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閑話〜智くんの恋〜
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??視点
毎日1時間電車に乗って中高一貫の女子高に通う私には、気になっている人がいる。
運がよければ帰りに見かける人。
男性だとは思えないほど華奢な体型、夏はTシャツ、冬は大きめのパーカをダボっと着ていることが多くて、首が細いから襟ぐりに隙間が出来るのがいい!
分厚い眼鏡をかけていて、パット見は地味。でも曇った眼鏡を外したところを一度見たんだけど、美少女?ってほどかわいかったの。眼鏡はずしたら美少女って!漫画じゃない?
いつも杖をついているんだけど、まっすぐ前を向いて歩いてて、きっと性格はがんばりやさん!(妄想)
見かけるとついつい目で追っちゃう。
で、その隣に立っている人が気になる人。
身長は180半ばくらいかな?
ツンツンとした黒髪に、糸目だけど目尻が下がってて、大きな口でよく笑ってる。
それより、さりげなく隣の彼を気付かうのが素敵。
彼だけでなく妊娠さんやお年寄りにもすぐ席を譲るの。
私の家にも脚の悪いおばあちゃんがいるから、ああいうの見ると嬉しくなる。
彼は車内に入ると周りを見回して、隣の彼のために空きそうな席を探してる。
その時に私が座ってたら、彼に声をかけて席を譲るようにしているの、私が乗る駅の方が先だから座ってること多いのよね。
なんで本人に直接譲らないのかって言うのは、うちのおばあちゃんなんか杖もって不安定なときに急に声かけられるとバランス崩すときがあるからね。車内揺れるし。
ってのは建て前で、喋る切っ掛けよ!!キャ~!!
「お友達、良かったら座って下さい」
って声かけたら、
「いいの?ありがとう」
って、優しそうな声。
「身内にも、杖使ってる人がいるので…」って、自分の家族のこと身内なんて初めて言ったよ!!
そんな、たまの遭遇にドキドキしてたある日、杖の彼がいつもと違う駅から1人で乗って来たの。
彼が1人のときはたまにあるから珍しくないんだけど、その日はいつも持ってる杖がなくて。
台風が近づいてるから車内もいつもより混んでるし、顔色も悪いみたいだし。
席を譲ろとしたけど、杖がないからかえって遠慮したのかな? いつもなら素直に「ありがとう」って座るのに、その日は近くで立ってた妊娠さんに譲ってあげてと言われてしまったの。
心配だったから、チラチラ見てたんだけど、さらに顔色悪くなっていってて、降りるときにキーホルダーを落としたのにも気付いていなかったみたい。
それを拾って、いつでも渡せるようにカバンに入れてるんだけど、あれ以来どちらの彼にも会わないのよね。
会えなくなるなら勇気出して連絡先聞いとけば良かったな~。
―――――――
智視点
高校を卒業した朔はデザイナーとして働きだしたけど、基本は在宅で仕事をしていた。
それでも、週に一度程度は打ち合わせの為に事務所に顔をださないといけないらしくて、俺の通う大学の最寄り駅の駅前にある事務所まで電車で通っているので、大学が終わる時間とあえば一緒に帰るようにしている。
隣の県まで一本で行けるこの路線は、朝晩は学生や社会人でよく混む。終着駅を使うわけじゃないので席が空いていないことの方が多い。
朔のために空きそうな席を見つけるのはもう癖のようになっている。
「こんにちは、席よかったらお友達にどうぞ」
後ろから声がかかったので、振り返ると、いつも席を譲ってくれる、大学より数駅先にある女子高に通う女の子がそう言いながら立ち上がってくれた。
ここ2年ほど、俺と朔を見かけると声をかけてくれる子だ。
いつも悪いなと思うのだけど、自分にも同じように脚の不自由な身内がいるのでと言って笑って譲ってくれる。
(かっわ…)
どちらも席に座ってるときにこっそり観察すると、サラサラのストレートヘアを耳にかけながら、小説を読んで小さく笑ったりしている。今どきブックカバーをかけて小説を読む子なんてあまり見ない。
(かわいい)
「何々?智なにを真剣に見てるの~?」
横から朔が俺の顔をじっと見て、その視線をたどるべく顔を動かす。
「ちょっ、何でもねーよ、前向いとけ」
両手で頬を挟み前を向かせたが、気に入らないのか、頬を膨らませながら視線をチラチラと動かしている。
「眼鏡曇ってよく見えないや」
そう言いながら外して拭こうとするのを、慌ててかけなおさせる。
チラッと彼女の方を見ると、びっくりしたような顔をしてこちらを見ていた。
(朔の素顔みられたか?)
チッと内心で舌打ちをうち、その苛立ちが、朔の素顔を見られると危険と言うよりも、朔の素顔を見た彼女が、朔のことを好きになったらどうしよう?と思うものだと気付き、頰に熱を持つ。
(あんなに驚いた顔をしてたもんな~ 一瞬で恋に落ちる可能性もありか)
そう思い、その恋心はそこから育てないように気を付けていた。
◇ ◇ ◇
朔が亡くなり、半年ほど経った頃に、ぼーっと電車の外を眺めていると、
「あのっ」
と横から声がかかった。
顔を向けると髪がのびた彼女が、こちらを向いている。
電車を使う時間が変わったので姿を見るのは朔が亡くなってから初めてだった。
話があると言う彼女に、ちょうど次の駅で空いた席に2人で座る。
鞄をごそごそしながら出してきたかわいい巾着に入っていたのは、見覚えのある柊モチーフのキーホルダー。
柊斗と対になってるそれは遺品の中に無かったんだよな。
「半年ぐらい前に落としたのを拾って返したかったんです」
よくよく聞くと、まさにあの日の落とし物だった。
お礼をするからと無理やり聞き出した連絡先に少しずつ連絡をして、親友の話が出来るようになる頃には恋人になっていた。
ただ…
彼女、咲ちゃんが、美穂ちゃんと同じ嗜好を持っているとわかった時には、びっくりしたよね!
「朔さんの眼鏡を智くんがかけ直した時なんて『素顔は俺にしかみせるなよ』的な攻めさまの独占欲を感じて、眼福で!!」
「おふたりの身長差も、もう、ごちそうさまでした!」
うん、どういたしまして。
◇ ◇ ◇
ゲーム仲間の優弥から、とうてい信じられない話を聞いたときにはびっくりした。確かに歩き方は似てると思ったけど。
けど遠くから眺めて、あのキーホルダーの対と同じデザインの刺繍を見たときには、その場に蹲りしばらく立てなかった。
誰に伝えるかは俺に任せると言われたときには、まず、美穂ちゃんと、今や俺より美穂ちゃんと仲良くなった咲ちゃんに伝えてみた。
「異世界転生ふ~っ!」「きたこれ!」
一番柔軟に受け入れてくれて、協力してくれた。
おかげで、朔が大事にしてたやつらはみんな姿を見れたんじゃないかな?
「バラさないようにするには誓約魔法ね!」
「誓約魔法で真実を告げられない不憫受けとかいい!」
そんなことしなくても、みんな口が固いから大丈夫だよ。
【これ見たらすぐ連絡しろ】
毎日送るメッセージはいつまでも既読にならない。
優弥が言うにはタイムリミットはもうすぐらしい。
早く連絡くれよ、柊斗…
―――――――
おまけ
『~咲ちゃんと美穂ちゃんの嗜好が同じと気づいた日~』
とある、幼なじみたち会合にて。
「あれっ?美穂ちゃん、そのブックカバーって…(咲ちゃんと一緒だ!)」
「あら、智のくせにいいところに目をつけましたね!」
(嫌な予感)
「これは、かの有名BL『井の中の河津、大海を知らず』において、受けの年上司書、河津さんが、年下の大海くんに出逢ったときに読んでた本についてたブックカバーを完全再現した、知る人ぞ知る完全受注生産グッズよっ!!」
(咲ちゃんは知る人だったのか~!!)
毎日1時間電車に乗って中高一貫の女子高に通う私には、気になっている人がいる。
運がよければ帰りに見かける人。
男性だとは思えないほど華奢な体型、夏はTシャツ、冬は大きめのパーカをダボっと着ていることが多くて、首が細いから襟ぐりに隙間が出来るのがいい!
分厚い眼鏡をかけていて、パット見は地味。でも曇った眼鏡を外したところを一度見たんだけど、美少女?ってほどかわいかったの。眼鏡はずしたら美少女って!漫画じゃない?
いつも杖をついているんだけど、まっすぐ前を向いて歩いてて、きっと性格はがんばりやさん!(妄想)
見かけるとついつい目で追っちゃう。
で、その隣に立っている人が気になる人。
身長は180半ばくらいかな?
ツンツンとした黒髪に、糸目だけど目尻が下がってて、大きな口でよく笑ってる。
それより、さりげなく隣の彼を気付かうのが素敵。
彼だけでなく妊娠さんやお年寄りにもすぐ席を譲るの。
私の家にも脚の悪いおばあちゃんがいるから、ああいうの見ると嬉しくなる。
彼は車内に入ると周りを見回して、隣の彼のために空きそうな席を探してる。
その時に私が座ってたら、彼に声をかけて席を譲るようにしているの、私が乗る駅の方が先だから座ってること多いのよね。
なんで本人に直接譲らないのかって言うのは、うちのおばあちゃんなんか杖もって不安定なときに急に声かけられるとバランス崩すときがあるからね。車内揺れるし。
ってのは建て前で、喋る切っ掛けよ!!キャ~!!
「お友達、良かったら座って下さい」
って声かけたら、
「いいの?ありがとう」
って、優しそうな声。
「身内にも、杖使ってる人がいるので…」って、自分の家族のこと身内なんて初めて言ったよ!!
そんな、たまの遭遇にドキドキしてたある日、杖の彼がいつもと違う駅から1人で乗って来たの。
彼が1人のときはたまにあるから珍しくないんだけど、その日はいつも持ってる杖がなくて。
台風が近づいてるから車内もいつもより混んでるし、顔色も悪いみたいだし。
席を譲ろとしたけど、杖がないからかえって遠慮したのかな? いつもなら素直に「ありがとう」って座るのに、その日は近くで立ってた妊娠さんに譲ってあげてと言われてしまったの。
心配だったから、チラチラ見てたんだけど、さらに顔色悪くなっていってて、降りるときにキーホルダーを落としたのにも気付いていなかったみたい。
それを拾って、いつでも渡せるようにカバンに入れてるんだけど、あれ以来どちらの彼にも会わないのよね。
会えなくなるなら勇気出して連絡先聞いとけば良かったな~。
―――――――
智視点
高校を卒業した朔はデザイナーとして働きだしたけど、基本は在宅で仕事をしていた。
それでも、週に一度程度は打ち合わせの為に事務所に顔をださないといけないらしくて、俺の通う大学の最寄り駅の駅前にある事務所まで電車で通っているので、大学が終わる時間とあえば一緒に帰るようにしている。
隣の県まで一本で行けるこの路線は、朝晩は学生や社会人でよく混む。終着駅を使うわけじゃないので席が空いていないことの方が多い。
朔のために空きそうな席を見つけるのはもう癖のようになっている。
「こんにちは、席よかったらお友達にどうぞ」
後ろから声がかかったので、振り返ると、いつも席を譲ってくれる、大学より数駅先にある女子高に通う女の子がそう言いながら立ち上がってくれた。
ここ2年ほど、俺と朔を見かけると声をかけてくれる子だ。
いつも悪いなと思うのだけど、自分にも同じように脚の不自由な身内がいるのでと言って笑って譲ってくれる。
(かっわ…)
どちらも席に座ってるときにこっそり観察すると、サラサラのストレートヘアを耳にかけながら、小説を読んで小さく笑ったりしている。今どきブックカバーをかけて小説を読む子なんてあまり見ない。
(かわいい)
「何々?智なにを真剣に見てるの~?」
横から朔が俺の顔をじっと見て、その視線をたどるべく顔を動かす。
「ちょっ、何でもねーよ、前向いとけ」
両手で頬を挟み前を向かせたが、気に入らないのか、頬を膨らませながら視線をチラチラと動かしている。
「眼鏡曇ってよく見えないや」
そう言いながら外して拭こうとするのを、慌ててかけなおさせる。
チラッと彼女の方を見ると、びっくりしたような顔をしてこちらを見ていた。
(朔の素顔みられたか?)
チッと内心で舌打ちをうち、その苛立ちが、朔の素顔を見られると危険と言うよりも、朔の素顔を見た彼女が、朔のことを好きになったらどうしよう?と思うものだと気付き、頰に熱を持つ。
(あんなに驚いた顔をしてたもんな~ 一瞬で恋に落ちる可能性もありか)
そう思い、その恋心はそこから育てないように気を付けていた。
◇ ◇ ◇
朔が亡くなり、半年ほど経った頃に、ぼーっと電車の外を眺めていると、
「あのっ」
と横から声がかかった。
顔を向けると髪がのびた彼女が、こちらを向いている。
電車を使う時間が変わったので姿を見るのは朔が亡くなってから初めてだった。
話があると言う彼女に、ちょうど次の駅で空いた席に2人で座る。
鞄をごそごそしながら出してきたかわいい巾着に入っていたのは、見覚えのある柊モチーフのキーホルダー。
柊斗と対になってるそれは遺品の中に無かったんだよな。
「半年ぐらい前に落としたのを拾って返したかったんです」
よくよく聞くと、まさにあの日の落とし物だった。
お礼をするからと無理やり聞き出した連絡先に少しずつ連絡をして、親友の話が出来るようになる頃には恋人になっていた。
ただ…
彼女、咲ちゃんが、美穂ちゃんと同じ嗜好を持っているとわかった時には、びっくりしたよね!
「朔さんの眼鏡を智くんがかけ直した時なんて『素顔は俺にしかみせるなよ』的な攻めさまの独占欲を感じて、眼福で!!」
「おふたりの身長差も、もう、ごちそうさまでした!」
うん、どういたしまして。
◇ ◇ ◇
ゲーム仲間の優弥から、とうてい信じられない話を聞いたときにはびっくりした。確かに歩き方は似てると思ったけど。
けど遠くから眺めて、あのキーホルダーの対と同じデザインの刺繍を見たときには、その場に蹲りしばらく立てなかった。
誰に伝えるかは俺に任せると言われたときには、まず、美穂ちゃんと、今や俺より美穂ちゃんと仲良くなった咲ちゃんに伝えてみた。
「異世界転生ふ~っ!」「きたこれ!」
一番柔軟に受け入れてくれて、協力してくれた。
おかげで、朔が大事にしてたやつらはみんな姿を見れたんじゃないかな?
「バラさないようにするには誓約魔法ね!」
「誓約魔法で真実を告げられない不憫受けとかいい!」
そんなことしなくても、みんな口が固いから大丈夫だよ。
【これ見たらすぐ連絡しろ】
毎日送るメッセージはいつまでも既読にならない。
優弥が言うにはタイムリミットはもうすぐらしい。
早く連絡くれよ、柊斗…
―――――――
おまけ
『~咲ちゃんと美穂ちゃんの嗜好が同じと気づいた日~』
とある、幼なじみたち会合にて。
「あれっ?美穂ちゃん、そのブックカバーって…(咲ちゃんと一緒だ!)」
「あら、智のくせにいいところに目をつけましたね!」
(嫌な予感)
「これは、かの有名BL『井の中の河津、大海を知らず』において、受けの年上司書、河津さんが、年下の大海くんに出逢ったときに読んでた本についてたブックカバーを完全再現した、知る人ぞ知る完全受注生産グッズよっ!!」
(咲ちゃんは知る人だったのか~!!)
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