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Ⅱ 王都にて
19 港の宿1
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翔・・・主人公、高1十五歳
彩音・・主人公の妹、中1十三歳
ミンク・・・冒険者ギルドの事務職員
ナラス・・・東部下マナ原の中心都市
クス・・・東部下マナ原のストロノス大河の河口にある港
ヘス・・・東部下マナ原の港
ーーーーー
(ミンク)
「お兄ちゃん、この人誰」
ロビーを歩いていた山の民の少女が猛然と鬼畜に走り寄り、物凄い勢いで脇腹を捻りあげた。
そして私を睨んでいる。
「こっ、こっ、こっ、こっ」
珍しい事に、鬼畜が物凄く動揺している。
これは若しかすると神様が哀れな私に救いの手を差し伸べてくれたのかも知れない。
「私、ナラス冒険者ギルドの事務主任のミンクと申します、カケル様には何時もお世話になっております。ギルドの業務で港に入荷した資材を御一緒に確認させて頂いてるだけですからご安心下さい」
「これは失礼いたしました。私、翔の妻の彩音と申します。この度、蟻討伐に随行する治療師主任としまして王室から依頼を受け派遣されました。以後御見知り置きを」
「まあ、それでしたらカケル様との御同室での宿泊変更手続きを至急致します。お荷物はどちらに御座いますでしょうか」
「これからフロントで送った荷物の受け取りをする積もりですが」
「それでしたら、私が部屋のキャンセルも含めて、全て手配を致しますので、これからご主人とお二人でお食事に向かわれては如何でしょうか」
「えっ、良いんですか、ありがとうございます。後でキャンセル料教えて下さい」
「大丈夫ですよ奥様、これも私の仕事ですから。それにこの宿は冒険者ギルドと懇意にさせて頂いている宿ですのでキャンセル料はご不要です。それでは私が手続きさせて頂きます。それではカケル様、明日は予定通りこのロビーで七鐘にお待ちしてます」
さっさとフロントに向かう。
性欲魔神をあんな子供に押し付けるのは、少々心が咎めるが我が身の方が可愛い。
それに本人が妻と宣言してるのだから自己責任だ。
「アヤネ様の宿泊費は冒険者ギルドに請求して下さい。それとアヤネ様の宿泊日数の追加をお願いします」
「ミンク様、何時もご贔屓ありがとうございます。アヤネ様が連泊となりますと部屋のランクの変更をお願いしなければなりませんが」
「ええ、構わないわ。上のランクで空いてる部屋でお願いね。それと荷物はカケル様用にアヤネ様がお持ちになった物なので、カケル様の部屋へお願い」
「はい、承りました。それではお部屋の鍵は」
「私が預かって置くわ」
「はい、ではお願いいたします」
さあ、美味しい飯でも食いに行こう。
ーーーーー
(カケル)
なんてこった、確かに王室への治療師団の派遣を依頼したのは俺だけど、こいつが来るなんて予想してなかった。
ミンクさんの機転で何とかあの場の危機は逃れたが、何か喜べない。
そもそも何で俺は彩音に怯えなきゃならないんだ、なんか納得が行かない。
彩音は満面の笑みで沖遊魚の油炒めに噛り付いている、ここは宿から港へ少し下った所にある、ヘス名物の海鮮料理専門店だ。
夫婦と言っても離れない為の方便の筈だ、女神の呪いを受けているが俺はフリーの筈だ。
「お兄ちゃん、浮気は駄目だよ」
「そんな訳ないだろ、女神様との契約が有るんだから」
あれ?いきなり目線を上げて睨まれたら誤魔化してしまった。
そもそも本物の夫婦じゃ無いんだから浮気なんてあり得ないだろう。
俺は直径三十センチはある、蛤の塩焼きをナイフで切り分けながら考える。
「お兄ちゃん、もう離れ離れにならないよ。ずっと一緒に居られるよ」
「何でだよ、俺は忙しいから彼方此方危ない場所を飛び回らなきゃならないぞ」
「ほら、私、指揮者付きの治療師なの、だからずっと昼も夜も一緒だよ」
彩音が懐から命令書を取り出した、”指揮者付きを命ず”と確かに書いてある。
「アヤ、俺は危ない場所へ行かなきゃなんないんだぞ」
牡蠣と海老の剥き身のクリーム煮を食べながら彩音を脅かしてみる。
彩音が付いて来なければ、また隊員達と楽しい時を過ごせる。
「だから専属の優秀な治療師が必要なんじゃない」
浅蜊のバター蒸しのスープスパゲティーを食べながら彩音が答える、一歩も引く気は無いらしい。
俺の第六感が至福の時間が目の前から流れ去ったことを告げている。
こんな事なら、無理矢理にでも昨日、ミンクさん相手に想いを遂げれば良かった。
岸遊魚のつみれ汁を飲みながら、俺はそう思った。
おっと、彩音の手から五杯目の酒のジョッキを取り上げる。
「お兄ちゃんのケチ」
腹一杯食ってから宿に戻る。
彩音は酔いが回ってふらついていたので背負って帰る。
毎日六十キロを超える荷を背負って森の中を移動していた所為か、彩音が凄く軽く感じられる。
部屋は最上級の部屋を予約してあった。
普通の部屋の四倍超の広さがあり、広い居間や食堂、簡素な厨房と書斎、従者の寝台付の控室まで付いている。
最上階の眺めの良いフロアに有り、広いベランダの港が見える木の室外風呂が売りだった。
港を眺めながらここで、ミンクさんと至福の一時を過ごす筈だった。
部屋のドアを開ける前に彩音は背中で寝息を立て始めた。
靴を脱がせてベットの上に放り出す。
ベットは四人並んで寝られるくらい広い。
勿体無いので一人で風呂に入って港の景色を堪能した。
海に向かって吹く冷たい風が、頬に当たって心地よい。
勿論風呂場はほぼ真っ暗、うん、港からも逆に見えるから当然だ。
遠くの港の船灯が海面に反射して揺らめいている。
メメ草と香草を白土で固めた石鹸の様な物が用意されていた。
厚手の手拭いの様な布に塗り込んで身体を洗う、爽やかな薄い柑橘系の香りが立ち上って来る。
改めて自分の身体を眺めて見ると、随分逞しくなっている。
腕も足も二回りは太くなり、胸板も厚く首も太くなった、腹筋はもうゴツゴツと割れている。
毎日蟻を狩って巨木の昇り降りを繰り返して来たのだから当然かも知れない。
視力も良くなった、夜なのに、眼下に広がる港に知り合いが歩いていれば、見分けが付くかもしれない。
髭も濃くなった、剃らなければ、この国の人々と同じような顎鬚は直ぐにでも蓄えられそうだ。
この世界に順応して俺も成長しているようだが、向こうは夏休みも終わって二学期の授業も随分進んでる筈だ。
戻った時に授業に着いて行けるだろうか、身体が成長しても、脳味噌には何の役にもたたない。
第一、俺達が居なくなって母さんと父さんは大騒ぎだろう、パソコンに保存した妹ゲームを見て、俺と彩音の逃避行なんて変な勘違いされなければ良いのだが。
寝室に戻ると彩音は一回目が覚めて着替えようとした形跡がある。
上衣を脱いで、ズボンを半分脱いで力尽きたらしい。
褌に包まれた尻を丸出しにして俯せで寝息を立てている。
仕方ない、着替えさせようと抱き上げる。
そして気が付いた、俺の画像コレクションにまだ彩音は入っていない。
うん、これは彩音が可哀そうだ、一応俺の嫁さんなんだし、彩音にも俺の画像コレクションに加わる権利がある。
筆記道具を入れた帯からスマホを取り出す。
うっ、条件反射で股間が反応してしまった。
彩音・・主人公の妹、中1十三歳
ミンク・・・冒険者ギルドの事務職員
ナラス・・・東部下マナ原の中心都市
クス・・・東部下マナ原のストロノス大河の河口にある港
ヘス・・・東部下マナ原の港
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(ミンク)
「お兄ちゃん、この人誰」
ロビーを歩いていた山の民の少女が猛然と鬼畜に走り寄り、物凄い勢いで脇腹を捻りあげた。
そして私を睨んでいる。
「こっ、こっ、こっ、こっ」
珍しい事に、鬼畜が物凄く動揺している。
これは若しかすると神様が哀れな私に救いの手を差し伸べてくれたのかも知れない。
「私、ナラス冒険者ギルドの事務主任のミンクと申します、カケル様には何時もお世話になっております。ギルドの業務で港に入荷した資材を御一緒に確認させて頂いてるだけですからご安心下さい」
「これは失礼いたしました。私、翔の妻の彩音と申します。この度、蟻討伐に随行する治療師主任としまして王室から依頼を受け派遣されました。以後御見知り置きを」
「まあ、それでしたらカケル様との御同室での宿泊変更手続きを至急致します。お荷物はどちらに御座いますでしょうか」
「これからフロントで送った荷物の受け取りをする積もりですが」
「それでしたら、私が部屋のキャンセルも含めて、全て手配を致しますので、これからご主人とお二人でお食事に向かわれては如何でしょうか」
「えっ、良いんですか、ありがとうございます。後でキャンセル料教えて下さい」
「大丈夫ですよ奥様、これも私の仕事ですから。それにこの宿は冒険者ギルドと懇意にさせて頂いている宿ですのでキャンセル料はご不要です。それでは私が手続きさせて頂きます。それではカケル様、明日は予定通りこのロビーで七鐘にお待ちしてます」
さっさとフロントに向かう。
性欲魔神をあんな子供に押し付けるのは、少々心が咎めるが我が身の方が可愛い。
それに本人が妻と宣言してるのだから自己責任だ。
「アヤネ様の宿泊費は冒険者ギルドに請求して下さい。それとアヤネ様の宿泊日数の追加をお願いします」
「ミンク様、何時もご贔屓ありがとうございます。アヤネ様が連泊となりますと部屋のランクの変更をお願いしなければなりませんが」
「ええ、構わないわ。上のランクで空いてる部屋でお願いね。それと荷物はカケル様用にアヤネ様がお持ちになった物なので、カケル様の部屋へお願い」
「はい、承りました。それではお部屋の鍵は」
「私が預かって置くわ」
「はい、ではお願いいたします」
さあ、美味しい飯でも食いに行こう。
ーーーーー
(カケル)
なんてこった、確かに王室への治療師団の派遣を依頼したのは俺だけど、こいつが来るなんて予想してなかった。
ミンクさんの機転で何とかあの場の危機は逃れたが、何か喜べない。
そもそも何で俺は彩音に怯えなきゃならないんだ、なんか納得が行かない。
彩音は満面の笑みで沖遊魚の油炒めに噛り付いている、ここは宿から港へ少し下った所にある、ヘス名物の海鮮料理専門店だ。
夫婦と言っても離れない為の方便の筈だ、女神の呪いを受けているが俺はフリーの筈だ。
「お兄ちゃん、浮気は駄目だよ」
「そんな訳ないだろ、女神様との契約が有るんだから」
あれ?いきなり目線を上げて睨まれたら誤魔化してしまった。
そもそも本物の夫婦じゃ無いんだから浮気なんてあり得ないだろう。
俺は直径三十センチはある、蛤の塩焼きをナイフで切り分けながら考える。
「お兄ちゃん、もう離れ離れにならないよ。ずっと一緒に居られるよ」
「何でだよ、俺は忙しいから彼方此方危ない場所を飛び回らなきゃならないぞ」
「ほら、私、指揮者付きの治療師なの、だからずっと昼も夜も一緒だよ」
彩音が懐から命令書を取り出した、”指揮者付きを命ず”と確かに書いてある。
「アヤ、俺は危ない場所へ行かなきゃなんないんだぞ」
牡蠣と海老の剥き身のクリーム煮を食べながら彩音を脅かしてみる。
彩音が付いて来なければ、また隊員達と楽しい時を過ごせる。
「だから専属の優秀な治療師が必要なんじゃない」
浅蜊のバター蒸しのスープスパゲティーを食べながら彩音が答える、一歩も引く気は無いらしい。
俺の第六感が至福の時間が目の前から流れ去ったことを告げている。
こんな事なら、無理矢理にでも昨日、ミンクさん相手に想いを遂げれば良かった。
岸遊魚のつみれ汁を飲みながら、俺はそう思った。
おっと、彩音の手から五杯目の酒のジョッキを取り上げる。
「お兄ちゃんのケチ」
腹一杯食ってから宿に戻る。
彩音は酔いが回ってふらついていたので背負って帰る。
毎日六十キロを超える荷を背負って森の中を移動していた所為か、彩音が凄く軽く感じられる。
部屋は最上級の部屋を予約してあった。
普通の部屋の四倍超の広さがあり、広い居間や食堂、簡素な厨房と書斎、従者の寝台付の控室まで付いている。
最上階の眺めの良いフロアに有り、広いベランダの港が見える木の室外風呂が売りだった。
港を眺めながらここで、ミンクさんと至福の一時を過ごす筈だった。
部屋のドアを開ける前に彩音は背中で寝息を立て始めた。
靴を脱がせてベットの上に放り出す。
ベットは四人並んで寝られるくらい広い。
勿体無いので一人で風呂に入って港の景色を堪能した。
海に向かって吹く冷たい風が、頬に当たって心地よい。
勿論風呂場はほぼ真っ暗、うん、港からも逆に見えるから当然だ。
遠くの港の船灯が海面に反射して揺らめいている。
メメ草と香草を白土で固めた石鹸の様な物が用意されていた。
厚手の手拭いの様な布に塗り込んで身体を洗う、爽やかな薄い柑橘系の香りが立ち上って来る。
改めて自分の身体を眺めて見ると、随分逞しくなっている。
腕も足も二回りは太くなり、胸板も厚く首も太くなった、腹筋はもうゴツゴツと割れている。
毎日蟻を狩って巨木の昇り降りを繰り返して来たのだから当然かも知れない。
視力も良くなった、夜なのに、眼下に広がる港に知り合いが歩いていれば、見分けが付くかもしれない。
髭も濃くなった、剃らなければ、この国の人々と同じような顎鬚は直ぐにでも蓄えられそうだ。
この世界に順応して俺も成長しているようだが、向こうは夏休みも終わって二学期の授業も随分進んでる筈だ。
戻った時に授業に着いて行けるだろうか、身体が成長しても、脳味噌には何の役にもたたない。
第一、俺達が居なくなって母さんと父さんは大騒ぎだろう、パソコンに保存した妹ゲームを見て、俺と彩音の逃避行なんて変な勘違いされなければ良いのだが。
寝室に戻ると彩音は一回目が覚めて着替えようとした形跡がある。
上衣を脱いで、ズボンを半分脱いで力尽きたらしい。
褌に包まれた尻を丸出しにして俯せで寝息を立てている。
仕方ない、着替えさせようと抱き上げる。
そして気が付いた、俺の画像コレクションにまだ彩音は入っていない。
うん、これは彩音が可哀そうだ、一応俺の嫁さんなんだし、彩音にも俺の画像コレクションに加わる権利がある。
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