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第一章 希望と欲望の街、シャングリラ 前編
第17話01 信頼
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(……やかましいアナウンスがなくなった……)
ステージの上、走り回るビッグケット。
さっきまでサイモンと貴族が
言い争う声が聞こえていたが、
ぷつりと途絶えた。
交渉が難航してるんだろうか、
それとも……。
(いや、何かあれば離脱するはず。
私はあいつを信じて待たなくちゃ)
決意を新たに、
オーガの手からひらりと逃げる。
しかしこいつの速さは
他の生物と比べて段違いだ。
さすがにずっと跳んで逃げて走り回って、
息が上がってきた。
一方オーガの体力は
まだまだ尽きそうにない。
鋭い攻撃がバンバン飛んでくる。
これに一発でも当たればアウト。
……いや、諦めるな。
当たりどころさえ良ければ
四肢の一本で済む。
腕二本まではセーフにカウントしてやろう。
脚さえ残ってれば逃げ回れる。
とにかく捕まるな。
特に胴体が押さえられたら、
心臓一突きどころか
肋骨ごと砕かれて
一撃死だ。
『ハァ、ハァ、ハァッ……』
長い脚のキックが
こっちに向かってくる。
くそ、あいつ遊びモードだ。
下から横に向かう蹴りだから
こっちは跳ばなきゃいけない。
実力差はハッキリしてる。
あとはもうネチネチ体力奪って
力尽きるのを待ってるんだ。
絶望したこちらの表情ごと
美味しく食らうために。
(っざけやがって、
一発でいいから殴りたい)
……いやいや、ヤケになるな。
捕まったら終わりだ。
私の仕事は勝負することじゃない。
待つことだ。
(サイモン……ッ、まだか……、
私がなんとか出来るの
あとちょっとだぞ……!)
悔しいが認めるしかない。
自分はそろそろ限界だ。
ならば出来ることを
出来る限りするのみ!
ビッグケットはオーガと
ある程度距離をとった状態で
急ブレーキをかけた。
真っ赤な怪物を睨みつける。
「(お前!
なんで人間なんかに
従ってるんだ!)」
大声で話しかけた。
会話してみよう。
これで少しは
時間を引き伸ばせるかもしれない。
オーガはゆらり、とこちらを見た。
「(……従ってる?
まさか。
オレはやりたいことをやってるだけだ)」
「(それが猫一匹イビることか?
みみっちぃな!
天下の最強オーガが聞いて呆れるわ!)」
「(……お前。
よっぽど死にたいんだな。
よし、次は本気の一撃をくれてやる)」
オーガがごきりと手を鳴らした。
ハッ、ヤバいヤバい、
ついいつものくせで
好戦的な言葉をかけてしまった。
ビッグケットが首を振る。
会話を引き伸ばすためには……
そうだ。
「(グロームの野郎は元気か?)」
「(お前……
やっぱりあいつと関係あるのか)」
唯一オーガで知っていると言える
存在だ。
試しに名前を出してみたら、
おっ。食いついたぞ。
「(……知ってるんだな。
で?今どうしてる?)」
「(どうもこうも。
やってらんねぇよ、威張りくさりやがって。
丁度いいや、色々イライラしてたし。
お前をあいつの代わりに
ぶちのめしてやるぜ!)」
その言葉を最後に、
オーガはまた戦闘態勢に入った。
……くそ、引き伸ばすのもこれが限界か。
全く、同族にこれだけ嫌われてるとは
先が思いやられるな。
(……結局こうなるのか……!)
グン、とオーガが迫ってきた。
少しくらいは
身体を休められただろうか。
これでほんの少し。
1分でも引き伸ばせたら……!
ビッグケットは脚に力を入れ、
攻撃をかわす体勢に入った。
オーガは身体能力こそ高いものの、
フェイントなど出来ない。
まっすぐ来たと思えば
それはまっすぐの攻撃なのだ。
つまり永遠に身体能力勝負……!
(かわせ!)
全人類最速の突き。
それをビッグケットが
ひと跳び右にかわしたところで、
(……!!)
着地した瞬間、
がくりと膝が折れた。
疲労が、脚に来て……ッ
(捕まる!)
衝撃を覚悟すると同時に、
黒猫は必死に前へ身体を捻った。
絶望するにはまだ早い!
『グゥッ、ウアアアア!!!』
バキリ。
嫌な音がした。
咄嗟に腕を見る。
『!!!』
ビッグケットの肩から先が、
丸々ない。
左腕一本、丸っと捩じ切られた。
遅れて激痛がやってくる。
赤い血がとめどなく
肩から吹き出した。
(……これで腕一本……!)
慌てて出来る限り跳んだ。
後ろを振り返れば、
丁度オーガが
ビッグケットの片腕を
放り投げるところだった。
あちらに急ぐ理由はない。
ぶちのめすと言ったところで、
「速攻」という意味じゃない。
四肢を順番にもいでやるという
意味だったようだ。
しかしビッグケットにとって、
あくまでこれは
「サイモンが勝負を決めるまで」
という意味で短期決戦。
特に傷口を押さえれば
数分なら耐えられる。
でもそれでどうやってかわす?
……いや、まだ白旗は上げない。
だって両足が残ってる。
逃げ回る手段はある。
諦めるな、ギリギリまで、
命尽きる寸前まで!
粘ってやる!!
にやつくオーガの前、
左肩を押さえたビッグケットの金の目が
さらに燃え上がる。
(私はあいつを信じるって
決めたんだ!!)
「猫ちゃん……!!
おい、もうやめようぜ!
サイモンさんの様子もわかんないし、
こっちの判断で撤退していいだろ
ジュリアナ!!」
客のひしめき合う観客席。
その一つに座っていたエリックが、
自分の外見も忘れて立ち上がった。
他の観客もどよどよと
視線を彷徨わせている。
先程、サイモンの大立ち回りで
あのオーガは危険な存在と
大々的に知れ渡った。
今のうちにと出口に向かう者、
限界まで試合を見ようとする者、
運営への文句をがなる者など、
会場はかなり混乱していた。
「落ち着きなさいエリック、
まだ。まだです。
ビッグケットさんは
合図を出してませんよ」
そんな中。
ジュリアナは一人、
取り乱すことなく
ちょこんと席に座っていた。
その呑気な様子に
エリックが血相を変える。
「馬鹿かお前!?
もう腕一本やられたんだぞ、
しかも惜しいミスとかじゃなく
明らかに体力ガタ落ちの所を
狙われてんじゃねーか!
もうこれ以上待てない、
死ぬまでやらせるつもりか?!」
「……ビッグケットさんなら、
そう言うかもしれませんね。
本当にギリギリ、
死ぬ寸前でも
勝ちをもぎ取れるなら
それでもいいって。
だって腕一本取られた時点で
降参してないんですよ。
彼女はまだやる気なんです。
それを私達が止めるなんて
無粋じゃないですか?」
「粋とか粋じゃないとかじゃ
ねーんだよ、
急造とはいえ!オレたちチームだろ!
パーティーだろ!!
助け合わなきゃ駄目だろ!!!」
エリックが叫ぶと、
ジュリアナはしゅるんと
二人の変身を解いた。
ハーフエルフの小さな少女。
元の姿に戻ったジュリアナが、
真っ直ぐエリックを見据える。
口を開く。
「坊や、
貴方も冒険者やってるなら
知ってるわよね?
蘇生魔法のタイムリミットは7日間。
もしあの子が今ここで死んでも、
貴方の転送魔法があれば
楽々期限内で蘇生出来る。
貴方のパーティーに
腕のいい回復師がいるのも
知ってる。
だったら、
今彼女が必死に頑張ってるのを
応援してあげてもいいじゃない。
あの子が痛くないとでも思ってるの?
そんなわけないわね?
それでも助けを呼ばないのは
どうしてなの?」
「……ッ!」
ジュリアナの青碧の双眸が
ひたとエリックを見据える。
ステージの上、走り回るビッグケット。
さっきまでサイモンと貴族が
言い争う声が聞こえていたが、
ぷつりと途絶えた。
交渉が難航してるんだろうか、
それとも……。
(いや、何かあれば離脱するはず。
私はあいつを信じて待たなくちゃ)
決意を新たに、
オーガの手からひらりと逃げる。
しかしこいつの速さは
他の生物と比べて段違いだ。
さすがにずっと跳んで逃げて走り回って、
息が上がってきた。
一方オーガの体力は
まだまだ尽きそうにない。
鋭い攻撃がバンバン飛んでくる。
これに一発でも当たればアウト。
……いや、諦めるな。
当たりどころさえ良ければ
四肢の一本で済む。
腕二本まではセーフにカウントしてやろう。
脚さえ残ってれば逃げ回れる。
とにかく捕まるな。
特に胴体が押さえられたら、
心臓一突きどころか
肋骨ごと砕かれて
一撃死だ。
『ハァ、ハァ、ハァッ……』
長い脚のキックが
こっちに向かってくる。
くそ、あいつ遊びモードだ。
下から横に向かう蹴りだから
こっちは跳ばなきゃいけない。
実力差はハッキリしてる。
あとはもうネチネチ体力奪って
力尽きるのを待ってるんだ。
絶望したこちらの表情ごと
美味しく食らうために。
(っざけやがって、
一発でいいから殴りたい)
……いやいや、ヤケになるな。
捕まったら終わりだ。
私の仕事は勝負することじゃない。
待つことだ。
(サイモン……ッ、まだか……、
私がなんとか出来るの
あとちょっとだぞ……!)
悔しいが認めるしかない。
自分はそろそろ限界だ。
ならば出来ることを
出来る限りするのみ!
ビッグケットはオーガと
ある程度距離をとった状態で
急ブレーキをかけた。
真っ赤な怪物を睨みつける。
「(お前!
なんで人間なんかに
従ってるんだ!)」
大声で話しかけた。
会話してみよう。
これで少しは
時間を引き伸ばせるかもしれない。
オーガはゆらり、とこちらを見た。
「(……従ってる?
まさか。
オレはやりたいことをやってるだけだ)」
「(それが猫一匹イビることか?
みみっちぃな!
天下の最強オーガが聞いて呆れるわ!)」
「(……お前。
よっぽど死にたいんだな。
よし、次は本気の一撃をくれてやる)」
オーガがごきりと手を鳴らした。
ハッ、ヤバいヤバい、
ついいつものくせで
好戦的な言葉をかけてしまった。
ビッグケットが首を振る。
会話を引き伸ばすためには……
そうだ。
「(グロームの野郎は元気か?)」
「(お前……
やっぱりあいつと関係あるのか)」
唯一オーガで知っていると言える
存在だ。
試しに名前を出してみたら、
おっ。食いついたぞ。
「(……知ってるんだな。
で?今どうしてる?)」
「(どうもこうも。
やってらんねぇよ、威張りくさりやがって。
丁度いいや、色々イライラしてたし。
お前をあいつの代わりに
ぶちのめしてやるぜ!)」
その言葉を最後に、
オーガはまた戦闘態勢に入った。
……くそ、引き伸ばすのもこれが限界か。
全く、同族にこれだけ嫌われてるとは
先が思いやられるな。
(……結局こうなるのか……!)
グン、とオーガが迫ってきた。
少しくらいは
身体を休められただろうか。
これでほんの少し。
1分でも引き伸ばせたら……!
ビッグケットは脚に力を入れ、
攻撃をかわす体勢に入った。
オーガは身体能力こそ高いものの、
フェイントなど出来ない。
まっすぐ来たと思えば
それはまっすぐの攻撃なのだ。
つまり永遠に身体能力勝負……!
(かわせ!)
全人類最速の突き。
それをビッグケットが
ひと跳び右にかわしたところで、
(……!!)
着地した瞬間、
がくりと膝が折れた。
疲労が、脚に来て……ッ
(捕まる!)
衝撃を覚悟すると同時に、
黒猫は必死に前へ身体を捻った。
絶望するにはまだ早い!
『グゥッ、ウアアアア!!!』
バキリ。
嫌な音がした。
咄嗟に腕を見る。
『!!!』
ビッグケットの肩から先が、
丸々ない。
左腕一本、丸っと捩じ切られた。
遅れて激痛がやってくる。
赤い血がとめどなく
肩から吹き出した。
(……これで腕一本……!)
慌てて出来る限り跳んだ。
後ろを振り返れば、
丁度オーガが
ビッグケットの片腕を
放り投げるところだった。
あちらに急ぐ理由はない。
ぶちのめすと言ったところで、
「速攻」という意味じゃない。
四肢を順番にもいでやるという
意味だったようだ。
しかしビッグケットにとって、
あくまでこれは
「サイモンが勝負を決めるまで」
という意味で短期決戦。
特に傷口を押さえれば
数分なら耐えられる。
でもそれでどうやってかわす?
……いや、まだ白旗は上げない。
だって両足が残ってる。
逃げ回る手段はある。
諦めるな、ギリギリまで、
命尽きる寸前まで!
粘ってやる!!
にやつくオーガの前、
左肩を押さえたビッグケットの金の目が
さらに燃え上がる。
(私はあいつを信じるって
決めたんだ!!)
「猫ちゃん……!!
おい、もうやめようぜ!
サイモンさんの様子もわかんないし、
こっちの判断で撤退していいだろ
ジュリアナ!!」
客のひしめき合う観客席。
その一つに座っていたエリックが、
自分の外見も忘れて立ち上がった。
他の観客もどよどよと
視線を彷徨わせている。
先程、サイモンの大立ち回りで
あのオーガは危険な存在と
大々的に知れ渡った。
今のうちにと出口に向かう者、
限界まで試合を見ようとする者、
運営への文句をがなる者など、
会場はかなり混乱していた。
「落ち着きなさいエリック、
まだ。まだです。
ビッグケットさんは
合図を出してませんよ」
そんな中。
ジュリアナは一人、
取り乱すことなく
ちょこんと席に座っていた。
その呑気な様子に
エリックが血相を変える。
「馬鹿かお前!?
もう腕一本やられたんだぞ、
しかも惜しいミスとかじゃなく
明らかに体力ガタ落ちの所を
狙われてんじゃねーか!
もうこれ以上待てない、
死ぬまでやらせるつもりか?!」
「……ビッグケットさんなら、
そう言うかもしれませんね。
本当にギリギリ、
死ぬ寸前でも
勝ちをもぎ取れるなら
それでもいいって。
だって腕一本取られた時点で
降参してないんですよ。
彼女はまだやる気なんです。
それを私達が止めるなんて
無粋じゃないですか?」
「粋とか粋じゃないとかじゃ
ねーんだよ、
急造とはいえ!オレたちチームだろ!
パーティーだろ!!
助け合わなきゃ駄目だろ!!!」
エリックが叫ぶと、
ジュリアナはしゅるんと
二人の変身を解いた。
ハーフエルフの小さな少女。
元の姿に戻ったジュリアナが、
真っ直ぐエリックを見据える。
口を開く。
「坊や、
貴方も冒険者やってるなら
知ってるわよね?
蘇生魔法のタイムリミットは7日間。
もしあの子が今ここで死んでも、
貴方の転送魔法があれば
楽々期限内で蘇生出来る。
貴方のパーティーに
腕のいい回復師がいるのも
知ってる。
だったら、
今彼女が必死に頑張ってるのを
応援してあげてもいいじゃない。
あの子が痛くないとでも思ってるの?
そんなわけないわね?
それでも助けを呼ばないのは
どうしてなの?」
「……ッ!」
ジュリアナの青碧の双眸が
ひたとエリックを見据える。
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