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高年期[二学期・前編]
テスト本番。そして次のイベントは・・・
しおりを挟むはい、テスト本番です。休みを挟んでのテストなので勉強する科目を分けて勉強しました。休みの日は蔵本兄弟ん家でやる予定です。招待されました。そこにいつものお仲間さんもいます。
1日目・・・うん余裕。
テストは午前中で終了。午後は自由行動。教室を借りて勉強したり家に帰ったり自由です。もちろん僕は教室で居残りですよ?だって・・・僕には沢山の生徒さんがいますから(笑)
2日目、3日目も以下同文。・・・うん、僕の自由時間はどこへやら。
有難い事にこのテスト期間は流依兄さんも一緒に昼食をとりクラスに留まって僕と一緒に勉強を教えてくれてた。
・・・お休みの日。
「「ようこそ我が家へー!」」
「お、お邪魔します・・・」
・・・確か爵位は『男爵』だったか?うーん・・・庭が無いだけ広い屋敷を持ってる感じだね。
「客室へ案内するねー!」
「喜久川ぁ~冷たい茶を用意してくれるー?」
「承りました。」
あ、お爺ちゃん執事だ。ほっこりしてて優しそう。
「じゃー薫風センセーお願いします。」
「現文ⅠとⅡ、生物、化学、政経、家庭です!」
「どれが危なそう?」
「家庭!」
「漢字!」
「生物が・・・」
「家庭科ですわ。」
「・・・バラバラだね。まず家庭からやろうか。」
とりあえず蔵本兄弟を優先的に教え込まないとな。ん~・・・家庭科かぁ。男性は全く関係ないものなぁ~・・・
「えーこの範囲だから・・・ああ、裁縫道具の名称は覚えたかい?」
「「「全く!」」」
「あー男性陣はみんな駄目なんだね。紫音さんは大丈夫かな?」
「はい。裁縫は得意ですので。」
「ああ、紫音さんのハンカチのモチーフとか綺麗だよね。あれ自分で縫ってるでしょ?」
「えっ!あ、はい・・・よくおわかりですね?」
「そりゃあね。あんな綺麗な柄のハンカチ初めて見たからね。印象的だったし、店では売ってなかったからね。」
「・・・っ、・・・っ、そ、そうですか。」
「良かったですわね紫音さん。」
あらら~紫音さん顔真っ赤になっちゃった。ほんとツンデレだよね紫音さんって。いつもツンツンクールなのに。
・・・勉強中、扉からノックが聞こえ執事さんと、ん?30半ば位の男女が一緒に入ってきた。もしや親?
「ようこそ我が家へ。至と誠がお世話になってるようだね。」
「っ!お邪魔しております。八乙女侯爵家次男の薫風です。お招きして頂き有難うございます。」
「お招き有難うございます。僕は越名伯爵家嫡男の万純と申します。今日は蔵本家に来れる事をとても楽しみにしてました。」
「・・・ぇえ!?クラス長って嫡男だったの!?」
「ええ!?今更!?・・・ってか未だにクラス長・・・」
うわぁマジか!嫡男だったとは初耳ですよ?だからか!人付き合い良いし話術が上手いというか・・・うん、見た目を裏切る真実。やっぱチャラ男は親しみやすいようにと演技か?
あ、僕が叫んだ事により自己紹介が中断してしまった。・・・次々と紹介していく。
「まぁあの八乙女様が我が子と友人とは・・・信じられんな。」
「ええ旦那様。それに他の方々もとても優秀な家の方で・・・勿体ない方々ですわ。」
「「父さん母さんもう出てってー!勉強の邪魔ー!」」
「ああ、すまんな。では昼食は精一杯おもてなしさせてもらうよ。」
「「「「有難うございます。」」」」
ほんと、にこやかに両親が客間から出ていった。・・・うん、仲の良い夫婦ってかんじだったな。
それから昼食はしっかりと頂きました。うん美味しかったよ。秋の恵みの物ばかりで大満足です!
それから勉強は続き夕刻になって解散しました。・・・うん、復習すれば赤点どころじゃなく成績超アップすると思うけどなぁ。
次の日も蔵本家にお邪魔して勉強。・・・うんうん、飲み込みの良い生徒は好きよ?教え甲斐があるってもんよ。僕も一応復習?ができて一石二鳥?かなぁ~。
「薫風くん!この漢字の覚え方あるー?」
「薫風センセー、これ何だっけ?」
「薫風さん、これは・・・」
「あーはいはい順番にー・・・」
うん、いい加減自分で頭を捻って勉強してほしい。
_________
「終わったー!」
「しんどい!イベント後にテストとか鬼畜すぎる。」
あーそれ同感。なんでこんな行事をギュウギュウに詰めたんだろーね?このゲーム作った人鬼畜じゃね?ゲームだからってイベント詰めれば良いってもんじゃないんだよ?
「・・・薫風さん。やっと中間テストが終わりましたね。」
「そうだね陽南さん。・・・うん、陽南さんの言いたい事はわかるよ。」
「イベント続きで嫌になりますわね。・・・でも次のイベントは私、一番楽しみのイベントなんですの!」
「「運動会!」」
そう、この中間テストが終わって約1ヶ月後には運動会がある。テストで力尽きてるのに今度は運動会の予行練習が始まります。
競技は・・・10種目だったかな?
徒競走・仮装レース・障害物レース・二人三脚・夫婦道・リレー・ムカデ競争・綱引き・大玉送り・大縄跳び
間に一番盛り上がる「応援合戦」がある。・・・うん、小学生の頃を思い出すよ?僕はもう女装はしたくない。
「ふふふ・・・確かチーム分けは二階堂くんがいる3ーAと一緒ですわよ。」
「ああ・・・天野くんと、流依兄さんが別なんだよね。」
「そうなりますわね。・・・別々になった方が面白そうですわね・・・」
「・・・ねぇ、何フラグ立てようとしてんの?」
「だってぇ~ヒロインと裏ヒロインがいれば応援合戦なんてダントツ1位になるじゃないですかぁ~。ならヒーローが別々になれば均等になるのではと思いまして。」
「・・・確かに。陽南さん、生徒会でちょっと細工してみなよ。」
「そうですわね。・・・確かにくじ引きでしたわよね。・・・やってみますわ。」
うんうん、それはそれで楽しそうだね。僕の親衛隊の人は見事に各学年、各クラスに何人かいるらしいんだよね。
「それはそうと薫風くん・・・風間さんとはどうするのですの?」
「え!・・・あーうん、もう1ヶ月過ぎてるんだよねー・・・でもあっちが忙しそうでね、テスト期間ってのもあって会ってないんだよね。」
「あら・・・大丈夫ですの?」
「まぁ・・・うん、そろそろ会わないと爆発しそう。・・・もちろん、相手が。」
「ふふふふふ」
「っ!?ちょ、怖いよ陽南さん?」
あーそういえば全然会ってないなぁ・・・大丈夫かな?
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