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槇島城の戦い~高屋城の戦い
暴風雨の中で
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翌日から織田軍は早速小谷城包囲の準備を進めようとしたものの、予想よりも早く朝倉の援軍が到着してしまった。とはいえ特に焦ることもなく、秀吉の調略によって敵の武将を寝返らせるなどして、順調に小谷城周辺の城を落としていく。
包囲を広げた織田軍は小谷城と朝倉軍が構築した戦陣の間に山田山に陣取った上で要所要所におやつを設置。朝倉を挑発・牽制しつつもおやつで油断をさせる作戦に打って出た。
ところがまた数日後、近江一帯を暴風雨が襲う。自然の驚異が容赦なくおやつを吹き飛ばしてしまい、家臣団は「こうなるくらいなら自分たちで食べてしまえばよかった」と頭を抱えていた。
そしてそんな天候の中で動くわけにもいかず、構築した陣の中でのんびりとしていると、秀吉が家臣団の一部を伴って俺と六助のところにやって来た。
「プニ長様に六助殿。恐れながら申し上げます」
「キュン(おう)」
「何でも仰ってください」
軍議に顔を並べているのは、柴田、秀吉とお馴染みの二人に加え、丹羽長秀、佐久間信盛、滝川一益といういずれも織田家になくてはならない重臣たちだ。
「この暴風雨、朝倉を攻める好機だと思われます」
「ほう」
全員が好奇の視線を秀吉に向ける。
「朝倉軍は今、この天候の中で織田軍が攻めて来るはずはない、お茶でも飲んでゆっくりしていよう、そう思っているはずです」
「いやいや、こんな場所で温かいお茶をのんびり飲めるはずはないでござろう。せいぜいが熱々の米くらいのものなのでは?」
「柴田殿、そこは問題ではありません」
俺としても、ここでお茶を用意するのは何かと大変だろうな……とか考えていたので複雑な気分だ。秀吉は柴田にぴしゃりとツッコミをいれると、すぐに話を戻していった。
「今日、この暴風雨が過ぎ去る前に奇襲をかければ必ず成功します。そして自軍の劣勢を悟った義景は撤退するでしょう。そこに追い打ちをかけ、一気に朝倉を滅亡へとおいやるのです……いっひっひ」
「むう。たしかにハゲネズミめのいうこと、いちいちもっとも。とはいえこの中を進軍するのもそう容易いことではござらん。後はプニ長様がどうご決断なさるか、ということに」
ちら、と柴田がこちらを見やる。
ソフィアがいないので意志を伝える手段はない。それでもこういう時、こいつらは律儀に俺の意志を確認しようとする。だから俺もどうにかその気持ちに応えたいところなんだけど、如何せんただの犬だしどうしようもない。
とりあえず首を傾げながら「クゥ~ン」と鳴いて誤魔化しておいた。すると家臣たちはまるで何か眩しいものでもみたように、自らの手で目線を遮るような仕草を取る。
「うおおっ……。い、いと尊し」
「どうお考えになられているのかはわからぬでござるが、とにかくいと尊し」
比較的純粋な心を持つ六助、柴田がうめくと、秀吉は身体を折り曲げてその場に膝をついた。
「ぐ、ぐおおっ。な、何か私の中のどす黒いものが腹の中で苦しみ暴れ回っているようで……うぐっ。何だこれは」
こいつは腹黒いから人一倍チワワの尊さが身に染みるらしい。
「ぬぬっ。最近のプニ長様は、以前よりも更に尊さを増しているようじゃわい」
「ですな」
滝川から同意を得ると、佐久間はそれを丹羽にも求めた。
「丹羽殿もそうお思いにならんかのう?」
細い切れ長の双眸。鈍い光を宿すそれは遠くを見ているようでも、近くを見ているようでもある。頬は痩せこけていて背も高くはないのに、その容貌には間違いなく威厳があった。
丹羽五郎左衛門長秀。「木綿藤吉、米五郎左、掛かれ柴田に、退き佐久間」にある「米五郎左」で、派手な活躍はしないものの何でもそつなくこなし重宝する、そういったタイプの武将だ。
丹羽は妙な間を空けた後に、ゆっくりと語り始めた。
「天正元年八の月、近江の地に織田軍がいた。その戦力たるや圧倒的であり、震えあがった浅井は泣き叫びながら小谷城に引きこもり、朝倉に助けを求める他無かったという。更には力だけでなく、内部懐柔工作などで敵を寝返らせて侵攻していく織田軍。作戦通りに朝倉軍をおびき出すことにも成功し、もはや誰もがその勝利を信じて疑わなかった。しかし、天は彼らに試練を与える。朝目が覚めると、近江は凄まじい雨嵐に包まれていたのだ。私は嘆いた、天運の無さを。私は呪った、自然の驚異に打ち勝つことの出来ない己の脆弱な肉体を」
「丹羽殿、毎度のことじゃが意見を述べる時はなるべく簡潔に」
「だが打ちひしがれる私の足元を突如一筋の光が照らした。その光、名を木下藤吉郎秀吉と言う。彼は言った。この雨で敵は油断をすると。さればむしろ進軍をするべきであると。迷うことなど一瞬たりともない。私はすぐに彼の意見に賛同した」
「賛成かのう。あいわかった」
佐久間も慣れているので、途中に挟んだ注意以上のことは何も言わない。他の家臣団も同じで、だから誰も「しかもそれ、一つ前の話題やん」とは言わなかった。
とにかくこういうやつなので、軍議の場においては、大事な意見を求める時以外はこいつに話しかけない、というのが織田家臣団の暗黙の了解になっている。
「とはいえ、肝心のプニ長様の御意志は……」
強引に話を戻そうとした佐久間がこちらを見た。
「わしとしては『僕もそれでいいと思うワン』と仰っているようような気がするのじゃが」
「私もそう思いますねぇ」
「何を言うかハゲネズミめが。貴様はただ自分の都合のいいように解釈をしているだけでござろう」
秀吉と柴田がいつも通りのやり取りをする横で六助が唸り声をあげている。
「う~む、私としては『こんな天気の中で皆に無理して欲しくないワン。晴れてからにした方がいいと思うワン』のような気もします」
「確かに、そちらの方が尊くも気高くそして人一倍、いや犬一倍お優しいプニ長様らしいでござるな」
正解は「どっちでもいいから早く終わって欲しいワン」でした。ていうか犬一倍って何だよ。
「時にハゲネズミよ。もしこの荒れ模様の中を進軍するとして、その際のプニ長様はどうするのでござるか? まさか何も雨風対策を講じずに参加していただくわけにもいかないでござろう」
「もちろん考えてあります。単純に私が抱っこをして差し上げれば良いのです」
「は? 何でござるかそれは」
柴田が眉をひそめた。俺としても秀吉に抱っこされるのは嫌なので、是非とも反対意見を出していただきたい。
「そんなの全員が抱っこして差し上げたいに決まっているというのに、そこでどうして貴様だけが抜け駆け出来る道理があるのでござるか!」
「柴田殿、落ち着いてください。まだ進軍する作戦が採用されたわけではありませんよ」
六助に諫められて、柴田は一つ深呼吸をした。どうやら俺が参加するのは決定事項らしい。
「六助殿の仰る通り。まずは今日進軍するかどうかを決定するのが先でござる」
「プニ長様の御意志を正確に確認する手段がない以上、我々の多数決で決めるしかないと思います」
「そうでござるな」
「異議なし」「異議なし」
六助の提案通りに多数決が行われ、結果としては進軍することになった。織田軍の奇襲により、不利を悟った朝倉軍が撤退した瞬間を見逃すことのないよう確認して互いに気を引き締めた後、家臣たちはそれぞれの陣営に戻っていく。
「今回は私が自ら先頭に立ち、皆を鼓舞しようと思います。故に危険ですので、プニ長様は私少し後ろで駕籠に入ってお待ちください」
「キュンキュキュンキュン(そこは本陣でお待ちくださいだろうが)」
早くおうちに帰りたい。そんな俺の気持ちとは裏腹に、織田と朝倉の最後の戦いが始まろうとしていた。
包囲を広げた織田軍は小谷城と朝倉軍が構築した戦陣の間に山田山に陣取った上で要所要所におやつを設置。朝倉を挑発・牽制しつつもおやつで油断をさせる作戦に打って出た。
ところがまた数日後、近江一帯を暴風雨が襲う。自然の驚異が容赦なくおやつを吹き飛ばしてしまい、家臣団は「こうなるくらいなら自分たちで食べてしまえばよかった」と頭を抱えていた。
そしてそんな天候の中で動くわけにもいかず、構築した陣の中でのんびりとしていると、秀吉が家臣団の一部を伴って俺と六助のところにやって来た。
「プニ長様に六助殿。恐れながら申し上げます」
「キュン(おう)」
「何でも仰ってください」
軍議に顔を並べているのは、柴田、秀吉とお馴染みの二人に加え、丹羽長秀、佐久間信盛、滝川一益といういずれも織田家になくてはならない重臣たちだ。
「この暴風雨、朝倉を攻める好機だと思われます」
「ほう」
全員が好奇の視線を秀吉に向ける。
「朝倉軍は今、この天候の中で織田軍が攻めて来るはずはない、お茶でも飲んでゆっくりしていよう、そう思っているはずです」
「いやいや、こんな場所で温かいお茶をのんびり飲めるはずはないでござろう。せいぜいが熱々の米くらいのものなのでは?」
「柴田殿、そこは問題ではありません」
俺としても、ここでお茶を用意するのは何かと大変だろうな……とか考えていたので複雑な気分だ。秀吉は柴田にぴしゃりとツッコミをいれると、すぐに話を戻していった。
「今日、この暴風雨が過ぎ去る前に奇襲をかければ必ず成功します。そして自軍の劣勢を悟った義景は撤退するでしょう。そこに追い打ちをかけ、一気に朝倉を滅亡へとおいやるのです……いっひっひ」
「むう。たしかにハゲネズミめのいうこと、いちいちもっとも。とはいえこの中を進軍するのもそう容易いことではござらん。後はプニ長様がどうご決断なさるか、ということに」
ちら、と柴田がこちらを見やる。
ソフィアがいないので意志を伝える手段はない。それでもこういう時、こいつらは律儀に俺の意志を確認しようとする。だから俺もどうにかその気持ちに応えたいところなんだけど、如何せんただの犬だしどうしようもない。
とりあえず首を傾げながら「クゥ~ン」と鳴いて誤魔化しておいた。すると家臣たちはまるで何か眩しいものでもみたように、自らの手で目線を遮るような仕草を取る。
「うおおっ……。い、いと尊し」
「どうお考えになられているのかはわからぬでござるが、とにかくいと尊し」
比較的純粋な心を持つ六助、柴田がうめくと、秀吉は身体を折り曲げてその場に膝をついた。
「ぐ、ぐおおっ。な、何か私の中のどす黒いものが腹の中で苦しみ暴れ回っているようで……うぐっ。何だこれは」
こいつは腹黒いから人一倍チワワの尊さが身に染みるらしい。
「ぬぬっ。最近のプニ長様は、以前よりも更に尊さを増しているようじゃわい」
「ですな」
滝川から同意を得ると、佐久間はそれを丹羽にも求めた。
「丹羽殿もそうお思いにならんかのう?」
細い切れ長の双眸。鈍い光を宿すそれは遠くを見ているようでも、近くを見ているようでもある。頬は痩せこけていて背も高くはないのに、その容貌には間違いなく威厳があった。
丹羽五郎左衛門長秀。「木綿藤吉、米五郎左、掛かれ柴田に、退き佐久間」にある「米五郎左」で、派手な活躍はしないものの何でもそつなくこなし重宝する、そういったタイプの武将だ。
丹羽は妙な間を空けた後に、ゆっくりと語り始めた。
「天正元年八の月、近江の地に織田軍がいた。その戦力たるや圧倒的であり、震えあがった浅井は泣き叫びながら小谷城に引きこもり、朝倉に助けを求める他無かったという。更には力だけでなく、内部懐柔工作などで敵を寝返らせて侵攻していく織田軍。作戦通りに朝倉軍をおびき出すことにも成功し、もはや誰もがその勝利を信じて疑わなかった。しかし、天は彼らに試練を与える。朝目が覚めると、近江は凄まじい雨嵐に包まれていたのだ。私は嘆いた、天運の無さを。私は呪った、自然の驚異に打ち勝つことの出来ない己の脆弱な肉体を」
「丹羽殿、毎度のことじゃが意見を述べる時はなるべく簡潔に」
「だが打ちひしがれる私の足元を突如一筋の光が照らした。その光、名を木下藤吉郎秀吉と言う。彼は言った。この雨で敵は油断をすると。さればむしろ進軍をするべきであると。迷うことなど一瞬たりともない。私はすぐに彼の意見に賛同した」
「賛成かのう。あいわかった」
佐久間も慣れているので、途中に挟んだ注意以上のことは何も言わない。他の家臣団も同じで、だから誰も「しかもそれ、一つ前の話題やん」とは言わなかった。
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「とはいえ、肝心のプニ長様の御意志は……」
強引に話を戻そうとした佐久間がこちらを見た。
「わしとしては『僕もそれでいいと思うワン』と仰っているようような気がするのじゃが」
「私もそう思いますねぇ」
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秀吉と柴田がいつも通りのやり取りをする横で六助が唸り声をあげている。
「う~む、私としては『こんな天気の中で皆に無理して欲しくないワン。晴れてからにした方がいいと思うワン』のような気もします」
「確かに、そちらの方が尊くも気高くそして人一倍、いや犬一倍お優しいプニ長様らしいでござるな」
正解は「どっちでもいいから早く終わって欲しいワン」でした。ていうか犬一倍って何だよ。
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「もちろん考えてあります。単純に私が抱っこをして差し上げれば良いのです」
「は? 何でござるかそれは」
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「そんなの全員が抱っこして差し上げたいに決まっているというのに、そこでどうして貴様だけが抜け駆け出来る道理があるのでござるか!」
「柴田殿、落ち着いてください。まだ進軍する作戦が採用されたわけではありませんよ」
六助に諫められて、柴田は一つ深呼吸をした。どうやら俺が参加するのは決定事項らしい。
「六助殿の仰る通り。まずは今日進軍するかどうかを決定するのが先でござる」
「プニ長様の御意志を正確に確認する手段がない以上、我々の多数決で決めるしかないと思います」
「そうでござるな」
「異議なし」「異議なし」
六助の提案通りに多数決が行われ、結果としては進軍することになった。織田軍の奇襲により、不利を悟った朝倉軍が撤退した瞬間を見逃すことのないよう確認して互いに気を引き締めた後、家臣たちはそれぞれの陣営に戻っていく。
「今回は私が自ら先頭に立ち、皆を鼓舞しようと思います。故に危険ですので、プニ長様は私少し後ろで駕籠に入ってお待ちください」
「キュンキュキュンキュン(そこは本陣でお待ちくださいだろうが)」
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