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14,発情期、半端なかったです。
しおりを挟む外がガヤガヤと騒がしい……
あ、帰って来てきたみたい。
まだ魔力のコントロールできないからわからないけど、この騒ぎようだから多分、王様が帰って来てるんだと思う。
バンッ!と大きな音を立てて扉が開いた。あ、今度は扉壊れてないみたい。
俺はずっと毛布にくるまって猫のように俯せになり丸まって熱さを凌いでました。下半身がジンジンして痛かったけどシーツとか汚したくなくてずっと我慢してた。あ、パンツは多分手遅れだろうけどね。
ふと頭上から人の気配がした。
そしてバサッと毛布を取り上げられた。あ、やっぱり王様が帰ってきたみたい。この乱暴さ……そしてあの甘いバニラのような匂いが漂ってきて、何故か胸が高鳴った気がする。
「ぅ、ぁ……おうさま……」
「……」
何故か無言。え、なんか無言が怖いんですが……
帰ってきたばかりなのか王族らしく着飾ってて堅苦しそうな服装をしていた。
そして王様とバッチリ目があった。
……あれ?なんか王様の目が、赤い気がするんだけど……?
「おうさま……?」
「こんな匂いを振り撒きやがって……覚悟はいいな?」
「え……ぁ、っ!?」
乱雑に腕を取られ仰向けに寝かされた。そして互いに目が合い一瞬で唇を貪られた。舌を絡め取られ一気に快感が押し寄せられて爆発寸前だった下半身が痙攣しだした。
あ……もうこのパンツ二度と履けないと思った。
熱が発散され一瞬だけ冷静になりそう思った。
すると、現実逃避していた俺にいち早く察知した王様に舌を噛まれた。……ちょっと、いやかなり痛い……鉄の味が広がったし。
「いい度胸だ。よそ見する程余裕があるみたいだなぁ?」
「あぅ……お、おうさま……」
「レオニクスだ。」
「?」
「レオニクス・ワン・ガーデルだ。アオイ……」
「っ!?」
鳥肌がたった。さっきまでの動悸がさらに早く息苦しくなった。
名前を呼ばれただけなのに……体全体が、まるで名前を呼ばれて喜んでる様に身体内部が脈打っている。
頭に血が上って顔が真っ赤にちがいない。さらに下半身がまた元気を取り戻しているのを感じる……元気だな俺。いや発情してるからか?
「アオイ……我の名を呼べ」
「……れ、レオニクス、さま……?」
「っ」
名前を読んだ瞬間、ブワッと王様の耳や尻尾が逆立った。あ、俺と同じ鳥肌がたったらしい。
赤い瞳に獰猛さが加わり背筋がゾクゾクした。
……それからされるがままになった
______
「はっ、はっ、あ、ああっ!レオ、レオっ!あ、イク!」
「ああ、我も────くっ!」
もう何度目かの絶頂、そして中に出される快感を味わった。
王様あらためレオニクスは何度俺の中に出そうがレオニクスの逸物は変わらず硬いままで、出しては余韻に浸ってまた動くの繰り返しをしている。
うん、これじゃ確かに死人でそう。休憩ってものがないもんね。ずっと中に入れっぱだし、中に出されても抜かずにズコパコしっぱなしでお腹に溜まる一方だし、なにより体力が……レオニクスさん、底なしですか。
いつものように口移しで水を貰ってはいるが、さすがに何時間も全力疾走してる感じで疲れは癒されるどころか溜まる一方です。
まじ発情期ハンパねぇ……それに付き合ってる俺もハンパねぇっす……よく意識保ってるな…
もう、互いに言葉を交わさず口からは荒い息のみで、あとは卑猥な水音と肌と肌がぶつかる音と、ベッドが軋む音が響くのみ。あと俺の喘ぎ声。
日本でいうエロマンガ的展開ですわコレ。エロマンガなんて非現実的に描かれてるわけで「こんなに精液でないから」とか「あんなデカチンこの世に存在するの?」とか「あれ絶対犯罪!」的な事描かれてるけど、なんか今、リアルに体験してる感じです。
感覚的に、だけど俺の下半身ドロドロだし胸から腹部なんて俺がだした精液やら何やらでドロドロだし顔なんて涎垂らしまくだろうなと想像できる。
白目は向いてないとは思う。残念な事にレオニクスの顔はハッキリと認識できるし目が合うとレオニクスが俺を愛おしいそうに微笑んでくれてるのがハッキリわかるし。
あとね、レオニクスについてわかった事がある。
俺もだけど耳や尻尾は性感帯みたいで、好奇心で耳を触ってみたら獰猛だった瞳がキラリと光り中のものがグンッと質量が増したんだよね。
うん、無闇に触るものじゃないなって思ったよ。
あと、やっぱり独占欲が強いみたい。もう全身にキスマークと噛み跡が無数付いてるんだよね。そして舐め回されてる。
正常位の時は俺が出した精液を舐めとり、後背位の時は汗を舐めとるかの様に脇から背筋など舐め回された。
その度に感じる俺ってもう後戻り出来ない域に達してる気がするんだけど……どうしよう?
あ、てか……俺、身籠って出産したらの後の話してないんだけど……?
これ、身籠ったりしないよね?
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