73 / 150
槇島城の戦い~高屋城の戦い
言い訳
しおりを挟む
「で、何であんたがここにいたわけ?」
それから数分後。皆が落ち着いてきたところで、六助が何故ここにいるのかを問いただしている。全員で円になるように座っているけど、六助はいつも違って正座で、顔は俯きがちだ。
お市に問われ、六助は赤くなった頬を左手で押さえながら答える。
「プニ長様にお会いしたかったものの、それだけを理由に帰蝶殿の屋敷に行くのは申し訳ないと思い……せめてここでプニ長様を感じようと」
発想が怖いわ。
「何で襖を開けた時はこっちを向いてたのよ」
「誰かが階段を昇って来るのが音でわかったのですが、ここではどこにも逃げられませんし、見つかったところで正直に話せば、大抵の人には気持ちをわかってもらえるでしょう。ですから、むしろかかってこいやぐらいの気持ちで開き直り、入って来た者と対峙しようかと」
「何を言っているのか全然わからないんだけど」
お市が侮蔑の視線を六助に向けている。一方で帰蝶はドン引きしながらも、何とかおずおずといった様子で言った。
「あの、別にいつでも屋敷に来て下さって構いませんよ?」
「なりません」
六助は迷わず、厳しい表情で首を横に振る。こいつ本当にめんどくさいな……今に始まった話じゃないけど。
「プニ長様と帰蝶様の愛の巣に足を運ぶなどと。恐れ多すぎて踏み入った瞬間に死亡してしまいます」
「ここだって少し前までそうだったでしょ」
「ここは大丈夫です」
「キュキュン(基準がわからん)」
お市がツッコめば、六助はあっさりと答える。
その反応に再び憤りを感じて握りこぶしをわなわなと震わせたお市だったけど、深呼吸をして息を整えると、呆れた表情で口を開いた。
「とにかく、次にこういうことしたらその場で斬るから」
「かしこまりました」
「そういうことだから、あんたも相手がこいつだからって遠慮すんじゃないわよ。えっと……『槍の三郎座衛門』」
実はずっと部屋の隅で待機していた足軽に、そう声をかける。
「『槍の太郎兵衛』です」
「その辺はいいから。とにかくわかった?」
「か、かしこまりました」
自分の呼び名をぞんざいに扱われたことにいささか動揺しながら、足軽は何とか返事をした。
会話が一段落したところで、帰蝶が会話に入る。
「でも六助様、プニ長様にお会いしたくなったら、本当に気兼ねなくおいでになってくださいね」
「そんなこと言ったらこいつ、本当に来るわよ」
「もう、お市ちゃん?」
帰蝶は眉根を寄せ、お市を叱りつけながら俺を抱き上げると、穏やかな笑顔で俺を見下ろしながら続けた。
「プニ長様にお会いしたい、プニモフを賜りたいって気持ちは皆一緒なんだから、そんな風に言っちゃだめ。お市ちゃんだってそうでしょ?」
「わ、私は別に……」
ばつが悪そうに視線を逸らしながらも、頬を赤らめるお市。
「私は、昨日までお会いしていたプニ長様やモフ政様と突然離れ離れになったら、すごく寂しくなっちゃうな」
「……」
お市は俯きがちに口を噤んだまま、返事をしない。もし自分がそうなったら、とか想像をしているのかもしれなかった。
う~ん、帰蝶と会えなくなったら、か。全く想像もつかないけど、いつかはそういう日だって来るのかもしれない。
例えば明日朝突然目が覚めて、帰蝶がいなくなっていたら? それで近くを探しても影も形も見つからなかったとしたら……。
とりあえず泣く。泣いて泣いて、泣きながら岐阜城に向かって一仕切り遠吠えをした後、手形ならぬ足型付きのメッセージをどうにか残してから、帰蝶を探す旅に出るな。
犬の一人、いや一匹旅。きっとその道のりは苛烈を極めるだろう。時にはこの小さな身体で野良犬と戦ったり、人間から逃げたりなんてこともあるかもしれない。しかし、それらを乗り越えて訪れる帰蝶との再会。
何という一大スペクタクル。想像しただけで泣けてきた。チワワが一人寂しく飼い主を求めて歩く、その哀愁漂う後ろ姿を見るだけでもう泣けてくる。
全国ロードショーはいつだろうか……と考えている間にも帰蝶の話は続く。
「だから、六助様にそんな風に言うのはやめてあげて欲しいな」
「帰蝶様……」
六助は感極まった様子で帰蝶を見つめている。最初は帰蝶もドン引きしていたのをすっかり忘れているようで何よりだった。
「まあ、義姉上がそこまで言うなら、屋敷には来てもいいけど」
「お市様っ!」
「ただし、無断で侵入したら斬る。それは屋敷でもこの部屋でも一緒。それは譲れないわ。わかった?」
「はいっ! かしこまりましたぁっ!」
無駄にテンションの高い叫び声が、美濃の空へと響いていた。
その後、俺の部屋で何故か槍の次郎も交えつつ、歓談をして過ごす。そして陽が傾き始めて来た頃に解散となった。
朱に塗られた美濃の空を背景に四人並んで歩いていく。
これまで何だかんだ言って戦場に行くことが多かったけど、やはり俺にはこうしてのんびりと過ごす方が合ってるみたいだ。
「ね、お市ちゃん、今日の夕飯は私たちで作ろっか」
「うん。義姉上と作るの楽しそう」
「食材は侍女たちが用意してくれているだろうから、帰ったらすぐにやろう」
姉妹仲が良くて大変よろしいことである。俺は男同士の友情とかもかっこいいと思う方だけど、女の子同士がきゃっきゃしている様は単純に目の保養になるので、やはりより素敵で尊いものだなあと思う。
帰蝶の屋敷へと戻ると、侍女たちが食材を用意して夕飯を作ろうとしているところだった。
二人が「今日は私たちが作るよ」と言うと、少し心配そうな顔をしていた侍女たちだったけど、大人しく自分たちの部屋へと引っ込んでいった。
「包丁使うし危ないから、あんたらも部屋にいなさい」
とお市に言われ、俺とモフ政も部屋へと移動した。
特にすることもないので、モフ政にふんふんと匂いを嗅がれながら寝転んでいると、何やら玄関の方から「失礼します!」という言葉と同時に、どたばたと忙しない足音が聞こえてくる。
そして、俺たちがいる部屋の襖の前で再び「失礼します!」が聞こえたかと思えば、襖が鋭く開いた。
その先から現れたのは、柴田隊の足軽だった。
「プニ長様、お休みのところ失礼致します!」
「キュン(どうも)」
「義昭様、追放に!」
「キュ(えっ)」
「「えっ!?」」
何だ何だと、厨房から駆け付けた割烹着姿の帰蝶とお市が声を揃える。割烹着で手を拭いながら、帰蝶が尋ねる。
「どういったことなのでしょう?」
「はい、順を追って説明致します!」
「お願いします」
「まず、義昭様がうぇーほ! えほえほっ! ぐえっ!」
「キュキュンキュン(とりあえず落ち着け)」
随分と慌てて来たらしく、足軽は登場からしてすでに息を切らしていた。
「とりあえずお茶でも用意してくるから、そこでゆっくりしてなさい」
「お市様直々に!? いえ、そんな申し訳ありませぬ!」
「いいから。夕飯作ろうとしてたとこだったし、この格好だから丁度いいでしょ」
割烹着をつまみながらお市がそう言えば、帰蝶も柔らかく微笑む。
「そうなんです。ですからゆっくりなさってください」
「は。ではお言葉に甘えて……」
いくら帰蝶やお市が優しいとは言っても、足軽一人にここまですることは割と珍しい。いつも報告に来てくれている足軽な上に、余程急いで来たのか、かなり疲れているのを見て労をねぎらっているのだろう。
お市が厨房の方へと消えて行くのを見て、帰蝶が声を潜める。
「もし良ければ、プニ長様からこっそりプニプニを賜っても大丈夫ですよ」
「えっ!?」
「ね、プニ長様」
「キュン(しゃあねえな)」
本当は嫌だけど、帰蝶がそう言うのなら仕方がない。
足軽の前まで躍り出て右前足を差し出すと、彼はまるで金銀財宝を見つけた冒険者のような表情をした。
「おお……」
「プニ長様もこう仰っていますから」
「ありがたき、ありがたき幸せ……おお、これが伝説のプニプニ……」
足軽は終始泣きながら俺の肉球を触っていた。いや、ここまで来ると逆に怖いんですけど……。
それから数分後。皆が落ち着いてきたところで、六助が何故ここにいるのかを問いただしている。全員で円になるように座っているけど、六助はいつも違って正座で、顔は俯きがちだ。
お市に問われ、六助は赤くなった頬を左手で押さえながら答える。
「プニ長様にお会いしたかったものの、それだけを理由に帰蝶殿の屋敷に行くのは申し訳ないと思い……せめてここでプニ長様を感じようと」
発想が怖いわ。
「何で襖を開けた時はこっちを向いてたのよ」
「誰かが階段を昇って来るのが音でわかったのですが、ここではどこにも逃げられませんし、見つかったところで正直に話せば、大抵の人には気持ちをわかってもらえるでしょう。ですから、むしろかかってこいやぐらいの気持ちで開き直り、入って来た者と対峙しようかと」
「何を言っているのか全然わからないんだけど」
お市が侮蔑の視線を六助に向けている。一方で帰蝶はドン引きしながらも、何とかおずおずといった様子で言った。
「あの、別にいつでも屋敷に来て下さって構いませんよ?」
「なりません」
六助は迷わず、厳しい表情で首を横に振る。こいつ本当にめんどくさいな……今に始まった話じゃないけど。
「プニ長様と帰蝶様の愛の巣に足を運ぶなどと。恐れ多すぎて踏み入った瞬間に死亡してしまいます」
「ここだって少し前までそうだったでしょ」
「ここは大丈夫です」
「キュキュン(基準がわからん)」
お市がツッコめば、六助はあっさりと答える。
その反応に再び憤りを感じて握りこぶしをわなわなと震わせたお市だったけど、深呼吸をして息を整えると、呆れた表情で口を開いた。
「とにかく、次にこういうことしたらその場で斬るから」
「かしこまりました」
「そういうことだから、あんたも相手がこいつだからって遠慮すんじゃないわよ。えっと……『槍の三郎座衛門』」
実はずっと部屋の隅で待機していた足軽に、そう声をかける。
「『槍の太郎兵衛』です」
「その辺はいいから。とにかくわかった?」
「か、かしこまりました」
自分の呼び名をぞんざいに扱われたことにいささか動揺しながら、足軽は何とか返事をした。
会話が一段落したところで、帰蝶が会話に入る。
「でも六助様、プニ長様にお会いしたくなったら、本当に気兼ねなくおいでになってくださいね」
「そんなこと言ったらこいつ、本当に来るわよ」
「もう、お市ちゃん?」
帰蝶は眉根を寄せ、お市を叱りつけながら俺を抱き上げると、穏やかな笑顔で俺を見下ろしながら続けた。
「プニ長様にお会いしたい、プニモフを賜りたいって気持ちは皆一緒なんだから、そんな風に言っちゃだめ。お市ちゃんだってそうでしょ?」
「わ、私は別に……」
ばつが悪そうに視線を逸らしながらも、頬を赤らめるお市。
「私は、昨日までお会いしていたプニ長様やモフ政様と突然離れ離れになったら、すごく寂しくなっちゃうな」
「……」
お市は俯きがちに口を噤んだまま、返事をしない。もし自分がそうなったら、とか想像をしているのかもしれなかった。
う~ん、帰蝶と会えなくなったら、か。全く想像もつかないけど、いつかはそういう日だって来るのかもしれない。
例えば明日朝突然目が覚めて、帰蝶がいなくなっていたら? それで近くを探しても影も形も見つからなかったとしたら……。
とりあえず泣く。泣いて泣いて、泣きながら岐阜城に向かって一仕切り遠吠えをした後、手形ならぬ足型付きのメッセージをどうにか残してから、帰蝶を探す旅に出るな。
犬の一人、いや一匹旅。きっとその道のりは苛烈を極めるだろう。時にはこの小さな身体で野良犬と戦ったり、人間から逃げたりなんてこともあるかもしれない。しかし、それらを乗り越えて訪れる帰蝶との再会。
何という一大スペクタクル。想像しただけで泣けてきた。チワワが一人寂しく飼い主を求めて歩く、その哀愁漂う後ろ姿を見るだけでもう泣けてくる。
全国ロードショーはいつだろうか……と考えている間にも帰蝶の話は続く。
「だから、六助様にそんな風に言うのはやめてあげて欲しいな」
「帰蝶様……」
六助は感極まった様子で帰蝶を見つめている。最初は帰蝶もドン引きしていたのをすっかり忘れているようで何よりだった。
「まあ、義姉上がそこまで言うなら、屋敷には来てもいいけど」
「お市様っ!」
「ただし、無断で侵入したら斬る。それは屋敷でもこの部屋でも一緒。それは譲れないわ。わかった?」
「はいっ! かしこまりましたぁっ!」
無駄にテンションの高い叫び声が、美濃の空へと響いていた。
その後、俺の部屋で何故か槍の次郎も交えつつ、歓談をして過ごす。そして陽が傾き始めて来た頃に解散となった。
朱に塗られた美濃の空を背景に四人並んで歩いていく。
これまで何だかんだ言って戦場に行くことが多かったけど、やはり俺にはこうしてのんびりと過ごす方が合ってるみたいだ。
「ね、お市ちゃん、今日の夕飯は私たちで作ろっか」
「うん。義姉上と作るの楽しそう」
「食材は侍女たちが用意してくれているだろうから、帰ったらすぐにやろう」
姉妹仲が良くて大変よろしいことである。俺は男同士の友情とかもかっこいいと思う方だけど、女の子同士がきゃっきゃしている様は単純に目の保養になるので、やはりより素敵で尊いものだなあと思う。
帰蝶の屋敷へと戻ると、侍女たちが食材を用意して夕飯を作ろうとしているところだった。
二人が「今日は私たちが作るよ」と言うと、少し心配そうな顔をしていた侍女たちだったけど、大人しく自分たちの部屋へと引っ込んでいった。
「包丁使うし危ないから、あんたらも部屋にいなさい」
とお市に言われ、俺とモフ政も部屋へと移動した。
特にすることもないので、モフ政にふんふんと匂いを嗅がれながら寝転んでいると、何やら玄関の方から「失礼します!」という言葉と同時に、どたばたと忙しない足音が聞こえてくる。
そして、俺たちがいる部屋の襖の前で再び「失礼します!」が聞こえたかと思えば、襖が鋭く開いた。
その先から現れたのは、柴田隊の足軽だった。
「プニ長様、お休みのところ失礼致します!」
「キュン(どうも)」
「義昭様、追放に!」
「キュ(えっ)」
「「えっ!?」」
何だ何だと、厨房から駆け付けた割烹着姿の帰蝶とお市が声を揃える。割烹着で手を拭いながら、帰蝶が尋ねる。
「どういったことなのでしょう?」
「はい、順を追って説明致します!」
「お願いします」
「まず、義昭様がうぇーほ! えほえほっ! ぐえっ!」
「キュキュンキュン(とりあえず落ち着け)」
随分と慌てて来たらしく、足軽は登場からしてすでに息を切らしていた。
「とりあえずお茶でも用意してくるから、そこでゆっくりしてなさい」
「お市様直々に!? いえ、そんな申し訳ありませぬ!」
「いいから。夕飯作ろうとしてたとこだったし、この格好だから丁度いいでしょ」
割烹着をつまみながらお市がそう言えば、帰蝶も柔らかく微笑む。
「そうなんです。ですからゆっくりなさってください」
「は。ではお言葉に甘えて……」
いくら帰蝶やお市が優しいとは言っても、足軽一人にここまですることは割と珍しい。いつも報告に来てくれている足軽な上に、余程急いで来たのか、かなり疲れているのを見て労をねぎらっているのだろう。
お市が厨房の方へと消えて行くのを見て、帰蝶が声を潜める。
「もし良ければ、プニ長様からこっそりプニプニを賜っても大丈夫ですよ」
「えっ!?」
「ね、プニ長様」
「キュン(しゃあねえな)」
本当は嫌だけど、帰蝶がそう言うのなら仕方がない。
足軽の前まで躍り出て右前足を差し出すと、彼はまるで金銀財宝を見つけた冒険者のような表情をした。
「おお……」
「プニ長様もこう仰っていますから」
「ありがたき、ありがたき幸せ……おお、これが伝説のプニプニ……」
足軽は終始泣きながら俺の肉球を触っていた。いや、ここまで来ると逆に怖いんですけど……。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
転生したらデュラハンだった。首取れてたけど楽しく暮らしてるん。
Tempp
ファンタジー
*試しにタイトル変更(旧:デュラはんは心の友
【あらすじ】
俺、デュラハンのデュラはん。
異世界にトラック転生したら、何故かデュラハンになってた。仕事放り出してプラプラしてたら拾ってくれたのがキウィタス村のボニたん。ボニたんめっちゃええ人で、同僚から匿ってくれるん。俺は代わりに村の周りの魔物倒したりしてるん。
でもなんか最近不穏なんよな。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる