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本編
にー
しおりを挟む「お前か!パルバハムの息子は!」
……………………………………………………殴りたい。
___________________________
この世界では12歳から貴族は学園へ通うことが義務付けられている。その為貴族は家で様々な科目の家庭教師を雇い学び学園へ通う準備を始める。
俺も様々な教師が付き、そして妹も我が家の養子になった歓迎会と共に教育が始まった。
そんなある日。
「アキラウル、王太子と顔合わせをしに行くぞ。3日後に王太子の誕生会がある。そこに出席する。準備をしておけ。」
「わかりました。あの、ルーチェは?」
「ルーチェはまだ教育が中途半端な上、まだ幼い。ルーチェはリールライと留守番だ。」
「そうですか。」
うん、そのほうがいいだろう。ゲームでのユーリオンとルーチェの出会いはまだまだ先だからな。
もうすぐ王太子の5歳の誕生会&お披露目会があるらしい。そういえばゲームでは確かに王太子はアキラウル、つまり俺の1つ下だったなと今更ながら思う。
まぁ、とりあえず顔合わせればどんな子供かわかるだろう。
しっかし………今の俺、美少年だな。全身鏡を見て驚いたよ。「え、これ俺?」って鏡の前で自分を指で指してしまったよ。
やはり乙女ゲーム。攻略対象者は皆イケメンってか。幼少期は少しだけシナリオの中にあったが、やはり二次元。本物の生きた人間には敵わない。メッチャ美少年!もう俺の妹の次に可愛い。いや、それが今の俺となっては複雑な心境だが………
白銀色のストレートなサラサラ髪に藍色の瞳。父上の白銀の髪以外は全て母上譲りで小顔でタレ目で肌が色白で華奢。……これ、日本の小学校だったら「女顔」って冷やかされる感じだな。とにかく美少年。
父上は俺の容姿が母上似だからか俺に甘い。まぁ、俺もこんな可愛い弟がいたら俺の妹並に可愛がるな。母上は母上で俺を可愛がってくれている。
う~ん……ゲームでのアキラウルって冷徹でいつも微笑を浮かべて何事にも動じない完璧人間だったような?こんな親に愛情注がれてるのに何故冷徹になったんだろうか……?
まぁ、とりあえず王太子の誕生会だな。あ、プレゼントは父上が用意するのかな?まぁ今は貴族社会を勉強中だから俺は何もしようがないんだけどね。
そしてやってきました王太子の誕生会。
そして王太子に挨拶がてら第一声が冒頭である。
………このク○ガキ!俺にゲラゲラ笑いながら指差しやがった!マジ王様、子の教育どうなってるのと問い質したいんですけど!
周りの目が多いから我慢したが大人がいない少人数だったら反射的に殴ってたわ。危ない危ない。
だが俺はこめかみ辺りに怒筋ができてると思う。父上が俺を見て驚いてたから。
まぁ父上の感情は多分俺にしか気付かれてないと思うけど。宰相だから。感情は表にださないようにしてるし。
この王太子、王妃殿下が長年身篭らず悩んで諦めかけた頃に妊娠し、無事待望の男児を出産した。その為か国王陛下と王妃殿下が蝶よ花よ的な感じに甘やかしたようだ。
「お前、女顔だな!確かパルバハムの妻が美人だと聞いたな。息子は母親に似たのだな。」
「その通りでございます殿下。アキラウルは妻に似ました。しかし性格や知性は私に似て賢く、将来殿下の、国の為に貢献しますでしょう。以後お見知り置きください。」
「そうかそうか!パルバハムの息子なら問題ないだろう!良きに計らえ!」
「はっ!有難うございます。では失礼します。」
え~?俺、こいつの下につかなきゃならないの?
___________________________
「アキラ、殿下に何か不満があったか」
帰りの馬車の中で父上にそう言われた。やっぱり俺は王太子殿下の挨拶の時に不機嫌になったのを勘付いてたようだ。
「……あんな我儘な性格だとは思いもよりませんでした。」
「まぁ、あれは、国王が悪いな。甘やかしてるのは目に見えてる。」
「………だから父上はルーチェを養子にする条件に殿下の懐に入れと言ったのですか?」
「……それもある。だが他にも理由がある。が、これは箝口令が出されてる為、息子であっても話すことはできない。」
「……………………そ、ですか。」
…それ、知ってるけどな。
ユーリオン・ウ・セヴェル
セヴェル王国の第一王子でゲームでは攻略対象者。傲慢な態度で俺様な性格でカリスマ性があり、いつもユーリオンの周りは恩恵欲しさに蜜に群がる蟻のように人に取り囲まれている。
順風満帆な人生を歩んでるように思えるが、ユーリオンは幼い頃に何度も拉致されいつも死の瀬戸際に立たされていた過去がある。その拉致した相手は侍女や騎士など身近な人物だったのが幼い子供には辛く塞ぎ込み5歳になるまで自分の部屋から引きこもっていたのだ。
この事は宰相である父上は知ってるのだろう。
そして先程のク○ガキな態度は………単に強がりなんだろう。だが強がりであってもイラッときた。まぁ……前世では俺の妹の初恋の君だからってのもある。よくも俺の妹の恋心を奪いやがってっ…………!!許せん。
ゲームではあの俺様な態度などはヒロインが少しずつ精神を解して最後のハッピーエンドの頃は角が取れて次期国王として凛々しく成長するんだがな。
………その過程が気に入らん。ユーリオンルートの始めの頃は特に。クズだった。この一言に尽きる。
話を戻して……父上は俺に奴の信頼を得ろと言っている。殿下は意識的に暴言を吐いて相手の様子を伺ってる趣旨がある。暴言をはいて相手の本性をさらけ出そうとしてるのだろう。それを俺は自分の感情をひた隠して殿下の信頼を勝ち取れって事か………
少し甘く見すぎてたか?まぁでも俺の妹の為だ。信頼を勝ち取ろうではないか!そもそもゲームではいつもユーリオンの後ろにアキラウルが居たから問題ないだろう。
物語の舞台では俺が高等部3年、ユーリオン殿下は2年、ヒロインは1年生から始まる。
この時、ヒロインは平民の出というので注目されるんだよなぁ。
………もう俺の妹が宰相である侯爵家の養子になった時点でゲームのシナリオを捻じ曲げてるんだがな。妹が言ってた『ゲーム補正』がどんな働きをするかわからないが、とにかく俺の妹第一に行動するのみ!
まずはあのク○ガキの性格を修整することからだな。あの傲慢で俺様な性格をなんとかしなくては………
数年後。俺、現在17歳。高等部3年生になりました。
俺、頑張ったんだけどな………どうしてこうなった?
___________________________
「ルーチェ、準備は出来たか?」
「はい!皆さんに手伝ってもらったので大丈夫です!」
はあぁぁぁぁぁぁ!可愛い~~~~!!!
ついに今日俺の妹ことルーチェ・シルフリーフが高等部へと進級し、そして今日が始業式。
中等部と高等部では制服が代わり、その制服が俺の妹の為に作られたかのように似合っている!他の令嬢が着てても何とも思わなかったが俺の妹が着ると褒めちぎりたくなるから不思議だ。
そんな俺の妹を眺めて幸せを噛み締めていると────
バンッ!
「遅いぞアキラウル!わざわざ俺様がお迎えにきてやったぞ、早く学園へ行くぞっ!」
「…………………………おはようございます。ユーリオン殿下。」
「ふん!わざわざ妹が進級するだけで騒ぎおって。さっさと行くぞ。俺様は忙しいのだ!」
一気に幸せな空気が冷え現実に引き戻された。
この俺様もといユーリオンは俺がどんなに手を焼き世話をしても、この俺様な性格は直らず乙女ゲームと同じく俺様な性格のまま育ってしまったのだ。
………………不覚。
だが俺はユーリオンの信頼を勝ち取ったらしく日中ずっと傍にいる。……ずっと傍にいるのは乙女ゲームの中でも当たり前のように傍に寄り添っていたので問題ない。問題ないのだが…………
「ったく……たかが妹の為に俺様から離れやがって」
「ちょ、やめっ……!」
「夜は覚悟しておけよ。お前が誰のものかわからせてやる。」
「んん~~~!!?」
何故かユーリオンに口付けされてる俺。………何故だ。
こーゆう事をされるようになったのは遡って一年前。
俺が高等部2年へ進級する頃、中等部高学年にいたユーリオンが16の誕生日を迎えた時、その誕生会そしてもうすぐ高等部へ上がる事のお祝いと称して宴会が行われ、それに俺達が呼ばれ会場へと行った。
そこで俺と父上は国王陛下に呼ばれ会場から別室へと移動させられ、中に入ると国王妃様と王太子殿下が部屋の中におり二人が座ってる向かえにあるソファーに座れと促され座った。
そしてク○ガキからク○野郎に成長したユーリオンからとんでもない事を要求されたのだ。しかもそれは国王陛下や父上はもう既に承諾されてるらしく俺には拒否権がなかった。
いや、これは確かに必要な事だが、何故その相手が俺になるのか理解できなかった。いや説明はされたが凡人脳な俺には理解し難い事だった。
『閨の相手をアキラウルに。』
そう言われた時「ネヤ?ネヤって何?ネヤの相手が俺?ん?……んんん?」と本能的に理解し難い事を言われ混乱した頭の中、俺が返事をしないまま話が進み、ユーリオンは少し顔を赤らめドヤ顔し、国王陛下は苦笑いして俺を見つめ、父上は無表情な顔をして遠くを見つめていた。あれ?ち、父上?
「…………今すぐ隣国へ────」
「パルバハム!?じ、冗談だよな!?」
「アキラウル帰るぞ」
「パル!?パルバハム!?いや宰相!?ま、待て、待て!とと、隣で話そうではないか!な?」
いつも威厳のあるお姿を表してる国王陛下が挙動不審になって焦ってる姿を俺は初めてみた。そして父上の腕を引っ張りあげ別室へと移動していった。
二人がいなくなった後、気まずい空気に溜息がでた。「とりあえずお茶を召し上がって?」と国王妃に言われ促されるままに茶を啜った。いや、音は立ててませんよ、けどドッと疲れたのでお茶は一気飲みしたけど。
向かいに座ってるユーリオンは腕と足を組み目を瞑って下を向いていた。……少し目元が赤いのは気のせいだろうか?
しばらくして疲れ切った顔をした陛下と憔悴している父上が帰ってきて何事もないように家に帰った。
「すまない。まさかこんな事になるとは……こんな事になるならあんな条件はださなかったのだが……」
そう父上の呟きを聞いて悟った。「うん、断れなかったんだな」と。そしてあんな条件とは、きっとルーチェを引き取る時に下した条件の事だろうとすぐ理解した。
殿下は誕生日に父親である国王陛下に「物はいらないのでお願いを聞いてほしい!」と進言?したらしい。そしてその願い事がアレ。閨の相手を俺にって事だった。
陛下は余程アキラウルが気に入ったのだと驚き嬉しく思った反面、そしてそこまで人見知りが激しいのかと胸を痛めたらしい。だから宴会に呼んだ時に、なんとしてでも願いを叶えてやろうと俺たちを呼び出したようだ。
……俺がユーリオン殿下の懐に入ったばかりに何故そんな話に結びついてしまったのだと父上は頭を抱え唸ってしまった。
「やはり隣国に行くし────」
「いやいや、それ不敬罪にあたりませんか?」
「しかしそれではアキラが……」
「とりあえず閨のマニュアルをまた1から読み直します。無事王太子妃を迎え初夜に至るまで私が殿下に教えておきます。」
「いや………アキラよ……そんな………う、うむ、アキラがそう言うのであれば……しかし………うむ……」
珍しく父上が言い淀んでたのが気になったが俺の妹の為に身を粉にして、ルーチェが辛い思いをさせないためにも頑張らなければならない。
ちなみに、今更だがルーチェはやはりユーリオン殿下に好意を寄せてるようだ。学園で俺とユーリオンが一緒にいる所に割り込んで俺を除けて二人で話し込んだりしてるのだ。
大丈夫だ俺の妹よ!俺は……癪だがユーリオンとルーチェの邪魔はしないからな!
と、妹の事を思いながら閨の勉強をして数日……
この世界は16歳を成人と見倣され、それと同時に本格的な閨の体験をしなければならない。もちろん、俺も経験済みだ。相手は20代後半の娼館で働いている娼婦だった。手解きしてもらい早々貞操を捨てた。
父上の話では王族は万が一、相手に王族の子が身籠ったら大変な事になるので男性を相手にするらしい。……もちろん、男娼もいる。いや男娼とは言わないな、確か………寵童と言うんだったかな?男の受け入れる側の方、しかも相手はお偉いさんだから寵愛を受ける童子だから寵童。で、恒例ではいつも閨の相手は決められた寵童が相手をしているらしい。
この世界は同性愛は偏見はないが表立って「俺達は恋人だ」と言う奴はいない。異性婚が当たり前で、特に貴族である家の嫡男の場合は子孫を残さなければならないので貴族の中で同性愛は受け入れられてない。………中には愛人として囲ってる者もいるとか……?
そんな事情もあり娼館には男も女も働いていた。女は閨の手解きから性の捌け口の相手を、男の方は夫を亡くした未亡人を相手にしたり、また男が趣味という人の相手をしているらしい。
そんなんで16になったユーリオンに閨の授業が加算されたわけだが、何故か相手は寵童ではなく俺。しかもそれはユーリオン本人からの希望らしい。
すっごく迷惑極まりない!俺があのク○野郎の相手?しかも俺が受け入れる側って………俺が下って………
無理!無理難題すぎる!誰か何とかしてくれ!!
別に同性愛に偏見を持ってるわけではない。前世の友人にいたし。そして信じたくなかったが俺の妹も同性愛に偏見がなく、寧ろ……俗に言う、腐女子らしい。妹は俺に隠していたらしいがバレバレだった。妹の部屋の本棚に男同士の恋愛をしている漫画本を見つけてしまい、それを見なかった事にして棚に戻した事がある。だが、まぁ、二次元であれ妹の恋愛対象は男性って事だけで良しとしよう。妹の趣味に文句なんて言えない。でも、できるだけ妹に俺が殿下の閨の相手をするという事は知られたくない、な………精神的ダメージを受けそう、いや、受ける。
……とにかく、閨に詳しい人に聞くのが一番。と言う事で俺の相手をしてくれた娼婦がいる娼館へ足を運んだ。
そこで口の硬い男娼を呼んでもらい口封じの為多めに金を払い閨の仕方を教わった。……終わった頃には俺は精神的に疲労が溜り次の日に目元に隈をつくり家族に心配させてしまった。なんとか化粧してもらい隈を隠し、更に俺の妹に頬にチューしてもらい気力を回復して登園。体調不良で学園を休むわけにはいかなかった。
……何故なら俺が休めばユーリオン殿下も休み俺を付きっ切りで看病してくるからだ。鬱陶しくてしかたがない。挙げ句の果に添い寝までしてくるものだから溜まったものじゃない!俺は俺の妹以外と添い寝なぞしたくもない。親でさえ嫌だ。潔癖とかではなく無防備な俺の近くに誰も置きたくないからだ。俺の妹は問題ない。絶対の信頼を寄せれるから。むしろ毎日一緒に寝たい。俺の横に寝かせてずっと愛でていたい!そう毎日だ!飽きない自信がある!むしろ癒やされ俺の平穏が保てる!むしろ側にいないと妹欠乏症に陥る!
と、俺の事はいい。とにかくユーリオン殿下の閨の相手だ。男娼いわく、王族の相手なら何もなければ一度で済むようだ。何代か前の国王陛下は相手をした寵童を気に入り後宮に入れて囲われた人がいたとか………うわ~。
でも寵童としては幸福なのかな?後宮に入れば贅沢できるわけだから。まぁ、その寵童さんが後宮行った後の事を知ってる人はいないからわからないんだけどね。
俺はこれからあの俺様野郎の世話をしなければならないのか……なんだか最近、俺が閨の相手をすると決まった後からの態度が変なんだが。
そわそわして、終始俺をチラチラ見てきて、やけに筋トレ(この世界ではランニングや木刀で素振りする程度)し始めたり、いろいろとおかしな行動をとりだしてるのだ。………なんなんだろうか。
そして閨の時が来た。俺は娼夫の知恵と道具を貰い家で下の処理を済ませ、さらに王城に着いて王室専用の浴室で隅々まで磨かれ殿下が使ってる寝室へと案内された。
そして数分待たされユーリオン殿下がやってきた。もちろんバスローブ姿で。
俺は待ってる間に読んでた閨のマニュアルを閉じ机に置き準備されていた水をコップに注ぎ渡す。入浴の後は水分補給をねって。
さて……これならどうなるのやら……
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