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王都ミツメ編 後編 恋する乙女と炎の竜
エリスの気持ちはそこにある
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ミツメに戻ってくると、入り口のところで夜にしては多いといえる数の衛兵が一行を出迎えた。
「おかえりなさいませエリス様!」
「おかえりなさいませ!」「おかえりなさいませ!」
「私を踏んでくださいませエリス様!」
「多いなおい! しかも変なやつ混じってただろ今」
ジンも思わず口にしてしまう程の数の多さ。それは本来見張りや門番ではない兵士もこの場にいるということだろう。
エリスの護衛の為にこっそりつけてきていた連中が先回りして一足早く帰還したであろうことは想像に難くない。
「あんたたち、こんなことしてないでもう家に帰って寝なさい」
「エ、エリスしゃまああああ! お気遣いまことにありがとうございますぅ!」
「ありがたき幸せええええ」
素っ気なく言うエリスに、兵士たちが一斉に号泣し始める。
一行はその様子にドン引きしながら城を目指して歩き出した。
城についてしばし待つとエリスの命により食事が用意される。
実は用意が終わるまでの間に一度国王がエリスちゃああああんおかえりいいいいと叫びながら食堂に現れたのだが、ジンたちに気を遣わせるから引っ込むようにとエリスが言うと、号泣しつつ在りし日の親子の思い出を語りながらどこかへ消えてしまった。
兵士たちも同じように退出させたので、現在食堂にはジンたちのほか数名の召使いしかいない。
外が夜であることなど忘れてしまいそうなほどの煌びやかな内装と豪華な調度品が、この国の豊かさを示しているようだ。
五人という人数に対してあまりに長すぎるテーブルには見たこともないような豪華な料理が並べられ、ジンとティナはそれを眺めて目を丸くしている。
ラッドとロザリアは慣れているのか平然とした様子で、エリスはティナの横の席に座ってうとうとしている。
席順はジン、ティナ、エリスと横並びに座り、ジンの向かいにラッド、ティナの向かいにロザリアといった感じだ。
頻繁に目を瞑ったままこっくりこっくりと首を傾けるエリスを見て、笑顔を浮かべながらジンが口を開いた。
「たまにこういうちびっこらしい一面見せるよな、こいつ」
「そう? 私はいつも子供らしくて可愛いと思うけど……。ほらエリスちゃん、ごはんだよ」
ティナがゆさゆさと優しく身体を揺すると、エリスはゆっくりと目を開く。
だがそのまぶたはとても重たいらしく、上がってもすぐに下りてしまう。
どうしたものかと全員で眺めているとやがてエリスはのそのそとティナの膝の上へと移動を開始した。
そしてそのまま横向けでティナに身体を預けて寝入ってしまう。
「あらあら」
ロザリアがいいものを見たと言わんばかりの視線を向けて微笑む。
ティナは左腕でエリスを抱きしめながら右手で頭を撫でてやった。
「ふふ、エリスちゃんは甘えん坊さんなんだね」
「甘えん坊だってよ」
にやにやしながらジンがエリスの頬をつつく。
するとエリスはいきなりぱっちりと目を開けてから自分の置かれている状況を確認して顔を真っ赤に染めた。
「なっ、なななな、なっ……!」
「なに恥ずかしがってんだよ、いいじゃねえかちびっこなんだから」
「うるさいばか!」
耳まで赤くしながら身を乗り出し、ティナの膝の上からジンを攻撃するエリス。
それを受けるジンはからかうような笑みを浮かべたままでいる。
ラッドが肩をすくめて呆れた表情で言った。
「やれやれ、ジンにはデリカシーというものが足りないね」
「なんだよそれ」
「もう、ジン君ったら。あんまりからかったらかわいそうだよ」
「うっ」
ティナにまで説教をされてしまうとさすがに分が悪いと思ったらしく、ジンは依然として止むことのない猛攻をしのぎながら素直に謝った。
「悪かったって。いいから落ち着けよ」
「う~……」
エリスはジンを睨んで唸り声をあげながら席に戻った。
しばらくしてエリスが落ち着くとようやく食事が始まる。
やがて話題の中心は再び今日の冒険のことになった。
最初に話を切り出したのはラッドだ。
「そういえばあれだけ大変な思いをしたのに、結局ドラグーンマラカイトを見付けられなかったのは少し残念だったね」
「ですわねえ」
「うん……」
ロザリアが呼応すると、ティナも返事をしながら肩を落とした。
そんな三人を不思議そうに見つめながらジンが口を開く。
「あれっ、そういや言ってなかったけ。おいエリス」
「えっ?」
ティナが驚いたようにジンの方に顔を向けた。
しかし次にエリスの声が聞こえてそちらにまた顔を向けることになる。
「これ」
「それはまさか……」
エリスが桃色に輝く鉱石を掲げると、それを見たロザリアが開いた口を手で隠しながら驚きの声をあげた。ラッドも固まっている。
鉱石を目の前に持ってきて眺めながらエリスが口を開く。
「専門家に鑑定してもらわないと正式には認められないけど、ドラグーンマラカイトなんじゃないかしら。もしそうならこれを拾ったのはジンだから、あなたたちを勇者パーティー、ティナを勇者として認めるわ」
「えっ、で、でも……」
ティナが恐る恐るといった様子でジンを見つめている。
「遠慮すんな、俺がたまたま見つけただけなんだからよ」
「見付けたって……どこで?」
「裏の山道」
もちろんこれは嘘だ。炎竜からもらったなどと言えるわけがない。
言えないし言ったところで誰も信じないだろうとジンは判断したようだ。
それに対してラッドがやや大げさに驚きながら言った。
「裏って『竜の巣』かい!? 君、あんな危険なところに行ってよく帰ってこれたねえ。というかエリス様がいるのに行っちゃいかんだろう」
聞き覚えのない単語にジンは一瞬反応が遅れる。
だが何とか話を合わせながら返事をすることができた。
「いやどうしても興味があってな。ちょろっと行ってすぐに帰ってきたんだけど、そん時にたまたまこの石を拾ったってわけだ」
そう言いながらふとティナの方を見ると、何やら申し訳なさそうな、自信がなさそうなそんな表情をしている。
ジンはそんなティナに、そっと背中を押すように声をかけた。
「素直に喜んどけって。ティナたちの方が俺より頑張ったんだし、もし勇者って呼ばれることに自信がないとかそういうのだったらよ、これから自信がつくまで強くなっていけばいいじゃんか。俺はずっとサポートするぜ」
「ジン君……」
ティナに潤んだ目で見つめられてジンは思わず顔を逸らす。
それを見たエリスがいつもの調子で口を開いた。
「あんたにしちゃ中々いいこと言うじゃない」
「うるせえ」
思わず全員から笑みがこぼれ、暖かくも優しい歓談の時間が過ぎていった。
そして就寝の時間になり、各自が与えられた部屋に引き下がってからの事だ。
ティナがあれこれ就寝の準備を済ませてさあ寝ようかという時に、部屋の扉がノックされる。
誰だろうかと首を傾げつつ扉を開けると、そこには枕を持ったパジャマ姿のエリスがいた。
ティナは膝を折り、目線を合わせてから優しく声をかける。
「どうしたの?」
「ティナはこ、これから勇者になるんだし……その、寝る時の護衛をしてもらおうかと思って。だってほら、兵士追い払っちゃったから部屋の周りに人いないし」
エリスはうつむきながらぼそぼそと言うが、顔は耳まで赤くなっている。
ティナはくすっと微笑むと扉をさらに開けてエリスを部屋に招き入れた。
「そっか。じゃあ風邪ひいちゃうから、早くベッドに入ろ」
「うん」
言われるがままに部屋へ入ってすぐベッドに潜り込むエリスは、続いてティナがベッドに潜ると、すぐにその身体を寄せていった。
灯りを落とした部屋の中では二人の吐息が静かに音を立てる。
最初は何かをためらうように手を自分の顔の前に置いてじっとしていたエリスだったが、やがてティナの首から胸の辺りに顔を置いてぽつりと呟く。
「あのね」
「うん」
「私小さかったからよく覚えてないんだけど、何となくティナがお母さんに似てるような気がするの。雰囲気とか」
「そっか」
ティナに甘えるエリスはいつもとは随分と雰囲気が違っていて、喋り方も歳相応の子供に近い。
まるで本当の姉妹、あるいは親子のように寄り添う二人。
そのままエリスが寝付くまで、ティナはその頭を優しく撫で続ける。
やがて寝息を立て始めたエリスの口からぽろりと声がこぼれた。
「……お母さん……」
窓の外では淡く光る月が二人を見守っていた。
「おかえりなさいませエリス様!」
「おかえりなさいませ!」「おかえりなさいませ!」
「私を踏んでくださいませエリス様!」
「多いなおい! しかも変なやつ混じってただろ今」
ジンも思わず口にしてしまう程の数の多さ。それは本来見張りや門番ではない兵士もこの場にいるということだろう。
エリスの護衛の為にこっそりつけてきていた連中が先回りして一足早く帰還したであろうことは想像に難くない。
「あんたたち、こんなことしてないでもう家に帰って寝なさい」
「エ、エリスしゃまああああ! お気遣いまことにありがとうございますぅ!」
「ありがたき幸せええええ」
素っ気なく言うエリスに、兵士たちが一斉に号泣し始める。
一行はその様子にドン引きしながら城を目指して歩き出した。
城についてしばし待つとエリスの命により食事が用意される。
実は用意が終わるまでの間に一度国王がエリスちゃああああんおかえりいいいいと叫びながら食堂に現れたのだが、ジンたちに気を遣わせるから引っ込むようにとエリスが言うと、号泣しつつ在りし日の親子の思い出を語りながらどこかへ消えてしまった。
兵士たちも同じように退出させたので、現在食堂にはジンたちのほか数名の召使いしかいない。
外が夜であることなど忘れてしまいそうなほどの煌びやかな内装と豪華な調度品が、この国の豊かさを示しているようだ。
五人という人数に対してあまりに長すぎるテーブルには見たこともないような豪華な料理が並べられ、ジンとティナはそれを眺めて目を丸くしている。
ラッドとロザリアは慣れているのか平然とした様子で、エリスはティナの横の席に座ってうとうとしている。
席順はジン、ティナ、エリスと横並びに座り、ジンの向かいにラッド、ティナの向かいにロザリアといった感じだ。
頻繁に目を瞑ったままこっくりこっくりと首を傾けるエリスを見て、笑顔を浮かべながらジンが口を開いた。
「たまにこういうちびっこらしい一面見せるよな、こいつ」
「そう? 私はいつも子供らしくて可愛いと思うけど……。ほらエリスちゃん、ごはんだよ」
ティナがゆさゆさと優しく身体を揺すると、エリスはゆっくりと目を開く。
だがそのまぶたはとても重たいらしく、上がってもすぐに下りてしまう。
どうしたものかと全員で眺めているとやがてエリスはのそのそとティナの膝の上へと移動を開始した。
そしてそのまま横向けでティナに身体を預けて寝入ってしまう。
「あらあら」
ロザリアがいいものを見たと言わんばかりの視線を向けて微笑む。
ティナは左腕でエリスを抱きしめながら右手で頭を撫でてやった。
「ふふ、エリスちゃんは甘えん坊さんなんだね」
「甘えん坊だってよ」
にやにやしながらジンがエリスの頬をつつく。
するとエリスはいきなりぱっちりと目を開けてから自分の置かれている状況を確認して顔を真っ赤に染めた。
「なっ、なななな、なっ……!」
「なに恥ずかしがってんだよ、いいじゃねえかちびっこなんだから」
「うるさいばか!」
耳まで赤くしながら身を乗り出し、ティナの膝の上からジンを攻撃するエリス。
それを受けるジンはからかうような笑みを浮かべたままでいる。
ラッドが肩をすくめて呆れた表情で言った。
「やれやれ、ジンにはデリカシーというものが足りないね」
「なんだよそれ」
「もう、ジン君ったら。あんまりからかったらかわいそうだよ」
「うっ」
ティナにまで説教をされてしまうとさすがに分が悪いと思ったらしく、ジンは依然として止むことのない猛攻をしのぎながら素直に謝った。
「悪かったって。いいから落ち着けよ」
「う~……」
エリスはジンを睨んで唸り声をあげながら席に戻った。
しばらくしてエリスが落ち着くとようやく食事が始まる。
やがて話題の中心は再び今日の冒険のことになった。
最初に話を切り出したのはラッドだ。
「そういえばあれだけ大変な思いをしたのに、結局ドラグーンマラカイトを見付けられなかったのは少し残念だったね」
「ですわねえ」
「うん……」
ロザリアが呼応すると、ティナも返事をしながら肩を落とした。
そんな三人を不思議そうに見つめながらジンが口を開く。
「あれっ、そういや言ってなかったけ。おいエリス」
「えっ?」
ティナが驚いたようにジンの方に顔を向けた。
しかし次にエリスの声が聞こえてそちらにまた顔を向けることになる。
「これ」
「それはまさか……」
エリスが桃色に輝く鉱石を掲げると、それを見たロザリアが開いた口を手で隠しながら驚きの声をあげた。ラッドも固まっている。
鉱石を目の前に持ってきて眺めながらエリスが口を開く。
「専門家に鑑定してもらわないと正式には認められないけど、ドラグーンマラカイトなんじゃないかしら。もしそうならこれを拾ったのはジンだから、あなたたちを勇者パーティー、ティナを勇者として認めるわ」
「えっ、で、でも……」
ティナが恐る恐るといった様子でジンを見つめている。
「遠慮すんな、俺がたまたま見つけただけなんだからよ」
「見付けたって……どこで?」
「裏の山道」
もちろんこれは嘘だ。炎竜からもらったなどと言えるわけがない。
言えないし言ったところで誰も信じないだろうとジンは判断したようだ。
それに対してラッドがやや大げさに驚きながら言った。
「裏って『竜の巣』かい!? 君、あんな危険なところに行ってよく帰ってこれたねえ。というかエリス様がいるのに行っちゃいかんだろう」
聞き覚えのない単語にジンは一瞬反応が遅れる。
だが何とか話を合わせながら返事をすることができた。
「いやどうしても興味があってな。ちょろっと行ってすぐに帰ってきたんだけど、そん時にたまたまこの石を拾ったってわけだ」
そう言いながらふとティナの方を見ると、何やら申し訳なさそうな、自信がなさそうなそんな表情をしている。
ジンはそんなティナに、そっと背中を押すように声をかけた。
「素直に喜んどけって。ティナたちの方が俺より頑張ったんだし、もし勇者って呼ばれることに自信がないとかそういうのだったらよ、これから自信がつくまで強くなっていけばいいじゃんか。俺はずっとサポートするぜ」
「ジン君……」
ティナに潤んだ目で見つめられてジンは思わず顔を逸らす。
それを見たエリスがいつもの調子で口を開いた。
「あんたにしちゃ中々いいこと言うじゃない」
「うるせえ」
思わず全員から笑みがこぼれ、暖かくも優しい歓談の時間が過ぎていった。
そして就寝の時間になり、各自が与えられた部屋に引き下がってからの事だ。
ティナがあれこれ就寝の準備を済ませてさあ寝ようかという時に、部屋の扉がノックされる。
誰だろうかと首を傾げつつ扉を開けると、そこには枕を持ったパジャマ姿のエリスがいた。
ティナは膝を折り、目線を合わせてから優しく声をかける。
「どうしたの?」
「ティナはこ、これから勇者になるんだし……その、寝る時の護衛をしてもらおうかと思って。だってほら、兵士追い払っちゃったから部屋の周りに人いないし」
エリスはうつむきながらぼそぼそと言うが、顔は耳まで赤くなっている。
ティナはくすっと微笑むと扉をさらに開けてエリスを部屋に招き入れた。
「そっか。じゃあ風邪ひいちゃうから、早くベッドに入ろ」
「うん」
言われるがままに部屋へ入ってすぐベッドに潜り込むエリスは、続いてティナがベッドに潜ると、すぐにその身体を寄せていった。
灯りを落とした部屋の中では二人の吐息が静かに音を立てる。
最初は何かをためらうように手を自分の顔の前に置いてじっとしていたエリスだったが、やがてティナの首から胸の辺りに顔を置いてぽつりと呟く。
「あのね」
「うん」
「私小さかったからよく覚えてないんだけど、何となくティナがお母さんに似てるような気がするの。雰囲気とか」
「そっか」
ティナに甘えるエリスはいつもとは随分と雰囲気が違っていて、喋り方も歳相応の子供に近い。
まるで本当の姉妹、あるいは親子のように寄り添う二人。
そのままエリスが寝付くまで、ティナはその頭を優しく撫で続ける。
やがて寝息を立て始めたエリスの口からぽろりと声がこぼれた。
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