108 / 150
槇島城の戦い~高屋城の戦い
戦闘再燃
しおりを挟む
それから数日が経って、越前一向一揆の鎮圧に出兵していた織田軍が美濃に帰ってきた。戦後処理やら何やらが終わったのか、また更に数日後、六助が報告の為に俺たちの屋敷に訪れる。
客間にて、帰蝶の膝の上で六助と対峙する。
「越前一向一揆の鎮圧は完了致しました」
「キュン(お疲れ様です)」
「ご苦労様でした」
「して、いくらかご相談させていただきたいことがございまして」
「キュン(聞こう)」
「褒章として、柴田殿に越前八郡七十五万石を授与したいと考えているのですが、いかがでしょうか」
「キュン(いいよ)」
「織田家、もといプニ長様の支配地域も増々拡大してきており、家臣団に領地を与えて経営させる必要が出て来ています。特に、今回新たに手に入れた越前は対上杉という観点から見ても重要な土地です。ここは、織田家に古くから仕え、戦においても頼りになる柴田殿にお任せするのがよろしいかと存じます」
「キュキュンキュン(だからいいっつってんだろ)」
以前に六助か誰かから聞いたんだけど、一石というのは大人一人が一年に食べる米の量に相当するらしい。かなり大雑把に説明すれば、石高が多い大名は財力も兵力もあってすげーよということになる。
つまり、七十五万石もの財源を与えるには強いとか経営が上手いとかよりも、まず織田家に対する忠誠心の強さが問題になってくると思う。裏切られたりしたら困るからだ。その点、柴田なら問題ない。
ぶっちゃけ最初は適当にいいよと答えたけど、今冷静に考えてみても越前を与えるなら柴田が最適な気はする。
「もし許可を頂けるなら……」
いつもの方法で許可を出し、六助がゴリラになるまでの流れを終える。
「報告は以上です。さて、また暇になってしまいました。次はどこに攻め入るのがよろしいでしょうか」
「キュキュン(暇言うな)」
「時に、対本願寺はどうなっているのですか? 確か越前の一揆は本願寺から派遣された坊官が率いていたと聞いておりますが」
さすが聡明なる我が妻。織田家の宿敵ともいえる本願寺を常に気にかけているなんて、よっ! 武将の妻の鑑!
「越前の一揆勢はあまり統率が取れておらず、本願寺の指導が行き届いていない印象を受けました。恐らく地方までは手が回りきっていないのでしょう」
「現在はそこまでの脅威ではないということでしょうか?」
顎に手を当てて唸り声をあげる六助。
「難しいところですね。脅威ではありますが、顕如の義兄である信玄が病没し、浅井朝倉に長島の一向一揆まで滅亡した今、以前ほどの勢いはないと言えば正しいのでしょうか」
「左様でございますか」
「はい。ですが……そうですね、例えば西国の毛利などと組むようなことがあれば本願寺は再び織田家の宿敵として立ちはだかることとなります」
西の大国、毛利。現在の当主は輝元とか言ったはず。彼の祖父である元就は、小国に過ぎなかった毛利を一代で山陽・山陰十ヶ国を領有する戦国大名の雄にまで成長させた。
ところが六助はそこで今までの雰囲気を一変させ、笑顔で自分の膝を叩き、ぱんという小気味のいい音を立てる。
「まあ、そんなことはありませんよ。あるとすればあの義昭が毛利氏の下に逃げ込んで助けを求め、それに応じた毛利が本願寺に協力する、といった場合ぐらいですから! そんなまさかという感じですよ! がっはっは!」
「キュキュン(はっはっは)」
何言ってるかよくわからんので帰蝶と一緒に合わせ笑いをしていると、急に襖ががらりと開き、全員の視線を集めた。そこにいたのは肩で息をし、焦りの色を顔ににじませた六助の部下だ。
「ご歓談中に失礼を致します!」
「どうした、騒がしいぞ」
「義昭が毛利氏の下に逃げ込んで助けを求め、それに応じた毛利が本願寺に協力をする模様です!」
「嘘ん」
鼻水をたらして口を開け、これまで見た事のない程に間抜けな表情で固まっている六助。それを見かねてか、帰蝶が男に質問を投げかける。
「毛利と本願寺が同盟を結んだということでしょうか」
「義昭の要請に応じた毛利がほぼ瓦解していたプニ長包囲網の一翼に参加し、本願寺に兵糧などの援助を始めました。すると毛利が味方についたことで強気になったのか、本願寺が信徒に号令をかけて五万程の兵を集めたようです」
「五万……それはまた驚くべき数字ですね」
もしそれが本当なら緊急事態だ。毛利が敵に回ったことも含めて、織田家の総力を挙げて戦いに臨まなければならない。
帰蝶の膝から降りて六助に近付き、膝にポンと前足を置いた。
「キュキュンキュン、キュキュ(おい固まってる場合じゃねえぞ、起きろ)」
「はっ! ……ウホホ!?」
我に返ったかと思えば、一瞬でゴリラ化してしまう。たしかにチワワが自分の膝に前足を置いて来たらかなり尊いとは思うけれども。
「六助殿、しっかりなさってください」
「はっ!」
帰蝶の声でゴリラ化の解けた六助は周囲を見渡し、首を横に振った。
「申し訳ございません。また正気を失ってしまいました」
「キュウンキュキュン(お前が正気でいることの方が珍しいけどな)」
「しかし、兵力の提供ではないとはいえ、毛利と本願寺が組むのは脅威ですね。これは早急に手を打たねば」
そして部下の方を振り向き指示を飛ばす。
「よし、諸将に岐阜城へ集まるよう伝達を頼む」
「御意に」
「本願寺が挙兵との由!」
数日後、岐阜城で軍議が開かれた。早々に六助が本題を唱えると、家臣団からは動揺よりも興奮に近いざわめきが聞こえる。
「織田家にとってただならぬ事態ではあるのでござるが……」
「正直、暇だったので助かりますねえ、イッヒッヒ」
どうやら戦いに飢えた獣が多いらしい。本当に暇ということはないと思うけど、これまでが忙し過ぎて感覚が麻痺しているのかもな。
「よ~し、僕張り切っちゃうよ! はあっ!」
同じくテンションの上がった明智が服を真ん中から開くようにして破る。見事な逆三角形が姿を現したが、周りの武将たちからはあからさまに迷惑そうな視線を向けられていた。
「明智殿、ここで服を脱ぐのはおやめください」
「そんなこと言わないで、六助君もやろうよ! さあ!」
「ろ、六助君? いやそうではなく今は軍議中ですぞ」
一瞬困惑した様子を見せた六助だが、すぐに調子を取り戻した。
「そこを何とか! ね、六助君もやってくれたら次の戦、頑張っちゃうよ!」
「常日頃から死力を尽くしていただきたいところですが……わかりました」
「キュキュン(わかったんかい)」
覚悟を決めた表情でうなずいた六助は、その場で立ち上がり服を掴んだ。
そしてそれを、身体の中央から外側へと向かって乱暴に広げる。
「はあああぁぁぁっ!!」
その身に纏う着物が幾つもの筋を刻み、音を立てて裂けていく。
それは暴力。
それは無秩序。
あるいは、混沌。
そこにあるのは、紛れもないただの変態の姿だった。
「六助殿。さすがにそれは……」
柴田がまるで苦虫を噛み潰したかのような表情で呟く。
「さすがは幼子好き、といったところでしょうか」
そのネタまだ引きずってんのか、と秀吉の言葉を聞いて思った。
「変態だ……」
「変態じゃ変態じゃあ! 者ども出合え出合えー!」
家臣団のうち何名かが混乱に陥り、ある者は逃げ惑い、ある者は城内あるいは城外で警備に当たってるものをこの場に召喚すべく叫んだ。
「ちょっと皆さん落ち着いて!」と六助が部屋全体に向かって呼びかけるのも虚しく、すぐに警備を務めていた誰かの部下が勢いよく襖を開けて顔を出す。
「どうされましたか!」
「この変態を捕らえよ!」
家臣の一人が六助を指差しながら警備の男に言い放つと、男は目に見えて動揺し始めた。
「え、あの、あそこにおわすのは六助様では……」
「構わん! ひっ捕らえぃ!」
「かしこまりました」
「ちょっとちょっと!」
「申し訳ございません。これも命令ですので……」
混乱の勢いに乗じて、六助は本当に連行されてしまった。
客間にて、帰蝶の膝の上で六助と対峙する。
「越前一向一揆の鎮圧は完了致しました」
「キュン(お疲れ様です)」
「ご苦労様でした」
「して、いくらかご相談させていただきたいことがございまして」
「キュン(聞こう)」
「褒章として、柴田殿に越前八郡七十五万石を授与したいと考えているのですが、いかがでしょうか」
「キュン(いいよ)」
「織田家、もといプニ長様の支配地域も増々拡大してきており、家臣団に領地を与えて経営させる必要が出て来ています。特に、今回新たに手に入れた越前は対上杉という観点から見ても重要な土地です。ここは、織田家に古くから仕え、戦においても頼りになる柴田殿にお任せするのがよろしいかと存じます」
「キュキュンキュン(だからいいっつってんだろ)」
以前に六助か誰かから聞いたんだけど、一石というのは大人一人が一年に食べる米の量に相当するらしい。かなり大雑把に説明すれば、石高が多い大名は財力も兵力もあってすげーよということになる。
つまり、七十五万石もの財源を与えるには強いとか経営が上手いとかよりも、まず織田家に対する忠誠心の強さが問題になってくると思う。裏切られたりしたら困るからだ。その点、柴田なら問題ない。
ぶっちゃけ最初は適当にいいよと答えたけど、今冷静に考えてみても越前を与えるなら柴田が最適な気はする。
「もし許可を頂けるなら……」
いつもの方法で許可を出し、六助がゴリラになるまでの流れを終える。
「報告は以上です。さて、また暇になってしまいました。次はどこに攻め入るのがよろしいでしょうか」
「キュキュン(暇言うな)」
「時に、対本願寺はどうなっているのですか? 確か越前の一揆は本願寺から派遣された坊官が率いていたと聞いておりますが」
さすが聡明なる我が妻。織田家の宿敵ともいえる本願寺を常に気にかけているなんて、よっ! 武将の妻の鑑!
「越前の一揆勢はあまり統率が取れておらず、本願寺の指導が行き届いていない印象を受けました。恐らく地方までは手が回りきっていないのでしょう」
「現在はそこまでの脅威ではないということでしょうか?」
顎に手を当てて唸り声をあげる六助。
「難しいところですね。脅威ではありますが、顕如の義兄である信玄が病没し、浅井朝倉に長島の一向一揆まで滅亡した今、以前ほどの勢いはないと言えば正しいのでしょうか」
「左様でございますか」
「はい。ですが……そうですね、例えば西国の毛利などと組むようなことがあれば本願寺は再び織田家の宿敵として立ちはだかることとなります」
西の大国、毛利。現在の当主は輝元とか言ったはず。彼の祖父である元就は、小国に過ぎなかった毛利を一代で山陽・山陰十ヶ国を領有する戦国大名の雄にまで成長させた。
ところが六助はそこで今までの雰囲気を一変させ、笑顔で自分の膝を叩き、ぱんという小気味のいい音を立てる。
「まあ、そんなことはありませんよ。あるとすればあの義昭が毛利氏の下に逃げ込んで助けを求め、それに応じた毛利が本願寺に協力する、といった場合ぐらいですから! そんなまさかという感じですよ! がっはっは!」
「キュキュン(はっはっは)」
何言ってるかよくわからんので帰蝶と一緒に合わせ笑いをしていると、急に襖ががらりと開き、全員の視線を集めた。そこにいたのは肩で息をし、焦りの色を顔ににじませた六助の部下だ。
「ご歓談中に失礼を致します!」
「どうした、騒がしいぞ」
「義昭が毛利氏の下に逃げ込んで助けを求め、それに応じた毛利が本願寺に協力をする模様です!」
「嘘ん」
鼻水をたらして口を開け、これまで見た事のない程に間抜けな表情で固まっている六助。それを見かねてか、帰蝶が男に質問を投げかける。
「毛利と本願寺が同盟を結んだということでしょうか」
「義昭の要請に応じた毛利がほぼ瓦解していたプニ長包囲網の一翼に参加し、本願寺に兵糧などの援助を始めました。すると毛利が味方についたことで強気になったのか、本願寺が信徒に号令をかけて五万程の兵を集めたようです」
「五万……それはまた驚くべき数字ですね」
もしそれが本当なら緊急事態だ。毛利が敵に回ったことも含めて、織田家の総力を挙げて戦いに臨まなければならない。
帰蝶の膝から降りて六助に近付き、膝にポンと前足を置いた。
「キュキュンキュン、キュキュ(おい固まってる場合じゃねえぞ、起きろ)」
「はっ! ……ウホホ!?」
我に返ったかと思えば、一瞬でゴリラ化してしまう。たしかにチワワが自分の膝に前足を置いて来たらかなり尊いとは思うけれども。
「六助殿、しっかりなさってください」
「はっ!」
帰蝶の声でゴリラ化の解けた六助は周囲を見渡し、首を横に振った。
「申し訳ございません。また正気を失ってしまいました」
「キュウンキュキュン(お前が正気でいることの方が珍しいけどな)」
「しかし、兵力の提供ではないとはいえ、毛利と本願寺が組むのは脅威ですね。これは早急に手を打たねば」
そして部下の方を振り向き指示を飛ばす。
「よし、諸将に岐阜城へ集まるよう伝達を頼む」
「御意に」
「本願寺が挙兵との由!」
数日後、岐阜城で軍議が開かれた。早々に六助が本題を唱えると、家臣団からは動揺よりも興奮に近いざわめきが聞こえる。
「織田家にとってただならぬ事態ではあるのでござるが……」
「正直、暇だったので助かりますねえ、イッヒッヒ」
どうやら戦いに飢えた獣が多いらしい。本当に暇ということはないと思うけど、これまでが忙し過ぎて感覚が麻痺しているのかもな。
「よ~し、僕張り切っちゃうよ! はあっ!」
同じくテンションの上がった明智が服を真ん中から開くようにして破る。見事な逆三角形が姿を現したが、周りの武将たちからはあからさまに迷惑そうな視線を向けられていた。
「明智殿、ここで服を脱ぐのはおやめください」
「そんなこと言わないで、六助君もやろうよ! さあ!」
「ろ、六助君? いやそうではなく今は軍議中ですぞ」
一瞬困惑した様子を見せた六助だが、すぐに調子を取り戻した。
「そこを何とか! ね、六助君もやってくれたら次の戦、頑張っちゃうよ!」
「常日頃から死力を尽くしていただきたいところですが……わかりました」
「キュキュン(わかったんかい)」
覚悟を決めた表情でうなずいた六助は、その場で立ち上がり服を掴んだ。
そしてそれを、身体の中央から外側へと向かって乱暴に広げる。
「はあああぁぁぁっ!!」
その身に纏う着物が幾つもの筋を刻み、音を立てて裂けていく。
それは暴力。
それは無秩序。
あるいは、混沌。
そこにあるのは、紛れもないただの変態の姿だった。
「六助殿。さすがにそれは……」
柴田がまるで苦虫を噛み潰したかのような表情で呟く。
「さすがは幼子好き、といったところでしょうか」
そのネタまだ引きずってんのか、と秀吉の言葉を聞いて思った。
「変態だ……」
「変態じゃ変態じゃあ! 者ども出合え出合えー!」
家臣団のうち何名かが混乱に陥り、ある者は逃げ惑い、ある者は城内あるいは城外で警備に当たってるものをこの場に召喚すべく叫んだ。
「ちょっと皆さん落ち着いて!」と六助が部屋全体に向かって呼びかけるのも虚しく、すぐに警備を務めていた誰かの部下が勢いよく襖を開けて顔を出す。
「どうされましたか!」
「この変態を捕らえよ!」
家臣の一人が六助を指差しながら警備の男に言い放つと、男は目に見えて動揺し始めた。
「え、あの、あそこにおわすのは六助様では……」
「構わん! ひっ捕らえぃ!」
「かしこまりました」
「ちょっとちょっと!」
「申し訳ございません。これも命令ですので……」
混乱の勢いに乗じて、六助は本当に連行されてしまった。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

転生したら戦国最強のチワワだった~プニプニ無双で天下統一~
偽モスコ先生
ファンタジー
「いと尊し!」「いと尊し!」
チワワをかばって死んだ俺が転生したのは日本の戦国時代風異世界。
プニプニとモフモフを駆使した俺の天下統一が今、始まる!

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
元剣聖のスケルトンが追放された最弱美少女テイマーのテイムモンスターになって成り上がる
ゆる弥
ファンタジー
転生した体はなんと骨だった。
モンスターに転生してしまった俺は、たまたま助けたテイマーにテイムされる。
実は前世が剣聖の俺。
剣を持てば最強だ。
最弱テイマーにテイムされた最強のスケルトンとの成り上がり物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる