R１８の乙女ゲーに男として転生したら攻略者たちに好かれてしまいました

高年期[一学期編]

再試験・・・だよね？

ついに放課後。指定された防音室に行く。






「失礼します」

「・・・八乙女くんだね。入ってきなさい」

「はい。・・・あ、あれ？」




・・・男子教師が３人、だけ？あれ？生徒会の皆さんは？





「・・・何をしている？早く席に付きなさい。」

「は、はい・・・」





なんだか嫌な雰囲気だ。なんかリンチにでも合いそうな感じ・・・そして皆大人の男性とあって気分が悪くなってきた。


・・・二階堂くん達、何処に行ったんだろう？






すっごく不機嫌にこちらを睨み付けられてしまい大人しく席に着く。





３人の教師に見覚えがないんだけどなぁ・・・誰だろう？何の教師？





問題を出される。・・・数学、それから物理、あと・・・ん？世界史？



世界史なんて多少知識があれば授業受けなくたって解るような・・・？







・・・まぁ順にチャチャッと解いていきますか！






カリカリカリカリ…




うわぁ防音室って本当、外の音とか何も聞こえず書いてる音しか聞こえないや！集中できるー！





フッ…フッ…フッ…






な、なんか嫌な音、声？も聞こえるんですが・・・




呼吸？鼻息？・・・気持ち悪いんですが・・・








「ほら、さっさと答えなさい。」

「ひぇ!!?ちょ、先生・・・近いです。」

「カンニングしてないか確かめているだけだろ。なんだ？やっぱりカンニングしていたのか？」

「・・・いいえ。」







凄く近い！教師の１人が僕の後ろから問題用紙を覗かれて・・・息が耳にかかる程顔を寄せられた・・・！


き、気持ち悪い・・・てか集中できないし！








・・・それからもう１人教師が近付いてきて・・・また後ろに立たれたし！・・・なんなんだよ





「・・・本当にカンニングしてないのか？身体検査しておけば良かったかなー？」

「ちょっ!?な、何をしてっ!?」






今度は膝に手を添えられたぞ!?な、何で？おかしくない？・・・これ、ヤバイ？






あと少しで３教科終わる！は、早く・・・








バサバサッ！




「お、終わりました！か、帰らせてもらいます！」

「そうは行かないよ・・・？八乙女、身体検査させてもらう。」

「・・・はい？」





あ、これ・・・ヤバイやつだ。






・・・せーとーぼーえー!!(正当防衛)ニヤリ。









＿＿＿＿＿＿＿






ガチャガチャ！





「かっ薫風！大丈、夫・・・か？」

「あ、遅いですよ二階堂先輩。」

「・・・これは？」

「うわぁ！何この惨劇(笑)薫風がやったのぉ～？」

「・・・素晴らしいですわ薫風くん！護身術ですわね。」

「生徒会の皆さん、一体今まで何処にいたのですか？・・・危うく危ない目に合う所でしたよ・・・」





鍵を開け部屋の外から生徒会の皆様が入ってきました。・・・丁度３人目を仕留めた所でやってきたか。





なんでも先生から知らされてた防音室に行ったらもぬけの殻状態で、更に外から鍵を閉められたらしく、丁度通りかかった生徒に開けてもらい探し回ってくれたらしい。



そして、やはり僕を見つけてくれたのは陽南さん。さすがオールクリアしただけあり学校の構造を知り尽くしてるね！






余り聞きたくなかったが、僕に降りかかった不幸は二階堂ルートのイベントにあったらしい。




・・・え？僕は二階堂くんを狙ってないんですが？何故？




風間くんといい、二階堂くんといい・・・何故僕にばかりイベントが発生する？





そしてやっと体術を披露できたこの達成感！いやぁ～身体動かしてストレス発散できたわぁ～！



ある意味、先生に感謝！








ん？





生徒会メンバー、何故固まってる？





なんでも先生方の姿が哀れに見えたらしい。





１人は俯せに尻を上げて、たまにビクッと痙攣を起こしていた。・・・うん、僕がやったんだけど哀れに見えてきたよ。


そしてもう１人は仰向けで白目向いて気を失ってます。まぁ・・・落としたから仕方ないよね。



そしてあと１人は現在進行形で僕に捕まっています。俯せにして利き手である右手を逆に曲げ引っ張りあげています。「うぅ・・・」と唸り声が聞こえるけど、そんなの・・・知ったこっちゃない！





「薫風・・・その辺にしておけよ。」

「まったく・・・二階堂先輩が遅かったからこんな事になったんですよ？・・・まったく、人の言うことは信じちゃダメだね～・・・」

「ぐっ！・・・」





ふふふ～ん！今までのお返しとばかりに二階堂くんを弄ってやった。うん、今日は物凄く気分が良い！




それから陽南さんが他の先生方を呼んでくれたらしく慌ただしくなった。





そして陽南さんが呼んだ先生の中に、あまり会いたくもなかったあの２人がいた。うわぁ～・・・






「薫風！大丈夫か!?」

「薫風！ああ良かった～！とりあえず保健室行く？」

「なら俺が連れていく。」

「いやいや！政は前科があるから２人にできないでしょ！」






「・・・先生！あの・・・もう薫風くん、帰ってしまいましたが・・・？」

「「・・・えっ!?」」






まったく・・・あの二人に「反省」の文字はないのだろうか？呆れてしまう・・・





それから勿論の事、テスト中、理事会等の集まりで学校から離れていた風間理事長によって３人は退職させられた。・・・もちろん、それなりの罰を与えた？らしいが・・・その内容は笑顔でスルーされました。




・・・ナニシタンダローネ？



僕は聞く勇気がないから聞かないよ～・・・