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7,貞操の危機に晒されました。
しおりを挟む「あ、あの?」
「なんだ?」
「も、もう少しお話をしませんか?お、俺、今日召喚されたばかりで…あの、心の準備とか…」
「さっきので十分だろう?お前は冷静だったではないか。」
「い、いや、その…」
「往生際が悪い。発情期はまだだがお前なら抱くことができる。なぁに、痛いのは初めだけだ。」
ひぃいいい!
舌舐めずらないで!なんか目の色変わってません?もう俺のこと「獲物だ」とでも言いたげな顔しないでくれません?
俺、性体験まだなんですけど。欲求はあったけど出会いに恵まれず22になって未だ童貞。
アルバイトの子たちに「料理上手だし小柄だから嫁さんだよね」とからかわれた事あるけど…正真正銘、俺は女の子が好きです!嫁さんになる気は毛頭ないです!
冷や汗ダラダラ垂らしながらどーしたらいいか考えてたら王様に腕を引っ張られベッドへ投げ飛ばされました。
うん、ほんと投げられた。ポーンと。
「ふむ、ちゃんと身体を綺麗にしてるじゃないか。」
「い、いや、あの、ちょっと待ってもらえませんか!」
「…うるさい奴だ」
「んぅ!?」
お、俺のファーストキス…しかも濃厚なほう…
後頭部に手を回され王様の顔が至近距離まで近付き口付けられ、驚いた拍子に口を開いてしまい、すかさず舌が入ってきました。
あ、ザラザラする。やっぱ猫だね。どーでもいい事考えてたら舌に噛みつかれた。い、痛い…
「いっ!?」
「よそ見するとはいい度胸だな。…まぁ、誰のお手付きもされてないようだから優しくしてやるよ。」
「は?……ひっ!?」
舌を噛まれ放心していたら胸ぐらを捕まれ着ていたガウン思いっきり引き裂かれました。もう無惨にね。
パンツ一丁にさせられ少し身震いしてしまった。
「綺麗な肌をしているな。ふむ、手に馴染むキメ細やかな肌だ。悪くない。」
「あ……」
「色白だな。異世界人は皆この肌色をしておるのか?」
胸や脇腹など撫でながら話しかけてくる。
なんだろう、怖くて神経が敏感になってるのか、いちいち体が反応してしまうんですが。
なんてーの?陸に上げられた魚みたい?
「ぅっ……」
「反応がいいな。…気に入った。愛撫してやる。」
「なっ……あうっ!」
胸の飾りである乳首をつねられた。捏ね回すようにクニクニと指の腹で押したりつねったりしてくる。
…男でも感じるって本当なんだな。なんかさっきから背筋がゾワゾワして下半身に熱が溜まってきてる気がする。
「ん、ん、」
「感度も良好。あいつ、いい仕事してくれるじゃないか。」
抵抗しようと肩を押してみたがびくともしない。むしろすがってる感じになってるよねこれ…
どーしよこれ、なんかすっごく気持ちいい…けど、なんか物足りない。
足を擦り合わせモジモジしてるとフッと笑う声が聞こえた。
「下も触ってやろう。」
「ひっ、あ、ああっ!」
パンツを脱がされヒヤッと冷気に晒されたが、すぐに暖かい手に包み込まれ甲高い悲鳴をあげてしまった。
な、なんか自分の声じゃないみたい…
…それにしても、王様なにか香水つけてんのかな?なんかトロリと甘い匂いがするんだけど…
「王様…なにか匂い付けしてますか…?なんかバニラのような、甘い匂いがするのですが……」
「……なんだと?」
あれ?なんか失語した?さっきまで愉快とでもいう感じに機嫌良かったのに俺の一言でサッと冷めて緊張がはしったんですけど……
そして何故か王様が俺の首筋に顔を埋めベロりと舐めてきた。
「ひっ!」
「………………」
え、なにこの沈黙。
てか物凄く首筋クンクンされてるんですがっ!え、ライオンのくせに仕草が犬みたいなんですけど。
「まさか、な。いや、やればわかる。」
「?……わっ、あ!?」
急にゴロンとうつ伏せにさせられた。
腰を掴まれ王様に引き寄せられた。え、なにする気?
尻尾が萎縮しきって内股に巻き付いてます。だってうつ伏せの状態で、俺の後ろで何やってるか全くわかんないんだもん。
「おいおい、これでは何もできんだろう。」
「ひ、ぃ!」
尻尾の付け根?辺りを握られトントンと指でノックされた。
すると、背筋がゾワゾワして力が抜けた……
ああ、そーいえば猫の尻尾って性感帯じゃなかったっけ?
やっぱ猫科の豹になった俺も性感帯は同じなのかな?
ってかもう触らないでほしいんですけどっ!
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