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高年期[一学期編]
複雑な朝を迎えました・・・そして新事実発覚。
しおりを挟むおはようございます朝です。外でチュンチュン聞こえカーテンの隙間から陽が射してます。
えー・・・昨日はとても、そうとても濃い一日を過ごさせてもらいました。
ハーブ園行ったら夕立くんに会い・・・昼には子鷹狩くんに婚約を迫られ・・・夜には予想外の襲撃に襲われ・・・そして今に至る。
同性の男に、しかも2人に襲われるのはこれで2回目です。そして意識を手放す寸前にいつもの『おめでとうございます』が頭の中に響き、無事?2人攻略致しました。
あはは。乾いた笑いしかでてこないよ。本当にコンプリートするつもりか?
そして今は、何故か流依兄さんの部屋で流依兄さんに抱かれながら寝ています。神馬さん?それがわからないんだよねぇ~・・・もしかして僕の部屋にいるんじゃ・・・?
え、なんかそれは嫌だ。なんで自分の部屋に部屋に余所者が居座るんだよ!神馬さんにはちゃんと部屋用意してるよね?何故・・・
ま、まぁ僕の部屋にいるか憶測でしかないんだけどね。
はぁ~・・・それより、もうすぐ夏休み。高校に入学して3ヶ月・・・あの、コンプリート早すぎやしませんか?そもそも僕はヒロインじゃないし。男だし。モブだし。・・・ん?モブじゃない?だって攻略対象者でもなければサポートキャラでもないんだよ?モブに決まって・・・・・・
・・・ん?あれ?
『八乙女流依の攻略達成おめでとうございます』
あれって攻略対象者をヒロインが攻略した時に聞こえる祝福の言葉、だったよね。陽南さんの話では、ね。
・・・って事はだよ?・・・流依兄さんって、『攻略対象者』って事になるの?
・・・
ええーーーーー!!!!!
って事は何?僕は攻略対象者の弟って事?だよね?・・・は?攻略対象者の弟・・・弟・・・
あ、パニック。
「・・・起きたのかい薫風。おはよう」
「っ!・・・あ、お、おは、よう?」
「ふふ・・・」
あ~朝からそんなトロンとした顔で微笑まないでよっ!流依兄さんほんっとイケメン!そして今の顔は癒されます!もう昨日の事なんて忘れて兄さんの胸に飛び付きたいです!
「どうしたの薫風?なんかさっきから百面相してるよ?」
「っ、・・・だ、誰のせいだと思っ、て、・・・って、さっき、から?」
流依兄さん、いつから起きてましたか?そして肯定もせず笑わないでください。
「薫風、昨日はあんな形で僕と身体を繋げたけど、本当は僕はいつでも薫風と繋がりたいと思ってたんだよ・・・?」
「えっ!?そ、そうなの?」
僕がそう言うと困った様な顔をして頷いていた。・・・そ、そうなんだ・・・まぁ、よくヌキ合いをしていたから、そんな考えを持っててもおかしくはないよね。
あーそんなんだったらあの時、風間くん呼ばずに素直に流依兄さんを呼べば良かった。そしたらずっと流依兄さんとして・・・
あ、あれ?今僕、何を思った?流依兄さんと、もっと早く、こーゆう関係に、なり、たかった・・・?
「・・・」
「薫風、とりあえず起きようか。なんか色々と考えてるようだけど、とりあえず・・・」
兄さんが言葉を途切れさせるとガチャン!とドアノブが捻る音がしてドアが開き勢いよく神馬さんが入ってきた。
兄さん、凄く嫌そうな顔してるけど・・・ってか話が絶妙なタイミングで途切れたのって神馬さんがくるのわかったから?足音とか聞こえなかったけど兄さん、よく神馬さんがくるの気付いたね・・・やっぱり兄さんはエスパーか?
「流依くん!酷いじゃないか!いつの間に薫風とベッドからいなくなって別室で寝てるんだよ!」
「・・・神馬さん、声大きい、うるさいですよ。」
「だって朝起きたらもぬけの殻だったんだぞ!?驚くだろ!夜は薫風を抱っこして眠ってたのに朝起きたらいないなんて!」
「・・・兄さん?」
「薫風と寝ていいのは僕だけで充分なんだよ。それにあのベッドで3人は狭すぎるしね。」
うわぁ・・・兄さんってこんなに独占欲強かったんだ。いや前々からベッタリだったからなんとなくそう感じていたけどね・・・
てか、まぁ・・・僕のベッドはダブルサイズくらいなんだから、大人3人はきついね。いや、まだ高校生だけど・・・
それからしばらく神馬さんと兄さんの言い合いを聞きながら軽く現実逃避しつつ、とりあえず朝食をと兄さんの執事さんに促され食卓へ行く。
そして食べ終わった途端、兄さんが追い払うように神馬さんをうちの車に乗せられ強制送還してしまった・・・その際、ちゃっかり僕を抱き締めチューしてきましたよ。兄さん、怒らせるの辞めてほしい。
・・・あれ?僕さっきとんでもない事を考えてたような・・・?忘れた。
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