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槇島城の戦い~高屋城の戦い
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そこから先はもう何がどうなったのか、ほとんど覚えていない。かろうじて記憶に残っているのは、「とても気持ち良かった」というぼんやりとしたものだけ。
我に返ったのは本能寺にいたやつが「茶会が終わった」と宿まで伝えに来た、その声によってだった。
えっ……もう深夜になってるやん……。
その時の感想がこれだ。茶会は夜に始まったので、それが終わるということは深夜と考えて間違いない。つまり、この後に本能寺の変が待ち受けている場合、俺は何の対策を講じることもなくそれを迎えることになってしまった。
まあ今回ばかりはしょうがない。あの場でどこかへ逃げる方法があったなら、是非教えて欲しいくらいだ。
もう覚悟は決めている。こうなったら、正々堂々と明智に襲撃されて散ろうじゃないか。俺一人逃げたところで余計な人を巻き込んでしまうかもしれないし。
ブラッシング直後で気持ちが高揚していることもあり、そんな風に急に強気になっていると、女の子たちが移動を始めた。
「私たちも参りましょう」
近くにいた一人が、俺を抱きあげてから立ち上がる。
それまでいた部屋を後にする際に、何となく畳の匂いや床と壁を構成する木の香りを嗅ごうと、ふんすか鼻を動かしてみた。慣れたはずなのにどこか新鮮で、けどやっぱり懐かしい、そんな風に感じた。
相も変わらず黄色い声に囲まれながら、夜の街を移動した。この時間だと言うのに冷えることのない空気にどこか浮足立つような気分になる。
先日六助と一緒に歩いた時とは違って抱きかかえられているので、視点がやや高く、昨日とは少し異なる街並み。
ずらりと並ぶ板葺きの民家の屋根が月光を反射して、深い宵闇の中で朧気にその輪郭を現している。本能寺からの使いが持つ提灯の灯りは、街路の遠くまでは見渡せないものの、手前を照らすには充分で、歩くのに不便ということはない。
街にはかしましい声と草履の音ばかりが響く。六助といた時よりも酔っ払いやその他の人の数が少し多い気もするけど、まあそんなものなのだろう。女の子たちの声につられて、何事かと様子を見に来たのもあるのかもしれない。
長いような短いような道中が過ぎ、気が付けば本能寺に到着していた。そのまま使いに連れられて中に入っていくと、とある一室では宴の準備が済んでいて、主賓の近衛さんとやらも座って待っている。
女の子たちも、宴本番ではさすがに俺だけに構っているわけにもいかない。今夜のお客様である織田家の人間や主賓らの相手をするため、散り散りになった。
俺も用意された席につく。ようやく解放されたか……と、伏せて安堵の息を吐くと、横の席に座す六助が腹立たしい笑みを浮かべながら声を潜め、口元に手を添えて話しかけてくる。
「プニ長様、プニ長様」
「キュ(ん?)」
「先刻はお楽しみでしたかな」
「キュキュン(お楽しみちゃうわ)」
たしかにブラッシングは気持ちよかったけど、帰蝶への罪悪感との戦いだったし……複雑なものがあった。
尻尾を弱く振って、「そこまでお楽しみでもなかった」感を出すと、六助が間抜けな顔をする。
「? そうでもなかったご様子ですな」
「キュキュウンキュキュンキュキュン(やっぱりブラッシングは帰蝶か家族にしてもらわないとダメだな)」
「う~む、よくわかりませんがお喜びいただけなかったのは残念です」
そう言いながら顎に指を当て、何事かを思案しているようだったけど、すぐに切り替えて顔色を明るくした。
「ですが、この宴はよりお楽しみいただけるよう、様々な催しを考えております! 早速準備が終わり次第、私の腹踊りをご覧いただく予定です!」
「キュウンキュキュン(それを聞いただけで不快な気分になったんだけど)」
一体誰得の企画なんだ、それは。
この宴は茶会の後の余興だから、特定の誰かを楽しませる為に考えたものじゃないんだろうけど、誰も楽しめない気がするぞ。
「では、私は準備をして参りますので」
「キュンキュン(ある意味行かないで欲しい)」
そして立ち上がった六助に、側にいた女の子が声をかけた。
「あら六助様、どちらにおいでになりますの?」
「あ、い、いや、ちょっとそこまで……」
明らかに動転し、顔も赤い。こいつ、まだまだ織田家以外の女の子と接することには慣れないみたいだ。俺も人のことは言えないけど。
せめてこの宴を機に、少しでも慣れてくれればと思う。
女の子は立ち上がり、六助の側に寄った。
「では私もご一緒しますわ」
「ええっ? ちょ、いや、たっただの準備なんで、だいじょぶだぁ」
お前は某お笑い芸人か。
「準備、ですか? ああ、そう言えば催し物をなさるとか」
「そうでござる。しからば一人で」
「でしたら、尚のことご一緒しなければ。お手伝い致しますので」
「いやいや、そういったものは不要でござるよ」
手を横に振って遠慮する六助。いつの間にか語尾が変化していることには触れて差し上げない方がいいだろう。
「そうはいきません。余興の準備まで含めてお世話をするのが私共の役目ですわ」
「もう本当に大丈夫でしゅっ! 本当に! むしろ人に手伝ってもらうのはちと恥ずかしいというか」
女の子は怪訝な顔をしながら首を傾げる。
「恥ずかしい、ですか? あの、今更ではありますが……余興というのは何をなさるので?」
「あっ、えと、その……腹踊り、です」
そこで一瞬、妙な間が空いた。
「まあ! とても楽しそうですわね!」
しかしすぐに女の子は笑顔になり、顔の前でぽんっと手を合わせる。どう考えても本音じゃないと思うけど、それを表に全く出さない辺りはさすがにプロだ。
ここでいうプロは、コンパニオン的な意味での。
「なら、尚のことお手伝いさせてくださいな!」
「ええっ!? だって腹踊りですよ?」
「こう見えても私、お腹に顔を描くのは得意でしてよ」
「それでもわざわざ手伝ってもらうようなことでは……」
「自分で描くよりも、他人に描いてもらった方がよろしいでしょう」
たしかにお腹に顔を描くくらい、大したことじゃない。そもそもそこまでクオリティを要求されるようなものでもないし。六助が拒否するのもわかる。女の子にやってもらうってのも恥ずかしいしな。
けど、女の子の方もどうしてそこまで食い下がるのだろう。
もしかしたら、六助と仲良くなりたいのかもしれない。俺の前いた世界でいう玉の輿を狙うなら、あいつほどいい相手もいないだろうから。
大名ならどこか他家の娘等と政略結婚をするのが普通だけど、俺は誰と結婚しても反対するつもりはないし。普段があれだから忘れそうになるけど、織田家ではかなりの権力を持っているのだから好き勝手にやればいい。
「いえその、それはいささか気が引けるというか」
「六助様がそのようなお気持ちになる必要はございませんわ。それが私たちの仕事なのですから」
「でしたら主賓の近衛殿を接待なさっては」
さすがに食い下がり過ぎでおかしいと思い始めたのだろう。六助も少しずつ真顔に近付いてきた。
「近衛様には他の者が付いておりますから大丈夫です。さあ参りましょう」
「いや、でも女子に腹を見られるというのも恥ずかしいし」
「六助様は引き締まった肉体をされていらっしゃるものとお見受け致しますが」
「そういう問題じゃなくて」
「そういう問題でもないのなら構いませんわね」
「何故そこまで食い下がってくるのだ!?」
「キュキュン(いいから早よ行けや)」
余興で腹踊りをしようとする六助も六助だし、必死に食らいついていく姿勢を見せる女の子も女の子だし。
この世の男女というものの何とも言えぬ有様に、フンスと鼻でため息をついた。
我に返ったのは本能寺にいたやつが「茶会が終わった」と宿まで伝えに来た、その声によってだった。
えっ……もう深夜になってるやん……。
その時の感想がこれだ。茶会は夜に始まったので、それが終わるということは深夜と考えて間違いない。つまり、この後に本能寺の変が待ち受けている場合、俺は何の対策を講じることもなくそれを迎えることになってしまった。
まあ今回ばかりはしょうがない。あの場でどこかへ逃げる方法があったなら、是非教えて欲しいくらいだ。
もう覚悟は決めている。こうなったら、正々堂々と明智に襲撃されて散ろうじゃないか。俺一人逃げたところで余計な人を巻き込んでしまうかもしれないし。
ブラッシング直後で気持ちが高揚していることもあり、そんな風に急に強気になっていると、女の子たちが移動を始めた。
「私たちも参りましょう」
近くにいた一人が、俺を抱きあげてから立ち上がる。
それまでいた部屋を後にする際に、何となく畳の匂いや床と壁を構成する木の香りを嗅ごうと、ふんすか鼻を動かしてみた。慣れたはずなのにどこか新鮮で、けどやっぱり懐かしい、そんな風に感じた。
相も変わらず黄色い声に囲まれながら、夜の街を移動した。この時間だと言うのに冷えることのない空気にどこか浮足立つような気分になる。
先日六助と一緒に歩いた時とは違って抱きかかえられているので、視点がやや高く、昨日とは少し異なる街並み。
ずらりと並ぶ板葺きの民家の屋根が月光を反射して、深い宵闇の中で朧気にその輪郭を現している。本能寺からの使いが持つ提灯の灯りは、街路の遠くまでは見渡せないものの、手前を照らすには充分で、歩くのに不便ということはない。
街にはかしましい声と草履の音ばかりが響く。六助といた時よりも酔っ払いやその他の人の数が少し多い気もするけど、まあそんなものなのだろう。女の子たちの声につられて、何事かと様子を見に来たのもあるのかもしれない。
長いような短いような道中が過ぎ、気が付けば本能寺に到着していた。そのまま使いに連れられて中に入っていくと、とある一室では宴の準備が済んでいて、主賓の近衛さんとやらも座って待っている。
女の子たちも、宴本番ではさすがに俺だけに構っているわけにもいかない。今夜のお客様である織田家の人間や主賓らの相手をするため、散り散りになった。
俺も用意された席につく。ようやく解放されたか……と、伏せて安堵の息を吐くと、横の席に座す六助が腹立たしい笑みを浮かべながら声を潜め、口元に手を添えて話しかけてくる。
「プニ長様、プニ長様」
「キュ(ん?)」
「先刻はお楽しみでしたかな」
「キュキュン(お楽しみちゃうわ)」
たしかにブラッシングは気持ちよかったけど、帰蝶への罪悪感との戦いだったし……複雑なものがあった。
尻尾を弱く振って、「そこまでお楽しみでもなかった」感を出すと、六助が間抜けな顔をする。
「? そうでもなかったご様子ですな」
「キュキュウンキュキュンキュキュン(やっぱりブラッシングは帰蝶か家族にしてもらわないとダメだな)」
「う~む、よくわかりませんがお喜びいただけなかったのは残念です」
そう言いながら顎に指を当て、何事かを思案しているようだったけど、すぐに切り替えて顔色を明るくした。
「ですが、この宴はよりお楽しみいただけるよう、様々な催しを考えております! 早速準備が終わり次第、私の腹踊りをご覧いただく予定です!」
「キュウンキュキュン(それを聞いただけで不快な気分になったんだけど)」
一体誰得の企画なんだ、それは。
この宴は茶会の後の余興だから、特定の誰かを楽しませる為に考えたものじゃないんだろうけど、誰も楽しめない気がするぞ。
「では、私は準備をして参りますので」
「キュンキュン(ある意味行かないで欲しい)」
そして立ち上がった六助に、側にいた女の子が声をかけた。
「あら六助様、どちらにおいでになりますの?」
「あ、い、いや、ちょっとそこまで……」
明らかに動転し、顔も赤い。こいつ、まだまだ織田家以外の女の子と接することには慣れないみたいだ。俺も人のことは言えないけど。
せめてこの宴を機に、少しでも慣れてくれればと思う。
女の子は立ち上がり、六助の側に寄った。
「では私もご一緒しますわ」
「ええっ? ちょ、いや、たっただの準備なんで、だいじょぶだぁ」
お前は某お笑い芸人か。
「準備、ですか? ああ、そう言えば催し物をなさるとか」
「そうでござる。しからば一人で」
「でしたら、尚のことご一緒しなければ。お手伝い致しますので」
「いやいや、そういったものは不要でござるよ」
手を横に振って遠慮する六助。いつの間にか語尾が変化していることには触れて差し上げない方がいいだろう。
「そうはいきません。余興の準備まで含めてお世話をするのが私共の役目ですわ」
「もう本当に大丈夫でしゅっ! 本当に! むしろ人に手伝ってもらうのはちと恥ずかしいというか」
女の子は怪訝な顔をしながら首を傾げる。
「恥ずかしい、ですか? あの、今更ではありますが……余興というのは何をなさるので?」
「あっ、えと、その……腹踊り、です」
そこで一瞬、妙な間が空いた。
「まあ! とても楽しそうですわね!」
しかしすぐに女の子は笑顔になり、顔の前でぽんっと手を合わせる。どう考えても本音じゃないと思うけど、それを表に全く出さない辺りはさすがにプロだ。
ここでいうプロは、コンパニオン的な意味での。
「なら、尚のことお手伝いさせてくださいな!」
「ええっ!? だって腹踊りですよ?」
「こう見えても私、お腹に顔を描くのは得意でしてよ」
「それでもわざわざ手伝ってもらうようなことでは……」
「自分で描くよりも、他人に描いてもらった方がよろしいでしょう」
たしかにお腹に顔を描くくらい、大したことじゃない。そもそもそこまでクオリティを要求されるようなものでもないし。六助が拒否するのもわかる。女の子にやってもらうってのも恥ずかしいしな。
けど、女の子の方もどうしてそこまで食い下がるのだろう。
もしかしたら、六助と仲良くなりたいのかもしれない。俺の前いた世界でいう玉の輿を狙うなら、あいつほどいい相手もいないだろうから。
大名ならどこか他家の娘等と政略結婚をするのが普通だけど、俺は誰と結婚しても反対するつもりはないし。普段があれだから忘れそうになるけど、織田家ではかなりの権力を持っているのだから好き勝手にやればいい。
「いえその、それはいささか気が引けるというか」
「六助様がそのようなお気持ちになる必要はございませんわ。それが私たちの仕事なのですから」
「でしたら主賓の近衛殿を接待なさっては」
さすがに食い下がり過ぎでおかしいと思い始めたのだろう。六助も少しずつ真顔に近付いてきた。
「近衛様には他の者が付いておりますから大丈夫です。さあ参りましょう」
「いや、でも女子に腹を見られるというのも恥ずかしいし」
「六助様は引き締まった肉体をされていらっしゃるものとお見受け致しますが」
「そういう問題じゃなくて」
「そういう問題でもないのなら構いませんわね」
「何故そこまで食い下がってくるのだ!?」
「キュキュン(いいから早よ行けや)」
余興で腹踊りをしようとする六助も六助だし、必死に食らいついていく姿勢を見せる女の子も女の子だし。
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