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高年期[二学期・前編]
最後のイベント始まりますよ~。
しおりを挟む勉強会の次の日。朝早く執事さんに起こされま「ご友人がお越しになっておりますが・・・」と言われ急いで着替えを済まし玄関へと急いだ。
何故か万純くん、陽南さん、蔵本兄弟、克典が我が家にやってきた。・・・おい、僕の休みはどこいった?
「確かに蔵本兄弟には教えたりないとは思ってたけどね?何故おまけがいるのかな?特に克典。あんたは勉強する必要ないでしょ?」
「いやー俺も一回は一位取りたいからさぁ~だから学年首位さん、教えてー」
「ごめんね休日に。聞きそびれたとこがあったから押しかけちゃった!丁度蔵本くん達を見つけて話に乗ったんだ~。」
「私も・・・わからない所がぁ・・・」
「「薫風センセー!教えてー!そしてクッキー食べたーい!」」
「お前たちはそっちかー!?」
「あ、俺も食べたーい。」
「あ、僕もお願いー!」
「私もー!」
なんなのこの子たち!?遠慮って物はないの?てか遠慮って言葉知ってる!?おかしくなーい?
でもわざわざ来てくれたわけだし・・・帰すわけにもいかないので、とりあえず中に招待する。・・・あ~お腹減った。
朝食を取ると言った何故か皆にガン見されました。・・・は?もしや・・・
「みんな・・・朝食食べずに来たの?」
「「お腹減ったぁー」」
「薫風っていつも朝、何食べてるのー?」
「そーいえば僕、朝食欲なくて何も食べずに来たんだよね・・・でも今更ながらお腹減ってきたなぁ~」
「・・・私も」
「陽南さん?そうボソリと呟かないでくれる?!・・・あー、料理長さんに聞いてくるから待ってて・・・食材なかったら諦めてね。」
こいつらマジ遠慮なし!何しにうちに来たわけ?勉強しに来たわけで朝食たかりに来たわけじゃないよね?ね?
まぁ我が家の方々は優秀でして、まぁ当たり前かな、喜んで皆の分も朝食作ってくれました。・・・お残しは許しまへんで?好き嫌いとか恥ずかしいよ?ちゃんと残さず食べなさい?
・・・そして朝から賑やかな朝食を取り、早速居間を借りて勉強を始めた。・・・あれ、これまさか昼もお世話になるとか言わないよね?
・・・うん、そのまさかだった。3時間程勉強をした後、ちゃっかり昼食を召し上がってました。・・・なんなんだよこいつら。マジで。
「やっぱ八乙女家の料理って美味しいよねぇ~!」
「本当ですわぁ~。何度も頂いてますが絶妙な味付けで飽きる事なく食べれますもの。我が家とはまた一味違いますわ。」
「そーだねー。あ、夢美義姉さんが前に料理してくれてねー。うん、この味付け似てるなぁ~」
「あ、姉さん今も料理してるんだね。あ~久々に姉さんの料理食べたいな・・・」
「へぇ、八乙女兄弟はみんな料理ができるんだね!凄いねぇ~。」
そのよいしょ発言やめてよ~機嫌良くなっちゃうよぉ~・・・ほんと、でも全然姉さんに会ってないから会いたいな・・・。
とりあえず休憩を挟みつつ勉強を開始。・・・うん、この進み具合なら蔵本兄弟大丈夫じゃないかなぁ?
んで、帰ってったのは夕方。流石に夕飯までは諦めてもらった。当たり前じゃん!家族水入らずでご飯食べたいよ!まったくもー・・・
_________
そして遂に3年生対象イベントが始まりましたー!流依兄さんは朝早く出ていきました。うん頑張ってね!僕、兄さんに鉢合わせしたら兄さんにならハチマキ渡しても良いよー!
そうそう、3年生の王様たちは・・・
王様は二階堂くん、王妃はB組のご令嬢。とても美人さんです。宰相は流依兄さん、執事は子鷹狩くん・・・です。まぁ、王妃以外は知ってる方々で。うん、これはシナリオ通り。
そして僕は今、陽南さんと最後の会議に参加してます。
「・・・一年はグループは分かれたか?」
「はい。まとめたメモがあります。・・・これです。」
とりあえず令嬢たちは当たり前かな、一番最後に突入する形にした。そして今回は僕は先陣を切る人に入ってる。もちろん克典と蔵本兄弟も入っている。これは本人に許可を得ている。「今回も先陣行きまーす」って感じに。まぁ、勉強してストレス発散も兼ねてるよねこれ。
あとは適当に決め意義ある人は融通をきかせてバランスを計った。万純くんは前回先陣切って行ったから今回は後方で。
ピッ・・・ピッ・・・ピーーー!
はい始まりましたよ王室合戦!走りますよー!僕もかーなーり、ストレス溜まってますのでー!
ドドドドドドドド・・・
「おっとー!さっそくトラップですか・・・」
「あー1階は出入口たくさんあるからね。2年の時の様にはいかないね!」
「誠ーなんだ怖じ気ついたかぁ~?」
「ばっ!そんなわけないっしょー!頑張るよー!なんか最近薫風センセーに勉強教わってるせいか頭がスッキリしてて冷静に判断できんだよねー!」
「あーそれ俺も!なんかねー頭が冴えてるんだよね!ほんと薫風センセー様々です!」
「・・・大袈裟じゃね?」
「んー流石薫風だねー。あんなアホ達をよく手懐けたねー?」
「手懐けたって・・・ペットじゃないんだから。」
「「忠犬っすー!!」」
「・・・」
おいおい本人がそんな宣言しちゃだめだろ・・・まぁ本人が認めちゃったらねぇ・・・満更でもないなら指摘しても意味ないな。
さっそく廊下には白い液体がぶちまけられてます。・・・匂い的に、これボンドか?でも時間経ったら固まって意味なくないか?・・・あれ、でも爪先で触れてみたらまだ柔らかい?なんか混ぜてるか何か細工してるのかな?これ余り触りたくないな・・・
「うーん、他の道を・・・っ!」
「さっさと行けよ1年!」
「「あ・・・」」
べちゃっ
バランス崩して横に倒れて腕をボンドの池の中に付いてしまった。あと腰と脚に・・・そして顔に飛び散りました。
うわぁー!髪に付いた!?ボンドなんて髪に付くと取りにくいんだよぉ~痛むし~!なんだよこれ最悪!僕の事一年って言ってたから先輩かぁ~?それにしても態度!ヤバいだろ!恨んでるとしてもこれは無いわぁ~・・・
「・・・大丈夫か。」
「あ、ああ克典・・・すまん、僕を引っ張ってくれる?」
「りょーかいー・・・ワンコー?あのセンパイ捕まえてこい。」
「「いってきまーす!」」
・・・ん?ワンコ?
ってか思いっきり引っ張られた。体操着ベトベト・・・あ~腕とか最悪やぁ~・・・もうリタイア?いやいや始まったばかりだし今から急いでシャワーを・・・
「あいつ・・・少し痛い目に合わないと同じ事するな。」
「かつのり・・・?」
「薫風・・・早く着替えておいでー。その格好、ある意味エロいよ。俺を誘ってるんなら美味しく頂くけどー?」
「・・・何言ってんだよ。でもまぁ時間があるとしても早めに攻略するに越したことはないからね。急いで着替えてくる。」
「おー」
ねぇさっき変な事言ってなかった?痛い目に合わないと・・・って何する気だよ?
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