34 / 56
34 遺跡都市 その5
しおりを挟む
サイクロプスに次の階段まで運んで貰い、ボス部屋の動かないミノタウロスを背後から襲い、遺跡を逆走する。
冒険者さん達に怒られそうだが、僕達は順調に八階上の階層へと無事辿り着いた。
ミノタウロスも段々小さくなり、慣れて来た所為か、連携攻撃三回で倒せる様になった。
「もう余裕ですわね」
「私達の実力ならばこんなものですわ」
「ええ、物足りないくらいですわね」
ミノタウロスが煙に変わり、後に宝箱が残される。
これはもう見慣れた光景だ。
宝箱を開けると、それまで薄汚れた紙と宝石が入っていたのだが、今回は服が入っていた。
手に取ってみると、簡素な上着だった。
だが、羽の様に軽く、手触りも物凄く滑らかだった。
「これは妖精蜘蛛の糸の織物を使った高級品ですわ」
「高いのか、それ」
「ええ、私達の家でも手に入り難い品ですわ」
「この縫い目凄いな」
「ええ、王都の高級工房の針子より上ですわね」
「それじゃ、ジャンケンで決めよう」
また僕が勝った、そしてジャンケンが必要無かったことも判った。
僕達用にわざわざ仕立てたように、それぞれのサイズにピッタリ合っていたし、何よりも、背中の刺繍がそれぞれの持ち主を教えてくれていた。
僕の上着の背中には、店で踊っているミロの姿とリュトルを奏でている僕の姿が刺繍されていた。
ウィルの背中には、森の中を歩く冒険者達の後ろ姿が、ルイーズの背中には、庭園でお茶を楽しむ婦人達の姿が、ソフィアの背中には、薔薇園で遊ぶ少女達の姿が、クロエの背中には、練武場で剣の稽古をする男達の姿が、そしてタナスの背中には、花が咲き乱れる草原で、元気に遊んでいる少女達の姿が刺繍されていた。
皆、無言で刺繍を見詰めている。
「タナス、クロエの上着と間違えたんじゃないか」
「いや、これで合ってる」
「ああ、これで合っている」
この階層は節目の階層だったらしく、サイクロプスのサイズが急に小さくなった。
だが、小さいと言っても階段室の扉三枚分の背丈がある。
そう、ウィルが言っていた常識的な大きさのサイクロプスに変わったのだ。
困ったことに、この大きさになると、腰蓑に跳び付いた時に気付かれてしまう。
「仕方ない、倒すか」
「ええ、ボスが倒せるんですもの、大丈夫ですわ」
「ミノタウロスより再生力は弱いんだろ」
「うん、ミノタウロスが特別らしいよ」
「なら、手順は一緒ですわね」
「ええ、動きを停めれば、同じですわよ」
試しに、扉の外を通り過ぎた奴を、背後から襲って見ることにした。
危なかったら、扉の中へ逃げ込めば良い。
サイクロプスが扉の前を通り過ぎる。
クロエ、ルイーズ、ソフィア、ウィルの順で走り出す。
僕も風符を使って、足に強めのつむじ風を纏って走り出す。
宝箱から出て来た靴下の効果が抜群で、強めのつむじ風を纏わないと、僕だけ皆の動きに追い付かないのだ。
クロエまでは何時も通りだったが、ルイーズの雷で、サイクロプスが気を失って倒れてしまった。
ソフィアが空振ってしまい、危うくソフィアの氷塊が着地したルイーズを直撃するところだったが、クロエが剣で氷塊を切り裂き、事なきを得た。
うー、危ない。
後は僕が、倒れているサイクロプスに走り寄って据物斬りにした。
「気を失って倒れている相手に切り掛かるのは、不本意ですわ」
作戦を変更して、ルイーズが最初にサイクロプスを気絶させ、その後皆で切り刻むことにしたのだが、クロエから反対された。
結局、クロエ、ルイーズの順番は変更せず、ソフィアと僕達が倒れた後に走り寄るようにした。
「氷で刃を作る練習をしてましたので、余裕が出来て良かったですわ」
二匹目をルイーズが気絶させ、ソフィアがトコトコと走り寄って、サイクロプスの背丈くらい有りそうな巨大な氷の刃を振り下ろす。
まだコントロールが上手く行かないようで、背中に振り下ろしてしまったのだが、それでもすんなりサイクロプスを真っ二つにする。
うん、僕らの出番がない。
サイクロプスは、目と鼻と頭があまり良くないようで、かなり正面から近づかないと気が付かない。
鞄の中に入っていれば気が付かないで通り過ぎるので、正面からサイクロプスが来たときは、鞄の中に隠れてやり過ごし、通り過ぎたところを背後から襲い掛かる。
クロエとルイーズは不満そうだったが、安全第一だ。
ーーーーー
サイクロプスが落とす魔石が二百六十七個貯まり、二十三匹目のミノタウロスの背中を眺めている。
サイクロプスもミノタウロスも大きさは変わらないのだが、段々と弱くなって来ている。
ソフィアの氷の刃の一振りで両断されてしまうので、僕らは腕を組んで眺めているだけだ。
栄養失調のミノタウロスが煙に変わって壁に吸い込まれ、あとに宝箱が残される。
ボスが弱くなるに連れて、宝箱の中身もしょぼくなって来ている。
下の階の宝箱の中身は、ハンカチセットだった。
期待しないで宝箱を開けたら、三角形の小さな布切れが入っていた。
「ユーリ、これって」
「ああ、ウィル。パンツだ」
可愛い動物の刺繍が施されている。
うん、これは久々の当たりだ。
手に取って鑑賞しようと宝箱に手を延ばしたら、宝箱ごとルイーズ達に奪われてしまった。
「おい、ジャンケンにしようぜ」
「そうだぞ、公平に分配すべきだ」
当然の権利を主張するが、ルイーズ達は、ゴミムシを見るような目付きで、僕達を睨んでいる。
「最低ですわ」
「聖剣で祓ってあげましょうか」
「あなた達には、選択権も発言権もありません」
色気も味気も素っ気も無い、四角い男用のパンツを二枚渡された。
なんか悲しくて、涙が出そうだ。
「この宝箱も絶対に可笑しいよ。なんで女物が四枚も入ってるんだよ」
ーーーーー
部屋を出ようとしたら、壁に薄く魔法陣が光っていた。
「おい、これって」
「ああ、転移の魔法陣じゃねーかな」
「帰れるのかな」
「大丈夫かしら」
「ええ、不安ですわ」
「また別の場所に飛ばされる可能性は無いのかしら」
反対三、賛成三だったので、ジャンケンで決めることになった。
うん、結果は何時も通りだった。
皆には、鞄に入って貰った。
万が一の時の保険だ。
勿論僕自身の保険も忘れない。
腰に縄を巻いて、縄端を鞄の中のウィル達に握って貰っている。
鞄を抱え、魔法陣をオーラで覆う。
魔法陣に吸い込まれるような感覚があって、気が付いたら遺跡の入り口の広場に立っていた。
「成功だぞ。帰れたぞ」
ルイーズ、ソフィア、クロエ、ウィル、タナスが鞄から飛び出して来た。
「本当ですわ。あの広場ですわ」
「うおー、やっと帰れたぜ」
「ええ、あのお店に見覚えがありますわ」
「やっとお風呂に入れますわ」
「あー、疲れた」
広場にある買取屋で魔石を売ったら、白金貨四十八枚になった。
小奇麗な茶屋で軽い食事と甘いお茶を楽しむ。
気持ちが落ち着くと、なんか寂しくなって来た。
「宿に帰ろうか」
「ああ」
「うん」
「ええ、帰りましょう」
「はい、そうしましょか」
「あーあ、終わってしまいましたね」
宿の帰ると、食堂で談笑していた公爵令嬢達が顔色を変える。
「幽霊ですわ」
あーあ、まただ。
冒険者さん達に怒られそうだが、僕達は順調に八階上の階層へと無事辿り着いた。
ミノタウロスも段々小さくなり、慣れて来た所為か、連携攻撃三回で倒せる様になった。
「もう余裕ですわね」
「私達の実力ならばこんなものですわ」
「ええ、物足りないくらいですわね」
ミノタウロスが煙に変わり、後に宝箱が残される。
これはもう見慣れた光景だ。
宝箱を開けると、それまで薄汚れた紙と宝石が入っていたのだが、今回は服が入っていた。
手に取ってみると、簡素な上着だった。
だが、羽の様に軽く、手触りも物凄く滑らかだった。
「これは妖精蜘蛛の糸の織物を使った高級品ですわ」
「高いのか、それ」
「ええ、私達の家でも手に入り難い品ですわ」
「この縫い目凄いな」
「ええ、王都の高級工房の針子より上ですわね」
「それじゃ、ジャンケンで決めよう」
また僕が勝った、そしてジャンケンが必要無かったことも判った。
僕達用にわざわざ仕立てたように、それぞれのサイズにピッタリ合っていたし、何よりも、背中の刺繍がそれぞれの持ち主を教えてくれていた。
僕の上着の背中には、店で踊っているミロの姿とリュトルを奏でている僕の姿が刺繍されていた。
ウィルの背中には、森の中を歩く冒険者達の後ろ姿が、ルイーズの背中には、庭園でお茶を楽しむ婦人達の姿が、ソフィアの背中には、薔薇園で遊ぶ少女達の姿が、クロエの背中には、練武場で剣の稽古をする男達の姿が、そしてタナスの背中には、花が咲き乱れる草原で、元気に遊んでいる少女達の姿が刺繍されていた。
皆、無言で刺繍を見詰めている。
「タナス、クロエの上着と間違えたんじゃないか」
「いや、これで合ってる」
「ああ、これで合っている」
この階層は節目の階層だったらしく、サイクロプスのサイズが急に小さくなった。
だが、小さいと言っても階段室の扉三枚分の背丈がある。
そう、ウィルが言っていた常識的な大きさのサイクロプスに変わったのだ。
困ったことに、この大きさになると、腰蓑に跳び付いた時に気付かれてしまう。
「仕方ない、倒すか」
「ええ、ボスが倒せるんですもの、大丈夫ですわ」
「ミノタウロスより再生力は弱いんだろ」
「うん、ミノタウロスが特別らしいよ」
「なら、手順は一緒ですわね」
「ええ、動きを停めれば、同じですわよ」
試しに、扉の外を通り過ぎた奴を、背後から襲って見ることにした。
危なかったら、扉の中へ逃げ込めば良い。
サイクロプスが扉の前を通り過ぎる。
クロエ、ルイーズ、ソフィア、ウィルの順で走り出す。
僕も風符を使って、足に強めのつむじ風を纏って走り出す。
宝箱から出て来た靴下の効果が抜群で、強めのつむじ風を纏わないと、僕だけ皆の動きに追い付かないのだ。
クロエまでは何時も通りだったが、ルイーズの雷で、サイクロプスが気を失って倒れてしまった。
ソフィアが空振ってしまい、危うくソフィアの氷塊が着地したルイーズを直撃するところだったが、クロエが剣で氷塊を切り裂き、事なきを得た。
うー、危ない。
後は僕が、倒れているサイクロプスに走り寄って据物斬りにした。
「気を失って倒れている相手に切り掛かるのは、不本意ですわ」
作戦を変更して、ルイーズが最初にサイクロプスを気絶させ、その後皆で切り刻むことにしたのだが、クロエから反対された。
結局、クロエ、ルイーズの順番は変更せず、ソフィアと僕達が倒れた後に走り寄るようにした。
「氷で刃を作る練習をしてましたので、余裕が出来て良かったですわ」
二匹目をルイーズが気絶させ、ソフィアがトコトコと走り寄って、サイクロプスの背丈くらい有りそうな巨大な氷の刃を振り下ろす。
まだコントロールが上手く行かないようで、背中に振り下ろしてしまったのだが、それでもすんなりサイクロプスを真っ二つにする。
うん、僕らの出番がない。
サイクロプスは、目と鼻と頭があまり良くないようで、かなり正面から近づかないと気が付かない。
鞄の中に入っていれば気が付かないで通り過ぎるので、正面からサイクロプスが来たときは、鞄の中に隠れてやり過ごし、通り過ぎたところを背後から襲い掛かる。
クロエとルイーズは不満そうだったが、安全第一だ。
ーーーーー
サイクロプスが落とす魔石が二百六十七個貯まり、二十三匹目のミノタウロスの背中を眺めている。
サイクロプスもミノタウロスも大きさは変わらないのだが、段々と弱くなって来ている。
ソフィアの氷の刃の一振りで両断されてしまうので、僕らは腕を組んで眺めているだけだ。
栄養失調のミノタウロスが煙に変わって壁に吸い込まれ、あとに宝箱が残される。
ボスが弱くなるに連れて、宝箱の中身もしょぼくなって来ている。
下の階の宝箱の中身は、ハンカチセットだった。
期待しないで宝箱を開けたら、三角形の小さな布切れが入っていた。
「ユーリ、これって」
「ああ、ウィル。パンツだ」
可愛い動物の刺繍が施されている。
うん、これは久々の当たりだ。
手に取って鑑賞しようと宝箱に手を延ばしたら、宝箱ごとルイーズ達に奪われてしまった。
「おい、ジャンケンにしようぜ」
「そうだぞ、公平に分配すべきだ」
当然の権利を主張するが、ルイーズ達は、ゴミムシを見るような目付きで、僕達を睨んでいる。
「最低ですわ」
「聖剣で祓ってあげましょうか」
「あなた達には、選択権も発言権もありません」
色気も味気も素っ気も無い、四角い男用のパンツを二枚渡された。
なんか悲しくて、涙が出そうだ。
「この宝箱も絶対に可笑しいよ。なんで女物が四枚も入ってるんだよ」
ーーーーー
部屋を出ようとしたら、壁に薄く魔法陣が光っていた。
「おい、これって」
「ああ、転移の魔法陣じゃねーかな」
「帰れるのかな」
「大丈夫かしら」
「ええ、不安ですわ」
「また別の場所に飛ばされる可能性は無いのかしら」
反対三、賛成三だったので、ジャンケンで決めることになった。
うん、結果は何時も通りだった。
皆には、鞄に入って貰った。
万が一の時の保険だ。
勿論僕自身の保険も忘れない。
腰に縄を巻いて、縄端を鞄の中のウィル達に握って貰っている。
鞄を抱え、魔法陣をオーラで覆う。
魔法陣に吸い込まれるような感覚があって、気が付いたら遺跡の入り口の広場に立っていた。
「成功だぞ。帰れたぞ」
ルイーズ、ソフィア、クロエ、ウィル、タナスが鞄から飛び出して来た。
「本当ですわ。あの広場ですわ」
「うおー、やっと帰れたぜ」
「ええ、あのお店に見覚えがありますわ」
「やっとお風呂に入れますわ」
「あー、疲れた」
広場にある買取屋で魔石を売ったら、白金貨四十八枚になった。
小奇麗な茶屋で軽い食事と甘いお茶を楽しむ。
気持ちが落ち着くと、なんか寂しくなって来た。
「宿に帰ろうか」
「ああ」
「うん」
「ええ、帰りましょう」
「はい、そうしましょか」
「あーあ、終わってしまいましたね」
宿の帰ると、食堂で談笑していた公爵令嬢達が顔色を変える。
「幽霊ですわ」
あーあ、まただ。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
【完結】彼女以外、みんな思い出す。
❄️冬は つとめて
ファンタジー
R15をつける事にしました。
幼い頃からの婚約者、この国の第二王子に婚約破棄を告げられ。あらぬ冤罪を突きつけられたリフィル。この場所に誰も助けてくれるものはいない。
大好きな母と縁を切りました。
むう子
ファンタジー
7歳までは家族円満愛情たっぷりの幸せな家庭で育ったナーシャ。
領地争いで父が戦死。
それを聞いたお母様は寝込み支えてくれたカルノス・シャンドラに親子共々心を開き再婚。
けれど妹が生まれて義父からの虐待を受けることに。
毎日母を想い部屋に閉じこもるナーシャに2年後の政略結婚が決定した。
けれどこの婚約はとても酷いものだった。
そんな時、ナーシャの生まれる前に亡くなった父方のおばあさまと契約していた精霊と出会う。
そこで今までずっと近くに居てくれたメイドの裏切りを知り……
頭が花畑の女と言われたので、その通り花畑に住むことにしました。
音爽(ネソウ)
ファンタジー
見た目だけはユルフワ女子のハウラナ・ゼベール王女。
その容姿のせいで誤解され、男達には尻軽の都合の良い女と見られ、婦女子たちに嫌われていた。
16歳になったハウラナは大帝国ダネスゲート皇帝の末席側室として娶られた、体の良い人質だった。
後宮内で弱小国の王女は冷遇を受けるが……。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる