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ジョシュア1
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ベッドサイドに伸ばした手が空を切り、パタリと落ちた。
懐かしい夢を見たことで、あの頃毎晩定位置に置いてあった、分厚い眼鏡を無意識的に探していたみたいだ。
「こっちが夢ならいいのに…」
◇ ◇ ◇
オレがVRMMORPGゲーム 《pass through a gate》の世界に転生してから2年がたった。
今オレはこの世界のNPCキャラ、ジョシュアとして暮らしている。
あの、城下町の門を見ながら気を失ったあと、気づけば知らないベッドで目を覚ました。
「いや~、『ソフリに襲われた村人を助けよう』のクエストに遭遇出来るなんてついてる!」
「めったに起こらないし、みんな狙ってるもんね~」
「今日、日本各地で、停電あったみたいだし、ログインしてるプレイヤーも少なかったんじゃね?」
「6人パーティじゃないと受けられないしな~」
そんな声に、顔をそちらに向けると6人組の冒険者が椅子に座り喋っていた。
その内の一人がこちらに気づき、
「あっ、目を覚ました!大丈夫?あなた、門の近くで、ソフリってモンスターに襲われてたのよ」
と話かけてきた。
『ソフリに襲われた村人を助けよう』クエストは自分も知っているので、そう答えようとしたけど、口からは思ってもいないセリフが出てくる。
「ありがとうございます、しかし僕は何も覚えてないのです、何か知らないでしょうか?」
「おっ、キタキタ、攻略サイトに載ってる通りのセリフ」
「このあとは冒険者ギルド本部に連れていったら、クエストクリアになるんだっけ?」
「とりあえず記憶がないなら、俺らと一緒にギルドまで行こう」
「はい」
オレはそれだけを答えると操られたように、その後ろをついて冒険者ギルドまで歩いていった。
「やっと手に入れた~虹色の羽!」「これで武器進化出来る~」
ワイワイと騒ぐ6人ぐみ冒険者を見ながら、ギルド職員に事務所のような所に連れて行かれる。
(虹色の羽いいな~ 生産職にもあれは羨ましい、ってかギルドの裏のこんな部屋はじめて入る!何ここ?)
事務所に入ったとたんに、重たい力が抜けた気がする。と同時に、
「あっ」
「あ~あ~」
思った通りに声が出る。
オレを連れて来てくれた眼鏡のギルド職員は、
色々質問もあるでしょうが、と前置きをした上で説明をはじめた。
ソフリと言うモンスターの胞子を吸い込むと記憶をなくすこと
年に何人かは冒険者に助けられここに運ばれてくること
国として、そんな人の支援をするために、好きな町や村に住居を用意し、生活の手助けをしてくれること
ただ、一度住居を決めた場所から違う町などに移動出来ないので、この世界の説明を聞きよく考えること
そう説明を受けても、意味がわからない、いや言葉としての意味はわかるがそれよりも
オレは日本から来た
日本に帰りたい
日本に返してくれ
と、取り乱すオレに、
「記憶をなくして、パニックになる方もよくいらっしゃいます、落ち着かれるまでいくらでもここにいて下さい」
と、職員は伝えると、塔の中の一室を与えてくれた。
最初はよくできた夢だと思った。
起きたら覚める夢。
自分はなんて想像豊かなんだと。
けど覚めないのは前の事故のときの様に、自分は長い間病院で眠っているのではないかと。
それでも、日々生活する中で、認めざるを得なかった。
自分はこのゲームの世界に転生してしまったことを。
鏡の中には、以前とまったく違う薄いグリーンのふわふわの髪に同じく薄緑の瞳。ソバカスがちらばる焼けた肌の自分の姿が映っている。背格好だけ前と同じなのが解せぬところだか、どう見ても朔とは別人である。
モンスターに襲われた時の持ち物から、名前はジョシュアで今18歳だということもわかった。
それでも、気持ちの整理に1ヶ月ほどかかり、ギルドに運び込まれてから約2ヶ月たった今日、オレはお世話になったギルドから出ていく。
住む所は、この2ヶ月の間に仲良くなったギルド職員の面々がいて、もともとギルドルームがあったこの城下町にすれば楽なのはわかっている。
実際、記憶をなくした人たちが一番選ぶのがこの町だそうだ。
それでも、いざこの世界で生きていくと考えたときに、どうしても住みたい町があった。
それはこのゲームで2番目に訪れる町で、ゲーム内では最初の町でチュートリアルを学び、2番目の町ではサブスキルを3つ学ぶことが出来る。実際にその町に住む職人の家に弟子入りして、講習をうける形で。
その町で、修行に行った家具職人の工房には、ちょうど現実の進路でデザイン関係に進みたいと思っていた自分の理想とする家具が溢れていた。
そこでスキルゲットしたオレは、戦闘はそこそこに生産職、家具職人としてゲームを楽しんでいたのである。
高校2年生の時に、大手家具会社とコラボしたデザインコンクールで、上位には入れなかったけど、特別賞をもらったオレの作品に目をかけてくれたデザイン事務所に声をかけられ、あの日まで働いていたりもした。
ちなみにこのコンクールを開いた大手家具会社は色々なゲームに出てくる家具や道具なんかを現実世界で再現するので有名で、コラボカフェやゲームフェアなどで披露されるその再現率の高さが評価されている。
と、その話は置いといて、
2番目の町の各職人の家には、その時にしか訪ねることが出来ない。そもそもこのゲームに出てくる町などは、プレイヤーが行動出来るエリアとNPCが住むエリアは線引きがされており、背景として町並みが見え、人々の様子もうかがえるのだが、そこに行ったり、接触したりも出来なくなっている。一定のNPCとは触れ合えたり情報をもらったり出来るが、実際はその何倍もの人々が生活している。
職人たちの家も、そのNPCエリアにあるようで、ゲーム内では門を使い直接行き来出来るが、そのイベントが終わると二度と行けなくなっていた。
そのことを思い出しながら、相談し問い合わせてもらうと、ちょうどプレイヤーではない弟子を募集しているとのことで、オレはこの世界で住む場所を決めたのであった。
2番目の町は、戻らずの町とも呼ばれ、一度スキルをゲットした後では、ミニクエストでちょこちょこ行くことはあれど、あまり訪れることがない町である。本当はこの城下町の方が、あいつがゲームを続けている限り、会える可能性もあるかもしれないんだけど、でも…
鏡の中の顔をもう一番見つめる。
オレはジョシュア、これからこの世界で生きていかなくっちゃ。
懐かしい夢を見たことで、あの頃毎晩定位置に置いてあった、分厚い眼鏡を無意識的に探していたみたいだ。
「こっちが夢ならいいのに…」
◇ ◇ ◇
オレがVRMMORPGゲーム 《pass through a gate》の世界に転生してから2年がたった。
今オレはこの世界のNPCキャラ、ジョシュアとして暮らしている。
あの、城下町の門を見ながら気を失ったあと、気づけば知らないベッドで目を覚ました。
「いや~、『ソフリに襲われた村人を助けよう』のクエストに遭遇出来るなんてついてる!」
「めったに起こらないし、みんな狙ってるもんね~」
「今日、日本各地で、停電あったみたいだし、ログインしてるプレイヤーも少なかったんじゃね?」
「6人パーティじゃないと受けられないしな~」
そんな声に、顔をそちらに向けると6人組の冒険者が椅子に座り喋っていた。
その内の一人がこちらに気づき、
「あっ、目を覚ました!大丈夫?あなた、門の近くで、ソフリってモンスターに襲われてたのよ」
と話かけてきた。
『ソフリに襲われた村人を助けよう』クエストは自分も知っているので、そう答えようとしたけど、口からは思ってもいないセリフが出てくる。
「ありがとうございます、しかし僕は何も覚えてないのです、何か知らないでしょうか?」
「おっ、キタキタ、攻略サイトに載ってる通りのセリフ」
「このあとは冒険者ギルド本部に連れていったら、クエストクリアになるんだっけ?」
「とりあえず記憶がないなら、俺らと一緒にギルドまで行こう」
「はい」
オレはそれだけを答えると操られたように、その後ろをついて冒険者ギルドまで歩いていった。
「やっと手に入れた~虹色の羽!」「これで武器進化出来る~」
ワイワイと騒ぐ6人ぐみ冒険者を見ながら、ギルド職員に事務所のような所に連れて行かれる。
(虹色の羽いいな~ 生産職にもあれは羨ましい、ってかギルドの裏のこんな部屋はじめて入る!何ここ?)
事務所に入ったとたんに、重たい力が抜けた気がする。と同時に、
「あっ」
「あ~あ~」
思った通りに声が出る。
オレを連れて来てくれた眼鏡のギルド職員は、
色々質問もあるでしょうが、と前置きをした上で説明をはじめた。
ソフリと言うモンスターの胞子を吸い込むと記憶をなくすこと
年に何人かは冒険者に助けられここに運ばれてくること
国として、そんな人の支援をするために、好きな町や村に住居を用意し、生活の手助けをしてくれること
ただ、一度住居を決めた場所から違う町などに移動出来ないので、この世界の説明を聞きよく考えること
そう説明を受けても、意味がわからない、いや言葉としての意味はわかるがそれよりも
オレは日本から来た
日本に帰りたい
日本に返してくれ
と、取り乱すオレに、
「記憶をなくして、パニックになる方もよくいらっしゃいます、落ち着かれるまでいくらでもここにいて下さい」
と、職員は伝えると、塔の中の一室を与えてくれた。
最初はよくできた夢だと思った。
起きたら覚める夢。
自分はなんて想像豊かなんだと。
けど覚めないのは前の事故のときの様に、自分は長い間病院で眠っているのではないかと。
それでも、日々生活する中で、認めざるを得なかった。
自分はこのゲームの世界に転生してしまったことを。
鏡の中には、以前とまったく違う薄いグリーンのふわふわの髪に同じく薄緑の瞳。ソバカスがちらばる焼けた肌の自分の姿が映っている。背格好だけ前と同じなのが解せぬところだか、どう見ても朔とは別人である。
モンスターに襲われた時の持ち物から、名前はジョシュアで今18歳だということもわかった。
それでも、気持ちの整理に1ヶ月ほどかかり、ギルドに運び込まれてから約2ヶ月たった今日、オレはお世話になったギルドから出ていく。
住む所は、この2ヶ月の間に仲良くなったギルド職員の面々がいて、もともとギルドルームがあったこの城下町にすれば楽なのはわかっている。
実際、記憶をなくした人たちが一番選ぶのがこの町だそうだ。
それでも、いざこの世界で生きていくと考えたときに、どうしても住みたい町があった。
それはこのゲームで2番目に訪れる町で、ゲーム内では最初の町でチュートリアルを学び、2番目の町ではサブスキルを3つ学ぶことが出来る。実際にその町に住む職人の家に弟子入りして、講習をうける形で。
その町で、修行に行った家具職人の工房には、ちょうど現実の進路でデザイン関係に進みたいと思っていた自分の理想とする家具が溢れていた。
そこでスキルゲットしたオレは、戦闘はそこそこに生産職、家具職人としてゲームを楽しんでいたのである。
高校2年生の時に、大手家具会社とコラボしたデザインコンクールで、上位には入れなかったけど、特別賞をもらったオレの作品に目をかけてくれたデザイン事務所に声をかけられ、あの日まで働いていたりもした。
ちなみにこのコンクールを開いた大手家具会社は色々なゲームに出てくる家具や道具なんかを現実世界で再現するので有名で、コラボカフェやゲームフェアなどで披露されるその再現率の高さが評価されている。
と、その話は置いといて、
2番目の町の各職人の家には、その時にしか訪ねることが出来ない。そもそもこのゲームに出てくる町などは、プレイヤーが行動出来るエリアとNPCが住むエリアは線引きがされており、背景として町並みが見え、人々の様子もうかがえるのだが、そこに行ったり、接触したりも出来なくなっている。一定のNPCとは触れ合えたり情報をもらったり出来るが、実際はその何倍もの人々が生活している。
職人たちの家も、そのNPCエリアにあるようで、ゲーム内では門を使い直接行き来出来るが、そのイベントが終わると二度と行けなくなっていた。
そのことを思い出しながら、相談し問い合わせてもらうと、ちょうどプレイヤーではない弟子を募集しているとのことで、オレはこの世界で住む場所を決めたのであった。
2番目の町は、戻らずの町とも呼ばれ、一度スキルをゲットした後では、ミニクエストでちょこちょこ行くことはあれど、あまり訪れることがない町である。本当はこの城下町の方が、あいつがゲームを続けている限り、会える可能性もあるかもしれないんだけど、でも…
鏡の中の顔をもう一番見つめる。
オレはジョシュア、これからこの世界で生きていかなくっちゃ。
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