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槇島城の戦い~高屋城の戦い
山県三郎兵衛昌景
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「……」
「……」
それぞれが馬上にて無言で槍を構えた。
「それがかの名槍『蜻蛉切』か」
「如何にも」
いやいや喋るんかい。一度は「もうこれ以上の言葉は不要」的な雰囲気を醸し出しつつ戦闘態勢に移行した山県のおっさんは、槍を構えたままの真剣な表情で話を続ける。
「噂に聞く通りの勇姿よ」
「であるか」
「今後、あの世でもそれ程の槍にお目にかかることはないであろうな」
「……貴殿は戦の最中に何を仰っておられるのか」
山県はその問いかけには答えず、わずかな間を空けてから口を開く。
「なあ。どうかその槍を一度でいいから触らせてはもらえないだろうか」
「断る!」
全く取り合わず、忠勝は蜻蛉切を山県の首目掛けて振り払った。
衝突。
槍を槍で受ける山県。互いの槍が軋み、腕は震える。そんな中で山県が突然に叫び声をあげた。
「かかったな!」
「何だと?」
山県は即座に槍を投げ捨て、空いた両手で忠勝の蜻蛉切を挟み込んだ。いわゆる真剣白刃取りみたいな形だ。
「ずっとこの時を待っていたぞ」
山県の愉快そうな声音が響く。その赤い仮面の下で口の端を吊り上げて笑っているような雰囲気がありありと伝わってきた。
「まさか……」
忠勝の驚愕の視線を受けながら、山県は仮面の口から舌を出し、こともあろうかそれを蜻蛉切へと馳せた。漫画とかだったら「れろぉ……」とかいう効果音を文字で書かれていそうな感じだ。
「くっくっく、これが名槍『蜻蛉切』の味か……」
「やめろ! 穂先が腐る!」
珍しく、焦燥を表情に出す忠勝。何とか蜻蛉切を敵の腕から話そうと力を入れているようだけどびくともしない。そうして忠勝が足掻いている合間にも、山県は着々とテイスティングを進めていく。
「くっふっふ……戦場に降り注ぐ雨、武士の体内から流れ出る血、そしてこれを打った名匠の汗。この名槍を構成するありとあらゆる味を感じるぞ!」
「ぬう。誰もが恐れおののく『赤備え』の将は、鬼ではなく妖怪であったか」
「何を言う。人間、いや武士など皆妖怪のようなものではないか」
妖怪扱いされたことを気にせず山県が応えると、忠勝が眉根を寄せる。
「何だと?」
「米を作るでも、炊事洗濯をするでもなく。戦場で人の血をすすって生き、略奪を行う存在を妖怪とせずして何とする」
「武士の本懐はそこにあらず。人の血をすするも泥水に塗れるも、全ては忠義を守るため。そも、略奪に関しては行わない者もいるであろう」
「ワシにもそう考えている時分があったものよ」
そこで山県は今まで強固に手放そうとしなかった蜻蛉切から力を抜いた。でも、山県は槍を拾おうとはしないし、忠勝も改めて構えたりはしない。
「ならば問おう、本多平八郎よ」
「……」
「忠誠を誓った主君が居なくなった時、お主ならどうする?」
「……!」
忠勝が目を大きく見開いた。
「やはり、武田信玄殿は……」
忠勝の言葉に返事はない。しかし、沈黙が答えを示していた。間を空けて忠勝が真っ直ぐに前を見ながら、ゆっくりと口を開く。
「家康様がなくなったとて、徳川家に対する私の忠誠に変わりはない。もしそうなれば長男の秀忠様、もしくは家督を譲り受けた方に仕えるまでよ」
「そうだ、その通りだ本多平八郎。ワシだってそう思っておった」
そう思って「いた」。過去形で含みのある言い方に聞こえたからか、忠勝は何も言わず、黙り込むことで続きを促した。
戦場には怒号と悲鳴が渦巻いている。けど、そんな本多隊と山県隊の生み出す喧騒は、二人からはとても遠いところにあるように思えた。
「ワシは御屋形様の庶子で四男の四郎勝頼様に忠誠を誓った。諸事情はあれども、家督を継ぐに相応しい方だと考えてな。勝頼様はすぐに御屋形様ですら落とせなかった高天神城を攻略して見せ、家中にその実力を示した」
「……」
「だが、それがまずかったのやも知れぬ。今回、長篠城をすぐには落とせず、織田徳川の援軍が到着する時間を与えてしまった。見通しの悪い設楽ヶ原で、目視での兵数などまるで当てにならぬうえ、士気も低い。ワシら家臣団は敗戦を予感し撤退を進言した」
「……」
「しかし、勝頼様はそれを受け入れず合戦となった。その結果がこれじゃ。ワシだけでなく内藤や馬場、その他の重臣もただでは済まぬであろう」
そこで一度言葉が途切れる。この先が山県の伝えたいこと、となるのだろう。
「本多平八郎よ、お主の武士に対する考えと家康への忠誠は、敵ながら真に天晴なものである。しかし、これだけは覚えておけ。家名の存続の為に、いつかは主君を見限るべき時が来るやもしれぬということをな」
「そのような時は永遠に来ぬであろうな」
「ふっ、今はそれで良い。それでこそ本多平八郎よ」
それ以降、二人の間に言葉はなかった。もはや戦闘を行う気配はなく、互いに武器も構えないまま見つめ合っている。気が付けば戦場には静寂が訪れていて、それの意味することを悟った山県が一つため息を吐いてから口を開いた。
「さて、そろそろ頃合いかの」
何のことだろう、と俺が思ったのとほぼ同時だった。
銃声。
銃声。
銃声。
数多もの弾丸が赤い軍装を貫く。山県は吐血しながら崩れて落馬し、馬は驚いてのけ反りながら咆哮をした後にどこかへ走り去って行った。周囲にいた武田の兵は全滅し、山県は徳川兵に囲まれている。
忠勝はその一部始終を黙って見守っていた。
「忠勝様! ご無事ですか!」
「ああ」
どこからか駆け寄って来た部下に返事をしながらも忠勝は微動だにしない。その視線の先で、山県が起きて立ち上がり不敵に笑った。
「さあ、徳川の武士たちよ! ワシはここにおるぞ! 山県三郎兵衛の首を獲り、永世末代までの誉れとするが良い!」
口や鎧の隙間からも血を滴らせながら叫ぶその壮絶な光景に、周りを取り囲む徳川の兵士たちが怯んだ。しかしそれも一瞬のこと。我に返った徳川兵は、我先にと山県の元へ走り、次々に槍を突き立てていった。
その後、山県隊を壊滅させた本多隊は追撃を再開した。忠勝は敵の精鋭部隊を討ち取ったというのに浮かない顔をしている。
馬で設楽ヶ原を駆け抜けながら、それを気にした家臣が忠勝に話しかけた。
「忠勝様、どうなされたのですか?」
「武田の惜しい武将たちを亡くしたと思っている。もうこれ以降、戦で血が騒ぐことはないであろうな」
「忠勝様程のお方であれば、それも致し方のないことでしょう」
「左様か」
「やはり山県殿は手強かったですか?」
忠勝は迷いなく、かつ力強くうなずいた。
「ああ、相当にな」
まともな戦闘はしておらず、一瞬槍を交えて後は会話をしただけ。にも関わらず相手を強いと断言した様子からは、敵への確かな敬意が表されていた。
忠勝が山県の言葉に共感したようには見えなかった。とはいえ、話からして「代えるべき」と思っていたであろう主君を逃がすために殿を務め、最後まで武士を貫くその姿勢に感銘を受けたのかもしれない。
それに、彼の言葉は偉人の一言として、頭の片隅くらいには留まっているはず。
忠勝は後ろを振り返ることなくただひたすらに、武田軍が撤退していった北の方角を見据えている。
馬に鞭を入れながら、忠勝が家臣に言った。
「さあ、急ぐぞ。随分と時間を稼がれてしまったからな」
「はい!」
設楽ヶ原に転がる屍の数々を見て、姉川の戦いと重ねる。浅井朝倉が大敗北を喫したあの戦いも、その後は見るも無残なものだった。
こういった光景を見慣れてしまった自分がいる。それがいいことなのかどうかは正直わからないけど、悪いことでもないような気がした。だって、慣れないといつか発狂してしまいそうだから。
武士たちはどこまで続くとも知れない大自然の中を黙々と駆けて行った。
「……」
それぞれが馬上にて無言で槍を構えた。
「それがかの名槍『蜻蛉切』か」
「如何にも」
いやいや喋るんかい。一度は「もうこれ以上の言葉は不要」的な雰囲気を醸し出しつつ戦闘態勢に移行した山県のおっさんは、槍を構えたままの真剣な表情で話を続ける。
「噂に聞く通りの勇姿よ」
「であるか」
「今後、あの世でもそれ程の槍にお目にかかることはないであろうな」
「……貴殿は戦の最中に何を仰っておられるのか」
山県はその問いかけには答えず、わずかな間を空けてから口を開く。
「なあ。どうかその槍を一度でいいから触らせてはもらえないだろうか」
「断る!」
全く取り合わず、忠勝は蜻蛉切を山県の首目掛けて振り払った。
衝突。
槍を槍で受ける山県。互いの槍が軋み、腕は震える。そんな中で山県が突然に叫び声をあげた。
「かかったな!」
「何だと?」
山県は即座に槍を投げ捨て、空いた両手で忠勝の蜻蛉切を挟み込んだ。いわゆる真剣白刃取りみたいな形だ。
「ずっとこの時を待っていたぞ」
山県の愉快そうな声音が響く。その赤い仮面の下で口の端を吊り上げて笑っているような雰囲気がありありと伝わってきた。
「まさか……」
忠勝の驚愕の視線を受けながら、山県は仮面の口から舌を出し、こともあろうかそれを蜻蛉切へと馳せた。漫画とかだったら「れろぉ……」とかいう効果音を文字で書かれていそうな感じだ。
「くっくっく、これが名槍『蜻蛉切』の味か……」
「やめろ! 穂先が腐る!」
珍しく、焦燥を表情に出す忠勝。何とか蜻蛉切を敵の腕から話そうと力を入れているようだけどびくともしない。そうして忠勝が足掻いている合間にも、山県は着々とテイスティングを進めていく。
「くっふっふ……戦場に降り注ぐ雨、武士の体内から流れ出る血、そしてこれを打った名匠の汗。この名槍を構成するありとあらゆる味を感じるぞ!」
「ぬう。誰もが恐れおののく『赤備え』の将は、鬼ではなく妖怪であったか」
「何を言う。人間、いや武士など皆妖怪のようなものではないか」
妖怪扱いされたことを気にせず山県が応えると、忠勝が眉根を寄せる。
「何だと?」
「米を作るでも、炊事洗濯をするでもなく。戦場で人の血をすすって生き、略奪を行う存在を妖怪とせずして何とする」
「武士の本懐はそこにあらず。人の血をすするも泥水に塗れるも、全ては忠義を守るため。そも、略奪に関しては行わない者もいるであろう」
「ワシにもそう考えている時分があったものよ」
そこで山県は今まで強固に手放そうとしなかった蜻蛉切から力を抜いた。でも、山県は槍を拾おうとはしないし、忠勝も改めて構えたりはしない。
「ならば問おう、本多平八郎よ」
「……」
「忠誠を誓った主君が居なくなった時、お主ならどうする?」
「……!」
忠勝が目を大きく見開いた。
「やはり、武田信玄殿は……」
忠勝の言葉に返事はない。しかし、沈黙が答えを示していた。間を空けて忠勝が真っ直ぐに前を見ながら、ゆっくりと口を開く。
「家康様がなくなったとて、徳川家に対する私の忠誠に変わりはない。もしそうなれば長男の秀忠様、もしくは家督を譲り受けた方に仕えるまでよ」
「そうだ、その通りだ本多平八郎。ワシだってそう思っておった」
そう思って「いた」。過去形で含みのある言い方に聞こえたからか、忠勝は何も言わず、黙り込むことで続きを促した。
戦場には怒号と悲鳴が渦巻いている。けど、そんな本多隊と山県隊の生み出す喧騒は、二人からはとても遠いところにあるように思えた。
「ワシは御屋形様の庶子で四男の四郎勝頼様に忠誠を誓った。諸事情はあれども、家督を継ぐに相応しい方だと考えてな。勝頼様はすぐに御屋形様ですら落とせなかった高天神城を攻略して見せ、家中にその実力を示した」
「……」
「だが、それがまずかったのやも知れぬ。今回、長篠城をすぐには落とせず、織田徳川の援軍が到着する時間を与えてしまった。見通しの悪い設楽ヶ原で、目視での兵数などまるで当てにならぬうえ、士気も低い。ワシら家臣団は敗戦を予感し撤退を進言した」
「……」
「しかし、勝頼様はそれを受け入れず合戦となった。その結果がこれじゃ。ワシだけでなく内藤や馬場、その他の重臣もただでは済まぬであろう」
そこで一度言葉が途切れる。この先が山県の伝えたいこと、となるのだろう。
「本多平八郎よ、お主の武士に対する考えと家康への忠誠は、敵ながら真に天晴なものである。しかし、これだけは覚えておけ。家名の存続の為に、いつかは主君を見限るべき時が来るやもしれぬということをな」
「そのような時は永遠に来ぬであろうな」
「ふっ、今はそれで良い。それでこそ本多平八郎よ」
それ以降、二人の間に言葉はなかった。もはや戦闘を行う気配はなく、互いに武器も構えないまま見つめ合っている。気が付けば戦場には静寂が訪れていて、それの意味することを悟った山県が一つため息を吐いてから口を開いた。
「さて、そろそろ頃合いかの」
何のことだろう、と俺が思ったのとほぼ同時だった。
銃声。
銃声。
銃声。
数多もの弾丸が赤い軍装を貫く。山県は吐血しながら崩れて落馬し、馬は驚いてのけ反りながら咆哮をした後にどこかへ走り去って行った。周囲にいた武田の兵は全滅し、山県は徳川兵に囲まれている。
忠勝はその一部始終を黙って見守っていた。
「忠勝様! ご無事ですか!」
「ああ」
どこからか駆け寄って来た部下に返事をしながらも忠勝は微動だにしない。その視線の先で、山県が起きて立ち上がり不敵に笑った。
「さあ、徳川の武士たちよ! ワシはここにおるぞ! 山県三郎兵衛の首を獲り、永世末代までの誉れとするが良い!」
口や鎧の隙間からも血を滴らせながら叫ぶその壮絶な光景に、周りを取り囲む徳川の兵士たちが怯んだ。しかしそれも一瞬のこと。我に返った徳川兵は、我先にと山県の元へ走り、次々に槍を突き立てていった。
その後、山県隊を壊滅させた本多隊は追撃を再開した。忠勝は敵の精鋭部隊を討ち取ったというのに浮かない顔をしている。
馬で設楽ヶ原を駆け抜けながら、それを気にした家臣が忠勝に話しかけた。
「忠勝様、どうなされたのですか?」
「武田の惜しい武将たちを亡くしたと思っている。もうこれ以降、戦で血が騒ぐことはないであろうな」
「忠勝様程のお方であれば、それも致し方のないことでしょう」
「左様か」
「やはり山県殿は手強かったですか?」
忠勝は迷いなく、かつ力強くうなずいた。
「ああ、相当にな」
まともな戦闘はしておらず、一瞬槍を交えて後は会話をしただけ。にも関わらず相手を強いと断言した様子からは、敵への確かな敬意が表されていた。
忠勝が山県の言葉に共感したようには見えなかった。とはいえ、話からして「代えるべき」と思っていたであろう主君を逃がすために殿を務め、最後まで武士を貫くその姿勢に感銘を受けたのかもしれない。
それに、彼の言葉は偉人の一言として、頭の片隅くらいには留まっているはず。
忠勝は後ろを振り返ることなくただひたすらに、武田軍が撤退していった北の方角を見据えている。
馬に鞭を入れながら、忠勝が家臣に言った。
「さあ、急ぐぞ。随分と時間を稼がれてしまったからな」
「はい!」
設楽ヶ原に転がる屍の数々を見て、姉川の戦いと重ねる。浅井朝倉が大敗北を喫したあの戦いも、その後は見るも無残なものだった。
こういった光景を見慣れてしまった自分がいる。それがいいことなのかどうかは正直わからないけど、悪いことでもないような気がした。だって、慣れないといつか発狂してしまいそうだから。
武士たちはどこまで続くとも知れない大自然の中を黙々と駆けて行った。
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