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34 遺跡都市 その5
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サイクロプスに次の階段まで運んで貰い、ボス部屋の動かないミノタウロスを背後から襲い、遺跡を逆走する。
冒険者さん達に怒られそうだが、僕達は順調に八階上の階層へと無事辿り着いた。
ミノタウロスも段々小さくなり、慣れて来た所為か、連携攻撃三回で倒せる様になった。
「もう余裕ですわね」
「私達の実力ならばこんなものですわ」
「ええ、物足りないくらいですわね」
ミノタウロスが煙に変わり、後に宝箱が残される。
これはもう見慣れた光景だ。
宝箱を開けると、それまで薄汚れた紙と宝石が入っていたのだが、今回は服が入っていた。
手に取ってみると、簡素な上着だった。
だが、羽の様に軽く、手触りも物凄く滑らかだった。
「これは妖精蜘蛛の糸の織物を使った高級品ですわ」
「高いのか、それ」
「ええ、私達の家でも手に入り難い品ですわ」
「この縫い目凄いな」
「ええ、王都の高級工房の針子より上ですわね」
「それじゃ、ジャンケンで決めよう」
また僕が勝った、そしてジャンケンが必要無かったことも判った。
僕達用にわざわざ仕立てたように、それぞれのサイズにピッタリ合っていたし、何よりも、背中の刺繍がそれぞれの持ち主を教えてくれていた。
僕の上着の背中には、店で踊っているミロの姿とリュトルを奏でている僕の姿が刺繍されていた。
ウィルの背中には、森の中を歩く冒険者達の後ろ姿が、ルイーズの背中には、庭園でお茶を楽しむ婦人達の姿が、ソフィアの背中には、薔薇園で遊ぶ少女達の姿が、クロエの背中には、練武場で剣の稽古をする男達の姿が、そしてタナスの背中には、花が咲き乱れる草原で、元気に遊んでいる少女達の姿が刺繍されていた。
皆、無言で刺繍を見詰めている。
「タナス、クロエの上着と間違えたんじゃないか」
「いや、これで合ってる」
「ああ、これで合っている」
この階層は節目の階層だったらしく、サイクロプスのサイズが急に小さくなった。
だが、小さいと言っても階段室の扉三枚分の背丈がある。
そう、ウィルが言っていた常識的な大きさのサイクロプスに変わったのだ。
困ったことに、この大きさになると、腰蓑に跳び付いた時に気付かれてしまう。
「仕方ない、倒すか」
「ええ、ボスが倒せるんですもの、大丈夫ですわ」
「ミノタウロスより再生力は弱いんだろ」
「うん、ミノタウロスが特別らしいよ」
「なら、手順は一緒ですわね」
「ええ、動きを停めれば、同じですわよ」
試しに、扉の外を通り過ぎた奴を、背後から襲って見ることにした。
危なかったら、扉の中へ逃げ込めば良い。
サイクロプスが扉の前を通り過ぎる。
クロエ、ルイーズ、ソフィア、ウィルの順で走り出す。
僕も風符を使って、足に強めのつむじ風を纏って走り出す。
宝箱から出て来た靴下の効果が抜群で、強めのつむじ風を纏わないと、僕だけ皆の動きに追い付かないのだ。
クロエまでは何時も通りだったが、ルイーズの雷で、サイクロプスが気を失って倒れてしまった。
ソフィアが空振ってしまい、危うくソフィアの氷塊が着地したルイーズを直撃するところだったが、クロエが剣で氷塊を切り裂き、事なきを得た。
うー、危ない。
後は僕が、倒れているサイクロプスに走り寄って据物斬りにした。
「気を失って倒れている相手に切り掛かるのは、不本意ですわ」
作戦を変更して、ルイーズが最初にサイクロプスを気絶させ、その後皆で切り刻むことにしたのだが、クロエから反対された。
結局、クロエ、ルイーズの順番は変更せず、ソフィアと僕達が倒れた後に走り寄るようにした。
「氷で刃を作る練習をしてましたので、余裕が出来て良かったですわ」
二匹目をルイーズが気絶させ、ソフィアがトコトコと走り寄って、サイクロプスの背丈くらい有りそうな巨大な氷の刃を振り下ろす。
まだコントロールが上手く行かないようで、背中に振り下ろしてしまったのだが、それでもすんなりサイクロプスを真っ二つにする。
うん、僕らの出番がない。
サイクロプスは、目と鼻と頭があまり良くないようで、かなり正面から近づかないと気が付かない。
鞄の中に入っていれば気が付かないで通り過ぎるので、正面からサイクロプスが来たときは、鞄の中に隠れてやり過ごし、通り過ぎたところを背後から襲い掛かる。
クロエとルイーズは不満そうだったが、安全第一だ。
ーーーーー
サイクロプスが落とす魔石が二百六十七個貯まり、二十三匹目のミノタウロスの背中を眺めている。
サイクロプスもミノタウロスも大きさは変わらないのだが、段々と弱くなって来ている。
ソフィアの氷の刃の一振りで両断されてしまうので、僕らは腕を組んで眺めているだけだ。
栄養失調のミノタウロスが煙に変わって壁に吸い込まれ、あとに宝箱が残される。
ボスが弱くなるに連れて、宝箱の中身もしょぼくなって来ている。
下の階の宝箱の中身は、ハンカチセットだった。
期待しないで宝箱を開けたら、三角形の小さな布切れが入っていた。
「ユーリ、これって」
「ああ、ウィル。パンツだ」
可愛い動物の刺繍が施されている。
うん、これは久々の当たりだ。
手に取って鑑賞しようと宝箱に手を延ばしたら、宝箱ごとルイーズ達に奪われてしまった。
「おい、ジャンケンにしようぜ」
「そうだぞ、公平に分配すべきだ」
当然の権利を主張するが、ルイーズ達は、ゴミムシを見るような目付きで、僕達を睨んでいる。
「最低ですわ」
「聖剣で祓ってあげましょうか」
「あなた達には、選択権も発言権もありません」
色気も味気も素っ気も無い、四角い男用のパンツを二枚渡された。
なんか悲しくて、涙が出そうだ。
「この宝箱も絶対に可笑しいよ。なんで女物が四枚も入ってるんだよ」
ーーーーー
部屋を出ようとしたら、壁に薄く魔法陣が光っていた。
「おい、これって」
「ああ、転移の魔法陣じゃねーかな」
「帰れるのかな」
「大丈夫かしら」
「ええ、不安ですわ」
「また別の場所に飛ばされる可能性は無いのかしら」
反対三、賛成三だったので、ジャンケンで決めることになった。
うん、結果は何時も通りだった。
皆には、鞄に入って貰った。
万が一の時の保険だ。
勿論僕自身の保険も忘れない。
腰に縄を巻いて、縄端を鞄の中のウィル達に握って貰っている。
鞄を抱え、魔法陣をオーラで覆う。
魔法陣に吸い込まれるような感覚があって、気が付いたら遺跡の入り口の広場に立っていた。
「成功だぞ。帰れたぞ」
ルイーズ、ソフィア、クロエ、ウィル、タナスが鞄から飛び出して来た。
「本当ですわ。あの広場ですわ」
「うおー、やっと帰れたぜ」
「ええ、あのお店に見覚えがありますわ」
「やっとお風呂に入れますわ」
「あー、疲れた」
広場にある買取屋で魔石を売ったら、白金貨四十八枚になった。
小奇麗な茶屋で軽い食事と甘いお茶を楽しむ。
気持ちが落ち着くと、なんか寂しくなって来た。
「宿に帰ろうか」
「ああ」
「うん」
「ええ、帰りましょう」
「はい、そうしましょか」
「あーあ、終わってしまいましたね」
宿の帰ると、食堂で談笑していた公爵令嬢達が顔色を変える。
「幽霊ですわ」
あーあ、まただ。
冒険者さん達に怒られそうだが、僕達は順調に八階上の階層へと無事辿り着いた。
ミノタウロスも段々小さくなり、慣れて来た所為か、連携攻撃三回で倒せる様になった。
「もう余裕ですわね」
「私達の実力ならばこんなものですわ」
「ええ、物足りないくらいですわね」
ミノタウロスが煙に変わり、後に宝箱が残される。
これはもう見慣れた光景だ。
宝箱を開けると、それまで薄汚れた紙と宝石が入っていたのだが、今回は服が入っていた。
手に取ってみると、簡素な上着だった。
だが、羽の様に軽く、手触りも物凄く滑らかだった。
「これは妖精蜘蛛の糸の織物を使った高級品ですわ」
「高いのか、それ」
「ええ、私達の家でも手に入り難い品ですわ」
「この縫い目凄いな」
「ええ、王都の高級工房の針子より上ですわね」
「それじゃ、ジャンケンで決めよう」
また僕が勝った、そしてジャンケンが必要無かったことも判った。
僕達用にわざわざ仕立てたように、それぞれのサイズにピッタリ合っていたし、何よりも、背中の刺繍がそれぞれの持ち主を教えてくれていた。
僕の上着の背中には、店で踊っているミロの姿とリュトルを奏でている僕の姿が刺繍されていた。
ウィルの背中には、森の中を歩く冒険者達の後ろ姿が、ルイーズの背中には、庭園でお茶を楽しむ婦人達の姿が、ソフィアの背中には、薔薇園で遊ぶ少女達の姿が、クロエの背中には、練武場で剣の稽古をする男達の姿が、そしてタナスの背中には、花が咲き乱れる草原で、元気に遊んでいる少女達の姿が刺繍されていた。
皆、無言で刺繍を見詰めている。
「タナス、クロエの上着と間違えたんじゃないか」
「いや、これで合ってる」
「ああ、これで合っている」
この階層は節目の階層だったらしく、サイクロプスのサイズが急に小さくなった。
だが、小さいと言っても階段室の扉三枚分の背丈がある。
そう、ウィルが言っていた常識的な大きさのサイクロプスに変わったのだ。
困ったことに、この大きさになると、腰蓑に跳び付いた時に気付かれてしまう。
「仕方ない、倒すか」
「ええ、ボスが倒せるんですもの、大丈夫ですわ」
「ミノタウロスより再生力は弱いんだろ」
「うん、ミノタウロスが特別らしいよ」
「なら、手順は一緒ですわね」
「ええ、動きを停めれば、同じですわよ」
試しに、扉の外を通り過ぎた奴を、背後から襲って見ることにした。
危なかったら、扉の中へ逃げ込めば良い。
サイクロプスが扉の前を通り過ぎる。
クロエ、ルイーズ、ソフィア、ウィルの順で走り出す。
僕も風符を使って、足に強めのつむじ風を纏って走り出す。
宝箱から出て来た靴下の効果が抜群で、強めのつむじ風を纏わないと、僕だけ皆の動きに追い付かないのだ。
クロエまでは何時も通りだったが、ルイーズの雷で、サイクロプスが気を失って倒れてしまった。
ソフィアが空振ってしまい、危うくソフィアの氷塊が着地したルイーズを直撃するところだったが、クロエが剣で氷塊を切り裂き、事なきを得た。
うー、危ない。
後は僕が、倒れているサイクロプスに走り寄って据物斬りにした。
「気を失って倒れている相手に切り掛かるのは、不本意ですわ」
作戦を変更して、ルイーズが最初にサイクロプスを気絶させ、その後皆で切り刻むことにしたのだが、クロエから反対された。
結局、クロエ、ルイーズの順番は変更せず、ソフィアと僕達が倒れた後に走り寄るようにした。
「氷で刃を作る練習をしてましたので、余裕が出来て良かったですわ」
二匹目をルイーズが気絶させ、ソフィアがトコトコと走り寄って、サイクロプスの背丈くらい有りそうな巨大な氷の刃を振り下ろす。
まだコントロールが上手く行かないようで、背中に振り下ろしてしまったのだが、それでもすんなりサイクロプスを真っ二つにする。
うん、僕らの出番がない。
サイクロプスは、目と鼻と頭があまり良くないようで、かなり正面から近づかないと気が付かない。
鞄の中に入っていれば気が付かないで通り過ぎるので、正面からサイクロプスが来たときは、鞄の中に隠れてやり過ごし、通り過ぎたところを背後から襲い掛かる。
クロエとルイーズは不満そうだったが、安全第一だ。
ーーーーー
サイクロプスが落とす魔石が二百六十七個貯まり、二十三匹目のミノタウロスの背中を眺めている。
サイクロプスもミノタウロスも大きさは変わらないのだが、段々と弱くなって来ている。
ソフィアの氷の刃の一振りで両断されてしまうので、僕らは腕を組んで眺めているだけだ。
栄養失調のミノタウロスが煙に変わって壁に吸い込まれ、あとに宝箱が残される。
ボスが弱くなるに連れて、宝箱の中身もしょぼくなって来ている。
下の階の宝箱の中身は、ハンカチセットだった。
期待しないで宝箱を開けたら、三角形の小さな布切れが入っていた。
「ユーリ、これって」
「ああ、ウィル。パンツだ」
可愛い動物の刺繍が施されている。
うん、これは久々の当たりだ。
手に取って鑑賞しようと宝箱に手を延ばしたら、宝箱ごとルイーズ達に奪われてしまった。
「おい、ジャンケンにしようぜ」
「そうだぞ、公平に分配すべきだ」
当然の権利を主張するが、ルイーズ達は、ゴミムシを見るような目付きで、僕達を睨んでいる。
「最低ですわ」
「聖剣で祓ってあげましょうか」
「あなた達には、選択権も発言権もありません」
色気も味気も素っ気も無い、四角い男用のパンツを二枚渡された。
なんか悲しくて、涙が出そうだ。
「この宝箱も絶対に可笑しいよ。なんで女物が四枚も入ってるんだよ」
ーーーーー
部屋を出ようとしたら、壁に薄く魔法陣が光っていた。
「おい、これって」
「ああ、転移の魔法陣じゃねーかな」
「帰れるのかな」
「大丈夫かしら」
「ええ、不安ですわ」
「また別の場所に飛ばされる可能性は無いのかしら」
反対三、賛成三だったので、ジャンケンで決めることになった。
うん、結果は何時も通りだった。
皆には、鞄に入って貰った。
万が一の時の保険だ。
勿論僕自身の保険も忘れない。
腰に縄を巻いて、縄端を鞄の中のウィル達に握って貰っている。
鞄を抱え、魔法陣をオーラで覆う。
魔法陣に吸い込まれるような感覚があって、気が付いたら遺跡の入り口の広場に立っていた。
「成功だぞ。帰れたぞ」
ルイーズ、ソフィア、クロエ、ウィル、タナスが鞄から飛び出して来た。
「本当ですわ。あの広場ですわ」
「うおー、やっと帰れたぜ」
「ええ、あのお店に見覚えがありますわ」
「やっとお風呂に入れますわ」
「あー、疲れた」
広場にある買取屋で魔石を売ったら、白金貨四十八枚になった。
小奇麗な茶屋で軽い食事と甘いお茶を楽しむ。
気持ちが落ち着くと、なんか寂しくなって来た。
「宿に帰ろうか」
「ああ」
「うん」
「ええ、帰りましょう」
「はい、そうしましょか」
「あーあ、終わってしまいましたね」
宿の帰ると、食堂で談笑していた公爵令嬢達が顔色を変える。
「幽霊ですわ」
あーあ、まただ。
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