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槇島城の戦い~高屋城の戦い
逆襲
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「よし行くよ! 皆、僕について来てくれるかい!?」
「逆襲に燃える織田軍、その先陣を切るのは丹羽隊。明智隊や羽柴隊を差し置きその勇士を味方の最前線へと置く。敵が間近に見えるのを復讐の好機と捉え、寡兵ながらも突撃を敢行しようとした。故に……」
「明智殿、丹羽殿、士気が高いのは結構なことですが、もう少し冷静になられた方がよろしいかと。よってここは私が先陣を」
「秀吉殿まで。皆さん興奮していらっしゃるようですから、ここは私が先陣を切らねばなりませんな」
「キュキュン(お前ら落ち着け)」
各隊の長達がこぞって先陣を切ろうと、馬に乗ったまま最前列の取り合いをしている。誰もが俺の脚の毛の仇を取ることに必死だ。
予定では、陣形は救援に来た時と同じ三段だったのに、六助を始めとした他の将が前に出てきたせいでぐちゃぐちゃになっている。
「先陣は色んな意味で勢いのある明智殿にお任せして、予定通りの陣形で戦わんと行かんじゃろう。一応数では負けとるのじゃから、皆冷静になってくだされ」
佐久間の鶴の一声によって場は収束に向かう。こういったところはさすがの最古参家老といったところだ。
皆、俺が怪我をしかけたことに怒ってくれているのはわかるけど、そこまで必死になるほどのことだろうか。特に、個人的には普段冷静……というより姑息な秀吉が身体を張ろうとしているところが驚きだ。
結局、予め決められていた通りに並び直した。陣形自体は救援に来た時とあまり変わらない。強いて言えば、六助が下がって二段目に入ったので、三段目が無くなったくらいだろう。
俺は結局出陣することになった。数で劣っていることに変わりはないし、未だに包囲されているのと似た様なものなので、砦にいた方が逆に危険だろうという家臣たちの判断だ。ちなみに、後詰に来た時と同じく信ガルと一緒に、六助の馬の首の根辺りに伏せる形で乗っている。
陣形を整えると、先頭にいる明智が後ろを振り返って叫ぶ。
「さあ皆! 準備はいいかい!?」
「「「応!」」」
「よ~し! じゃあ皆、僕にしっかりついて来てね!」
すると、法螺貝の音と共に砦の門が開け放たれる。明智は一切迷うことなくその門をくぐり、敵陣めがけて突撃していった。
「本願寺兵の皆さん、こんにちはぁ~!」
明智が某テレビ番組のお兄さんのようなことを叫びながら突っ込んで行く。あいつ普段こんな感じで戦ってんのかよ……。
「あれぇ? 返事が聞こえないよぉ~!?」
もはや、狂気。そこで最前列とは距離が離れたので、何を言っているかは聞き取れなくなったものの、相手にとってその爽やかな笑顔が逆に恐怖を与えているであろうことは想像に難くない。
「よし、皆の者、明智殿に続けぇ!」
六助が号令をかけずとも、全ての隊が明智に続いて突撃をかける。数で劣っていることを感じさせない勢いに、本願寺兵たちが動揺するのがわかった。
どこまでも突き抜けるような晴天の空とは裏腹に、汗と血の入り混じったにおいの漂う戦場を駆ける。響き渡る怒号。交錯する刃と刃。飛び交う矢と銃弾は少しはこの世界に慣れてきた俺の身体を震え上がらせていた。
とはいえ、明智隊と佐久間信栄隊が合流した分だけ味方の数は増えている。そして動機はよくわからなかったけど、織田軍の勢いはすさまじい。恐怖と混乱の中にも、味方の頼もしさに高揚する自分がいるのを感じた。
「おお、さすがは明智殿!」
戦闘が始まってそこまで時間が経たない内に、早くも先鋒の明智隊が馬防柵を倒し敵陣に切り込んで崩していくのが見える。
敵である本願寺兵の内訳はそのほとんどが門徒で、主な武器は鉄砲だ。著名な妖精集団である雑賀衆と手を結んでいる彼らには鉄砲を調達するのも容易で、その扱いも不慣れというわけではない。
にも関わらず明智が突破出来たのは、士気が高く勢いがあったこと。そしてまだ敵が陣形を立て直しきれていないことが要因だろう。
一度馬防柵を突破してしまえばこちらのもの。織田の騎馬隊がみるみるうちに本願寺兵を殲滅していく。
敵は、ある者はその場で粘り、またある者は絶叫しながら蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う。戦力ではこちらが劣っているはずなのに、すでにこの時点で勝敗は決している。
「よ~し良いぞいけいけぇ! がっはっは!」
六助に言われずとも勢いづいた織田軍の猛攻は続いた。
結局終わってみれば本願寺との戦いは織田の大勝利に終わり、追撃戦では三千近い敵の首を討ち取ったと報告があがった。
軍議でいくつか大坂に付城を作ることを決定した後、若江城に帰還した織田家臣団は現在、戦勝祝いの宴を催している。
若江城内の大広間にて、酒が注がれた盃を片手にした六助が高らかな笑い声を上げてから言った。
「いや~、何とか勝てましたな! これも全てプニ長様のおかげです!」
「キュ、キュキュン(俺、何にもしてないんだけど)」
びびって馬の上で震えてただけだ。しかも、後詰の時には落馬してるし。
「本当だね! プニ長様がいなければ今頃どうなっていたことか! ほら見て、この身体もプニ長様のおかげで無事に済んでるよ! だから脱いじゃうね! はあっ!」
そう言って、明智がまた着物をびりびりと破いた。お前それがやりたいだけだろうが。
場を盛り上げるのに一役買うべく、秀吉もやじを飛ばす。
「明智殿、下もどうですか!」
「そんなに見たいのかい!? よ~し!」
「明智殿、やったれやったれ~!」
「キュキュンキュン(そこは止めて差し上げろ)」
六助に注意するも言葉が通じないので意味がない。宴会で全裸とかそういうノリ好きじゃないんだよなぁ……。いつもはここまで汚いノリにはならない織田軍も、宿敵と戦って勝利した事実に浮かれているらしい。
ところが、ひとしきり盛り上がった後、皆と同じように酒が入り高揚していたはずの六助が、急に真剣な表情になって立ち上がる。暇なのもあり、どこに行くのかと後をついていってみると、佐久間の元にたどり着いた。
六助は佐久間の後ろからぽんぽんと肩を叩き、声をひそめて話しかける。
「佐久間殿、少しよろしいですか?」
二人は別室に移動すると向かい合って座った。俺は二人のちょうど間くらいにごろんと寝転ぶ。俺がついて来ても何も言わない辺り密談というほどのものではないのかもしれない。
早速、という感じで先に口を開いたのは佐久間だった。
「して、どうなされたか?」
「今回の戦にて塙直政殿が討ち死になされました」
佐久間がこくりと首肯する。
「聞き及んでおる。惜しい男を亡くしたわい」
「ええ。これからますますプニ長様に貢献をしてくださるはずだった方です。私も報せを聞いた時は悲しさと動揺を抑えるのに必死でした」
けど、その言葉を述べた六助の表情に陰りはない。顔を上げ、真剣な表情で話を続けていく。
「ですが、そうしてばかりもいられません。本願寺だって殲滅しきったわけではありませんし、織田家に仇名す勢力はまだまだ残っています」
「うむ」
「そこで佐久間殿、貴方に塙殿の後を継ぎ、畿内の織田勢力を率いて対本願寺の一切をお任せしたいのですが」
「そういうことじゃったか……」
佐久間は顎に手を当て、わずかばかりの間思案すると、自らの膝をぱんと叩いてから口を開いた。
「わかった。この老体がどこまで出来るかはわからぬが、織田家ひいてはプニ長様の為に力を尽くそう」
「ありがとうございます。では、他の家臣たちにもそのように伝えます」
「うむ。頼んだ」
それから二人は笑顔で固く握手を交わす。
こうして惜しい仲間たちをまた亡くしはしたものの、織田家がまた一歩天下統一に近付くという結果で、天王寺の戦いは幕を閉じたのであった。
「逆襲に燃える織田軍、その先陣を切るのは丹羽隊。明智隊や羽柴隊を差し置きその勇士を味方の最前線へと置く。敵が間近に見えるのを復讐の好機と捉え、寡兵ながらも突撃を敢行しようとした。故に……」
「明智殿、丹羽殿、士気が高いのは結構なことですが、もう少し冷静になられた方がよろしいかと。よってここは私が先陣を」
「秀吉殿まで。皆さん興奮していらっしゃるようですから、ここは私が先陣を切らねばなりませんな」
「キュキュン(お前ら落ち着け)」
各隊の長達がこぞって先陣を切ろうと、馬に乗ったまま最前列の取り合いをしている。誰もが俺の脚の毛の仇を取ることに必死だ。
予定では、陣形は救援に来た時と同じ三段だったのに、六助を始めとした他の将が前に出てきたせいでぐちゃぐちゃになっている。
「先陣は色んな意味で勢いのある明智殿にお任せして、予定通りの陣形で戦わんと行かんじゃろう。一応数では負けとるのじゃから、皆冷静になってくだされ」
佐久間の鶴の一声によって場は収束に向かう。こういったところはさすがの最古参家老といったところだ。
皆、俺が怪我をしかけたことに怒ってくれているのはわかるけど、そこまで必死になるほどのことだろうか。特に、個人的には普段冷静……というより姑息な秀吉が身体を張ろうとしているところが驚きだ。
結局、予め決められていた通りに並び直した。陣形自体は救援に来た時とあまり変わらない。強いて言えば、六助が下がって二段目に入ったので、三段目が無くなったくらいだろう。
俺は結局出陣することになった。数で劣っていることに変わりはないし、未だに包囲されているのと似た様なものなので、砦にいた方が逆に危険だろうという家臣たちの判断だ。ちなみに、後詰に来た時と同じく信ガルと一緒に、六助の馬の首の根辺りに伏せる形で乗っている。
陣形を整えると、先頭にいる明智が後ろを振り返って叫ぶ。
「さあ皆! 準備はいいかい!?」
「「「応!」」」
「よ~し! じゃあ皆、僕にしっかりついて来てね!」
すると、法螺貝の音と共に砦の門が開け放たれる。明智は一切迷うことなくその門をくぐり、敵陣めがけて突撃していった。
「本願寺兵の皆さん、こんにちはぁ~!」
明智が某テレビ番組のお兄さんのようなことを叫びながら突っ込んで行く。あいつ普段こんな感じで戦ってんのかよ……。
「あれぇ? 返事が聞こえないよぉ~!?」
もはや、狂気。そこで最前列とは距離が離れたので、何を言っているかは聞き取れなくなったものの、相手にとってその爽やかな笑顔が逆に恐怖を与えているであろうことは想像に難くない。
「よし、皆の者、明智殿に続けぇ!」
六助が号令をかけずとも、全ての隊が明智に続いて突撃をかける。数で劣っていることを感じさせない勢いに、本願寺兵たちが動揺するのがわかった。
どこまでも突き抜けるような晴天の空とは裏腹に、汗と血の入り混じったにおいの漂う戦場を駆ける。響き渡る怒号。交錯する刃と刃。飛び交う矢と銃弾は少しはこの世界に慣れてきた俺の身体を震え上がらせていた。
とはいえ、明智隊と佐久間信栄隊が合流した分だけ味方の数は増えている。そして動機はよくわからなかったけど、織田軍の勢いはすさまじい。恐怖と混乱の中にも、味方の頼もしさに高揚する自分がいるのを感じた。
「おお、さすがは明智殿!」
戦闘が始まってそこまで時間が経たない内に、早くも先鋒の明智隊が馬防柵を倒し敵陣に切り込んで崩していくのが見える。
敵である本願寺兵の内訳はそのほとんどが門徒で、主な武器は鉄砲だ。著名な妖精集団である雑賀衆と手を結んでいる彼らには鉄砲を調達するのも容易で、その扱いも不慣れというわけではない。
にも関わらず明智が突破出来たのは、士気が高く勢いがあったこと。そしてまだ敵が陣形を立て直しきれていないことが要因だろう。
一度馬防柵を突破してしまえばこちらのもの。織田の騎馬隊がみるみるうちに本願寺兵を殲滅していく。
敵は、ある者はその場で粘り、またある者は絶叫しながら蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う。戦力ではこちらが劣っているはずなのに、すでにこの時点で勝敗は決している。
「よ~し良いぞいけいけぇ! がっはっは!」
六助に言われずとも勢いづいた織田軍の猛攻は続いた。
結局終わってみれば本願寺との戦いは織田の大勝利に終わり、追撃戦では三千近い敵の首を討ち取ったと報告があがった。
軍議でいくつか大坂に付城を作ることを決定した後、若江城に帰還した織田家臣団は現在、戦勝祝いの宴を催している。
若江城内の大広間にて、酒が注がれた盃を片手にした六助が高らかな笑い声を上げてから言った。
「いや~、何とか勝てましたな! これも全てプニ長様のおかげです!」
「キュ、キュキュン(俺、何にもしてないんだけど)」
びびって馬の上で震えてただけだ。しかも、後詰の時には落馬してるし。
「本当だね! プニ長様がいなければ今頃どうなっていたことか! ほら見て、この身体もプニ長様のおかげで無事に済んでるよ! だから脱いじゃうね! はあっ!」
そう言って、明智がまた着物をびりびりと破いた。お前それがやりたいだけだろうが。
場を盛り上げるのに一役買うべく、秀吉もやじを飛ばす。
「明智殿、下もどうですか!」
「そんなに見たいのかい!? よ~し!」
「明智殿、やったれやったれ~!」
「キュキュンキュン(そこは止めて差し上げろ)」
六助に注意するも言葉が通じないので意味がない。宴会で全裸とかそういうノリ好きじゃないんだよなぁ……。いつもはここまで汚いノリにはならない織田軍も、宿敵と戦って勝利した事実に浮かれているらしい。
ところが、ひとしきり盛り上がった後、皆と同じように酒が入り高揚していたはずの六助が、急に真剣な表情になって立ち上がる。暇なのもあり、どこに行くのかと後をついていってみると、佐久間の元にたどり着いた。
六助は佐久間の後ろからぽんぽんと肩を叩き、声をひそめて話しかける。
「佐久間殿、少しよろしいですか?」
二人は別室に移動すると向かい合って座った。俺は二人のちょうど間くらいにごろんと寝転ぶ。俺がついて来ても何も言わない辺り密談というほどのものではないのかもしれない。
早速、という感じで先に口を開いたのは佐久間だった。
「して、どうなされたか?」
「今回の戦にて塙直政殿が討ち死になされました」
佐久間がこくりと首肯する。
「聞き及んでおる。惜しい男を亡くしたわい」
「ええ。これからますますプニ長様に貢献をしてくださるはずだった方です。私も報せを聞いた時は悲しさと動揺を抑えるのに必死でした」
けど、その言葉を述べた六助の表情に陰りはない。顔を上げ、真剣な表情で話を続けていく。
「ですが、そうしてばかりもいられません。本願寺だって殲滅しきったわけではありませんし、織田家に仇名す勢力はまだまだ残っています」
「うむ」
「そこで佐久間殿、貴方に塙殿の後を継ぎ、畿内の織田勢力を率いて対本願寺の一切をお任せしたいのですが」
「そういうことじゃったか……」
佐久間は顎に手を当て、わずかばかりの間思案すると、自らの膝をぱんと叩いてから口を開いた。
「わかった。この老体がどこまで出来るかはわからぬが、織田家ひいてはプニ長様の為に力を尽くそう」
「ありがとうございます。では、他の家臣たちにもそのように伝えます」
「うむ。頼んだ」
それから二人は笑顔で固く握手を交わす。
こうして惜しい仲間たちをまた亡くしはしたものの、織田家がまた一歩天下統一に近付くという結果で、天王寺の戦いは幕を閉じたのであった。
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