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高年期[夏休み編]
楽しい日々は続く?
しおりを挟むプールの後は皆でお風呂へと行く。その後は夕飯。今日はオードブルの様な様々な料理がだされた。
それを食し女子は各々の部屋へと入り僕と万純くんと流依兄さんで居間の方でまったりしていると子鷹狩くんが話しかけてきた。
「明日はどうする。」
「え、あの・・・もう充分堪能したので帰ろうかと・・・」
「ほう?俺が許可しないと帰れないのにどうやって帰るつもりだ?」
「え?」
「薫風くんもったいないよ。もう1日遊んでも良くないかい?」
「万純くん・・・まぁ、君がそう言うなら構わないけど・・・大丈夫?予定とか」
「ないね。もしあっても子鷹狩先輩の別荘なんて滅多に来る事ができないんだからこっち優先にするね!」
「そ、そうなんだ・・・ん~じゃあ明日は森へ行く?アスレチックあるみたいだし思いっきり遊ぼうか。」
「おっ!いいね~!でも筋肉痛大丈夫?」
「・・・まぁ1人で寝ればゆっくり休めるよ。」
「・・・あー・・・うん。」
「薫風、それはどうゆうことだ?」
やっぱり反応してきたね二階堂くん。子鷹狩くんを牽制して!
「実は昨日、勝手に子鷹狩先輩が鍵を開けて部屋に入ってきて僕のベッドの中に入ってきて朝まで一緒に眠ってたんです。朝起きた時は驚きました・・・」
「まさか朝最後に起きてきたのは・・・爛のせいか?」
「えー狡い爛くん!別荘のオーナーだからって好き勝手しちゃってさぁ!僕だって薫風と寝たいー!」
「・・・」
「へぇ?子鷹狩くんはそんな事してるんだ。どうりで1人部屋に行ったわけだ?」
「僕は万純くんと2人部屋で寝てるんです。1人部屋とまではいきませんが1人でちゃんと眠りたいですね~。」
「・・・」
子鷹狩くん、終始無言。・・・やはり今日もベッドに潜り込むつもりだったんだな。これは皆さんに監視してもらわなきゃね。
「爛、今日は仲良く3人部屋で仲良く寝ようか。」
「・・・なんで新が決める?」
「だってー今日も抜け駆けするつもりでしょ~?」
「・・・返答がないって事は肯定と判断できるぞ?」
「・・・」
うわぁ無言貫いてるなぁ~・・・まぁ今日は大丈夫だろう。
そそくさ万純くんと部屋へ帰る。よし、今日こそ1人で寝れますように。
ミーンミンミン・・・ジジジジ・・・
「・・・薫風くん、おはよう・・・」
「うん、おはよう万純くん。先、行ってて。」
「執事さん、呼んでこようか?」
「うん、お願いできる?」
やっぱり無理だったみたい。同じ体勢で寝てたせいで背筋がバッキバキなんですけど・・・
「子鷹狩せんぱーい!・・・おーい、起きてくださあーい!」
「・・・」
「爛せんぱーい。・・・爛さん・・・狸寝入りしないで本当に起きてください。」
「・・・ククッ・・・なんで起きてるのわかった?」
「いつもの呼吸が違ったからですよ。いつも寝息をたててるのに今は聞こえず不規則でしたから。」
「そこまで俺を理解してるのか。やはり薫風はいいな・・・」
「うぐっ・・・ちょ、離してくださ、い・・・」
クスクス笑いながら抱きついてきた。もういい加減に起きたいんだけど・・・
昨日確か3人部屋で一緒に寝たんじゃなかったの?
「・・・眠らせた。」
「は?」
「お茶に少量の睡眠薬入れて自然と寝かせた。」
なんだそれ?そこまでやる?どんだけ僕と寝たかったのさ?
執事さんが呆れ顔しながらやってきて食卓へと向かった。あーうん、二階堂くんと天野くんがご立腹ですね。あと宜しく。
朝食が済み外へと出ていく。服装は子鷹狩くんから借りて皆ラフな格好をしている。
「よし、勝負するか。また2手に別れて競おう。そして勝った方に何か褒美を決めよう。今度も平等にクジで決めよう。」
「いいよ~!今度も薫風と一緒になれたらいいなぁ~!」
「それは運任せですね天野先輩。」
さて、どうなるやら・・・今回は莉美ちゃんが疲労困憊でお休みする事になった。
Aチーム
二階堂・流依・薫風・紫音・真菜・羅蘭ちゃん
Bチーム
子鷹狩・天野・万純・麗華・陽南・恩恵ちゃん
「おいおい八乙女兄弟が揃ったぞ。まぁAチーム有利だな。」
「うわ~これ大変じゃない?クジ引きだから平等なんだろうけど~Bチーム厳しいよぉ~。」
「大丈夫ですわ!恩恵ちゃんはとても運動神経抜群ですわ!」
「順番によって、だな。よし、作戦会議だな。」
順番によって勝ち負けが決まりそうだなぁ。まぁ6対6だから同点になる可能性もあるけどねぇ。
1番滑走・流依vs子鷹狩
2番滑走・薫風vs陽南
3番滑走・真菜vs麗華
4番滑走・羅蘭vs万純
5番滑走・紫音vs恩恵
6番滑走・二階堂vs天野
「2番と4番は男女対決になったな。」
「僕は新くんとかぁ~・・・うん、頑張るよぉ~!」
「おっ、陽南さんとかぁ。陽南さんも運動神経良いからなぁ・・・」
「ふふ、薫風くん負けませんわよ?」
「万純様と対決、ですかぁ・・・」
「あ、大丈夫、僕あまり運動神経良くないから。成績は3だから良くも悪くもないから。」
「私は恩恵さんとですね。お手柔らかに。」
「はい紫音お姉様!宜しくお願い致します!」
みんな文句を言わずにやるみたい。うん、僕の知り合いは争いがなく今を楽しむ人たちばかりみたいで良かったよ。
さて、どうなるかな・・・?
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