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16 剣術と実地訓練
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翌朝教室に入ると、生徒達の視線に嫉妬と敵意が混じり始めていた。
昨日の刻陣実習が影響していると思うのだが、理由が判らなかった。
自分の刻んだ魔法陣を思い出すと、まだ転げ回りたいくらい恥ずかしかった。
昨日寮に帰ってから一生懸命練習してみたのだが、相変わらず酷い出来の魔法陣しか刻めなかった。
たぶん僕には才能が無いのだと思う。
昼前の授業は一般教養の国史学と地理学だった。
また危ない教師が来るかと思っていたのだが、来たのは普通の教師だった。
授業の内容も、聖都の外の世界の話だったので、新鮮で面白かった。
ミロの御祖母ちゃんから聞いた旅の話を思い出しながら聞くと、その地方やその国の光景が活き活きと浮かび上がるようで楽しかった。
それにミロと旅をする時には、役に立ちそうな気がする。
昼後は修練所での剣術訓練だ。
昼休みに食堂へ飯を食いに行ったら、今日もラーラが運んでくれた。
「ねえ、昨日魔技の教授に褒められたんだって」
監視されている様で気持ち悪いが、昨日の刻陣実習の様子が、もうメイド情報網で把握されているらしい。
「いや、酷い出来の魔法陣だったからな。先生呆れてたと思うよ」
「ふーん、情報とちょっと違うな。でも子爵家の人達が嫉妬してるらしいから、注意した方が良いよ。次の授業で何か企んでいるらしいよ」
「・・・ありがとう」
子爵家の人達なら、教室で後ろに座っている連中だと思う。
勘違いなのだから、迷惑な話だと思う。
修練所に集まり訓練が始まる。
他の生徒は黒い訓練服に着替えているが、訓練服と実習服は制服と一緒に出来上がるので、汚れても良いように、薄茶色の作業着を着ている。
刃引きした銅剣と首から下げる銅魔板の防御結界が配られた。
集団隊形での型稽古が終わり、生徒同士の乱取りになった時、ラーラの警告どおり五人の生徒に囲まれた。
「おい平民、稽古をつけてやるぞ」
教師は止めさせる積もりは無いようで、静観している。
貴族が平民に制裁を加えるのは黙認なんだろうか。
歓楽街でも何度か囲まれたことがある。
ミロに惚れた連中が、僕を歓楽街から追い出そうとしたのだ。
山刀やナイフを持った連中だったので結構怖かったが、その時はなんとかなった。
銅魔札で防御結界を張っているので、刃引きした銅剣を使った通常の稽古なら怪我をすることはない。
だが刻まれている防御結界は初級なので、ある程度の衝撃が蓄積すると結界が破綻する。
結界を五人で破壊した後、防御結界の中の安全な場所から一方的に僕を叩いて楽しみたいのだろう。
型稽古を見る限り、僕の冒険者流変則剣術と違い、貴族の子弟らしく正統派の教師から訓練を受けた本格派のようだった。
差しでも僕より強そうなのに、相手は五人掛りだ。
それに、困ったことに、僕は銅魔板で防御結界が張れない。
防御魔法は、オーラに満ちた世界からオーラの力を借りて来て、自分のオーラを強化する魔法だ。
ただ、借りて来るオーラは陽のオーラなので、僕が普通に防御魔法を使うと、オーラが強化されないどころか、反応して大爆発してしまう。
これはファラ師匠から警告された、影オーラ使いとしての注意事項だ。
最悪、町が一つ吹っ飛んでしまうそうだ。
卑怯で残忍な連中だと思うが、自身の安全を万全に確保しながら欲求を満たす堅実性は間違っていないと思う。
だが、受け方を間違えると手や指を欠損する心配もある。
治癒符で治せるとは思うが、リュトルを弾くときの微妙な感触に影響が出ると困るので勘弁して欲しい。
五対一だ、相手の土俵で戦っても勝てる確率は少ない、取敢えず逃げ出すことにした。
逃げ足は子供の頃から母さんとサーラ相手に鍛えてある。
一目散に逃げ出し、追い駆けて来なければ良いと思っていたのだが、しっかりと全員が律儀に追い駆けて来た。
暫く逃げ回り、貴族のボンボンなので体力が無いから諦めると思っていたら誤算だった。
それなりに鍛えているようで、半刻逃げ回っても諦めないで追って来た。
敵は猿より賢かったようで、修練所の端の用具倉庫裏に追い込まれてしまった。
「はあ、はあ、はあ。今度は逃がすな、取り囲め。醜くうろちょろ逃げ回りやがって、貴様には男としての矜持は無いのか、呆れた奴だ。どれ、身分の違いを思い知らせてやるか」
絶体絶命、ここははったりで誤魔化そう。
「ふっ、ふっ、ふっ、息が上がってるじゃないか。そんなんで戦えるのか。俺は強いぞ、そんなへっぴり腰で勝てるのか」
少しは躊躇すると思ったのだが、逆効果だった。
全員真っ赤になって切り掛かって来た。
銅剣を簡単に叩き落とされてしまった。
だが何だか銅剣が無い方がしっくりする。
ファラ師匠との稽古の様に自然体で構えると、相手の剣筋や動きがしっかり見える様になった。
ファラ師匠との型稽古のとおり銅剣を受け流して、相手の胸に掌を添える。
掌にオーラを纏って軽く押す。
”パリン、ドコ”
相手の結界が弾き飛び、相手は十歩くらい吹き飛んで、白目を剥いている。
たぶん、ファラ師匠との稽古の時の僕もあんな感じなのだろう。
同時に切り掛かって来た相手の銅剣も受け流して吹き飛ばす。
こいつは失禁している。
たぶんお花畑で親しかった人と会っているだろう。
ファラ師匠相手に何度も死ぬ思いをしている僕なら耐性があるが、初めて味わった死の恐怖は、相手に対する本能的な恐怖心に変るだろう。
これでこいつも大人しくなるだろう。
『うわー!』
残った三人は暫く固まっていたが、再起動し、悲鳴を上げて逃げ出した。
一方的な安全地帯からの攻撃と思っていたのが反転したのだ。
逃げると言う選択肢は正しいと思う。
「おい、あいつらどうした。貴様何をした」
修練所に戻ったら、担当教師が困惑顔で逃げて行く三人の背中を見詰めていた。
「腹具合が悪くなったそうです」
「・・二人足りないぞ」
「我慢できなかったようです。倉庫の裏で頑張っています」
「・・・・怪我させてないよな」
「・・・・・大丈夫だと思います」
教師も顛末は想像出来ているようだ。
貴族の制裁も黙認だが、返り討ちも黙認という弱肉強食主義らしい。
「仕方が無い、あいつらには後で説明するか。おーい、全員集合しろ。明日からの実地訓練について説明するぞ」
明日から一週間、実地訓練を行うと突然告げられた。
二月に一回、年四回行われる外部での泊まり込みの魔獣討伐が、実地訓練と呼ばれているらしい。
訓練場所はステドロス川上流のラーナ大森林で、重要度の高い訓練と言っていた。
目的は二つ、一つ目は国軍の将校候補として魔獣討伐に慣れておくこと。
定期的に大量発生する魔獣の討伐は、国軍としても重要な任務らしい。
皆は知っていたようで驚いていないので、知らなかったのは僕だけらしい。
昨年の冬の実地訓練はトラブルが発生して中止となったらしく、その分の実地訓練が行われるらしい。
明後日の休みには、ミロのところで一日遊べると思い楽しみにしていたのだが、諦めるしかないようだ。
もう一つの目的は、生徒のレベル上げだ。
魔法陣を刻んだミスリル札が全員に配られ、その札を首から下げる。
この札には殺した魔獣から命素を吸い上げ、装着者にその何割かを付与する魔法陣が刻まれている。
装着者に命素が一定量貯まると、レベルアップという現象が起きるそうだ。
頭の中にファンファーレが鳴り響いて、装着者の種々の能力が向上するらしい。
このクラスだけ昨年冬の実地訓練が中止となったため、他のクラスの生徒と比べてレベルが低い状態らしい。
レベルアップ出来るかどうか判らないが、初めての体験なので僕は凄く楽しみだ。
夜明け前に裏門前集合と言われたので、今夜の刻陣の練習は諦めた。
昨日の刻陣実習が影響していると思うのだが、理由が判らなかった。
自分の刻んだ魔法陣を思い出すと、まだ転げ回りたいくらい恥ずかしかった。
昨日寮に帰ってから一生懸命練習してみたのだが、相変わらず酷い出来の魔法陣しか刻めなかった。
たぶん僕には才能が無いのだと思う。
昼前の授業は一般教養の国史学と地理学だった。
また危ない教師が来るかと思っていたのだが、来たのは普通の教師だった。
授業の内容も、聖都の外の世界の話だったので、新鮮で面白かった。
ミロの御祖母ちゃんから聞いた旅の話を思い出しながら聞くと、その地方やその国の光景が活き活きと浮かび上がるようで楽しかった。
それにミロと旅をする時には、役に立ちそうな気がする。
昼後は修練所での剣術訓練だ。
昼休みに食堂へ飯を食いに行ったら、今日もラーラが運んでくれた。
「ねえ、昨日魔技の教授に褒められたんだって」
監視されている様で気持ち悪いが、昨日の刻陣実習の様子が、もうメイド情報網で把握されているらしい。
「いや、酷い出来の魔法陣だったからな。先生呆れてたと思うよ」
「ふーん、情報とちょっと違うな。でも子爵家の人達が嫉妬してるらしいから、注意した方が良いよ。次の授業で何か企んでいるらしいよ」
「・・・ありがとう」
子爵家の人達なら、教室で後ろに座っている連中だと思う。
勘違いなのだから、迷惑な話だと思う。
修練所に集まり訓練が始まる。
他の生徒は黒い訓練服に着替えているが、訓練服と実習服は制服と一緒に出来上がるので、汚れても良いように、薄茶色の作業着を着ている。
刃引きした銅剣と首から下げる銅魔板の防御結界が配られた。
集団隊形での型稽古が終わり、生徒同士の乱取りになった時、ラーラの警告どおり五人の生徒に囲まれた。
「おい平民、稽古をつけてやるぞ」
教師は止めさせる積もりは無いようで、静観している。
貴族が平民に制裁を加えるのは黙認なんだろうか。
歓楽街でも何度か囲まれたことがある。
ミロに惚れた連中が、僕を歓楽街から追い出そうとしたのだ。
山刀やナイフを持った連中だったので結構怖かったが、その時はなんとかなった。
銅魔札で防御結界を張っているので、刃引きした銅剣を使った通常の稽古なら怪我をすることはない。
だが刻まれている防御結界は初級なので、ある程度の衝撃が蓄積すると結界が破綻する。
結界を五人で破壊した後、防御結界の中の安全な場所から一方的に僕を叩いて楽しみたいのだろう。
型稽古を見る限り、僕の冒険者流変則剣術と違い、貴族の子弟らしく正統派の教師から訓練を受けた本格派のようだった。
差しでも僕より強そうなのに、相手は五人掛りだ。
それに、困ったことに、僕は銅魔板で防御結界が張れない。
防御魔法は、オーラに満ちた世界からオーラの力を借りて来て、自分のオーラを強化する魔法だ。
ただ、借りて来るオーラは陽のオーラなので、僕が普通に防御魔法を使うと、オーラが強化されないどころか、反応して大爆発してしまう。
これはファラ師匠から警告された、影オーラ使いとしての注意事項だ。
最悪、町が一つ吹っ飛んでしまうそうだ。
卑怯で残忍な連中だと思うが、自身の安全を万全に確保しながら欲求を満たす堅実性は間違っていないと思う。
だが、受け方を間違えると手や指を欠損する心配もある。
治癒符で治せるとは思うが、リュトルを弾くときの微妙な感触に影響が出ると困るので勘弁して欲しい。
五対一だ、相手の土俵で戦っても勝てる確率は少ない、取敢えず逃げ出すことにした。
逃げ足は子供の頃から母さんとサーラ相手に鍛えてある。
一目散に逃げ出し、追い駆けて来なければ良いと思っていたのだが、しっかりと全員が律儀に追い駆けて来た。
暫く逃げ回り、貴族のボンボンなので体力が無いから諦めると思っていたら誤算だった。
それなりに鍛えているようで、半刻逃げ回っても諦めないで追って来た。
敵は猿より賢かったようで、修練所の端の用具倉庫裏に追い込まれてしまった。
「はあ、はあ、はあ。今度は逃がすな、取り囲め。醜くうろちょろ逃げ回りやがって、貴様には男としての矜持は無いのか、呆れた奴だ。どれ、身分の違いを思い知らせてやるか」
絶体絶命、ここははったりで誤魔化そう。
「ふっ、ふっ、ふっ、息が上がってるじゃないか。そんなんで戦えるのか。俺は強いぞ、そんなへっぴり腰で勝てるのか」
少しは躊躇すると思ったのだが、逆効果だった。
全員真っ赤になって切り掛かって来た。
銅剣を簡単に叩き落とされてしまった。
だが何だか銅剣が無い方がしっくりする。
ファラ師匠との稽古の様に自然体で構えると、相手の剣筋や動きがしっかり見える様になった。
ファラ師匠との型稽古のとおり銅剣を受け流して、相手の胸に掌を添える。
掌にオーラを纏って軽く押す。
”パリン、ドコ”
相手の結界が弾き飛び、相手は十歩くらい吹き飛んで、白目を剥いている。
たぶん、ファラ師匠との稽古の時の僕もあんな感じなのだろう。
同時に切り掛かって来た相手の銅剣も受け流して吹き飛ばす。
こいつは失禁している。
たぶんお花畑で親しかった人と会っているだろう。
ファラ師匠相手に何度も死ぬ思いをしている僕なら耐性があるが、初めて味わった死の恐怖は、相手に対する本能的な恐怖心に変るだろう。
これでこいつも大人しくなるだろう。
『うわー!』
残った三人は暫く固まっていたが、再起動し、悲鳴を上げて逃げ出した。
一方的な安全地帯からの攻撃と思っていたのが反転したのだ。
逃げると言う選択肢は正しいと思う。
「おい、あいつらどうした。貴様何をした」
修練所に戻ったら、担当教師が困惑顔で逃げて行く三人の背中を見詰めていた。
「腹具合が悪くなったそうです」
「・・二人足りないぞ」
「我慢できなかったようです。倉庫の裏で頑張っています」
「・・・・怪我させてないよな」
「・・・・・大丈夫だと思います」
教師も顛末は想像出来ているようだ。
貴族の制裁も黙認だが、返り討ちも黙認という弱肉強食主義らしい。
「仕方が無い、あいつらには後で説明するか。おーい、全員集合しろ。明日からの実地訓練について説明するぞ」
明日から一週間、実地訓練を行うと突然告げられた。
二月に一回、年四回行われる外部での泊まり込みの魔獣討伐が、実地訓練と呼ばれているらしい。
訓練場所はステドロス川上流のラーナ大森林で、重要度の高い訓練と言っていた。
目的は二つ、一つ目は国軍の将校候補として魔獣討伐に慣れておくこと。
定期的に大量発生する魔獣の討伐は、国軍としても重要な任務らしい。
皆は知っていたようで驚いていないので、知らなかったのは僕だけらしい。
昨年の冬の実地訓練はトラブルが発生して中止となったらしく、その分の実地訓練が行われるらしい。
明後日の休みには、ミロのところで一日遊べると思い楽しみにしていたのだが、諦めるしかないようだ。
もう一つの目的は、生徒のレベル上げだ。
魔法陣を刻んだミスリル札が全員に配られ、その札を首から下げる。
この札には殺した魔獣から命素を吸い上げ、装着者にその何割かを付与する魔法陣が刻まれている。
装着者に命素が一定量貯まると、レベルアップという現象が起きるそうだ。
頭の中にファンファーレが鳴り響いて、装着者の種々の能力が向上するらしい。
このクラスだけ昨年冬の実地訓練が中止となったため、他のクラスの生徒と比べてレベルが低い状態らしい。
レベルアップ出来るかどうか判らないが、初めての体験なので僕は凄く楽しみだ。
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