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《第24話》異変
しおりを挟む道草をして晶さんの元へと赴いた。都市外にある廃墟と化したビルの中を改装して闇病院を作り上げていた。裏口から中に入り従業員らしき人に訪ね晶さんと会う。
「おっこりゃ珍しいな万理衣さん。」
「どうも晶さん。特に用はないのですが、顔を見せにきただけです。」
「そうか。まぁ座りなよ。いやぁ~久々に見たよその格好。幻想的だねぇ。」
診察所?らしき所に入りベットの上に座る。晶さんは先生がよく座ってる肘置きのある椅子に座っている。
「先ほどまで麒麟組の長の所にいたんです。」
「えっ!?万理衣さん戻ったの?」
「成り行きで・・・長の口車に乗せられてしまいまして。」
前に武寅さんの看病してもらった時に軽く話をしたが詳しくは話してなかったからね。驚かれても仕方ない・・・
それから今までの経路を話した。武寅さんの弟の小虎くんを隠れ家から救出した事。小虎くんが長に気に入られ月1で長の所に赴く事など。
「なんか凄い事になってるんだな・・・」
「えぇ・・・西園寺さんを拾った事で平穏な日々が忙しくなりました・・・」
「まぁ万理衣さんは隠居したかのような生活してたんだから少し刺激があっても良いんじゃないか。」
「いや、私はもうヤクザとは関わりたくなかったんですがねぇ・・・因縁なんですかね。」
「あぁ、かもな。・・・まぁ近々飲みに行かせてもらうから、その時は宜しくな。」
「ええ、いつでもいらして下さい。」
他愛ない話をしてビルを離れる。離れる際に何故か周りの人にチラチラ頬を赤らめなが見られた気がした。あ~コスプレにでも見られたかな?
それからちょくちょく夜の町をさ迷い朝方に帰宅した。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・うぅぅ」
目覚めた時には日が沈む頃だった。
身体が熱い・・・動機が激しい・・・下半身が疼く・・・
これって、もしや・・・
発情期?
いやいや、過去に彼女はいたが性的行為は指で数えられる程度しかしておらず、ましてや、それはもう20年以上前の話で、何年も性行為をしないと発情しなくなるはず・・・
あっ
A・RE・KA・・・
そういえば先月襲われた・・・
多分それで先祖帰りする今、発情期がきてしまったのか・・・
「はぁ、はぁ、うぅ~辛い・・・この年で発情期がくるとは・・・」
この発情期は2~3日という短期間だが精がなくなるんじゃないかという程出さないと収まらない。ずっと高熱に耐えるしかないという過酷な日々が続いてしまう。
唯一、解決するには性行為をするのみ。
あ~どうしよう・・・中頭郡さん呼ぶ?いや、それだけは無い!じゃあ晶さん呼ぶ?あ~親友にはこんな話できない。でも医者だから事情説明して抑制薬もらえるかもしれない・・・
そうと決まれば電話を・・・
カチカチ・・・ガチャン。ガチャ。
・・・ん?誰か来た?
「・・・衣?・・・万理衣、いないのか?」
マジか。こんな時に西園寺さんが来てしまったか・・・
トン、トン、トン、
よりによって上に上がってきますか・・・
コンコンコン・・・
「万理衣いるのか?」
「はぁ・・・西園寺さん、すみ、ませんが・・・今日は、このまま帰って、くれませんか」
「?どうしたんだ?」
「あっ!入ってこないで‼」
ガチャ・・・
「っ!?」
「はぁ、はぁ、西園寺さん・・・」
あぁ・・・見られてしまった・・・とんだ醜態を晒してしまった。
今、うつ伏せになって自分の物を弄ってる最中だってのに・・・
「すみません・・・先祖帰りの、影響で・・・はっ発情期に入ってしまって、るので・・・今日は、もう帰って、くれませんか・・・?」
「・・・発情期か。」
恥ずかしくて枕で顔を埋めて早く帰ってくれる事を祈るしかなかった。
・・・ガチャン。
・・・ギシッ。
ん?ギシッ?何の音?
「万理衣・・・」
「えっ!?西園寺さ、ん?」
「俺にも手伝わせてくれ。」
「えっ何を・・・ふあぁぁ!?!?」
急に上着の中に手を入れられた。それすら敏感に身体が反応してしまい背筋が仰け反る。
「あぁ・・・さっ西園寺さんっ、ダメです!っはぁ!」
「武寅と呼べよ万理衣。ほら、手伝うから楽にしろ。」
「んっ、んっ、・・・ふあっ、たけと、ら、さん・・・」
「あぁそうだ万理衣。武寅と呼べ・・・」
上着を脱がされ四つん這いにされ背中から覆い被さってきた。それから抱き締められ、武寅さんの片方の手が下腹部から下へと撫でられギンギンになってる私のモノを握られ上下に擦られる。
「あっ、はぁ・・・んっ、んっ、ふぁぁ・・・」
「万理衣から凄く甘い刺激的な匂いがするんだが、それは発情期だからか?」
「そっれは・・・わかりま、せん・・・はぁ・・・今まで、そんな事、言われた事が、ないので・・・」
「そうか・・・じゃあ俺だけが知ってるのか・・・」
少し色気の混じったハスキーボイスが聞こえて少しドキッとしてしまった。
・・・なんだろう、窪みまで疼いてきた・・・
っというか日が完全に落ち、いつの間にか耳と尻尾が生え何故か武寅さんの太股?あたりに巻き付いていた。これも気付かなければ良かったが、気付いてしまったら急に恥ずかしくなってきた・・・
擦られ続けイきそうになった時、急に仰向けにコロンと倒された。
そして武寅さんの顔を見て、またドキッとした。
武寅さん・・・眉が少し下がって愛おしそうに目を細めをして・・・少し微笑んでるように見えた。
そしてそんな武寅さんに見惚れてると口付けをしてきた。軽く触れ合う程度のキス。
次第にモノを擦る手が激しく動かされ甘い声が漏れ、それに付け込み口の中に舌を入れられ私の舌を絡みとられた。
「んっ、んっ、んんんぁ・・・!!!」
「・・・イッたか。」
抱き着かれてたってこともあり両方の腹部に吐精液が練っとりと着いていた。武寅さんの方はブラウスを着ていたので、そのブラウスに飛び散ってしまった。
「はぁ・・・すみません、汚してしまいました・・・」
「構わない。・・・それにしても、まだ足りないのか?」
吐精した後も握られていて、それが萎えない事の質問がきた。・・・これは説明するしかないね。手伝ってもらったわけだし。
「んっ・・・はい、恥ずかしながら、まだまだ足りないんです・・・」
「そうか。」
「・・・この、発情期は・・・んっ、大体2~3日、続きます。」
「2~3日か。結構長いな。」
「はぁ・・・そうなんです。・・・なので、もう耐えるしかないんです・・・すみません、手伝ってもらったのに・・・」
「それはどうやったら治まるんだ?」
「えっ・・・と、その、性行為をすれば・・・」
顔が次第に熱くなってくる。あっ尻尾が小刻みに振っちゃってる・・・きっと私の顔は真っ赤になってるだろう・・・あぁ・・・一緒に寝てる仲だけれど恥ずかし過ぎる・・・
「・・・万理衣が、もし大丈夫なら、俺が相手するが。」
「・・・えっ?」
「・・・辛いんだろ?性行為をすれば治まるなら俺が相手する。どうだ?」
「えっと・・・武寅さん、男性との経験は?」
「・・・ない。が、知識はある」
・・・なんの知識?・・・その前に相手するって・・・どっちの?あぁ・・・頭が朦朧する・・・
「・・・そうですか。・・・えっと、すみません、発情期に男性と交わるのは初めてなので、どうなるか・・・」
そっぽを向き説明したが、中間あたりから口が吃ってしまった・・・
今絶対耳がペタンとなって後ろ向いているよね・・・尻尾なんて丸まってるだろうなぁ・・・
ん?あれ?武寅さんが静かだ。チラッと武寅さんを見たら急に深い口付けをされる。
「ふぁ、んんっ・・・!!」
「万理衣が満足するまで相手してやるよ。」
少し圧を感じたが怖い感じはせず、むしろ・・・喜んでるような優しい感じがした。
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