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第9話 若頭、小虎くん
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「ひょ~高い高ぁ~い♪寒いけど気持ちいい~♪」
「ちゃんと捕まっててください。あと胸触らないで下さい落としますよ、犬神さん?」
「・・・は~い。」
「ん~あれですかね。降りますよ。」
「は~い♪」
ゆっくり降下して、ある所に地面に着く。
そこはとある山の中。先ほど空から見る景色で暗い所に光る点が1つ。そこに怪しい小さな光が、その光る点に近付いている。
確信はなかったけど怪しかったのでそこへとまた飛び出す。
着地すると立派な別荘があった。人がいるようで明かりがまだついていた。
・・・そこへ黒塗りの車が2台、その別荘に停まる。急いで別荘の裏手に回り様子を伺ってると、車からゾロゾロと銃を持ったスーツ姿の男達が別荘のドアを蹴破り中へ 入っていく。
銃声が鳴り響き、数分経つと静になり、そこから青年が引っ張り出されている。
「あれって若頭の小虎くん?」
「そうだと思います。少し西園寺さんの面影があります。」
「じゃあ助けよっか。いや~久々の戦闘だなぁ~♪」
そう言って誘拐犯の前へ頭麟が飛び出して行った。私は別荘の中にいた人達が心配になり中へ入る。
すると若頭を守る最小限の護衛でここにいたらしく5人いて、みんな腕や足を撃たれたらしく命に関わる怪我人はいなかった。
念のために持ってきた包帯とガーゼを出し応急手当をする。
「小虎様は・・・!!」
「大丈夫ですよ。すぐ連れてきます。ほらっ。」
ガタイの良い護衛の人が若頭の心配をして話しかけてきたので頭麟が暴れてる方に指を指す。
すると頬やスーツに返り血を浴びながらこちらを見て血だらけの手でヒラヒラと手を振って来た。
やれやれと思い私もそちらに行く。すると小虎くんが車の側でうずくまっていた。
急いで小虎くんの所へいく。
「小虎くん大丈夫ですか?」
「あなたは・・・?」
「私は尾麟と言います。貴方を助けにきました。ついでこの鎮西組に灸を据えに来ました。」
「ほりんさん・・・?」
「はい。なんでしょう?」
「・・・いいえ、なんでも・・・」
「?では、とりあえず別荘の方へ帰りましょう。護衛の人達が心配してましたよ。」
「あっ!!みっみんなは?」
「心配いりません。さぁ私と帰りましょう。」
そう言って小虎くんをお姫様抱っこをした。すると恥ずかしかったのか小虎くんは顔が真っ赤になってしまった。
それから小虎くんを護衛の方々に任せて頭麟の方へ行く。
「・・・やり過ぎでは?」
「えっそう?」
みんな意識不明の重症でした。周りは血の海と化してました。そのうちの一人の襟のあたりに紋章の入ったバッチが目に入り、片膝を上げ座りバッチを凝視する。
「・・・う~ん、やはりこれは鎮西組の紋章ですね。鎮西組の者で間違いないですね。」
「そうだね~。とりあえず縛っとく?」
「ええ、そして情けをかけてあの別荘へと入れてやりましょう。雨が降ったら風邪をひくかもしれません。」
「も~ホリンちゃんは甘いんだから~。はぁ、甘いのは匂いだけにしてくれよ」
「なんだかセクハラじみてますよ。いい加減にしないと私も本気で怒りますよ?」
「!あ~ごめんなさい・・・」
尻尾を忙しなくブンブン振ってかなりキツイ目付きで睨むと少し反省した色が見えたので私の気持ちを解ってくれたんだと思う。
「あ~ホリンちゃんにそんな睨まれたら下半身が疼いちゃうよ~」
前言撤回。こいつマジで変態だな。
気持ちが反映して耳が垂れ下がりハァと溜め息がでてしまい手で目元を覆い被せる。
それから抱きつこうとしていたので頭にきて脇腹を蹴り飛ばしてしまった。今度こそ反省してほしい・・・
「ーーーとりあえず、武寅さんは無事で今は安全な所で養生してます。」
鎮西組の奴等を縄で頑丈に縛って隅っこに追いやった。それから怪我人は私の特製薬を塗って安静にしてもらう。
小虎くんは何故か私の膝の上に乗って抱き着いている。
「そうですか、兄上は無事なんですね。・・・よかったです。怪我をしたと聞いて不安と心配で胸が一杯でした。」
「あら、小虎くんは武寅さんの弟だったのですね。どうりで面影があると思いました。」
「はい。・・・と言っても腹違いですが・・・兄上の母親はもうこの世には・・・」
「そうですか。辛いお話をさせてしまい申し訳ございません。」
少し困った顔をして謝ったのが悪かったのか小虎くんは頭を千切れんばかりに左右に振って「謝る必要はありません」と言ってきた。
とても素直に育ってるみたいだ。とても可愛らしく思わず頭を撫でてしまった。それが嬉しかったのか抱き着いてきた。
「くぅ~!!!子供じゃなかったら引き剥がしてるのに~!!!」
なんか変に悔しがってる奴がいる・・・
「とりあえず、どうしましょうか。まず長に知らせますか?」
長とは中頭郡さんの事で、ハンネはない。長と言えば思い当たるのは中頭郡さんだけだからね。
「ん~そうだね。今回の出来事は十分罪になるだろうからね~。近いうちに鎮西組は潰れるね♪」
「あ~私は帰りたいです。頭麟、あとは頼んでも良いですか?もうすぐ朝になりますので帰らねば。」
「ああそうだね~辺りが明るくなってきたね。うん、いいよ~。長に報告だけお願いね。後お迎えも~。」
「わかりました。では小虎くん、私は行きますので離れてもらえませんか?」
「あっはい・・・」
あっしょんぼりしてしまった。
・・・まぁ仕方がない。満月がなくなれば猫又の能力は消えてしまうのだから仮面もないままでは素顔を晒してしまう事になるからね。
小虎くんに手を振り、また大跳躍して中頭郡さんのいる高層ビルへ行く。
するとまた付き人が窓際に立っていて窓を開けてくれる。
「麒鬼様は就寝しております。」
「また窓からの訪問申し訳ございません。いつも開けてもらって手を煩わせてしまって・・・」
「いいえ、指示された事ですのでお気になさらずに。」
「すみません。・・・では置き手紙を書いて行きますので何か適当なー」
紙とペンを~と言おうとしたら言い終わる前に準備してくれた。完璧執事様だね。
それから紙に「西園寺組の組長に言伝てを報告」「鎮西組の麻薬密売」「西園寺組の若頭、小虎を誘拐未遂」と必要最低限を記入して部屋を後にする。
・・・そう、部屋を出ようとしたのですが・・・
「・・・なんだ?挨拶なしに出ていくのか?」
「・・・いえ、中頭郡さんは寝ていると聞いたので、起こすのも申し訳ないと思い静かに出て行こうと・・・」
なぜかシドロモドロに口ごもってしまった。なんか中頭郡さん凄く不機嫌。
・・・と思ってたら中頭郡さんに肩に担がれました。「何事?」と目を丸くして、とっさに付き人を見たら、何も見てませんという風にそっぽを向かれました。何故!?
そしてそのまま中頭郡さんが寝ていると思われるキングサイズのベッドに放り込まれました。
「全く・・・マリーの匂いに気付かないバカはいないだろう。挨拶も無しに出て行こうとした罰だ。添い寝しろ。」
え~・・・何故添い寝を?さっきまで寝てたんじゃないの?
「おい、本音が顔に丸出しだぞ。」
「!すみません・・・なんだか最近抱き着かれてばかりですので・・・。私、そんなに変な匂いしますか?」
「変な匂い?いやいや、俺にとっては最高の好みの匂いだが?」
「好みの匂い・・・ですか。まぁ嫌われるよりはその方が・・・」
「お前、本気で言ってるのか?」
・・・なんだか背筋がピリッときたよ?なんだろう、この野獣に狙われてる感?あっヤバイ耳がペタンとなり尻尾がブワッと膨らんでしまった。
「ははは、マリーは天然タラシだな!」
「・・・なんだか不愉快な単語が聞こえましたが?」
「まぁいい。それより添い寝しろ。」
「・・・そうしないと帰してくれないんでしょう?はぁ・・・わかりました。私も眠いので一緒に寝かせてもらいます。」
「あぁ、一緒に寝るぞ。」
それから不本意ながら中頭郡さんの硬い腕の中で眠りについた。
「ちゃんと捕まっててください。あと胸触らないで下さい落としますよ、犬神さん?」
「・・・は~い。」
「ん~あれですかね。降りますよ。」
「は~い♪」
ゆっくり降下して、ある所に地面に着く。
そこはとある山の中。先ほど空から見る景色で暗い所に光る点が1つ。そこに怪しい小さな光が、その光る点に近付いている。
確信はなかったけど怪しかったのでそこへとまた飛び出す。
着地すると立派な別荘があった。人がいるようで明かりがまだついていた。
・・・そこへ黒塗りの車が2台、その別荘に停まる。急いで別荘の裏手に回り様子を伺ってると、車からゾロゾロと銃を持ったスーツ姿の男達が別荘のドアを蹴破り中へ 入っていく。
銃声が鳴り響き、数分経つと静になり、そこから青年が引っ張り出されている。
「あれって若頭の小虎くん?」
「そうだと思います。少し西園寺さんの面影があります。」
「じゃあ助けよっか。いや~久々の戦闘だなぁ~♪」
そう言って誘拐犯の前へ頭麟が飛び出して行った。私は別荘の中にいた人達が心配になり中へ入る。
すると若頭を守る最小限の護衛でここにいたらしく5人いて、みんな腕や足を撃たれたらしく命に関わる怪我人はいなかった。
念のために持ってきた包帯とガーゼを出し応急手当をする。
「小虎様は・・・!!」
「大丈夫ですよ。すぐ連れてきます。ほらっ。」
ガタイの良い護衛の人が若頭の心配をして話しかけてきたので頭麟が暴れてる方に指を指す。
すると頬やスーツに返り血を浴びながらこちらを見て血だらけの手でヒラヒラと手を振って来た。
やれやれと思い私もそちらに行く。すると小虎くんが車の側でうずくまっていた。
急いで小虎くんの所へいく。
「小虎くん大丈夫ですか?」
「あなたは・・・?」
「私は尾麟と言います。貴方を助けにきました。ついでこの鎮西組に灸を据えに来ました。」
「ほりんさん・・・?」
「はい。なんでしょう?」
「・・・いいえ、なんでも・・・」
「?では、とりあえず別荘の方へ帰りましょう。護衛の人達が心配してましたよ。」
「あっ!!みっみんなは?」
「心配いりません。さぁ私と帰りましょう。」
そう言って小虎くんをお姫様抱っこをした。すると恥ずかしかったのか小虎くんは顔が真っ赤になってしまった。
それから小虎くんを護衛の方々に任せて頭麟の方へ行く。
「・・・やり過ぎでは?」
「えっそう?」
みんな意識不明の重症でした。周りは血の海と化してました。そのうちの一人の襟のあたりに紋章の入ったバッチが目に入り、片膝を上げ座りバッチを凝視する。
「・・・う~ん、やはりこれは鎮西組の紋章ですね。鎮西組の者で間違いないですね。」
「そうだね~。とりあえず縛っとく?」
「ええ、そして情けをかけてあの別荘へと入れてやりましょう。雨が降ったら風邪をひくかもしれません。」
「も~ホリンちゃんは甘いんだから~。はぁ、甘いのは匂いだけにしてくれよ」
「なんだかセクハラじみてますよ。いい加減にしないと私も本気で怒りますよ?」
「!あ~ごめんなさい・・・」
尻尾を忙しなくブンブン振ってかなりキツイ目付きで睨むと少し反省した色が見えたので私の気持ちを解ってくれたんだと思う。
「あ~ホリンちゃんにそんな睨まれたら下半身が疼いちゃうよ~」
前言撤回。こいつマジで変態だな。
気持ちが反映して耳が垂れ下がりハァと溜め息がでてしまい手で目元を覆い被せる。
それから抱きつこうとしていたので頭にきて脇腹を蹴り飛ばしてしまった。今度こそ反省してほしい・・・
「ーーーとりあえず、武寅さんは無事で今は安全な所で養生してます。」
鎮西組の奴等を縄で頑丈に縛って隅っこに追いやった。それから怪我人は私の特製薬を塗って安静にしてもらう。
小虎くんは何故か私の膝の上に乗って抱き着いている。
「そうですか、兄上は無事なんですね。・・・よかったです。怪我をしたと聞いて不安と心配で胸が一杯でした。」
「あら、小虎くんは武寅さんの弟だったのですね。どうりで面影があると思いました。」
「はい。・・・と言っても腹違いですが・・・兄上の母親はもうこの世には・・・」
「そうですか。辛いお話をさせてしまい申し訳ございません。」
少し困った顔をして謝ったのが悪かったのか小虎くんは頭を千切れんばかりに左右に振って「謝る必要はありません」と言ってきた。
とても素直に育ってるみたいだ。とても可愛らしく思わず頭を撫でてしまった。それが嬉しかったのか抱き着いてきた。
「くぅ~!!!子供じゃなかったら引き剥がしてるのに~!!!」
なんか変に悔しがってる奴がいる・・・
「とりあえず、どうしましょうか。まず長に知らせますか?」
長とは中頭郡さんの事で、ハンネはない。長と言えば思い当たるのは中頭郡さんだけだからね。
「ん~そうだね。今回の出来事は十分罪になるだろうからね~。近いうちに鎮西組は潰れるね♪」
「あ~私は帰りたいです。頭麟、あとは頼んでも良いですか?もうすぐ朝になりますので帰らねば。」
「ああそうだね~辺りが明るくなってきたね。うん、いいよ~。長に報告だけお願いね。後お迎えも~。」
「わかりました。では小虎くん、私は行きますので離れてもらえませんか?」
「あっはい・・・」
あっしょんぼりしてしまった。
・・・まぁ仕方がない。満月がなくなれば猫又の能力は消えてしまうのだから仮面もないままでは素顔を晒してしまう事になるからね。
小虎くんに手を振り、また大跳躍して中頭郡さんのいる高層ビルへ行く。
するとまた付き人が窓際に立っていて窓を開けてくれる。
「麒鬼様は就寝しております。」
「また窓からの訪問申し訳ございません。いつも開けてもらって手を煩わせてしまって・・・」
「いいえ、指示された事ですのでお気になさらずに。」
「すみません。・・・では置き手紙を書いて行きますので何か適当なー」
紙とペンを~と言おうとしたら言い終わる前に準備してくれた。完璧執事様だね。
それから紙に「西園寺組の組長に言伝てを報告」「鎮西組の麻薬密売」「西園寺組の若頭、小虎を誘拐未遂」と必要最低限を記入して部屋を後にする。
・・・そう、部屋を出ようとしたのですが・・・
「・・・なんだ?挨拶なしに出ていくのか?」
「・・・いえ、中頭郡さんは寝ていると聞いたので、起こすのも申し訳ないと思い静かに出て行こうと・・・」
なぜかシドロモドロに口ごもってしまった。なんか中頭郡さん凄く不機嫌。
・・・と思ってたら中頭郡さんに肩に担がれました。「何事?」と目を丸くして、とっさに付き人を見たら、何も見てませんという風にそっぽを向かれました。何故!?
そしてそのまま中頭郡さんが寝ていると思われるキングサイズのベッドに放り込まれました。
「全く・・・マリーの匂いに気付かないバカはいないだろう。挨拶も無しに出て行こうとした罰だ。添い寝しろ。」
え~・・・何故添い寝を?さっきまで寝てたんじゃないの?
「おい、本音が顔に丸出しだぞ。」
「!すみません・・・なんだか最近抱き着かれてばかりですので・・・。私、そんなに変な匂いしますか?」
「変な匂い?いやいや、俺にとっては最高の好みの匂いだが?」
「好みの匂い・・・ですか。まぁ嫌われるよりはその方が・・・」
「お前、本気で言ってるのか?」
・・・なんだか背筋がピリッときたよ?なんだろう、この野獣に狙われてる感?あっヤバイ耳がペタンとなり尻尾がブワッと膨らんでしまった。
「ははは、マリーは天然タラシだな!」
「・・・なんだか不愉快な単語が聞こえましたが?」
「まぁいい。それより添い寝しろ。」
「・・・そうしないと帰してくれないんでしょう?はぁ・・・わかりました。私も眠いので一緒に寝かせてもらいます。」
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