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17 実地訓練開始
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夜明け前、真っ暗な中、飛び起きて着替える。
厨房の叔母ちゃんには、朝晩の飯の用意があるので、昨日、実地訓練のことは話してある。
叔母ちゃんが早起きして作ってくれた朝御飯を食べる。
窓から眺める木々には、夜の青色が纏わり付いている。
梢を春の風が揺らしており、家の密集した東参道と違って、季節の気配を感じ易い。
「気を付けて行って来るんだよ。去年の冬の実地訓練で、うちの寮の子が怪我で三人辞めているからね」
「うん、気をつけるよ」
慣れた防具と武器で良いとの説明だったので、古道具屋で買った黒いレザーアーマーに、ミロとの駆け落ち用に用意した両手持ちの長剣を装備する。
訓練用の銅剣と違い、刃引きしてない本物の剣だ。
刀身の根元に魔符を張り付けるスペースがあり、簡易な万能魔剣としても使える優れ物だ。
一時期大量に作られたらしいのだが、魔剣として使うには、最低限でも中級以上の魔符が必要で、討伐依頼では採算が合わないので不人気商品になったらしい。
店の奥で埃を被っており、捨て値で売ってくれた。
念のため、魔符もごっそり持って行く。
駆け落ちに備え、工房に積んであった魔符を手当り次第にガメて来たので、大量に持っている。
たぶん母さんは激怒しているだろう。
現地に建てられている魔法学院の宿舎をベースにするそうで、テントも食糧も寝袋もいらない。
荷物が重くないと落ち着かないので、空いた時間の練習用に、銅魔板と刻陣道具一式、一符用の簡易魔符印刷セットも詰めておく。
裏門に向かうと裏門前は人だかりだった。
最終学年の追加実地訓練があるらしく、使用人や従者を引き連れて生徒が大勢集まっている。
切羽詰まった顔の生徒を、使用人や従者が一生懸命慰めている。
集合の合図があり、上級生達は裏門を出て船着き場へ降りて行った。
使用人や従者は一緒に行けないので、今生の別れの様に叫びながら見送っている。
たかが一週間の実地訓練なのに、何か大げさな気がする。
「この訓練成績次第で卒業か退学が決まるからね、必死なんだよ。だから使用人や従者の見送りも気合いが入るんだ。俺の名前はウィル、魔技戦士希望だ。同じパーティーになると思うから宜しく」
「ウィル様、宜しくお願いいたします」
「タメ口で良いよ。貴族といっても騎士爵家の五男で小作人と一緒だから。この装備を見れば判るだろ」
ウィルは赤い髪の少年で、僕よりも頭半分背が高い、ひょろりとした痩せた少年だった。
年季の入った継当てだらけの茶色のレザーアーマーを装備しており、滑り止め用に布を厚く柄に巻いた剣を下げていた。
古道具屋でも廃品扱いされそうだ。
「じゃっ、ユーリだ宜しく」
「うん、それで此奴がタナスだ。こいつは魔技師志望で、騎士爵家の三男だ。クラスじゃ俺と貧乏争いをしている。こいつも同じパーティーになる奴だ」
「よろしくね。ユーリ君」
「よろしく」
ウィルより頭一つ背が低く、小柄で少女のように見える。
青い髪で、赤いレザーアーマーを装備している。
武器は槍で、穂先がなんだか小さくてバランスが悪い。
柄に布がぐるぐると巻き付けてある。
どちらも廃品級の一品だ。
「ユーリ君も魔技師志望なの」
「・・・・いや、吟遊詩人志望だ」
「・・・・・・冗談だよね」
「いや、本気なんだけど、・・・命懸けかもしれない」
「・・・君はラクラス先生が認めてくれたことの意味が判ってるの」
「ラクラス先生って、一昨日の爺さんか」
「・・・罰が当たるよ、この国の魔技師の頂点の大師匠で王弟様だよ。先生が認めたって事は、王宮魔技師にもなれる可能性がある凄いことなんだよ」
先生は僕が恥かしいと思う箇所ばかりを丹念に確認していた、今思い出しても顔から火が出そうだ。
「あんな酷い物見て、認める訳ないよ」
「むっ!、それじゃ僕達の魔法陣はどうなるんだよ」
「ゴミ以下の落書きだな。馬鹿らしくて話にならんと俺も思う。殴られて当然だな」
僕の魔法陣より酷い魔法陣なんて論外だ。
「うわー、酷い」
タナスがポカポカと僕の胸を叩く、ん?女の子ぽくってハグしたくなる。
「おい、お前等!早く集まれ」
先生に怒られてしまった。
『はーい』
帆の無い大きく頑丈な船が、一隻用意されていた。
船から船着場へ降ろされているタラップを昇って乗り込むと、良く磨かれた木のデッキに、独立した坐り心地の良さそうなベルト付きの椅子が五十脚据え付けられていた。
タラップやデッキの手摺には装飾が施されており、上流階級用の特別船という感じだった。
普通の船と同じ様な木のベンチに交換すれば、余裕で百人は乗れるだろう。
引率の教師は三人、一人は昨日の剣術の先生で、残り二人は知らない女性の先生だった。
護衛の兵士も五人随行している。
船の乗組員は三人と少ない。
船尾に操縦席があり、軍服を着た船長と副官二人で操縦を担当するようだった。
「これ最新式の軍の幹部輸送船だよ。船底の魔法陣を刻んだ筒から水を吹き出して進むんだ。帆船じゃないから、風の魔法師に頼らなくても魔技師が船を動かせるんだよ。魔技師でも船長になれる時代が来たんだ、凄いと思わない」
『ふーん』
タナスが興奮気味に解説してくれた。
拳を握って目を輝かせている。
僕は勿論だが、ウィルも興味は無いらしく、生返事を返した。
生徒は三十六人、教室の席の並び順同様、僕の席は一番前だった。
船首は幅が狭いので、横一列に三席が並んでいる。
僕が真ん中で、ウィルが左、タナスが右だ。
僕達の後も三席、その後二列は四席、それ以降は一列に六席が並んでいる。
船が滑るように夜明けの船着き場をゆっくりと離れる。
剣術の教師が船首に立って説明を始めた。
剣術の教師だけあって、腰が据わってバランスが良い。
「椅子のベルトは締めておけよ。今回の訓練の予定を説明する。今までと違い、今回は本番だ。パーティーを編成して実際に森へ入って貰う。探索範囲は町から五メノン(Km)程度の距離だから、比較的安全な区域だ。だが過信はするな、常に不測の事態には備えろ。念のため護衛は付けるが安易に頼るな。護衛はいないものと思って考えて行動しろ」
『はい!』
後ろに坐っている連中も含めて、気合いの入った返事なので驚いた。
「ユーリ、何驚いてるんだよ。命素の獲得量は成績にも大きく影響するんだぜ。命素の量次第では、上のクラスに上がれるチャンスもあるから、皆張り切っているんだよ」
学舎の友達で冒険者を目指している連中も結構多かった。
彼らにとって魔獣狩りは、その日の食い扶持を稼ぐための、命を賭けて行う魔獣との真剣勝負だ。
命素を得る為に、護衛付きで魔獣を狩ると彼らに話したら、たぶん殴られるだろう。
「昼前に町へ到着する。町で昼飯を食った後、パーティーに別れて足馴らしに町の外壁沿いを半周して貰う。魔獣と遭遇すると思うが、魔獣のレベルは低い。落ち着いて対処し、互いの連携を確認して欲しい。それじゃパーティーの組分け表を配るぞ」
パーティーの人数は六人で、並んで座っている僕とウィルとタナスは同じ組だった。
他にルイーズ、ソフィア、クロエという女性の名前が並んでいる。
「はい、先生」
「なんだルイーズ」
「子爵家の令嬢である私共三人が、なぜ、平民や貧乏騎士という卑しい身分の者と同じパーティーを組まねばならないのでしょうか。学院からの嫌がらせと解釈させて頂いて宜しいのですか。せめて男爵家の方に変えて下さい」
うわー、何か物凄く面倒臭い奴と一緒になったらしい、僕も相手を変えて欲しい。
「駄目だ、もう前回のことを忘れたのか。お前達の所為で、何人怪我したと思ってるんだ。事前に、味方が周囲にいる時には魔剣を振り回すなって厳命していた筈だぞ。兎一匹に何発も中級の火魔法をぶち込みやがって」
クラスの全員が頷いているし、ウィルとタナスが青い顔をしている。
訓練ならば必ず防御結界は張っていた筈だ。
その防御結界を無効化して味方に怪我をさせるなんて、狂気の沙汰としか思えない。
「この組み合わせは、不慮の事態が発生しても、一番クレームの少なそうな組み合わせだ。文句あるか」
冗談じゃ無い、文句大ありだ。
焼死体に何てなりたくない。
「はい先生、俺は礼儀作法に疎いので、子爵家の令嬢様とパーティーを組むなんて恐れ多いです。辞退させて頂きます」
「はい先生俺も」
「はい先生僕も」
「却下だ。安心しろ、おまえら打たれ強そうだから、たぶん大丈夫だ」
「・・・」
何か意味不明な理由で却下されてしまった。
「・・・仕方ありませんわね。それならば試練と思って諦めます。ですが、せめて兵士の方の随行をお願いします」
「うむ、配慮しよう」
なんか同情の視線が僕等に注がれているような気がする。
厨房の叔母ちゃんには、朝晩の飯の用意があるので、昨日、実地訓練のことは話してある。
叔母ちゃんが早起きして作ってくれた朝御飯を食べる。
窓から眺める木々には、夜の青色が纏わり付いている。
梢を春の風が揺らしており、家の密集した東参道と違って、季節の気配を感じ易い。
「気を付けて行って来るんだよ。去年の冬の実地訓練で、うちの寮の子が怪我で三人辞めているからね」
「うん、気をつけるよ」
慣れた防具と武器で良いとの説明だったので、古道具屋で買った黒いレザーアーマーに、ミロとの駆け落ち用に用意した両手持ちの長剣を装備する。
訓練用の銅剣と違い、刃引きしてない本物の剣だ。
刀身の根元に魔符を張り付けるスペースがあり、簡易な万能魔剣としても使える優れ物だ。
一時期大量に作られたらしいのだが、魔剣として使うには、最低限でも中級以上の魔符が必要で、討伐依頼では採算が合わないので不人気商品になったらしい。
店の奥で埃を被っており、捨て値で売ってくれた。
念のため、魔符もごっそり持って行く。
駆け落ちに備え、工房に積んであった魔符を手当り次第にガメて来たので、大量に持っている。
たぶん母さんは激怒しているだろう。
現地に建てられている魔法学院の宿舎をベースにするそうで、テントも食糧も寝袋もいらない。
荷物が重くないと落ち着かないので、空いた時間の練習用に、銅魔板と刻陣道具一式、一符用の簡易魔符印刷セットも詰めておく。
裏門に向かうと裏門前は人だかりだった。
最終学年の追加実地訓練があるらしく、使用人や従者を引き連れて生徒が大勢集まっている。
切羽詰まった顔の生徒を、使用人や従者が一生懸命慰めている。
集合の合図があり、上級生達は裏門を出て船着き場へ降りて行った。
使用人や従者は一緒に行けないので、今生の別れの様に叫びながら見送っている。
たかが一週間の実地訓練なのに、何か大げさな気がする。
「この訓練成績次第で卒業か退学が決まるからね、必死なんだよ。だから使用人や従者の見送りも気合いが入るんだ。俺の名前はウィル、魔技戦士希望だ。同じパーティーになると思うから宜しく」
「ウィル様、宜しくお願いいたします」
「タメ口で良いよ。貴族といっても騎士爵家の五男で小作人と一緒だから。この装備を見れば判るだろ」
ウィルは赤い髪の少年で、僕よりも頭半分背が高い、ひょろりとした痩せた少年だった。
年季の入った継当てだらけの茶色のレザーアーマーを装備しており、滑り止め用に布を厚く柄に巻いた剣を下げていた。
古道具屋でも廃品扱いされそうだ。
「じゃっ、ユーリだ宜しく」
「うん、それで此奴がタナスだ。こいつは魔技師志望で、騎士爵家の三男だ。クラスじゃ俺と貧乏争いをしている。こいつも同じパーティーになる奴だ」
「よろしくね。ユーリ君」
「よろしく」
ウィルより頭一つ背が低く、小柄で少女のように見える。
青い髪で、赤いレザーアーマーを装備している。
武器は槍で、穂先がなんだか小さくてバランスが悪い。
柄に布がぐるぐると巻き付けてある。
どちらも廃品級の一品だ。
「ユーリ君も魔技師志望なの」
「・・・・いや、吟遊詩人志望だ」
「・・・・・・冗談だよね」
「いや、本気なんだけど、・・・命懸けかもしれない」
「・・・君はラクラス先生が認めてくれたことの意味が判ってるの」
「ラクラス先生って、一昨日の爺さんか」
「・・・罰が当たるよ、この国の魔技師の頂点の大師匠で王弟様だよ。先生が認めたって事は、王宮魔技師にもなれる可能性がある凄いことなんだよ」
先生は僕が恥かしいと思う箇所ばかりを丹念に確認していた、今思い出しても顔から火が出そうだ。
「あんな酷い物見て、認める訳ないよ」
「むっ!、それじゃ僕達の魔法陣はどうなるんだよ」
「ゴミ以下の落書きだな。馬鹿らしくて話にならんと俺も思う。殴られて当然だな」
僕の魔法陣より酷い魔法陣なんて論外だ。
「うわー、酷い」
タナスがポカポカと僕の胸を叩く、ん?女の子ぽくってハグしたくなる。
「おい、お前等!早く集まれ」
先生に怒られてしまった。
『はーい』
帆の無い大きく頑丈な船が、一隻用意されていた。
船から船着場へ降ろされているタラップを昇って乗り込むと、良く磨かれた木のデッキに、独立した坐り心地の良さそうなベルト付きの椅子が五十脚据え付けられていた。
タラップやデッキの手摺には装飾が施されており、上流階級用の特別船という感じだった。
普通の船と同じ様な木のベンチに交換すれば、余裕で百人は乗れるだろう。
引率の教師は三人、一人は昨日の剣術の先生で、残り二人は知らない女性の先生だった。
護衛の兵士も五人随行している。
船の乗組員は三人と少ない。
船尾に操縦席があり、軍服を着た船長と副官二人で操縦を担当するようだった。
「これ最新式の軍の幹部輸送船だよ。船底の魔法陣を刻んだ筒から水を吹き出して進むんだ。帆船じゃないから、風の魔法師に頼らなくても魔技師が船を動かせるんだよ。魔技師でも船長になれる時代が来たんだ、凄いと思わない」
『ふーん』
タナスが興奮気味に解説してくれた。
拳を握って目を輝かせている。
僕は勿論だが、ウィルも興味は無いらしく、生返事を返した。
生徒は三十六人、教室の席の並び順同様、僕の席は一番前だった。
船首は幅が狭いので、横一列に三席が並んでいる。
僕が真ん中で、ウィルが左、タナスが右だ。
僕達の後も三席、その後二列は四席、それ以降は一列に六席が並んでいる。
船が滑るように夜明けの船着き場をゆっくりと離れる。
剣術の教師が船首に立って説明を始めた。
剣術の教師だけあって、腰が据わってバランスが良い。
「椅子のベルトは締めておけよ。今回の訓練の予定を説明する。今までと違い、今回は本番だ。パーティーを編成して実際に森へ入って貰う。探索範囲は町から五メノン(Km)程度の距離だから、比較的安全な区域だ。だが過信はするな、常に不測の事態には備えろ。念のため護衛は付けるが安易に頼るな。護衛はいないものと思って考えて行動しろ」
『はい!』
後ろに坐っている連中も含めて、気合いの入った返事なので驚いた。
「ユーリ、何驚いてるんだよ。命素の獲得量は成績にも大きく影響するんだぜ。命素の量次第では、上のクラスに上がれるチャンスもあるから、皆張り切っているんだよ」
学舎の友達で冒険者を目指している連中も結構多かった。
彼らにとって魔獣狩りは、その日の食い扶持を稼ぐための、命を賭けて行う魔獣との真剣勝負だ。
命素を得る為に、護衛付きで魔獣を狩ると彼らに話したら、たぶん殴られるだろう。
「昼前に町へ到着する。町で昼飯を食った後、パーティーに別れて足馴らしに町の外壁沿いを半周して貰う。魔獣と遭遇すると思うが、魔獣のレベルは低い。落ち着いて対処し、互いの連携を確認して欲しい。それじゃパーティーの組分け表を配るぞ」
パーティーの人数は六人で、並んで座っている僕とウィルとタナスは同じ組だった。
他にルイーズ、ソフィア、クロエという女性の名前が並んでいる。
「はい、先生」
「なんだルイーズ」
「子爵家の令嬢である私共三人が、なぜ、平民や貧乏騎士という卑しい身分の者と同じパーティーを組まねばならないのでしょうか。学院からの嫌がらせと解釈させて頂いて宜しいのですか。せめて男爵家の方に変えて下さい」
うわー、何か物凄く面倒臭い奴と一緒になったらしい、僕も相手を変えて欲しい。
「駄目だ、もう前回のことを忘れたのか。お前達の所為で、何人怪我したと思ってるんだ。事前に、味方が周囲にいる時には魔剣を振り回すなって厳命していた筈だぞ。兎一匹に何発も中級の火魔法をぶち込みやがって」
クラスの全員が頷いているし、ウィルとタナスが青い顔をしている。
訓練ならば必ず防御結界は張っていた筈だ。
その防御結界を無効化して味方に怪我をさせるなんて、狂気の沙汰としか思えない。
「この組み合わせは、不慮の事態が発生しても、一番クレームの少なそうな組み合わせだ。文句あるか」
冗談じゃ無い、文句大ありだ。
焼死体に何てなりたくない。
「はい先生、俺は礼儀作法に疎いので、子爵家の令嬢様とパーティーを組むなんて恐れ多いです。辞退させて頂きます」
「はい先生俺も」
「はい先生僕も」
「却下だ。安心しろ、おまえら打たれ強そうだから、たぶん大丈夫だ」
「・・・」
何か意味不明な理由で却下されてしまった。
「・・・仕方ありませんわね。それならば試練と思って諦めます。ですが、せめて兵士の方の随行をお願いします」
「うむ、配慮しよう」
なんか同情の視線が僕等に注がれているような気がする。
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