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本編
ごー
しおりを挟むこれにて完結。話をギュギュっと詰めた為いつもより長いです。
番外編作成中。少し間が空きます。待っていただけると嬉しいです。
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それからというと……
まず、ユーリオンは俺への態度がガラリと変わり猛烈アピールしてくるようになった。………あれは空耳ではなかったようだ。あれは遠回しのプロポーズのようなモノだった。
言葉は変わらず俺様なんだが、なんというか、奴の漂う空気が甘いのだ。口から砂糖吐きそう……
そしてルーチェとアレキウスだが、あれから俺の体調が万全の時にアレキウスと勝負をしたのだが……………引き分けで終わった。互いに戦い方を知ってるから戦い辛いのなんの。
だが………体術も使う俺と五分という事は……やはりアレキウスは強いのだろう。
ユーリオンとの決勝戦では、その前の戦いでアレキウスは左腕を負傷してたのを無理矢理決勝戦に出場し、ユーリオンに負けたらしい。もし万全だったらユーリオンに勝ってたようだ。
実際、大会が終わりアレキウスの怪我が治った後、手慣らしも含め対戦したらユーリオンが地面に伏せていた。……あの大会でユーリオンが勝ったのは偶々のようだ。
で、うちの両親はあの大会の時、ルーチェとアレキウスの二人の仕草や態度で何となく察したらしく大らかな態度で二人からの報告を待っているようだ。
ま、父上は何故か俺に任せてる趣旨が伺えるがな。母上は「幸せになれる相手なら身分構わず誰でも良い」って言う母親の貫禄を見せていた。………うん、素晴らしい器の広さ。
そこで、ルーチェの壁となってた俺と五分の引き分けとなったからには……………まぁ、認めてやってもいいだろう。
ルーチェの方を振り向いて苦笑いで頷いたらパァァァ!と満面の笑みを浮かべ「お兄ちゃん有難う!!凄く嬉しい!」と言って駆け寄ってきて抱き着いてきた。
はぁぁぁ~~~~!!!可愛い!天使!マジ天使!
ここぞとばかりに俺も妹を抱き締めた。アレキウスは俺に認められたのが嬉しかったようで俺とルーチェをまとめて抱き締めてきた。
……グヘッ!この脳筋……力加減を知れ!
そして大事件が起きた。
国王妃、第二子妊娠。
ゲームではそんな設定なかったんだがな………?
それより……国王妃、確か今37歳だったような?よ、よく身籠ったな。ああ、そういえば父上が「最近、妃様の姿を見掛けない」と不思議がってたが……まさか子作りに専念してベッドの住人になってたのか?………なってたらしい。
更に陛下の機嫌が良いとか……?へ、陛下は確か妃様の6つ上だったよな………?
…………凄いな、王族の精力。まさか秘薬があるとか?いや、日々殿下の相手してればわかる。単に王族の精力が怪物並みにあるということなのだろう。
……あ、あれ?俺、もしこのまま殿下に外堀を埋められたら………俺、一生あいつの相手を………?
あ、無理。
父上の執務室へ行き頭を90度に下げ第一声に「すみません」と謝罪した。
「父上………お願いがあります。今すぐ私を国外へ追放していただけませんか。」
「……………………………」
あれ?父上無言?
「あの、父上………?」
「もう、手遅れだアキラ。たった今、王家の紋章の付いた速達が届いた。」
「…………………え?」
「アキラウルよ。もうわかってるだろう、もう手遅れだ。」
「は?」
「もう外堀は埋められたようだ。諦めて王家に嫁げ。……………すまんな。俺もなんとか回避できるよう手を回して話を先延ばしにしていたんだが、な………もうユーリオン殿下の我慢の限界だったらしく俺よりユーリオン殿下の手回しほうが早くて………止められなかった。」
「…………………………」
「……はぁ。陛下はポンコツで使えねぇし、殿下は今まで見たことのないカリスマ性を発揮して周りの反発を言い包めて納得させやがって。更には妃様の懐妊の報告ときた。…………クソッタレが。……はぁ。すまんなアキラ。諦めてくれ。何か困った事があれば国外に逃がす以外手助けしてやる。」
父上、なんかヤケになってませんか?饒舌な上、処々口が悪…………うん、俺のこの口の悪さは父親似らしい。はは………現世で18年生きたが初めて知ったよ、父上が口が悪い事を。前世の俺はこんなに口悪くなかったもんね。
はぁ………俺、もう絶体絶命。男が妃って……俺が男の伴侶って…………この国大丈夫?
で、王家からの速達便を貰い次の日の早朝、王宮へ行き広間へと家族揃って(もちろんルーチェもいる)と行った。
中には国王陛下はじめユーリオン殿下と、大臣など上の役職の人達も数人集まっていた。………重要な話に何故大臣たちが………?
「よく来た宰相よ。じ、実は話があってな……速達を送ったのだ。」
「ご機嫌麗し我が国王。速達で呼び出したのですから国を揺るがすほどの事ですよね?」
おぉ………父上の威圧感半端ねぇ………
てか国王陛下、タジタジだし。ねぇ、この国本当に大丈夫なの?
「と、とりあえず話を聞いてくれ。あ、後は本人たち次第だ。」
「ではさっさと話をしてください。休日に呼び出された私の身にもなってもらいたいですね。」
……なんか、気持ち顔色悪くなってませんか陛下。てか父上、口調が……あ、うん、せっかくの休日に家族団欒するはずが邪魔されたから苛立ってるのか。
てか、その話の内容が大体想像できて聞きたくないんですが。でも話を聞かなきゃ出ていけないだろうしな………
で、案の定俺とユーリオン殿下の婚約についてだった。この広間に集まったお偉いさんがたは皆賛成。………うわ、本当に外堀埋められた感ハンパなくて………ドン引きである。
俺と父上は遠い目をして母上と妹は何故かキャッキャッはしゃいでた。………何故?
妹よ………腐女子は健在なのだな。さらに遠い目をしてしまったよ。
話は済んだようで俺とユーリオンは別室へ、そして何故か父上と陛下も二人で別室へと行ってしまった。……父上が陛下を引きずるように別室へと行ったのは見ないふり。あとの人達は各々の付く場所へと帰って行った。
「話を聞いたとおりだ。俺が学園を卒業すると共にお前と結婚してお前がこの国の王太子妃になるんだ!………婚約だが、承諾するよな?」
自信満々な態度の割に目が俺に縋るような目になってるのは気のせいか?
今は互いに向かい合うようソファーに座り互いに真剣な面差しで話し合い?している。
………俺、これ断っても良いの?陛下は「後は二人で話し合え」とか言ってたから断っても良いって事?
「………私は将来、父上の跡を継ぎ宰相になるよう日々勉学に励んでおりました。………私が宰相では駄目ですか?宰相の座にいれば殿下と、国王陛下になっても私はずっとお側におりますよ………?」
「宰相では駄目だ。確かにお前が宰相になるのは構わない。だがそうなればお前は女と結婚して世継ぎを作らなければならないだろう?お前が誰かのモノになるのは許せない!一番良い方法は俺の嫁にすることだ!」
「………なぜそうなるんですか?我儘もここまでくると呆れてしまいますよ。それに私が世継ぎを作らなければシルフリール家はどうなるのです?」
「ん?シルフリーフ家はアレキウスが婿養子で入り跡を継ぐのだろう?」
何故それを知ってる………
俺がアレキウスを認めた後、アレキウスは家に帰り3時間後に我が家に礼服を着てやってきて早々「俺にルーチェを下さい!必ず幸せにします!」と俺の両親に挨拶&報告をしにきた。
………行動力半端ねぇ
なぜあんな短時間でキラキラのオーラを纏い身嗜みを整え紳士的に婚約の許可を取りにこれるやら……これが攻略対象者の力なのか?
そしてうちの両親は………もちろん快諾した。
両親も俺を審査の基準と定めたらしく、俺が承諾すれば両親も承諾すると勝手に決めてたらしい。
………どうやら俺がルーチェを溺愛しているのを見越しての判断だったらしく俺が認めた相手なら問題ないと絶対の信頼を寄せていたらしい。
と、いうことでアレキウスとルーチェの婚約は成立。ちなみにアレキウスの両親は快諾してたらしい。………そりゃそうだ。現宰相であり侯爵家に嫁ぐんだから。爵位は1つ下だがそんなの気にならない程我が家は権力がある。
…………そして、この話はつい最近決めた事なのだが、アレキウスが学園卒業後に俺の家に越してきて宰相の職務に見習いとして父上の下につく事になったのだ。
それを、何故ユーリオン殿下が知ってるのだろう?
……………………………あ、まさか・・・
「パルバハムの事だろう、王家の紋章が付いた速達が届いた時にこう呟かなかったか?『もう、手遅れだ。外堀は埋められたようだ。諦めて王家に嫁げ』と。」
うんうん。言われたよ父上に。
「次期宰相はアレキウスに決まりそうだ。よかったなアキラウル。これでお前の家の心配はない。だから安心して俺に嫁いでこい!お前に妃教育は必要なさそうだしな。問題ない!」
「いやいや、問題大アリですよ殿下!まず私は男です。世継ぎが望めません!」
「母様が世継ぎを身籠った。その胎児の性別はわからんが、これで王家の血は絶たれることはない。世継ぎはその子に任せれば良い!…………そんなに気にするのなら他国にある『男性でも身籠れる秘薬』を手に入れてアキラウルに産んで────」
「謹んでお断りさせて頂きます。そんな末恐ろしい事、したくはありません。」
「なんだ、世継ぎが気になって俺に嫁ぐのを躊躇ってるのではないのか?」
「………そもそも、何故私なんです?ルーチェと親しく話していたりしていたので私はてっきり………」
………あれ?今のセリフどこかで聞いた事があるような………?
てか、これじゃまるで俺がルーチェに嫉妬s………
「あ?お前の妹がどうした?あいつ、アキラウルと血が繋がってもないのに妹面が凄いよな。俺がアキラウルに近付くと「お兄様に何のようですか」と話しかけてきてアキラウルと二人きりになるのを邪魔してくるんだ!むしろ俺は妹がアキラウルの事を好いてるのかと思ったくらいだ!」
ルーチェ………あぁ俺の妹ルーチェ………!俺とルーチェは両想いだったんだなっ!お兄様は感激だぞっ!
……………って、ん?なんか話が読めないぞ?
「去年はアキラウルとずっと二人で過ごせてたから楽しかったぞ!それにお前を抱くことができて俺は幸福感一杯で満たされたぞ。」
「…………アレキウスも居りました殿下。」
「あいつは人数に入らん。それにアレキウスは空気を読む奴だからいつも後ろに控えていただろう?」
確かに。「護衛だから」と言って俺と殿下の後ろにいつも居たな。普通は殿下が先頭で俺とアレキウスが並んで後ろに控えてるのが普通なんだが………
殿下が突然立ち上がり俺の側にきて膝を折った。
…………………ん?なんか既視感が……あ、なんか頭の中で警告音が………
「なぁアキラウルよ。俺の妃になるのは不満か?俺はアキラウルが誰かに取られるのは嫌だしずっと傍に居たいし、寝るのも体を繋げるのもアキラウルでなければ駄目なんだ。」
『なぁルーチェよ。俺の妃になってくれ。ルーチェだけだ。ルーチェが他の誰かのモノになるのは耐えられん。ずっと傍に居たい。夜に共に眠るのもルーチェでなければ駄目なんだ。』
…………若干セリフが違うが、これって最終場面でヒロイン・ルーチェがユーリオンルートに入り好感度MAXの時のエンディングに似ているんですけど………?
「俺の妃になれアキラウル!俺ならお前を必ず幸せにしてみせる!この国の未来に俺とお前が手を組み発展させればきっとセヴェル王国は良い国になるだろう。」
『どうかこの婚約を受け入れてくれルーチェ。必ず幸せにしてみせる!俺の未来にルーチェは欠かせない人物なんだ。ルーチェ、お前がいれば俺は頑張れる。この国を、セヴェル王国を良い国にしてみせる!』
………………これ以上聞いたらヤバい気がする。
「アキラウル・シルフリーフ。俺と婚約を結び未来の国王妃になってくれ!」
『ルーチェ・コンジュ嬢。結婚を前提に付き合ってほしい。そしてこの国の、未来の国王妃になって国民を導いてくれ!』
……………正式にプロポーズされてしまった。しかも男に。いや、その事は置いといて、プロポーズ………どう答えるのが正解だ?
上目遣いで真剣に見つめられ、左手を握られ、いかにも「王子様からの理想的プロポーズ」な雰囲気にたじろぐんですが。
………てか、俺、これを受けなかったらどうなるんだろうか。
国外追放?いや、これは父上が無理だと言ってたな。
死刑?いや、俺は別に罪を償うような悪いことはしてない、はず。
平民、奴隷落ち?いや、もしそうなっても殿下に捕まって監禁されそう。
なら………答えは自ずと決まるな。てか綺麗に外堀埋められたからこれしか答えられないんだけどね。
はぁ…………腹を括るしかない、な。
「……………はい。殿下の婚約を受け入れましょう。」
「アキラウルっ!」
「どうせその道しかなぃ────ぐはっ!」
諦めと腹括りするため目を閉じてたら思いっきり抱き締められた。くっそ脳筋共めっ!力加減を見誤るな!
…………ん?殿下、体が震えてないか?あぁそうか殿下も緊張してたんだな。俺が断ると思ってたのかな?うむうむ、まぁ可愛げのあr………
「よしよし良かった!これでアキラウル専用に造った塔を使わずに済むな!さすがの俺も良心が傷んで仕方なかったんだ!」
「………………………なんの話です?」
「あぁ、アキラウルがもし俺の求婚を断った場合、今作られてる絶対逃げ出せない頑丈な塔にアキラウルを監禁しなければならなかったのだ!はぁ~使わずに済んだ。あれは重罪人をいれる監獄にでも使おう。」
「……………………………」
呆然。
は、何?なんかトンデモない単語が聞こえた気がするんだが。
それよりも何か引っかかる言い方だな………?
ぎゅうぎゅう抱き締めてくる殿下をベリッ!っと一端離して立ち上がった。
「……………殿下。その監禁云々の話、誰にに聞いた、または提案されたのですか?」
「ん?それは勿論アレキウスだが?あいつはたまに突拍子もない事を言ってくるから飽きない奴だよな!」
あ・い・つ・か~~~!!!!!
俺の雰囲気が怒気に変わったのを察知したのか殿下が一歩下がった。………正解ですよ殿下。今俺に抱き着いたら投げ飛ばしてましたよ?
「殿下。大変申し訳ありませんが至急屋敷に帰らせて頂いても宜しいですか?」
「あ、ああ…………まぁ、これから俺は父様、陛下に承諾を得た事を話に行くからな。………また新たに書状を書く。それまで待っててくれ。」
「………わかりました、ユーリオン様。」
「!!アキラウル……!」
「もう殿下と呼ぶには仰々しいですからね。」
うん………まぁ悪くないんじゃないか?
それより………………
ふふふ…………待ってろアレキウス………クズに何変な知恵を付けてくれたんだ!その報いを償わせてやる!
その後、シルフリーフ邸に悲鳴が木霊し「バキッ」と骨が折れたような痛々しい音が響き渡った………
「ルーチェ………あいつはとんでもない考えをする奴だ。………今からでも遅くはない、あいつは辞めないか?」
「そ、そうだね……まさか殿下にそんな助言をするなんて………」
「よし、今から婚約破棄を────」
「言い訳させてくださいアキラウルお義兄様…………」
「お前にお義兄様と呼ばれる筋合いはない。なんだ?この俺が納得できるような言い訳なんだろうなぁ?」
「いや、だって!冗談で言った事を、まさか鵜呑みにして更に塔を創るなんて思わなかったんだよ~!」
……………もう一発殴っても宜しいでしょうか?
うん、良いよね。
「歯ぁ……食い縛れよ?」
そう言って思いっきり腕を振り回した。
これが日常化するのはまだ先の話………
_________________________
なんやかんやありまして。
無事、俺とアレキウスは学園を卒業した。
結局、俺の何発かの鉄拳を潔く受け止めた事で、ルーチェとアレキウスは婚約破棄せず仲良くしている。たまに俺が乱入してアレキウスにちょっかいをかけて遊んで(?)る。
そして俺はというと………
「アキラウル………俺はもう爆発しそうだ。」
「そうですか。」
「なぁアキラウル、俺を求めろ!」
「では婚約破棄いたしますか?」
「ぐっ………」
実に俺は充実な日々を過ごしている。なぜなら一番気にしていた閨の事情が、とりあえず一年解消されてるからだ!
有難いことに、正式に俺とユーリオンが婚約が決まった時に陛下がユーリオンに、
「婚約者が決まったと同時に閨の授業はなしとしよう。そしてユーリオン、お前が卒園するまで自慰以外、一切性行為をしてはならん。」
「は?え、それ、は………父様っ!それはあんまりです!」
「ただし!アキラウルの了承を得た場合、許可しよう。………それでよいなアキラウル。」
「陛下の過分なご配慮、痛み入ります。有難うございます。」
「ア、アキラウル……?」
そう、婚約し俺が王太子妃になる条件を陛下に提示していたのだ。陛下にお願い事なんて恐れ多い事だが父上が「今のうちに願い事があれば言いなさい。」と言われたので遠慮なく言ったら………承諾してもらえたようだ。
………だがな。
みんなの前で宣言するのは思いもよらなかった!は、恥っっっ!
やばっ、猫被れない!頭に血が上って顔が熱い………
今陛下に感謝の言葉を言ってるから頭を上げてないからバレてないはずっ!
それからというもの……毎日のように俺に縋ってくるユーリオン。………どんだけヤリたいんだよ。
王族は一夫多妻、一般人は一夫一婦なんだけどユーリオンの親は相思相愛なため側室を娶らず二人仲睦まじいのだ。過去に一夫九妻いた時があるらしい。
………ユーリオンよ。俺とやっても活用性ないんだから側室娶ればいいのに……まぁ、そんな事言ったら俺の命はない、な。ある意味で。
だが流石にユーリオンが日に日に何故か窶れていき俺の名を呟いてきたのは流石にヤバイと思って我慢してた犬にご褒美をやるように体を許したら………マジで死目にあった。
明日を休みにした夜にして正解だった。いつものようにベッドの住人になってしまったからだ。
まぁ、なんやかんや…………充実な日々を過ごしている。
今更だが。ここは乙女ゲームの世界、に似た現実世界。もしかしたら本当にゲームの世界だったのかもしれないがルーチェという一人の女性がヒロインから外れたためかゲーム開始時期になっても何もイベント起きず、何故か俺はユーリオン殿下の婚約者になってしまったが。ルーチェはやはりヒロインだったのか攻略対象者であるアレキウスとハッピーエンドを迎えられて終了となった。
ユーリオンは変わらず国王陛下へ。
アレキウスは護衛騎士から宰相へ。
ルーチェはアレキウスの妻になりシルフリーフ侯爵夫人に。
そして俺ことアキラウルは宰相からユーリオンの妻になり国王妃になった。
もうこの時点でゲームなんてただの作り話であって、ちゃんと生きている現実だと確信が持てる。
俺が同性の、しかも始め嫌っていた奴の伴侶になるとは思わなかったが、これはこれで刺激的な毎日で飽きることはない。
お、俺も、その………ユーリオンと一緒にいるのは、嫌、ではない。うん。慣れのような気もするがこれはこれで………
人生…何があるかわからないものだな!
END
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ここまでお付き合いしていただき、有難うございました。
これにて完結さてていただき、番外編を書き次第また更新します。
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