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少年期
生徒会長、容赦ないな・・・
しおりを挟む最悪・・・
早く家に帰りたい・・・
早速やられましたよ・・・
僕のファーストキスがぁーー~~~!!!!!
Ah.....
気を付けてたのにこうもあっさり奪われるとは・・・
男として情けない・・・
何のために護身用に体術習ってるんだよ!
あ~僕の馬鹿・・・
__________
事の始まりは入学式から1ヶ月経った頃
毎月あるという会議に参加すべく生徒会室へ
もちろん、優しい子鷹狩くんと一緒に。
ちなみに子鷹狩くんがわざわざ1年生の教室まで迎えに来てくれました。
優しいなぁ~
ああ~・・・僕が女性だったら即付き合うのに・・・
中身は女でも性別は男です。
同性愛ノーセンキューです。
「皆さん集まりましたね?では会議を始めます。」
生徒会長の話に始まり終わる。
会議の内容は早速ある授業参観に授業の進み具合やクラスの状況等。
まだ入学したばかりで授業参観があるのは早すぎないか?
後に聞いた話によると授業参観は頻繁にあるらしく、だが不定期に通達されるらしく、いつあるかは学年長のみが知るらしい。
そして時期がきたら学年長に用紙が配られ、それがクラスに配られ親に報告がいくようになってるらしい。
頻度は2~3ヶ月に1度。
その度に生徒会室に呼び出され用紙を受け取りに行く。
会議が終わり帰宅準備をする。
「・・・すまん薫風、このあとバスケ部に用があるから先に行く。・・・早く準備を済ませ早く帰れ。」
「はい。わかりました。お疲れ様です。」
チラチラと僕に振り向きながら生徒会室を出ていく子鷹狩くんを横目に急いで片付けをする。
だが・・・
「八乙女くん、ちょっと良いかな。」
「あっはい!」
ああ~捕まっちゃったよ。・・・まぁ他の人は他愛ない話をしてまだ帰らなそうだから大丈夫かな?
僕は生徒会長の傍へ行く。
「何かご用ですか生徒会長さん。」
「ふふふ。僕の事は風間先輩と呼んでくれて良いよ?」
「いっいえ、風間先輩だと4年生の学年長と名前が被りますので生徒会長で結構です。」
「あ~うん、そうだね。じゃあ2人きりになったら風間先輩って呼んでくれるかな?」
「あっ・・・はぁ、そうですね。」
呼び方なんて、そんな拘らなくてもいいのに・・・
カタン・・・スタスタスタ
ん?
「じゃあ今は2人きりだから風間先輩と呼んでくれるかな?」
・・・は?
えっ、いつの間に皆いなくなった!?
ってか近くに来ないでほしい!
「ふふふ・・・やっぱり君は頭が良いんだね。でも、隙がありすぎるね。それは私にとって有利だから良いけど」
キョロキョロと見回してると独り言が聞こえた。
「えっと・・・あの、ご用は・・・?」
「うん、そうだね。単刀直入に言うね。私の恋人にならないかい?」
「・・・は?」
あっ、ヤバい素が出てしまった・・・
「はははっ!やはり薫風くんは猫を被ってたんだね!いやぁ~やっぱり私の目に狂いはなかった。」
「なっ何を言ってるのですか?」
軽くパニック障害になった。
いや予想はしてたよ?
でも早くない?
僕の何が気に入ったんだあの人は?
「クックックッ・・・君は素直だね。声に出さなくても顔や態度に現れてるよ?」
「いっいや・・・唐突に何を言い出すんですか生徒会長さん。」
「風間先輩と呼んでくれるかい?あ~いや、和彦先輩と呼んでくれるかい?」
風間和彦・・・かざま・かずひこ・・・・・・
!!!!!!!!!!!!!
あーーーー!思い出した!!!
こいつもサブキャラで攻略対象者だ!
あっこいつって言っちゃった・・・
やばいやばいやばい・・・
ただでさえメインキャラの二階堂・子鷹狩・天野と会って仲良く?なってしまったのに、更にサブキャラの風間まで加わっちゃったら僕が高校行ったら100%絡まれちゃうじゃん!!
やばい・・・離れないと・・・
ガシッ
グイッ
「んむっ!?」
この身長差と体格が悔やまれる・・・
何故、男にファーストキス奪われなきゃならんのだ・・・
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