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高年期[夏休み編]
☆予想外の事が起こりました。
しおりを挟む「んっ、んっ、ふあぁ・・・!」
「薫風、出すよ。」
「え、あ待ってっ!・・・あ、あアァッ!」
「くっ・・・!」
奥深く突かれ中に熱いものが注がれる・・・その反動で、もう色のないものが自分のものから垂れ流れる・・・はぁ、やっと、終わっ、た・・・
「薫風・・・」
「んっ・・・っ!?あ、また・・・!?」
「だって薫風の中気持ちいいからねぇ・・・薫風もまだ大丈夫だよね」
「もぅ・・・どれだけっ・・・んああ!」
絶倫様は果てても果てても満足しないらしい・・・復活早いだろ・・・
うつ伏せから仰向けに体勢を変えられ再び腰を動かし始めた・・・うぅ、僕、運動神経は良いけと体力は人並みだからね?体力持たないよ・・・
「ごめん薫風・・・少し痛みを催すかもしれない。」
「な、何を・・・っ!?うあっ!いった・・・!な、に、したんですか・・・?」
「ふふ・・・」
なんか不気味な笑顔・・・っ!一体何をしたんだ?なんか耳が物凄く熱を持ってる気がするんだけど・・・
それから入念に痛みを感じた耳を舐められた。それ、かなり痛いからそっとしてほしいんですが・・・
「薫風、耳弱いね?それに首筋、肩、胸、腰・・・どこも薫風の身体は性感帯でできているよね。」
「やぁ!・・・っ、や、やめっ・・・んんぁ!」
「あ~・・・薫風、愛してるよ・・・ずっと側にいて。」
「も、やぁ!・・・あっ、ああーー!!!」
もー!!どーでもいいから早く終わらせてぇー!!
__________
ツクツクウォーシ・・・ツクツクウォーシ・・・
あぁ・・・いつもの朝ですわ。いや、今日は背中に人肌を感じるわ。すっぽんぽんだし。・・・そういえば風間くん、もう執務は終ったって言ってたもんな。だからゆっくりしてるんだね。
ベッドの側にある机の上を覗くと飲み水が用意されていた。腰に固定されている風間くんの腕を退かしベッドに座り直し水を飲む。・・・うーん、美味しい。身体に染み渡って気持ちが良い。
それにしても・・・初めてかも。風間くんの寝顔をこんなじっくり見たの。
至極色の艶やかな髪。閉じた目元は長いまつ毛が強調されている。筋が通ってて高い鼻。薄くも分厚くもない唇。そしてなによりも左右対称の輪郭、更に小顔。・・・イケメン過ぎる。
イケメンは5日で飽きると言われてるけど絶対に嘘!軽くミーハーな私だった頃はジャ○ーズとかも普通に好きで好きになったら飽きる事なく眺められる自信があった。まさしく今もそう。風間くんを間近で見てても飽きる気がしない。
とりあえず気分的に風呂に入りたい。・・・風間くんは未だに起きる気配がないな。よし、一人で入るか。
「おはようございます薫風様。・・・お体は平気ですか?」
「あ、おはようございます足利さん。・・・少し怠いだけで大丈夫です。お風呂お借りしても良いですか。」
「大丈夫です。では新たにバスローブなど用意致します。」
「有難うございます。」
廊下を歩くと、いつものようにタイミングよく執事さんに出くわした。うんもう慣れたよ。始めは驚いたけどね。
「・・・は?な、な、な、な、・・・~~~なにこれー!!!!」
風呂場に入り鏡で自分の姿を見て思わず絶叫してしまった。・・・だってだってっ!!あ、あの、ピアスが!ピアスが右耳に・・・!!
しかもよく見たらあのヒロインに渡すはずの物に物凄く似ている!?な、何故ーー!!?
・・・あ、あれかぁー!!最中に耳に痛みを感じたあれか!早く終わってほしくて夢中になってて何をされてるか全くわからなかった・・・
しかも右って・・・あの人、意味わかってて僕の右耳に着けたのか?・・・しかも外せないよう後ろの金具が変に折り曲げられてるし・・・うぅぅ・・・最悪だ。
「か、薫風様ぁー‼どうなさいましたか?大丈夫ですか?」
「!あ、はい・・・すみません大声をだしてしまって・・・」
「い、いえ無事でしたら宜しいのですが・・・」
あぁぁ・・・執事さんに迷惑を、いや心配をかけちゃった。・・・あ、この際聞いてみよっかな。
「あの、足利さん・・・お願いがあるのですが・・・てか、これは許可かな?聞きたい事があるのですが・・・」
「はい!なんなりと!」
「・・・一発、和彦さんを殴りたいのですが!良いでしょうか!」
「・・・顔、以外でしたら構いません。」
「っ!?い、いいんですかっ?」
「はい。何か薫風様が不快に思う事を和彦様が仕出かしたのであれば問題ありません。むしろ散々私が言い聞かせても無駄ですのでこちらからお願いしたい位です。」
「・・・」
執事さん?・・・ねぇ執事さんは主人に忠誠を誓ってるんじゃないの?そんな堅苦しいものでもないの?不敬にもあたる事を僕は暴露してるんだけど?
「あの・・・許可もらえたのは嬉しいのですが、後に問題になったりとかは・・・」
「大丈夫です。私が問題になぞ致しません。あの方に制裁を。」
「うーん・・・わかりました。では後程・・・」
「はい。よろしくお願いします。」
「・・・」
それもどうかと思うよ執事・足利さん。
とりあえずゆっくり湯船に浸る。・・・うん、とりあえずどうしようか。てかこのピアス、執事さんに取ってもらえるか聞いた方が良かったのでは?
部屋に戻ると風間くんが起きてたらしく執事さんが紅茶を入れてる最中だった。
「おはよう薫風。お風呂に入ってきたんだね。」
「おはようございます風間先輩?・・・これ、どーゆうことですか?」
「・・・なんで名前で呼んでくれないんだい?」
「質問に答えてもらえますか?返答次第では昨日のお話は早速取り消させてもらいます。」
「!・・・薫風が聞いてるのはピアスの事かい?・・・そのピアスは薫風が唯一興味を示した物だから薫風に贈ったんだよ。」
ああ・・・あの宝石店で僕が足を止めたから、その姿をみて僕が欲しかったと勘違いしたんだね。あれは単にフォトを思い出したからで欲しかったわけじゃないんだけどね・・・。
「だからって・・・さ、最中に勝手に取り付けたりしないで下さいよ。直接手渡してくれれば良かったのではないですか?」
「直接だと薫風、受け取ってそのまま身に付けなさそうだから強行手段をとったまでだよ。」
「・・・じゃあ右に付けたのは意味があるのですか?」
「ん~?何か意味があるのかい?」
・・・この顔、確信犯だな。一応聞いてみるか。
「意味はなんでしょうか?」
「恋人にピアスを贈るのは単に邪魔にならずいつも身につけていられるアクセサリーだからだよ。・・・右耳に付ける意味は、確か「守られる人」だったかな?逆に左耳は「守る人」という意味が込められてるんだよね?・・・薫風も知っていたんだね。」
「・・・右耳に付ける意味は他にもあります。それは「自分は同性愛です」という意味があります。この意味を知ってる人からすれば告白が減るどころか増えてしまいます!」
「っ!そんな意味もあるんだね。・・・それは前世の知識かい?」
「そうかもしれません。ピアスの数や形も意味を持ちます。・・・まったく・・・しかも丁寧に外れないように金具を曲げてしまうなんて・・・どうしてくれるんですか!?」
「ふふ・・・大丈夫だよ。問題ないじゃないか。薫風は女性を恋愛対象に見れない。右耳に私の色の宝石が付いてれば誰もが「風間理事長が守ってる人」と認識されるよ?それに薫風の髪の毛で見えなくなってるからそうそう分からないよ。」
「・・・それでもっ!勝手に付けるのはどうかと思いますよ!?こ、恋人であってもやって良いことと悪いことがあると思います!」
「恋人・・・あぁ~良い響きだね。・・・うん、でもそうだね。薫風に許可も獲ずに勝手に薫風の身体を傷付けたのは悪いと思う。・・・すまない薫風。」
「「!!?」」
執事さんと無言で風間くんを凝視してしまった・・・
まさか公爵家当主がたかが男一人に頭を下げるなんて・・・!
「い、いや!風間先輩!?いや和彦さん?そんな簡単に頭を下げては駄目ですよ!」
「なら薫風はこんな馬鹿をした私を許してくれるのかい?」
「はい!はい!許すので頭を上げ、て・・・」
「有難う薫風!やっぱり薫風は優しいね!」
はい!やっぱり騙されたー!!許す言った瞬間ガバッと顔を上げて僕に抱きついてきたよっ!
「~~~~天誅っ!」
「うっ・・・」
「・・・薫風様。お見事です。」
頭にきたので鳩尾に一発お見舞いしてやった。よろよろと床に膝を付きお腹を押さえております。・・・なんともシュールな姿。それを見て執事さんは何故かドヤ顔してるような満足顔をして風間くんを見下してるんですが・・・
とりあえず執事さんに促されソファーに座り紅茶を頂きました。アップルティー、美味しいです。
***********
夏休み編はここで終わります。お疲れ様でしたぁ~!
そして最初はエロで最後はギャグで締めくくらせてもらいました。・・・どーかと思ったが仕方ない。書きたかったから。
次回も読んでもくださいませm(__)m
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