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野田福島~比叡山
比叡山焼き芋
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「……長様、プニ長様」
優しい、けれど耳障りな声で目を覚ました。
「キュウン……(もう朝か……)」
澄んだ空気がひんやりと肌に触れ、そっと身体中に行きわたる。朝飯の調理のために火でも起こしたのか、ふわりと漂って来る煙の匂いはどこか秋らしい。
比叡山の雄大な自然は、まるでこれから戦が起こるという事実を否定しようかとでもいうように、毅然と俺たちを見下ろしていた。
「おっほほ、いと尊し。目を覚まされましたか」
「キュン(おはよう)」
朝っぱらからゴリラと化した六助と目が合う。
「いよいよ比叡山を攻める刻限になりました。プニ長様も私の士気を高めるため、ここで見守っていてください」
「キュウンキュン(何でお前の士気を高めんといかんのじゃ)」
いつも通りのやり取りを交わしていると、起床時に香った秋、というか何かを燃やす煙の匂いが徐々に強くなってきた。
六助もそれに気付いたらしく、宙に視線をやりながら鼻をくんくんさせている。
「おや、この匂いは……焼き芋ですかな? 近くに収穫出来そうな畑がそこそこにありましたし」
確かに言われてみれば、調理に使う為に火種に灯した火、というよりは草木を燃やすときに出る、普通の煙の匂いという感じだ。昨日の柴田みたいに、どこかから芋でも盗んで朝飯にしているのかもしれない。
「キュキュンキュン(どいつもこいつもまったく)」
「いずれの者かは知りませんが、出陣前に兵糧攻めとは中々に織田家の鑑ですな! わっはっはっは!」
「キュキュキュン(はっはっは)」
思わず乾いた笑みがこぼれてしまう。
「それとも、私の代わりに焼き討ちをした者がいたりして! わっはっは!」
「キュキュキュン(はっはっは)」
この場を少しでも早くやり過ごしたいので、時よ、もっと早く流れてください……出来れば今の二十倍くらい、なんて心の中で祈りを捧げていると、天幕の外で叫び声があがった。
「か、火事だーーーーーーーーっ!」
「えっ?」
間抜けな声を漏らした六助が外を振り向く。天幕の外がざわめき、急に雰囲気が物々しくなった。
こちらに向き直った六助はやはり間抜けな顔をしている。
「火事って言いました?」
「キュン(言ったね)」
「ははは、何かの間違いでしょう。いくら何でも時期が良すぎますって」
「キュウン(そうっすね)」
「はは……」
「……(……)」
「…………」
「…………(…………)」
六助は笑みを収めて真面目な顔になると、すぐに踵を返した。
「外の様子を見て来ますので、ここでお待ちください」
「キュ、キュキュン(いや、俺も行くよ)」
寝床のようなものからぴょこんと飛び降りた俺を見て、六助は嬉しそうに笑う。
「おおっ、プニ長様もおいでになるのですか?」
振り返ることなく真っすぐ外に出ると、煙の匂いがより一層強くなる。
天幕周辺にいる足軽はそのほとんどが司寿隊か馬廻衆で、山の方に視線をやって火事を探そうとしているやつがいれば、もっと近くで様子を見ようとしているのか慌ただしく走り回っているやつもいた。
六助がその内、山の方に視線をやっている人に声をかけた。
「おい、お前」
「おお、これは六助様にプニ長様」
「山火事とかいう法螺を吹く者の声が聞こえたのだが……」
「いえ法螺なんかじゃありませんよ。ほら、あれです、あそこ」
「んん?」
六助が目の上に手を当てて眉をひそめながら、足軽の指差した先を確認したその瞬間だった。
「えええええええええええええ!!!!」
「あああああああああああ!!!!」
「うそおおおおおおおおおおん!!!!」
「どうなされたのですか六助様! 驚いたではありませんか!」
「本当に燃えてるうううううううううう」
「それはまあ、ご覧の通りです」
確かに、比叡山の一角から火の手があがっている。出火してからそこまで時間は経っていないのか、そこまで規模は大きくない。とはいえ、この世界の文明レベルじゃあれを人の手で消し止めることは出来ないだろうな。
比叡山は豊かな緑で覆われ、山道らしき部分以外には綻びは見当たらない。一部の隙間もなく山肌を埋める大自然は、炎たちの格好の餌だ。むしろ、麓にいる俺たちですらも自らの身を案じた方がいいかもしれない。
けど、六助は指示を出すこともなく、足軽の両肩を掴んで強く揺さぶっている。
「誰だ! 一体誰なのだ! 私だって焼き討ちにしたかったのに、抜け駆けなど小癪な真似をしおって!」
「おおお、落ち、落ち着いてください六助様。わた、私にだってそんなこと、わかりませんって!」
「正直に言え! 全てを吐露してしまえばすっきりするぞ!」
「わかりました! うぷっおろろろろろ」
揺さぶられ過ぎて気持ち悪くなったのか、足軽が胃の中にあったものを本当に吐露してすっきりしてしまう。
六助は咄嗟に後ろに飛びのいて回避してから顔を歪めた。
「いや、私が言ったのはそう言う意味の吐露ではなかったのだが」
「そんなのわかって……おろろろろ」
一通り中身をぶちまけるなり、足軽は立ち上がった。
「というか失礼を承知の上で申し上げますが、私らはてっきり六助様の仕業によるものだと思っていました」
「何だと? そんなわけはなかろう。私はずっとこの辺りにいたのだぞ」
「ええ。ですから、誰かに指示を出しつつ火起こし道具一式を渡して、あの辺りまで行かせたのかと」
「誰がそのような面倒くさい真似をするか。どうせやるなら私自らの手で声高に宣言し、織田家どころか延暦寺の僧兵が見守る中で大々的にやってくれるわ」
俺も正直に言えば六助がやったのかと思っていたけど、言われてみればそうだ。今現在、復讐に対して大いに執念を燃やしている六助が、部下に命令して火をつけさせるところは想像出来ない。
やるなら絶対に自らの手で実行するだろうし、むしろそれが出来なかったから憤慨しているのだろう。
そこで六助は何かに気付いたように目を見開いた。
「はっ、そういえば柴田殿を始め、山中に陣を構えていた隊はどうした?」
「わかりません。火事自体、今しがた発見したものですから」
「すぐに伝令を出し、山中の隊には撤退をするように伝達せよ!」
「かしこまりました!」
一度火のついてしまった比叡山に攻め込むわけにもいかず、織田軍は包囲を続けたまま静かにことの成り行きを見守るしかなくなってしまった。
火事が拡大するのを眺めつつ、たまに上から降りて来た僧兵たちの相手をしていると、やがて柴田隊が俺がいる本陣にやって来た。
「只今戻ったでござる」
柴田の姿を認めるなり、六助が笑顔で近づいていく。
「おお、柴田殿! ご無事でしたか!」
「いやはや、一時はどうなるかと思ったでござるよ」
「私も大切な友人ともう会えなくなるかと思い、肝を冷やしました」
「その大切な友人というのは一体誰のことで?」
「もちろん柴田殿のことですが」
「それはないでござるな」
「何がですか?」
微妙に噛み合っているようないないような会話が一段落して、二人はその辺にある椅子へと腰かけた。
「ところで柴田殿、火をつけたのが何者なのか、せめてどの勢力に属しているのかだけでも手がかりはありませんでしたか?」
すると、何故か柴田の肩が一瞬だけ動いたような気がした。
「柴田殿?」
「いえ、拙者はそんなこと全く、微塵も知らないでござるよ?」
「どうしたのですか? 何だか目がものすごく泳いでおられますが……」
冬で早朝だというのに、柴田の額には大量の脂汗が浮かんでいる。
「い、いやあ急いで山から逃げかえって来た疲れが今頃出たでござるかな! それより六助殿ぉ~、貴殿こそ、山に火をつけたのではござらぬかぁ~?」
「いえいえ、止めたのは柴田殿ではございませんか……」
無理にからかおうとする柴田は、どこか必死だ。もしかしてこいつ何かやらかしたんだろうか……あっ。
呆れ顔の六助が何も気付いていない一方で、俺は思い出してしまった。昨晩、柴田隊が酒を飲みながら焼き芋をしていたという事実を。
優しい、けれど耳障りな声で目を覚ました。
「キュウン……(もう朝か……)」
澄んだ空気がひんやりと肌に触れ、そっと身体中に行きわたる。朝飯の調理のために火でも起こしたのか、ふわりと漂って来る煙の匂いはどこか秋らしい。
比叡山の雄大な自然は、まるでこれから戦が起こるという事実を否定しようかとでもいうように、毅然と俺たちを見下ろしていた。
「おっほほ、いと尊し。目を覚まされましたか」
「キュン(おはよう)」
朝っぱらからゴリラと化した六助と目が合う。
「いよいよ比叡山を攻める刻限になりました。プニ長様も私の士気を高めるため、ここで見守っていてください」
「キュウンキュン(何でお前の士気を高めんといかんのじゃ)」
いつも通りのやり取りを交わしていると、起床時に香った秋、というか何かを燃やす煙の匂いが徐々に強くなってきた。
六助もそれに気付いたらしく、宙に視線をやりながら鼻をくんくんさせている。
「おや、この匂いは……焼き芋ですかな? 近くに収穫出来そうな畑がそこそこにありましたし」
確かに言われてみれば、調理に使う為に火種に灯した火、というよりは草木を燃やすときに出る、普通の煙の匂いという感じだ。昨日の柴田みたいに、どこかから芋でも盗んで朝飯にしているのかもしれない。
「キュキュンキュン(どいつもこいつもまったく)」
「いずれの者かは知りませんが、出陣前に兵糧攻めとは中々に織田家の鑑ですな! わっはっはっは!」
「キュキュキュン(はっはっは)」
思わず乾いた笑みがこぼれてしまう。
「それとも、私の代わりに焼き討ちをした者がいたりして! わっはっは!」
「キュキュキュン(はっはっは)」
この場を少しでも早くやり過ごしたいので、時よ、もっと早く流れてください……出来れば今の二十倍くらい、なんて心の中で祈りを捧げていると、天幕の外で叫び声があがった。
「か、火事だーーーーーーーーっ!」
「えっ?」
間抜けな声を漏らした六助が外を振り向く。天幕の外がざわめき、急に雰囲気が物々しくなった。
こちらに向き直った六助はやはり間抜けな顔をしている。
「火事って言いました?」
「キュン(言ったね)」
「ははは、何かの間違いでしょう。いくら何でも時期が良すぎますって」
「キュウン(そうっすね)」
「はは……」
「……(……)」
「…………」
「…………(…………)」
六助は笑みを収めて真面目な顔になると、すぐに踵を返した。
「外の様子を見て来ますので、ここでお待ちください」
「キュ、キュキュン(いや、俺も行くよ)」
寝床のようなものからぴょこんと飛び降りた俺を見て、六助は嬉しそうに笑う。
「おおっ、プニ長様もおいでになるのですか?」
振り返ることなく真っすぐ外に出ると、煙の匂いがより一層強くなる。
天幕周辺にいる足軽はそのほとんどが司寿隊か馬廻衆で、山の方に視線をやって火事を探そうとしているやつがいれば、もっと近くで様子を見ようとしているのか慌ただしく走り回っているやつもいた。
六助がその内、山の方に視線をやっている人に声をかけた。
「おい、お前」
「おお、これは六助様にプニ長様」
「山火事とかいう法螺を吹く者の声が聞こえたのだが……」
「いえ法螺なんかじゃありませんよ。ほら、あれです、あそこ」
「んん?」
六助が目の上に手を当てて眉をひそめながら、足軽の指差した先を確認したその瞬間だった。
「えええええええええええええ!!!!」
「あああああああああああ!!!!」
「うそおおおおおおおおおおん!!!!」
「どうなされたのですか六助様! 驚いたではありませんか!」
「本当に燃えてるうううううううううう」
「それはまあ、ご覧の通りです」
確かに、比叡山の一角から火の手があがっている。出火してからそこまで時間は経っていないのか、そこまで規模は大きくない。とはいえ、この世界の文明レベルじゃあれを人の手で消し止めることは出来ないだろうな。
比叡山は豊かな緑で覆われ、山道らしき部分以外には綻びは見当たらない。一部の隙間もなく山肌を埋める大自然は、炎たちの格好の餌だ。むしろ、麓にいる俺たちですらも自らの身を案じた方がいいかもしれない。
けど、六助は指示を出すこともなく、足軽の両肩を掴んで強く揺さぶっている。
「誰だ! 一体誰なのだ! 私だって焼き討ちにしたかったのに、抜け駆けなど小癪な真似をしおって!」
「おおお、落ち、落ち着いてください六助様。わた、私にだってそんなこと、わかりませんって!」
「正直に言え! 全てを吐露してしまえばすっきりするぞ!」
「わかりました! うぷっおろろろろろ」
揺さぶられ過ぎて気持ち悪くなったのか、足軽が胃の中にあったものを本当に吐露してすっきりしてしまう。
六助は咄嗟に後ろに飛びのいて回避してから顔を歪めた。
「いや、私が言ったのはそう言う意味の吐露ではなかったのだが」
「そんなのわかって……おろろろろ」
一通り中身をぶちまけるなり、足軽は立ち上がった。
「というか失礼を承知の上で申し上げますが、私らはてっきり六助様の仕業によるものだと思っていました」
「何だと? そんなわけはなかろう。私はずっとこの辺りにいたのだぞ」
「ええ。ですから、誰かに指示を出しつつ火起こし道具一式を渡して、あの辺りまで行かせたのかと」
「誰がそのような面倒くさい真似をするか。どうせやるなら私自らの手で声高に宣言し、織田家どころか延暦寺の僧兵が見守る中で大々的にやってくれるわ」
俺も正直に言えば六助がやったのかと思っていたけど、言われてみればそうだ。今現在、復讐に対して大いに執念を燃やしている六助が、部下に命令して火をつけさせるところは想像出来ない。
やるなら絶対に自らの手で実行するだろうし、むしろそれが出来なかったから憤慨しているのだろう。
そこで六助は何かに気付いたように目を見開いた。
「はっ、そういえば柴田殿を始め、山中に陣を構えていた隊はどうした?」
「わかりません。火事自体、今しがた発見したものですから」
「すぐに伝令を出し、山中の隊には撤退をするように伝達せよ!」
「かしこまりました!」
一度火のついてしまった比叡山に攻め込むわけにもいかず、織田軍は包囲を続けたまま静かにことの成り行きを見守るしかなくなってしまった。
火事が拡大するのを眺めつつ、たまに上から降りて来た僧兵たちの相手をしていると、やがて柴田隊が俺がいる本陣にやって来た。
「只今戻ったでござる」
柴田の姿を認めるなり、六助が笑顔で近づいていく。
「おお、柴田殿! ご無事でしたか!」
「いやはや、一時はどうなるかと思ったでござるよ」
「私も大切な友人ともう会えなくなるかと思い、肝を冷やしました」
「その大切な友人というのは一体誰のことで?」
「もちろん柴田殿のことですが」
「それはないでござるな」
「何がですか?」
微妙に噛み合っているようないないような会話が一段落して、二人はその辺にある椅子へと腰かけた。
「ところで柴田殿、火をつけたのが何者なのか、せめてどの勢力に属しているのかだけでも手がかりはありませんでしたか?」
すると、何故か柴田の肩が一瞬だけ動いたような気がした。
「柴田殿?」
「いえ、拙者はそんなこと全く、微塵も知らないでござるよ?」
「どうしたのですか? 何だか目がものすごく泳いでおられますが……」
冬で早朝だというのに、柴田の額には大量の脂汗が浮かんでいる。
「い、いやあ急いで山から逃げかえって来た疲れが今頃出たでござるかな! それより六助殿ぉ~、貴殿こそ、山に火をつけたのではござらぬかぁ~?」
「いえいえ、止めたのは柴田殿ではございませんか……」
無理にからかおうとする柴田は、どこか必死だ。もしかしてこいつ何かやらかしたんだろうか……あっ。
呆れ顔の六助が何も気付いていない一方で、俺は思い出してしまった。昨晩、柴田隊が酒を飲みながら焼き芋をしていたという事実を。
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