R18の乙女ゲーに男として転生したら攻略者たちに好かれてしまいました

やの有麻

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高年期[一学期編]

学校へ行きたい

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風間くん家に来て朝がきました。


只今、風間家にある書斎で風間くんの膝の上に座らされてます。



夜は子供の頃と同じく一緒に寝て朝はチューされて息苦しさて目を覚ましました・・・不愉快極まりない!






「風間先輩?家に着いてきたら何もしないと言いませんでしたか?」

「ん?・・・襲ったりはしないとは言ったけど何もしないとは言ってないよ?」

「!・・・嵌められました・・・それよりも!僕は学校へ行きたいのですが!何故外に出してくれないのですか?」

「薫風くん。体調を崩して学校休んだでしょ?体調が万全になるまで私の家で養生してもらうために連れてきたんだよ。」

「養生の為?僕はもう体調は良くなりました。なので学校へ行かせて下さい!」

「ん~では今日はゆっくり休んで明日から行けばいいよ。」

「いや・・・もう大丈夫なので・・・今日1日僕は何をすればいいのですか?」

「私の側にいて私を癒しておくれ。」

「・・・それ、単に風間先輩のわがままじゃないですか。・・・はぁ」

「ふふ。悪いね。こうでもしないと薫風との時間がとれないからね。・・・暇なら僕の仕事を手伝っておくれ。」

「えっ仕事?」

「そうだよ。これでも公爵の領土を仕切ってる身だからね。かなり書類が貯まってるんだ。分別してくれると助かるな。」

「・・・わかりました。」




やることが無く、しかも他人の家だから何もできないので、こうして手伝いができるのは有難い。・・・でも身分が違えど大切な書類とか見て良いのだろうか・・・?



そんな疑問を頭の中に浮かべると顔に出てしまったのか風間くんが「薫風なら大丈夫だよ。むしろ・・・」と、また意味深な事を言ってきた。


・・・なんだ?僕は何があっても風間家に嫁ぐ(?)気は更々ないよ?・・・まぁ八乙女家も沢山領土を仕切ってるから勉強の為手伝ってもいいかな。











・・・と、安易に考えてた僕をグーで殴りたい。




次々と風間くんに書類の整理を任され、それは夕方になるまで続いた。風間くんはかなり集中して、いつも抱きついてニコニコしている姿とはまるで違った。



ちゃんと領主としての責任を果たしているその姿に少し、ほんの少しだけ、不覚にもときめいてしまった・・・


やっぱ働く男性の姿ってカッコいいよね・・・






「なんだい?惚れ直したかい?」

「!・・・僕は惚れてすらありません。・・・少し見直しはしましたが・・・」

「素直じゃないなぁ・・・でもこうして薫風に手伝ってもらえて助かったよ。もう日が落ちる・・・夕食にしよう。そして風呂に入って早めに就寝しようか。」

「・・・はい。」




クスクス笑いながら手を止めず書類に目を通しながら僕に話しかけてくる。・・・その姿に少しモヤモヤした。




そして何も考えず僕は風間くんの側へ行き風間くんの顔をグイッと両手で覆いこちらを向かせる。





「風間先輩。・・・仕事も大事ですが、人と話す時は目と目を合わせて話すべきですよ。いつもこうなのですか?・・・ちゃんと付き人さんやメイドさんと顔を合わせて話さなければダメですよ?」




・・・あれ?風間くん固まっちゃった。キョトンとした顔で僕と目を合わせたまま固まってるのですが・・・大丈夫?







「・・・風間先輩?」

「あぁ・・・薫風。君って奴は・・・!」

「あっ!?・・・んぐっ!」




あーまたやらかした?風間くんの目に熱が入ったのに気付き手を離したら逆に僕の顔を押さえ込まれ熱~いキスをされました。

ええ・・・濃厚な、ね。






「んんっ!!・・・はぁ・・・ちょっと!」

「ん・・・薫風と唇合わせると凄く落ち着くんだ・・・もうちょっといい?」

「えっ無理っ・・・ちょ!?やめっ、んぁ!!」






再び身体を引き寄せられ顎を掴まれ再び濃厚なキスをされる。



さっきは軽く舌を絡め取られる感じだったが今度はかなりしつこく舌を絡め取られチュルっと卑猥な音が聞こえる。



ザラザラした舌の表面を重ねられたり裏の柔らかい部分を舐められるように絡めとられたりして刺激させられる。




「んんっ!・・・はぁ、ちょっ、待って、ん~~~‼」

「かおる・・・」





ちょっと待てよ!子供の頃からそうだった・・・風間くんのキスって長いんだった・・・息苦しいよぅ・・・



腕をほどくのを諦め風間くんの胸を押し返した。そしてようやく唇が離れていった。ちゅっとリップ音を鳴らしながらね・・・恥ずぃ





「はぁ・・・薫風とずっと一緒に居れればいいのにね・・・」

「はぁ、はぁ、・・・僕は御免です。風間先輩・・・子供の頃からキスが長いんですから・・・・・・あっ!」





ヤバッ!子供の頃・・・なんて言わなきゃよかった。これじゃあ・・・





「ふふ・・・覚えててくれたんだ。そんなに忘れられない程気持ちよかったのかな?」

「っ!!・・・嫌な事はなかなか忘れる事ができないんですよ・・・」

「ふふ・・・くっくっくっ・・・そう、だね・・・」





あー超バカにされてる感じ!くそぉ~・・・何故あんな素直に思った事を口にしちゃったかなぁ~?今の僕はきっと顔を真っ赤にしてるだろうなぁ・・・顔熱いし。



ってか風間くんも爆笑する事ってあるんだ?なんか腹抱えて猫背になって笑ってるよ?



まぁ・・・風間くんは僕に本当に心を開いてる感じなんだなって改めて思うよ。・・・とりあえず不覚にも風間家にお世話になってるんだから癒し役になってやろうじゃないの!・・・気が乗らないけど仕方ない。なんかメイドさんたちも僕に凄く良くしてくれるし・・・。




・・・うん。居心地良いのは何故だろう?


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