65 / 150
槇島城の戦い~高屋城の戦い
温泉へ
しおりを挟む
「プニ長様と帰蝶殿、お市殿をくれぐれも頼むでござる」
「任せてください!」
雲一つない晴天の寒空の下、岐阜城前にて男同士の誓いの握手が交わされた。
城の前を行き交う人々の息は白い。口では寒さにぶつくさと文句を言いながらもどこか嬉しそうに手をすり合わせている。
今回の温泉旅行に帯同するのは、俺と帰蝶、お市とモフ政、六助に加えて、司寿隊の面々に馬廻衆たちだ。見送りには家臣団とその護衛たちが来てくれている。俺たちが出発した後に軍議を行う手筈になっているらしい。
ちなみに、諸将には既に書状にて義昭を討伐する旨は伝えているとのこと。
「そういえば」
握手を終え、馬に向かった六助が突然に振り返る。
「聞くのを忘れていましたが、私がいない間にどの勢力を討伐する気なのですか?お任せするとはいえ、やはり気になるので」
「それは内緒でござる」
「何故?」
「帰ってからのお楽しみというやつでござるよ」
「『鬼柴田』殿も随分とお茶目になられましたね?」
相変わらず柴田の誤魔化し方が下手過ぎて、六助は首を傾げっぱなしだ。まだ決まってない、とか適当なことを言っておけばいいのに。
「柴田様がそうまで仰るなんて、私も楽しみです」
「帰蝶殿!?」
おかげで帰蝶も無理のある便乗の仕方しか出来ていない。
「もう、そんなことどうでもいいから早く行きましょうよ」
「そうだね、行こっか」
「そ、そんなこと……」
お市のぶっきらぼうな言い方に愕然とする六助を置いて、それぞれ俺とモフ政を抱っこした帰蝶とお市は駕籠に入った。六助は馬に乗って俺たちの近辺を護衛してくれる予定になっている。
駕籠の中に入ってしばらくすると、準備が整ったのか、六助の威勢のいい声が窓の外から響いて来た。
「それではいざっ、はいやぁー!」
あまりにも謎過ぎる掛け声と共に、俺たちは温泉へと出発した。
どこからか聞こえて来る、清流のせせらぎ。梢を憩いの場としていた小鳥たちが人の気配に飛び立っていく。
足軽の足音や馬の蹄が地を蹴る音を除けば、喧騒はそのほとんどが美濃の雄大な自然の中から生み出されている。ゆさゆさと程よく揺れる駕籠も、心地よい夢の世界へと誘っているように思えた。
これで帰蝶の膝の上にいたら向こう側から帰って来れる自信がない。ちなみに、駕籠の中は狭く帰蝶が動きにくくなるので、今は床に寝そべっている。
「温泉、楽しみでございますね」
「キュン(うむ)」
帰蝶は今回の温泉旅行を楽しみにしている。基本的にこの世界の人は湯船に浸かることがなく、身体を洗うのは蒸し風呂というサウナのようなものだからだ。
俺が戦に行っている間は一人でも行く事があるみたいだけど、それでもそこまで頻度は高くない。温泉と聞いて心が弾むのも無理はないだろう。
やがて陽も高くなって来た頃に駕籠が止まって扉が叩かれる。開いたその先からは六助が顔を出して来た。
「プニ長様に帰蝶殿。この辺りで少し休憩を取ろうかと思います」
「キュン(おうよ)」
「わかりました」
駕籠から出ると草むらの適当なところに御座が敷かれていて、そこには既にお市とモフ政が座っていた。
俺が適当に御座の上に侵入して歩くと、お市がいつもの調子で文句を垂れる。
「あっ、そのまま乗ったらだめでしょ。足汚いんだから。ほら」
「キュン(おかんか)」
立ち上がってこちらに歩み寄り、座って俺の右前足を取ると、何やらぼろい布で拭き始めた。モフ政にも同じようにしてやっているのだろう。妹というよりはおかんとか世話焼きの姉貴的な感じだ。
「ふふっ、仲良しだね」
「別に」
俺の後からやって来た帰蝶に微笑みかけられ、お市は頬を朱に染めて反論する。本来なら「うっさい!」とか「は?」とか言いたいんだろうけど、帰蝶に対してはそういった態度は取れないらしい。
本当の姉貴的な感じとは帰蝶のような人のことを言うのである。あくまで個人的な主観だし自分でも何を言っているのかよくわからないので気にしないで欲しい。
そんなやり取りをしながら帰蝶が俺たちの側に腰かけると同時に、背後からは妖しい「ふっふっふ」という笑い声が聞こえて来る。
「正にこれぞ兄妹愛。素晴らしいですな」
「あんたいたの?」
見れば、腕を組んで瞑目し、したり顔でうなずく六助の姿が。
お市の何気に辛辣な言葉にもめげず、六助は御座の上にやって来て、帰蝶とお市と三角形になるような位置取りで座り込んでから笑顔で言った。
「いやしかし、今回の温泉は私も楽しみです」
「六助様はどれくらいの頻度で温泉に参られるのですか?」
「あまり高くはありません。最後に行ったのも大分前になりますね」
六助は立場的に偉いのと、いつも織田家の為に尽くしてくれていることもあって家臣団の中では一、二を争う程に忙しい。流れでそうなったとはいえ、ゆっくり休んで欲しいというのは誰もが心から思っていたことだ。
お市が隣にいるモフ政の頬を突きながら口を開く。
「で、どの温泉に行くんだっけ?」
「下呂温泉だよ」
下呂温泉、あまり興味のない俺でも名前くらいは聞いたことがある。美濃国内にあったのか。
六助が頭の後ろに手をやりながら苦笑する。
「手配しようにも温泉と言えばあそこくらいしか知らないもので。申し訳ありません」
「いえ、あの辺りの温泉は何度行ってもいいものなので。ありがとうございます」
帰蝶は行ったことがあるらしい。美濃の出身で斎藤家の娘だから当然と言えば当然なのかもしれない。
湯を沸かす技術が満足に発達していないこの世界において、お湯を大量かつ手軽に作るのは難しい。故に風呂というのは基本は蒸し風呂であり、温泉というのは贅沢なものみたいだ。
さらりと言っていたけれど、大名の娘でもなければ、「何度行ってもいい」なんて言葉は出て来ないだろう。
「へえ、そんなにいいとこなんだ?」
「うん。疲れがとっても良くとれるし、お湯の肌触りもびっくりするぐらい滑らかなの」
「室町時代の末期に京都五山の僧、万里集九が草津や有馬の温泉と共に名湯として紹介して以来、その評判が各地に広がっているのですよ」
お市の問いに、帰蝶と六助が立て続けに実体験と持前の知識を披露する。
「ふ~ん」
興味があるのかないのか、よくわからない不機嫌そうな表情でモフ政の頬をプニプニし続けているお市。
その光景を微笑みと共に見守った後、帰蝶がぽんっと両の手のひらを合わせた。
「そろそろお昼にしませんか? 私、作って来たんです」
「え」
「何と、帰蝶殿のお手製ですか!」
「義姉上って料理出来たの?」
現在の帰蝶の腕前を知らないお市が、怪訝そうな表情を浮かべる。一方でいそいそと駕籠からご飯を運んで来る帰蝶。
「プニ長様に召し上がっていただく為に練習したの。最初はうまくいかなかったけど……今は少しずつ慣れて来たところ」
「へえ。ほんっとあんたってつくづく幸せ者よね」
と言いながら、お市が俺の口の両端をつまみ、ぐいぐいと引っ張って来る。本当に仰る通りだと思います。
並べられた重箱にはおにぎりと焼き魚、旬の野菜を味噌で和えたものなど、色とりどりのおかずが詰め込まれていた。
それらを覗き込んだ六助が嬉しそうに眼を見開く。
「おお、これは美味しそうですな」
「キュキュン(当たり前だろがコラ)」
「義姉上頑張ってるんだね。私も練習しなきゃ……」
「じゃあ食べよっか」
帰蝶が俺の分を小皿にとってからそう言うと、俺とモフ政以外の三人は行儀よくいただきますをしてから箸を取った。
「任せてください!」
雲一つない晴天の寒空の下、岐阜城前にて男同士の誓いの握手が交わされた。
城の前を行き交う人々の息は白い。口では寒さにぶつくさと文句を言いながらもどこか嬉しそうに手をすり合わせている。
今回の温泉旅行に帯同するのは、俺と帰蝶、お市とモフ政、六助に加えて、司寿隊の面々に馬廻衆たちだ。見送りには家臣団とその護衛たちが来てくれている。俺たちが出発した後に軍議を行う手筈になっているらしい。
ちなみに、諸将には既に書状にて義昭を討伐する旨は伝えているとのこと。
「そういえば」
握手を終え、馬に向かった六助が突然に振り返る。
「聞くのを忘れていましたが、私がいない間にどの勢力を討伐する気なのですか?お任せするとはいえ、やはり気になるので」
「それは内緒でござる」
「何故?」
「帰ってからのお楽しみというやつでござるよ」
「『鬼柴田』殿も随分とお茶目になられましたね?」
相変わらず柴田の誤魔化し方が下手過ぎて、六助は首を傾げっぱなしだ。まだ決まってない、とか適当なことを言っておけばいいのに。
「柴田様がそうまで仰るなんて、私も楽しみです」
「帰蝶殿!?」
おかげで帰蝶も無理のある便乗の仕方しか出来ていない。
「もう、そんなことどうでもいいから早く行きましょうよ」
「そうだね、行こっか」
「そ、そんなこと……」
お市のぶっきらぼうな言い方に愕然とする六助を置いて、それぞれ俺とモフ政を抱っこした帰蝶とお市は駕籠に入った。六助は馬に乗って俺たちの近辺を護衛してくれる予定になっている。
駕籠の中に入ってしばらくすると、準備が整ったのか、六助の威勢のいい声が窓の外から響いて来た。
「それではいざっ、はいやぁー!」
あまりにも謎過ぎる掛け声と共に、俺たちは温泉へと出発した。
どこからか聞こえて来る、清流のせせらぎ。梢を憩いの場としていた小鳥たちが人の気配に飛び立っていく。
足軽の足音や馬の蹄が地を蹴る音を除けば、喧騒はそのほとんどが美濃の雄大な自然の中から生み出されている。ゆさゆさと程よく揺れる駕籠も、心地よい夢の世界へと誘っているように思えた。
これで帰蝶の膝の上にいたら向こう側から帰って来れる自信がない。ちなみに、駕籠の中は狭く帰蝶が動きにくくなるので、今は床に寝そべっている。
「温泉、楽しみでございますね」
「キュン(うむ)」
帰蝶は今回の温泉旅行を楽しみにしている。基本的にこの世界の人は湯船に浸かることがなく、身体を洗うのは蒸し風呂というサウナのようなものだからだ。
俺が戦に行っている間は一人でも行く事があるみたいだけど、それでもそこまで頻度は高くない。温泉と聞いて心が弾むのも無理はないだろう。
やがて陽も高くなって来た頃に駕籠が止まって扉が叩かれる。開いたその先からは六助が顔を出して来た。
「プニ長様に帰蝶殿。この辺りで少し休憩を取ろうかと思います」
「キュン(おうよ)」
「わかりました」
駕籠から出ると草むらの適当なところに御座が敷かれていて、そこには既にお市とモフ政が座っていた。
俺が適当に御座の上に侵入して歩くと、お市がいつもの調子で文句を垂れる。
「あっ、そのまま乗ったらだめでしょ。足汚いんだから。ほら」
「キュン(おかんか)」
立ち上がってこちらに歩み寄り、座って俺の右前足を取ると、何やらぼろい布で拭き始めた。モフ政にも同じようにしてやっているのだろう。妹というよりはおかんとか世話焼きの姉貴的な感じだ。
「ふふっ、仲良しだね」
「別に」
俺の後からやって来た帰蝶に微笑みかけられ、お市は頬を朱に染めて反論する。本来なら「うっさい!」とか「は?」とか言いたいんだろうけど、帰蝶に対してはそういった態度は取れないらしい。
本当の姉貴的な感じとは帰蝶のような人のことを言うのである。あくまで個人的な主観だし自分でも何を言っているのかよくわからないので気にしないで欲しい。
そんなやり取りをしながら帰蝶が俺たちの側に腰かけると同時に、背後からは妖しい「ふっふっふ」という笑い声が聞こえて来る。
「正にこれぞ兄妹愛。素晴らしいですな」
「あんたいたの?」
見れば、腕を組んで瞑目し、したり顔でうなずく六助の姿が。
お市の何気に辛辣な言葉にもめげず、六助は御座の上にやって来て、帰蝶とお市と三角形になるような位置取りで座り込んでから笑顔で言った。
「いやしかし、今回の温泉は私も楽しみです」
「六助様はどれくらいの頻度で温泉に参られるのですか?」
「あまり高くはありません。最後に行ったのも大分前になりますね」
六助は立場的に偉いのと、いつも織田家の為に尽くしてくれていることもあって家臣団の中では一、二を争う程に忙しい。流れでそうなったとはいえ、ゆっくり休んで欲しいというのは誰もが心から思っていたことだ。
お市が隣にいるモフ政の頬を突きながら口を開く。
「で、どの温泉に行くんだっけ?」
「下呂温泉だよ」
下呂温泉、あまり興味のない俺でも名前くらいは聞いたことがある。美濃国内にあったのか。
六助が頭の後ろに手をやりながら苦笑する。
「手配しようにも温泉と言えばあそこくらいしか知らないもので。申し訳ありません」
「いえ、あの辺りの温泉は何度行ってもいいものなので。ありがとうございます」
帰蝶は行ったことがあるらしい。美濃の出身で斎藤家の娘だから当然と言えば当然なのかもしれない。
湯を沸かす技術が満足に発達していないこの世界において、お湯を大量かつ手軽に作るのは難しい。故に風呂というのは基本は蒸し風呂であり、温泉というのは贅沢なものみたいだ。
さらりと言っていたけれど、大名の娘でもなければ、「何度行ってもいい」なんて言葉は出て来ないだろう。
「へえ、そんなにいいとこなんだ?」
「うん。疲れがとっても良くとれるし、お湯の肌触りもびっくりするぐらい滑らかなの」
「室町時代の末期に京都五山の僧、万里集九が草津や有馬の温泉と共に名湯として紹介して以来、その評判が各地に広がっているのですよ」
お市の問いに、帰蝶と六助が立て続けに実体験と持前の知識を披露する。
「ふ~ん」
興味があるのかないのか、よくわからない不機嫌そうな表情でモフ政の頬をプニプニし続けているお市。
その光景を微笑みと共に見守った後、帰蝶がぽんっと両の手のひらを合わせた。
「そろそろお昼にしませんか? 私、作って来たんです」
「え」
「何と、帰蝶殿のお手製ですか!」
「義姉上って料理出来たの?」
現在の帰蝶の腕前を知らないお市が、怪訝そうな表情を浮かべる。一方でいそいそと駕籠からご飯を運んで来る帰蝶。
「プニ長様に召し上がっていただく為に練習したの。最初はうまくいかなかったけど……今は少しずつ慣れて来たところ」
「へえ。ほんっとあんたってつくづく幸せ者よね」
と言いながら、お市が俺の口の両端をつまみ、ぐいぐいと引っ張って来る。本当に仰る通りだと思います。
並べられた重箱にはおにぎりと焼き魚、旬の野菜を味噌で和えたものなど、色とりどりのおかずが詰め込まれていた。
それらを覗き込んだ六助が嬉しそうに眼を見開く。
「おお、これは美味しそうですな」
「キュキュン(当たり前だろがコラ)」
「義姉上頑張ってるんだね。私も練習しなきゃ……」
「じゃあ食べよっか」
帰蝶が俺の分を小皿にとってからそう言うと、俺とモフ政以外の三人は行儀よくいただきますをしてから箸を取った。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる