシビロコウのぬいぐるみにぎゅっと抱きしめていると、店員が俺達を見て、ニコニコしながら、注文した物を置いていった。
『完全に見られてた・・・恥ずかしい。』
俺は顔を赤くして、オムライスを行儀が悪いのは知ってるけど、恥ずかしくてガツガツ食べた。
兄さんは俺の方を見て「かわいいなぁ」と呟いた。
兄さんはカツカレーを一口食べると辛さが足りなかったのか、タバスコを5滴垂らした。その後もう一口食べて、満足そうに頷いた。
『兄さんって辛党だよな。』
ユキルになると、兄さんの事が分かるようになってゆくが、幸久としては知らない事が、多いなと思って何故か切なくなった。
*
「今日はありがとう、ユキル君気をつけて帰ってね」
「わかったよ!ぬいぐるみありがとうね、お兄ちゃん」
俺達は別れたが、今の時間は夜の10時を回っていた。つまり帰るのが、11時過ぎになり、俺は怒った兄さんに尻を叩かれるという訳か・・・。
『嫌、流石に無理無理無理!!』
俺は親に会話アプリを入れて友達の家に急遽泊まると嘘のメッセージを入れて、駅のインターネットカフェで、時間を朝まで潰す事にした。
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