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槇島城の戦い~高屋城の戦い
平穏な日々
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黒幕である義昭は追放され、浅井朝倉を滅ぼしたことでプニ長包囲網なるものは実質的に瓦解したも同然となった。織田家にも久々に平穏な空気が訪れ、何だか別人と化していた六助もすっかり気を抜いてリラックスしている。
「ふぁ~……平和ですねぇ」
「キュキュン(そうだね)」
六助が大きく口を開けて、間抜けにあくびをした。
仮に俺が信長だったら斬られていたであろうほどの体たらく。織田家にとっての大きな脅威であり、六助にとっての宿敵が消え去ったのだからある程度は仕方ないところもあるのだろうけど。
「とりあえずプニ長様の元に参上したものの、こうも平穏だとやることがなくて暇ですな」
「キュキュンキュン(とりあえずで来るな)」
二人でだらだらしていると部屋の外からは騒がしい複数の足音が近付いてくる。そして足音の主たちは勢いよく襖を開いた。
「プニながさまー!」
「だめだよ初ちゃん、ふすまはしずかにあけなきゃ」
浅井三姉妹だ。後から少し遅れてモフ政を抱いた江も顔を見せた。
「二人とも、はやい……」
「こら、ここは遊ぶところじゃないんだぞ」
「でもここにこないとプニながさまにあえないじゃん」
「プニ長様は我々家臣団でなければ早々会える存在でもないのだからしょうがないだろう。我慢しなさい」
「やだ」
すっかり六助に慣れた様子の初は、一向に言うことを聞く気配を見せない。
「あんまりわがままを言うと母上に言いつけるぞ」
「べつにいーよ。ははうえはわたしたちのみかただもん」
「それもそうか……」
「キュンキュン(納得すんな)」
まあ、こいつがお市に子供の苦情を言ったところで「子供のやることなんだから少しくらいいいでしょ。だから結婚出来ないのよ」とか言われるのがオチだ。人質という立場もなくなった今、お市はこと六助に対してはどんどん遠慮がなくなってきてるし。
「でもやっぱり、六助さまのいうことはきいたほうがいいよ。おだけのなかではいちおうえらいひとだって、ははうえもいってたし」
「そうだぞ。私はこう見えて中々偉いんだ。やっぱり茶々ちゃっ……は聞き分けがよくて助かるなぁ」
「キュキュン、キュン(やっぱり噛むよな、そこ)」
「だいじょうぶだよ。なにかあってもしばたさまがまもってくれるし!」
「そうかなぁ……」
「……」
「……」
俺と六助は言葉に窮して黙り込んでしまった。
実を言えば柴田は何かにつけてお市の住む帰蝶の屋敷に顔を出している。偶然俺がいる時にばったり会ったら「プ、プニ長様、これは奇遇ですなぁ~がっはっは」とか言われて、何が奇遇やねんとしか思わなかった。
だからと言って、ここに来てそんなに日も経っていない三姉妹が柴田の気持ちに気付くものだろうか。小さくても女の勘というのはやはり怖い。
「だってほら、いつもあそんだりおかしくれたりするじゃん!」
「そっち?」
あいつそんなことしてたのか。将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、じゃないけどまずは子供から手懐けようとしてるのかな、健気なことだ。
で、会話から察するに茶々は柴田の気持ちに気付いてそうだけど、初の方はそうでもないな。
会話に間が空くと、初はこちらに近寄って俺を抱き上げた。
「いちばん!」
「初……ずるい……」
江もモフ政を床に置いて俺の側に来た。モフ政はその場に座り込んで静かに俺を見上げている。
「プニ長様がお許しになるのならしょうがないが……ちゃんと茶々……にもプニモフをさせてあげるんだぞ」
三姉妹が美濃にやって来た日を見ていたからか、六助はそう言いつけた。当の茶々は二人と並んでそわそわしながら俺を見つめている。
六助が言付けた甲斐あってか、たまにモフ政にも構ったりしながら、今日は三人で仲良く順番に俺をプニモフして遊んでいた。そしてそれが一通り落ち着いた時のことだ。
六助、モフ政を含めた全員で輪を作るように座って休憩していたところに、初がふとした疑問といった雰囲気で口にした。
「ねえ、どうしてプニながさまはうちにこないの?」
「むっ」
六助が一瞬、何ともいえない表情で固まる。
「そういえば、何故だろうな……」
わからないのかよ、と言いたいところだけど考えてみれば俺もそうだ。最初からここに住んでいたし、温泉旅行から帰ってしばらくは何となく帰蝶の屋敷にいたけど、本来は帰蝶の屋敷、もとい信長の住んでいた屋敷に住むのが自然だ。
城は元々防衛用の要塞みたいなものだし、むしろ何故俺はここに住んでいるのだろうと思ってしまうほどだ。
帰蝶の屋敷に住んでしまえば帰蝶もわざわざこんなところまで来てくれなくてもいいわけだし、城に常勤してるやつらだって楽になる。初の言うことはかなり的を射ていた。
「六助さまもなんでっておもうんだったら、うちにくればいいじゃん!」
「いやしかし、当主というものは城に住んだ方が格好が良い気も」
「おとうさまはずっとおやしきにすんでたよ?」
「だよなぁ」
自分で反論しながら納得してしまう六助。ちなみに彼女の言う「おとうさま」は当然のことながら浅井長政のことだ。
「じゃあ、プニながさまはきょうからうちにすもうよ! ね、いいでしょ?」
「ちょっと初ちゃん、あまりわがままいっちゃだめだよ」
「でも、いま初がいっていることは、わりとただしい……」
「でしょ? おばうえだっているわけだし、そっちのほうがいいよ!」
茶々が初を止めようとするも、江の援護射撃が入る。
「ねえ六助さま、いいでしょ?」
「まあそうだなあ、言っていることは一理あるし、後はプニ長様次第ということにはなるが……」
抱っこされたまま六助と目が合う。
「どうでしょうプニ長様。本日から屋敷の方へお住まいになられますか?」
「キュキュン(別にいいよ)」
ちょっとうるさくなりそうなのがネックではあるけど、帰蝶と一緒に住めるというのは嬉しい。それに三姉妹は騒がしいけれど、町の子供たちみたいに俺を乱雑に扱ったりしないのでそこまで嫌じゃないし。
俺の様子を見た初が、だめ押しと言わんばかりに俺を六助の方へと向ける。
「ほら、プニながさまもいいよって!」
「本当にそう仰っているかはわからんが、嫌そうではないな。よし、では今日からプニ長様は帰蝶様のお屋敷に住んでいただこう」
「やったー!」
初は喜びを表現する為、俺を持ったままぐるぐると回り始めた。右から左へと高速で流れていく視界の中で、どこかから帰蝶の心配そうな声が聞こえる。
「あの、ほんとうによろしいのですか?」
「うむ。元々プニ長様は屋敷にお住まいになられるのが自然だし、そっちの方が私や帰蝶様も何かと楽だしな」
「そうなのですね。よかったです」
ほっ、と安堵の息を漏らす様子が耳に届いた。
また初がわがままを言って迷惑をかけたのではと心配していだのだろう。相変わらず歳不相応に気を使い過ぎる子だ。
ていうかぐるぐる回り過ぎてそろそろ気持ち悪くなってきた、誰か助けて……と思っているとようやく初の動きが止まった。
「きょうからうちのこね! プニながさま、よろしくね!」
「キュ、キュキュン(よ、よろしく)」
「こら。一緒に住むのはいいが、完全に犬扱いをしているその態度は改めてもらわんといかんぞ? プニ長様は織田家の当主であらせられるのだから」
「うん、わかった!」
元気よくうなずく初から視線を外し、六助はそれを帰蝶に向ける。
「あんまり失礼なことがないように、茶々たつっ……頼んだぞ」
「はい、かしこまりました……あの、もしいいにくかったら、茶々とよびすてにしてくださってかまいませんよ?」
「そうさせてもらうか。いや、お前たちは義理とはいえプニ長様の姪に当たるわけだからな。気を使ってしまった。とにかく、プニ長様をよろしく頼む」
「かしこまりました」
丁寧に一礼をする六助。こうして、俺はこの日から帰蝶の屋敷に住むことになったのであった。
「ふぁ~……平和ですねぇ」
「キュキュン(そうだね)」
六助が大きく口を開けて、間抜けにあくびをした。
仮に俺が信長だったら斬られていたであろうほどの体たらく。織田家にとっての大きな脅威であり、六助にとっての宿敵が消え去ったのだからある程度は仕方ないところもあるのだろうけど。
「とりあえずプニ長様の元に参上したものの、こうも平穏だとやることがなくて暇ですな」
「キュキュンキュン(とりあえずで来るな)」
二人でだらだらしていると部屋の外からは騒がしい複数の足音が近付いてくる。そして足音の主たちは勢いよく襖を開いた。
「プニながさまー!」
「だめだよ初ちゃん、ふすまはしずかにあけなきゃ」
浅井三姉妹だ。後から少し遅れてモフ政を抱いた江も顔を見せた。
「二人とも、はやい……」
「こら、ここは遊ぶところじゃないんだぞ」
「でもここにこないとプニながさまにあえないじゃん」
「プニ長様は我々家臣団でなければ早々会える存在でもないのだからしょうがないだろう。我慢しなさい」
「やだ」
すっかり六助に慣れた様子の初は、一向に言うことを聞く気配を見せない。
「あんまりわがままを言うと母上に言いつけるぞ」
「べつにいーよ。ははうえはわたしたちのみかただもん」
「それもそうか……」
「キュンキュン(納得すんな)」
まあ、こいつがお市に子供の苦情を言ったところで「子供のやることなんだから少しくらいいいでしょ。だから結婚出来ないのよ」とか言われるのがオチだ。人質という立場もなくなった今、お市はこと六助に対してはどんどん遠慮がなくなってきてるし。
「でもやっぱり、六助さまのいうことはきいたほうがいいよ。おだけのなかではいちおうえらいひとだって、ははうえもいってたし」
「そうだぞ。私はこう見えて中々偉いんだ。やっぱり茶々ちゃっ……は聞き分けがよくて助かるなぁ」
「キュキュン、キュン(やっぱり噛むよな、そこ)」
「だいじょうぶだよ。なにかあってもしばたさまがまもってくれるし!」
「そうかなぁ……」
「……」
「……」
俺と六助は言葉に窮して黙り込んでしまった。
実を言えば柴田は何かにつけてお市の住む帰蝶の屋敷に顔を出している。偶然俺がいる時にばったり会ったら「プ、プニ長様、これは奇遇ですなぁ~がっはっは」とか言われて、何が奇遇やねんとしか思わなかった。
だからと言って、ここに来てそんなに日も経っていない三姉妹が柴田の気持ちに気付くものだろうか。小さくても女の勘というのはやはり怖い。
「だってほら、いつもあそんだりおかしくれたりするじゃん!」
「そっち?」
あいつそんなことしてたのか。将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、じゃないけどまずは子供から手懐けようとしてるのかな、健気なことだ。
で、会話から察するに茶々は柴田の気持ちに気付いてそうだけど、初の方はそうでもないな。
会話に間が空くと、初はこちらに近寄って俺を抱き上げた。
「いちばん!」
「初……ずるい……」
江もモフ政を床に置いて俺の側に来た。モフ政はその場に座り込んで静かに俺を見上げている。
「プニ長様がお許しになるのならしょうがないが……ちゃんと茶々……にもプニモフをさせてあげるんだぞ」
三姉妹が美濃にやって来た日を見ていたからか、六助はそう言いつけた。当の茶々は二人と並んでそわそわしながら俺を見つめている。
六助が言付けた甲斐あってか、たまにモフ政にも構ったりしながら、今日は三人で仲良く順番に俺をプニモフして遊んでいた。そしてそれが一通り落ち着いた時のことだ。
六助、モフ政を含めた全員で輪を作るように座って休憩していたところに、初がふとした疑問といった雰囲気で口にした。
「ねえ、どうしてプニながさまはうちにこないの?」
「むっ」
六助が一瞬、何ともいえない表情で固まる。
「そういえば、何故だろうな……」
わからないのかよ、と言いたいところだけど考えてみれば俺もそうだ。最初からここに住んでいたし、温泉旅行から帰ってしばらくは何となく帰蝶の屋敷にいたけど、本来は帰蝶の屋敷、もとい信長の住んでいた屋敷に住むのが自然だ。
城は元々防衛用の要塞みたいなものだし、むしろ何故俺はここに住んでいるのだろうと思ってしまうほどだ。
帰蝶の屋敷に住んでしまえば帰蝶もわざわざこんなところまで来てくれなくてもいいわけだし、城に常勤してるやつらだって楽になる。初の言うことはかなり的を射ていた。
「六助さまもなんでっておもうんだったら、うちにくればいいじゃん!」
「いやしかし、当主というものは城に住んだ方が格好が良い気も」
「おとうさまはずっとおやしきにすんでたよ?」
「だよなぁ」
自分で反論しながら納得してしまう六助。ちなみに彼女の言う「おとうさま」は当然のことながら浅井長政のことだ。
「じゃあ、プニながさまはきょうからうちにすもうよ! ね、いいでしょ?」
「ちょっと初ちゃん、あまりわがままいっちゃだめだよ」
「でも、いま初がいっていることは、わりとただしい……」
「でしょ? おばうえだっているわけだし、そっちのほうがいいよ!」
茶々が初を止めようとするも、江の援護射撃が入る。
「ねえ六助さま、いいでしょ?」
「まあそうだなあ、言っていることは一理あるし、後はプニ長様次第ということにはなるが……」
抱っこされたまま六助と目が合う。
「どうでしょうプニ長様。本日から屋敷の方へお住まいになられますか?」
「キュキュン(別にいいよ)」
ちょっとうるさくなりそうなのがネックではあるけど、帰蝶と一緒に住めるというのは嬉しい。それに三姉妹は騒がしいけれど、町の子供たちみたいに俺を乱雑に扱ったりしないのでそこまで嫌じゃないし。
俺の様子を見た初が、だめ押しと言わんばかりに俺を六助の方へと向ける。
「ほら、プニながさまもいいよって!」
「本当にそう仰っているかはわからんが、嫌そうではないな。よし、では今日からプニ長様は帰蝶様のお屋敷に住んでいただこう」
「やったー!」
初は喜びを表現する為、俺を持ったままぐるぐると回り始めた。右から左へと高速で流れていく視界の中で、どこかから帰蝶の心配そうな声が聞こえる。
「あの、ほんとうによろしいのですか?」
「うむ。元々プニ長様は屋敷にお住まいになられるのが自然だし、そっちの方が私や帰蝶様も何かと楽だしな」
「そうなのですね。よかったです」
ほっ、と安堵の息を漏らす様子が耳に届いた。
また初がわがままを言って迷惑をかけたのではと心配していだのだろう。相変わらず歳不相応に気を使い過ぎる子だ。
ていうかぐるぐる回り過ぎてそろそろ気持ち悪くなってきた、誰か助けて……と思っているとようやく初の動きが止まった。
「きょうからうちのこね! プニながさま、よろしくね!」
「キュ、キュキュン(よ、よろしく)」
「こら。一緒に住むのはいいが、完全に犬扱いをしているその態度は改めてもらわんといかんぞ? プニ長様は織田家の当主であらせられるのだから」
「うん、わかった!」
元気よくうなずく初から視線を外し、六助はそれを帰蝶に向ける。
「あんまり失礼なことがないように、茶々たつっ……頼んだぞ」
「はい、かしこまりました……あの、もしいいにくかったら、茶々とよびすてにしてくださってかまいませんよ?」
「そうさせてもらうか。いや、お前たちは義理とはいえプニ長様の姪に当たるわけだからな。気を使ってしまった。とにかく、プニ長様をよろしく頼む」
「かしこまりました」
丁寧に一礼をする六助。こうして、俺はこの日から帰蝶の屋敷に住むことになったのであった。
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