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21 新住民
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8月の一週6の休養日、カムも定期で休日を貰えるようになり、二人でお茶を飲みながら調べものをしていた。
戸が叩かれ、訪問を告げる声がする。
新住民の引っ越しの挨拶と見当を付け、二人揃って戸を開ける。
「あー、あのチビっ子」
突然の無礼な言い様。
訪問者が驚いたり、勘違いされることには慣れていたが、このパターンは初めて。
見れば、男女二組が立ち尽している。
声を上げたのは前に立つ短髪の女性、引き締まった体躯の日焼けした手で、カム達を指さしている。
どこかで見た顔、と考えると直に思い出した。
雪祭りでカム達と挙式したカップル、前の二人が祝詞を一文でカム達に投げたカップル、後ろが一節を唱えたカップル。
手に持つ土産から、カム達が最後と解り、部屋に招き入れる。
前にいたのが、共に茶の髪を短くした女性と男性。
動きの早そうな肉体派同士の組み合わせ。
後ろに立っていたのが、やや髪を長く伸ばした知的な異国風の顔立ちの男女、肉体派が隣室、知性派がその隣。
肉体派は、ホグの町生まれの町育ち、冒険者を目指す17歳同士、女性がカヤ、男性がダル。
知性派は、この町では珍しい西大陸出身者、女性がアナトリウス、男性がカルケシウラ、互いにアナとカルと呼び合っている。
カルが20歳、アナが18歳。
久々に教会の手続き違いを説明する。
4人が頷いて聞いている。
カムが南大陸の客がくれた茶を入れる。
アナとカルは驚いて顔を見合わせているが、カヤとダルは砂糖をどばどば入れている。
「俺もなんか可笑しいと思ったんだよ。あ、祝詞悪かった。おれら、苦手でよ、ああいうの、頭真っ白になってよ。謝っておくよ。あの場で謝ろうとしたらさっさと居なくなったんでよ。こいつら魔道士なんで多少ましだったけどよ」
「僕らまだローマン語が良く読めなくてね。いつもダル達に助けて貰っているんだ。ダル達とは秋から護衛の仕事で組んでいるんだ。僕らが後衛で二人が前衛だから相性が良くてね。二人に町のことや仕事のことも教わって一緒にローマン語の字を勉強してるんだ。冬は護衛の仕事は難しいから正式にギルドから仕事を貰おうと思ってね。僕らも証明書目的で挙式したんだよ」
「でもダルさん達は町の住民だから、住民記録で良かったんじゃ」
「それがな、俺達の親はこの町に紛れ込んで住んでるタイプでよ。そもそも住民記録が無いんだ。カヤも同じ、俺達はガラの悪い所の幼馴染でさ。今まで字が書けなくて式挙げてやれなくてよ。やっとカル達に字教わって式挙げてさ、ついでに証明書貰って真面目な住民になろうと思ったわけよ」
「でもなんであんた達ちびっ子が先に住めて、私達が2カ月も待たされるのよ。狡いわ」
カヤがご立腹である。子供に先を越された悔しさもある。
「タイミングが良かったと思います。式の次の日からギルドの紹介で働き始めて、3日後に入れて貰えましたから。ともかく食べて行かなければならないんで」
「その年で自立してんだから偉いよ。それならば一人前扱いも当然かな」
カルの意見にカヤが渋々頷いている。
アナは感心したように、棚に並ぶ、食器類、調理道具を眺めている。当初に比べだいぶ買い集めている。
アナが茶に口を付け驚く。
「兄さん、これカラム茶よ」
思わず零れたサムラス語、西大陸の北部の言葉。
“兄妹での結婚!”サラが期待に目を輝かしてアナを見つめる。
それを見たアナは、眉を顰めて問いかける。
「もしかして解るの」
サムラス語である、サラが頷く。
「へー、でも残念賞。私と兄さんは親戚同士よ。期待に沿えなくてごめんなさい」
サラがとても残念そうな顔をする。
「ねえ、このお茶どこで手に入れたの」
ローマン語である。
「宿のお客さんが送ってくれました。俺は温泉宿で働いているんです」
「サラさんは」
「書物処で筆写をやってます」
「へー、凄いのね。それで筆記用具がこんなに揃っているんだ」
カルが棚に並ぶ筆記用具を羨ましげに見る。
「カム君、そこの本見せて貰って良いかい」
カルは字に飢えているらしい。少々声が強張っている。
「はい、良いですけど、従業員用の手引き書ですけど」
カムが南大陸客との対応用に書いている手引書である。
簡単な南大陸語の発音と意味、会話集を纏めてある。
カムが休んだ時にも不自由が生じない様に作っている、カムも休みは貰いたい。
カルが手に取って見て驚く。
「これ君が書いているのかい」
「はい、生憎、南大陸の言葉が解る職員が不足してまして」
「なるほど、一人前として扱われて当然なんだね」
カルが熱心に読み進める。アナはサラから必要な調理用具を聞いている。
カヤとダルは既に飽きて、もぞもぞしている。
4人とは朝夕の出勤時や共同浴場で顔を合わせるようになる。
アナとカルは互いに静かで穏やかな夫婦、カヤとダルは騒がしく、喧嘩の多い夫婦。
それぞれ朝早く起き、互いに訓練してから職場に向かう。
アナとカルは商店の手伝い、カヤとダルは土工や木工や石工の手伝い。
冬は町で働き、春になったら護衛と探索で過ごすらしい。
カヤとダルは喧嘩が多い。
引っ越しから数日後、共同浴場から帰った二人は、部屋に入ったとたんに殴り合いを始めた。
隣室の騒動を心配してカムとサラは聞き耳を立てていたが、厚い丸太の壁で良く聞こえない。
激しくなる物音を心配して、隣室との間の丸太一本に魔法を掛ける。
丸太の振動特性を変え、音を通り易くする魔法。
逆に使えば遮音の魔法、拡幅すれば拡声の魔法になる。
密談を盗み聞く為に使われる魔法で、煉瓦一枚、石積み1個に掛けて使うが、今は隣室との境の丸太一本に魔法を掛ける。
殴り合う音と罵声が筒抜けとなり、あまりの臨場感に叫びそうになる。
が、こちらの音も筒抜けなのは同様、必死に息を潜める。
殴り合いが揉みあいになり、首を絞めあっているような息使いとなり、“殺す”“殺してやる”などの物騒な声も聞こえ始める。
止めに入ろうと腰を上げた時、異質な声が耳に入る。
二人は固まって丸太の壁を見る。
二人とも子供では無い、間違い様の無い声。
臨場感のある音と声が壁を筒抜けてくる。
静かな第一戦が終わると、激しい二戦、三戦が始まる。
やがて、静かになり、二人が安堵して殺した息を吐くと、服を脱ぐ衣擦れの音と寝台に移動する足音。
音を消した丸太は長く、寝台の音も筒抜けとなる。
二人は布団を被って寝ることにするが、隣室の情熱的な声と寝台の軋む音は防げない。
移動後の三戦が終わり静かになる。
身動きを我慢して眠ろうとする。
浅い眠りが覚めたのが夜明け前、隣室で延長戦が始まり、再延長も行われる。
目を閉じて無理矢理眠る。
窓の周囲が薄明るくなり始めた時、隣室で起きて着替える音と部屋を出る音。
日課のトレーニングに出たようだ。
やっと安心して寝返りを打つ。
カムはうつらうつらしたものの、サラの息が気になって無理矢理寝台を出る。
茶を入れるとサラも寝台を抜けて出て来る。
無言でパンを頬張っていると、隣室のドアが開く。
再び息を潜める、魔法はまだ利いているようである。
明るい声と汗を拭くタオルの音、直に出勤前の一戦が始まる。
カムの脳裏に“まぐわい棟”の文字が浮かぶ。
出勤前に会ったカヤの肌はやけに艶々していた。
夕刻、サラは共同浴場でカヤに会う。
「昨日煩かったでしょ、ごめんなさい。怖がらないでよ。あれでも良い人なの」
昨日の喧嘩の話である。
「うん、解ってる」
サラがにんまり笑いながら指で9本数えて見せると、カヤの顔が真っ赤に染まった。
戸が叩かれ、訪問を告げる声がする。
新住民の引っ越しの挨拶と見当を付け、二人揃って戸を開ける。
「あー、あのチビっ子」
突然の無礼な言い様。
訪問者が驚いたり、勘違いされることには慣れていたが、このパターンは初めて。
見れば、男女二組が立ち尽している。
声を上げたのは前に立つ短髪の女性、引き締まった体躯の日焼けした手で、カム達を指さしている。
どこかで見た顔、と考えると直に思い出した。
雪祭りでカム達と挙式したカップル、前の二人が祝詞を一文でカム達に投げたカップル、後ろが一節を唱えたカップル。
手に持つ土産から、カム達が最後と解り、部屋に招き入れる。
前にいたのが、共に茶の髪を短くした女性と男性。
動きの早そうな肉体派同士の組み合わせ。
後ろに立っていたのが、やや髪を長く伸ばした知的な異国風の顔立ちの男女、肉体派が隣室、知性派がその隣。
肉体派は、ホグの町生まれの町育ち、冒険者を目指す17歳同士、女性がカヤ、男性がダル。
知性派は、この町では珍しい西大陸出身者、女性がアナトリウス、男性がカルケシウラ、互いにアナとカルと呼び合っている。
カルが20歳、アナが18歳。
久々に教会の手続き違いを説明する。
4人が頷いて聞いている。
カムが南大陸の客がくれた茶を入れる。
アナとカルは驚いて顔を見合わせているが、カヤとダルは砂糖をどばどば入れている。
「俺もなんか可笑しいと思ったんだよ。あ、祝詞悪かった。おれら、苦手でよ、ああいうの、頭真っ白になってよ。謝っておくよ。あの場で謝ろうとしたらさっさと居なくなったんでよ。こいつら魔道士なんで多少ましだったけどよ」
「僕らまだローマン語が良く読めなくてね。いつもダル達に助けて貰っているんだ。ダル達とは秋から護衛の仕事で組んでいるんだ。僕らが後衛で二人が前衛だから相性が良くてね。二人に町のことや仕事のことも教わって一緒にローマン語の字を勉強してるんだ。冬は護衛の仕事は難しいから正式にギルドから仕事を貰おうと思ってね。僕らも証明書目的で挙式したんだよ」
「でもダルさん達は町の住民だから、住民記録で良かったんじゃ」
「それがな、俺達の親はこの町に紛れ込んで住んでるタイプでよ。そもそも住民記録が無いんだ。カヤも同じ、俺達はガラの悪い所の幼馴染でさ。今まで字が書けなくて式挙げてやれなくてよ。やっとカル達に字教わって式挙げてさ、ついでに証明書貰って真面目な住民になろうと思ったわけよ」
「でもなんであんた達ちびっ子が先に住めて、私達が2カ月も待たされるのよ。狡いわ」
カヤがご立腹である。子供に先を越された悔しさもある。
「タイミングが良かったと思います。式の次の日からギルドの紹介で働き始めて、3日後に入れて貰えましたから。ともかく食べて行かなければならないんで」
「その年で自立してんだから偉いよ。それならば一人前扱いも当然かな」
カルの意見にカヤが渋々頷いている。
アナは感心したように、棚に並ぶ、食器類、調理道具を眺めている。当初に比べだいぶ買い集めている。
アナが茶に口を付け驚く。
「兄さん、これカラム茶よ」
思わず零れたサムラス語、西大陸の北部の言葉。
“兄妹での結婚!”サラが期待に目を輝かしてアナを見つめる。
それを見たアナは、眉を顰めて問いかける。
「もしかして解るの」
サムラス語である、サラが頷く。
「へー、でも残念賞。私と兄さんは親戚同士よ。期待に沿えなくてごめんなさい」
サラがとても残念そうな顔をする。
「ねえ、このお茶どこで手に入れたの」
ローマン語である。
「宿のお客さんが送ってくれました。俺は温泉宿で働いているんです」
「サラさんは」
「書物処で筆写をやってます」
「へー、凄いのね。それで筆記用具がこんなに揃っているんだ」
カルが棚に並ぶ筆記用具を羨ましげに見る。
「カム君、そこの本見せて貰って良いかい」
カルは字に飢えているらしい。少々声が強張っている。
「はい、良いですけど、従業員用の手引き書ですけど」
カムが南大陸客との対応用に書いている手引書である。
簡単な南大陸語の発音と意味、会話集を纏めてある。
カムが休んだ時にも不自由が生じない様に作っている、カムも休みは貰いたい。
カルが手に取って見て驚く。
「これ君が書いているのかい」
「はい、生憎、南大陸の言葉が解る職員が不足してまして」
「なるほど、一人前として扱われて当然なんだね」
カルが熱心に読み進める。アナはサラから必要な調理用具を聞いている。
カヤとダルは既に飽きて、もぞもぞしている。
4人とは朝夕の出勤時や共同浴場で顔を合わせるようになる。
アナとカルは互いに静かで穏やかな夫婦、カヤとダルは騒がしく、喧嘩の多い夫婦。
それぞれ朝早く起き、互いに訓練してから職場に向かう。
アナとカルは商店の手伝い、カヤとダルは土工や木工や石工の手伝い。
冬は町で働き、春になったら護衛と探索で過ごすらしい。
カヤとダルは喧嘩が多い。
引っ越しから数日後、共同浴場から帰った二人は、部屋に入ったとたんに殴り合いを始めた。
隣室の騒動を心配してカムとサラは聞き耳を立てていたが、厚い丸太の壁で良く聞こえない。
激しくなる物音を心配して、隣室との間の丸太一本に魔法を掛ける。
丸太の振動特性を変え、音を通り易くする魔法。
逆に使えば遮音の魔法、拡幅すれば拡声の魔法になる。
密談を盗み聞く為に使われる魔法で、煉瓦一枚、石積み1個に掛けて使うが、今は隣室との境の丸太一本に魔法を掛ける。
殴り合う音と罵声が筒抜けとなり、あまりの臨場感に叫びそうになる。
が、こちらの音も筒抜けなのは同様、必死に息を潜める。
殴り合いが揉みあいになり、首を絞めあっているような息使いとなり、“殺す”“殺してやる”などの物騒な声も聞こえ始める。
止めに入ろうと腰を上げた時、異質な声が耳に入る。
二人は固まって丸太の壁を見る。
二人とも子供では無い、間違い様の無い声。
臨場感のある音と声が壁を筒抜けてくる。
静かな第一戦が終わると、激しい二戦、三戦が始まる。
やがて、静かになり、二人が安堵して殺した息を吐くと、服を脱ぐ衣擦れの音と寝台に移動する足音。
音を消した丸太は長く、寝台の音も筒抜けとなる。
二人は布団を被って寝ることにするが、隣室の情熱的な声と寝台の軋む音は防げない。
移動後の三戦が終わり静かになる。
身動きを我慢して眠ろうとする。
浅い眠りが覚めたのが夜明け前、隣室で延長戦が始まり、再延長も行われる。
目を閉じて無理矢理眠る。
窓の周囲が薄明るくなり始めた時、隣室で起きて着替える音と部屋を出る音。
日課のトレーニングに出たようだ。
やっと安心して寝返りを打つ。
カムはうつらうつらしたものの、サラの息が気になって無理矢理寝台を出る。
茶を入れるとサラも寝台を抜けて出て来る。
無言でパンを頬張っていると、隣室のドアが開く。
再び息を潜める、魔法はまだ利いているようである。
明るい声と汗を拭くタオルの音、直に出勤前の一戦が始まる。
カムの脳裏に“まぐわい棟”の文字が浮かぶ。
出勤前に会ったカヤの肌はやけに艶々していた。
夕刻、サラは共同浴場でカヤに会う。
「昨日煩かったでしょ、ごめんなさい。怖がらないでよ。あれでも良い人なの」
昨日の喧嘩の話である。
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