【完結済】VRMMORPGのNPCに転生したオレとプレイヤーのあいつの道は交わらない

豆の助

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閑話〜あの日の智くん〜

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「智～、昼から部活ならちょっと早くでて、朔ちゃんの様子見いってくれる?」

ちょっと遅く起きた俺に母ちゃんがそう言う。
朔んちは、昨日からおじさんとおばさんが留守にしていて、何かあればうちに連絡くることになっていた。

でも、あの忠犬

「柊斗がきてるなら大丈夫だろ～」

いや、別の意味で大丈夫じゃないかもな?
昔の朔からの相談を思い出してそう考える。

「何もないならそれでいいんだけどね」

んで、一応自転車でちょっとまわりみちして、朔んちの横を通ったら、庭にいつも朔の部屋で見るシーツがはためいていた。

　（なんだ、この直接見るよりうける衝撃！）

1人顔を赤らめ、そのまま通り過ぎる。

本懐をとげた幼なじみたちに祝福を贈りながら…

心の底から2人を祝ったオレはその日の練習は絶好調に！

「ちょっ、智それ敵のゴール！」
「誰もいないところにパス出すな！」
「もう、今日はボール拾いでもしとけ！」
「…調子悪いなら帰っていいぞ」

ポンコツだった。
ちくしょー！　悪かったな！　俺まだ童貞だよっ！！

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