25 / 27
25 赤オーガ
しおりを挟む
重い足取りで彼らは迷宮を出て行った。
あの様子からすると、何の収穫も無かったのだろう。
僕らは様子見がてら、少し歩いて見る。
赤いオーガは知能がそれなりに発達しているようで、小規模な集落を形成して赤い廃墟に住んでいた。
石の竈に石の鍋、石の包丁で豪快に食材を切り刻み、石の鍋に放り込んでいる。
薪は廃墟の所々に生えている真っ赤な木、葉も幹も煙も全部が鮮やかな赤だ。
鍋を数匹で囲んで、談笑しながら食っている。
食材は見ないことにした。
彼らに取って、人は単なる獲物にしか過ぎないようだ。
赤い煙を棚引かせながらも、集落に見張りは居ない。
彼らを害する物がここには居ないのだろう。
狩りに出た一匹の後を追い、集落から十分離れた場所で襲ってみる。
近接戦の練習だ、マリアには離れた場所で周囲を見張って貰っている。
だが戦いになると、のんびり歩いていたオーガの雰囲気がガラッと変わった。
錯覚なのだろうが、オーガが膨れ上がった気がした。
身体能力の高さと集中力の高さに驚いた。
手足を使い瓦礫の山を縦横無尽に飛び回り、矢をギリギリで避けながら襲って来る。
しかも棍棒に纏った炎が棍棒の三倍ほどの長さに伸びて来るので間合いが判り辛く、これが厄介だった。
反応力と視力に成長付与値を割り振って置いて良かった、この微妙な差が僕の命を繋いでいる。
オーガの炎が目の前を通り過ぎ、炎の熱が襲ってくる。
贅沢を言えば、脚力にも成長付与値を割り振って置けば良かった、瓦礫の中での移動速度は僕とオーガはほぼ
一緒、つまり逃げ切れない。
オーガに背を向け、瓦礫の山から思い切って飛び降りる。
空中で矢を番えて振り向くと、目の前でオーガが棍棒を振り上げていた。
「重弾」
間一髪、本当にギリギリだった。
矢がオーガの胸に穴を穿ち、オーガが消えて魔石に変わった。
そして僕は石畳に背中をしこたま打ち付けた。
「大丈夫、少し癒やすわね」
「ああ、頼む」
マリアの歌声で、折れた背中の肋骨が繋がって行くのを感じる。
「ごめん、動きが速すぎて援護出来なかった」
「俺も油断した。のそのそ歩いているから楽勝と思ってたけど、戦いになったら力がブワッと上がった。多分、こいつ一匹で雪狼の群れにも楽勝だぞ。あいつら良く取り囲めたな」
「今のオーガの動きからすると、遊んでたんだと思う」
「近接戦は絶対無理だな。気づかれない距離を探ろう」
「うん」
僕の射程なら、気づかれない内に倒すことが出来た。
マリアの射程はギリギリで、しかも初矢でオーガが戦闘態勢に入り、二の矢を棍棒で叩き落とされることが多かった。
「弓を強くするのと、唱える呪文の時間短縮の訓練が必要だな」
「うん、あの距離からだと危ないね。少し焦っちゃた」
ーーーーー
「おめでとうございます。これであなた方は正式な迷宮探索者です。凄いですよ、四層を突破してからの最速ですし、赤魔石十個は新記録かもしれません。これから迷宮探索者証を発行しますので、中で少々お待ち下さい」
僕はオーガを十匹狩り、マリアは三匹狩った。
窓口の担当者は褒めてくれたが、油断した相手に騙し討ちして勝ったような結果なので胸を張れない。
赤魔石の買い取り価格は一個金貨五枚だが、割り増しが適応されて金貨六枚。
この階層の魔石からは軍需品なので、急に跳ね上がったのだろう。
貧乏性のマリアは大喜びしている。
経験値は一匹倒すと五千、雪狼の強さと赤オーガの強さを比較すると微妙だ。
次のレベルアップまでに経験値百万が必要だが、今日既に五万の経験値を手に入れた。
頑張れば十日以内にレベルアップできそうだが、レベルアップでこの階層を踏破できる程甘く無さそうだ。
数回レベルアップしてその水準に達するのだろう。
次の次のレベルアップには経験値が一千万必要だし、その次のレベルアップには経験値が一億必要だ。
なんだか気が遠くなる、だが当面の目標は、覚醒した赤オーガに余裕で勝てることだ。
多分この階層での最低限のレベルだと思う。
「おめでとう。君達はこの町での四年振りの迷宮探索者だよ、私もこの事務所の所長として誇らしい。この迷宮探索者証の持ち主には色々な特典が国から与えられる。この冊子がその内容を纏めたものだ。これからも精進して欲しい」
所長から直接迷宮探索者証を受け取った。
事務所の職員全員が拍手してくれて、僕の窓口担当者さんが誇らしげにしている。
迷宮管理事務所を出ると、四層に残して来た神官達と土属性の女性達が歓声を上げながら輪になって踊っている。
僕達が迷宮探索者証を得たことを伝え聞いて喜びを爆発させたらしい。
「先生おめでとう。一緒に踊ろう」
「マリア、さあこっちこっち」
野次馬も踊りに加わり始めた様で、僕達も巻き込まれる。
今日は素直に喜ぼう、僕達は一晩喧噪の輪のなかで踊り続けた。
ーーーーー
翌日、ヴェルディ村から三人の客人が訪れた。
寝不足の頭で会ってみると、顔見知りの狩人だった。
何故か年配者が多い。
「クルト、俺の槍が完璧になったぞ」
「ああ、俺もだ」
「はは、俺も完璧だ」
試しに穴を開けた的を突かせて見ると、百回続けて突くことが出来た。
「どうだ」
「あはは、緊張したぜ」
「苦労したんだぞ」
腰が据わり、槍の軌跡が安定している。
そう、基礎の形は出来ている。
「弓ならここで合格で迷宮に入って貰うんですが、槍だと近接戦になって相手も動くので、応用が必要になります。
違う軌跡でも対応出来るように少し練習しましょう」
穴の高さが違う複数の的を並べ、練習させる。
元漁師の女性達の訓練で使った的だ。
この三人が真っ先に来た訳が判った。
何の文句も言わず、愚直に同じ動作を繰り返している。
何も言わなかったが、百回続けて突くことが出来るまで黙々と練習している。
その夜、夜飯を振る舞い僕の鍜治小屋に泊めた。
四層に歓楽街の女性達が到達した話をしたら、狩人として悔しがっていた。
あの様子からすると、何の収穫も無かったのだろう。
僕らは様子見がてら、少し歩いて見る。
赤いオーガは知能がそれなりに発達しているようで、小規模な集落を形成して赤い廃墟に住んでいた。
石の竈に石の鍋、石の包丁で豪快に食材を切り刻み、石の鍋に放り込んでいる。
薪は廃墟の所々に生えている真っ赤な木、葉も幹も煙も全部が鮮やかな赤だ。
鍋を数匹で囲んで、談笑しながら食っている。
食材は見ないことにした。
彼らに取って、人は単なる獲物にしか過ぎないようだ。
赤い煙を棚引かせながらも、集落に見張りは居ない。
彼らを害する物がここには居ないのだろう。
狩りに出た一匹の後を追い、集落から十分離れた場所で襲ってみる。
近接戦の練習だ、マリアには離れた場所で周囲を見張って貰っている。
だが戦いになると、のんびり歩いていたオーガの雰囲気がガラッと変わった。
錯覚なのだろうが、オーガが膨れ上がった気がした。
身体能力の高さと集中力の高さに驚いた。
手足を使い瓦礫の山を縦横無尽に飛び回り、矢をギリギリで避けながら襲って来る。
しかも棍棒に纏った炎が棍棒の三倍ほどの長さに伸びて来るので間合いが判り辛く、これが厄介だった。
反応力と視力に成長付与値を割り振って置いて良かった、この微妙な差が僕の命を繋いでいる。
オーガの炎が目の前を通り過ぎ、炎の熱が襲ってくる。
贅沢を言えば、脚力にも成長付与値を割り振って置けば良かった、瓦礫の中での移動速度は僕とオーガはほぼ
一緒、つまり逃げ切れない。
オーガに背を向け、瓦礫の山から思い切って飛び降りる。
空中で矢を番えて振り向くと、目の前でオーガが棍棒を振り上げていた。
「重弾」
間一髪、本当にギリギリだった。
矢がオーガの胸に穴を穿ち、オーガが消えて魔石に変わった。
そして僕は石畳に背中をしこたま打ち付けた。
「大丈夫、少し癒やすわね」
「ああ、頼む」
マリアの歌声で、折れた背中の肋骨が繋がって行くのを感じる。
「ごめん、動きが速すぎて援護出来なかった」
「俺も油断した。のそのそ歩いているから楽勝と思ってたけど、戦いになったら力がブワッと上がった。多分、こいつ一匹で雪狼の群れにも楽勝だぞ。あいつら良く取り囲めたな」
「今のオーガの動きからすると、遊んでたんだと思う」
「近接戦は絶対無理だな。気づかれない距離を探ろう」
「うん」
僕の射程なら、気づかれない内に倒すことが出来た。
マリアの射程はギリギリで、しかも初矢でオーガが戦闘態勢に入り、二の矢を棍棒で叩き落とされることが多かった。
「弓を強くするのと、唱える呪文の時間短縮の訓練が必要だな」
「うん、あの距離からだと危ないね。少し焦っちゃた」
ーーーーー
「おめでとうございます。これであなた方は正式な迷宮探索者です。凄いですよ、四層を突破してからの最速ですし、赤魔石十個は新記録かもしれません。これから迷宮探索者証を発行しますので、中で少々お待ち下さい」
僕はオーガを十匹狩り、マリアは三匹狩った。
窓口の担当者は褒めてくれたが、油断した相手に騙し討ちして勝ったような結果なので胸を張れない。
赤魔石の買い取り価格は一個金貨五枚だが、割り増しが適応されて金貨六枚。
この階層の魔石からは軍需品なので、急に跳ね上がったのだろう。
貧乏性のマリアは大喜びしている。
経験値は一匹倒すと五千、雪狼の強さと赤オーガの強さを比較すると微妙だ。
次のレベルアップまでに経験値百万が必要だが、今日既に五万の経験値を手に入れた。
頑張れば十日以内にレベルアップできそうだが、レベルアップでこの階層を踏破できる程甘く無さそうだ。
数回レベルアップしてその水準に達するのだろう。
次の次のレベルアップには経験値が一千万必要だし、その次のレベルアップには経験値が一億必要だ。
なんだか気が遠くなる、だが当面の目標は、覚醒した赤オーガに余裕で勝てることだ。
多分この階層での最低限のレベルだと思う。
「おめでとう。君達はこの町での四年振りの迷宮探索者だよ、私もこの事務所の所長として誇らしい。この迷宮探索者証の持ち主には色々な特典が国から与えられる。この冊子がその内容を纏めたものだ。これからも精進して欲しい」
所長から直接迷宮探索者証を受け取った。
事務所の職員全員が拍手してくれて、僕の窓口担当者さんが誇らしげにしている。
迷宮管理事務所を出ると、四層に残して来た神官達と土属性の女性達が歓声を上げながら輪になって踊っている。
僕達が迷宮探索者証を得たことを伝え聞いて喜びを爆発させたらしい。
「先生おめでとう。一緒に踊ろう」
「マリア、さあこっちこっち」
野次馬も踊りに加わり始めた様で、僕達も巻き込まれる。
今日は素直に喜ぼう、僕達は一晩喧噪の輪のなかで踊り続けた。
ーーーーー
翌日、ヴェルディ村から三人の客人が訪れた。
寝不足の頭で会ってみると、顔見知りの狩人だった。
何故か年配者が多い。
「クルト、俺の槍が完璧になったぞ」
「ああ、俺もだ」
「はは、俺も完璧だ」
試しに穴を開けた的を突かせて見ると、百回続けて突くことが出来た。
「どうだ」
「あはは、緊張したぜ」
「苦労したんだぞ」
腰が据わり、槍の軌跡が安定している。
そう、基礎の形は出来ている。
「弓ならここで合格で迷宮に入って貰うんですが、槍だと近接戦になって相手も動くので、応用が必要になります。
違う軌跡でも対応出来るように少し練習しましょう」
穴の高さが違う複数の的を並べ、練習させる。
元漁師の女性達の訓練で使った的だ。
この三人が真っ先に来た訳が判った。
何の文句も言わず、愚直に同じ動作を繰り返している。
何も言わなかったが、百回続けて突くことが出来るまで黙々と練習している。
その夜、夜飯を振る舞い僕の鍜治小屋に泊めた。
四層に歓楽街の女性達が到達した話をしたら、狩人として悔しがっていた。
10
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
『購入無双』 復讐を誓う底辺冒険者は、やがてこの世界の邪悪なる王になる
チョーカ-
ファンタジー
底辺冒険者であるジェル・クロウは、ダンジョンの奥地で仲間たちに置き去りにされた。
暗闇の中、意識も薄れていく最中に声が聞こえた。
『力が欲しいか? 欲しいなら供物を捧げよ』
ジェルは最後の力を振り絞り、懐から財布を投げ込みと
『ご利用ありがとうございます。商品をお選びください』
それは、いにしえの魔道具『自動販売機』
推すめされる商品は、伝説の武器やチート能力だった。
力を得た少年は復讐……そして、さらなる闇へ堕ちていく
※本作は一部 Midjourneyにより制作したイラストを挿絵として使用しています。
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
駆け落ち男女の気ままな異世界スローライフ
壬黎ハルキ
ファンタジー
それは、少年が高校を卒業した直後のことだった。
幼なじみでお嬢様な少女から、夕暮れの公園のど真ん中で叫ばれた。
「知らない御曹司と結婚するなんて絶対イヤ! このまま世界の果てまで逃げたいわ!」
泣きじゃくる彼女に、彼は言った。
「俺、これから異世界に移住するんだけど、良かったら一緒に来る?」
「行くわ! ついでに私の全部をアンタにあげる! 一生大事にしなさいよね!」
そんな感じで駆け落ちした二人が、異世界でのんびりと暮らしていく物語。
※2019年10月、完結しました。
※小説家になろう、カクヨムにも公開しています。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
教え上手な龍のおかげでとんでもないことになりました
明日真 亮
ファンタジー
子爵家の長男であるレアンデル=アリウスは、剣は得意だが魔法が大の苦手。
生まれ持った火の紋章の加護により得意になるはずの火魔法も上手く使えない。
そのせいで通っている学園でも同級生にバカにされる日々を送っていた。
そんなある日、レアンデルは森の中で龍と出会う。
その龍はあらゆる知識を修め、龍の世界でも教鞭を執るほどの教え好き。
レアンデルの秘められた力に気付いた龍は自らの知識や経験を叩きこむ。
レアンデルの成長と出会いの物語。
紋章とは。龍とは。そして秘められた力とは――
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる