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野田福島~比叡山
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摂津からの撤退を決意した織田軍は、予定通り殿を柴田隊、和田隊に任せて京都へと足を向ける。その途上、淀川という川の流域に出た時のことだった。
「船がない」
「ないですね」
「これはどうしたことか」
川を見て呆然とする六助とその部下たち。ここに来るまでに、普段は川を渡るための船が置いてある、という話は聞いていた。
「キュンキュキュン? (そんなことってあるのか?)」
「そんなことってあるのか? だそうです!」
今日は久々にソフィアが昼間に来ている。摂津にいた時も来てくれてはいたんだけど、ほとんどが夜でその日の合戦が終わった後だった。
六助がこちらを振り向き、「いえ」と言いながら首を横に振る。
「こういったことは私も初めてです。普段ならば道中でお話した通り、向こう岸に渡る為の船があるはずなのですが……これは困りましたね」
淀川はそこそこの深さがありそうだ。少なくとも、甲冑や具足を付けている身では歩いて渡ることは出来ないと思う。かといってここを渡らないと京都へ行くには大分遠回りになるらしいし、さて、どうしたものか。
「ひとまず、歩いて渡れそうな浅いところがないか探してみましょう」
そんなわけでそれから少しの間、その場にいたやつらを総動員して浅瀬を探してみた。が、
「キュキュン(わからんなあ)」
「ですねえ」
素人の俺には深さなんてよくわからん。上流から下流までずらーっと眺めてみたところで、「全体的に何となく深そう」くらいの感想しか浮かんでこない。
ソフィアと適当にぐだぐだ喋りながら歩いていて、ふとした違和感を覚える。
「キュ、キュキュン(いや、お前はわかってるだろ)」
「さあ? どうでしょう」
とか言いながら、悪戯っぽく笑うソフィア。例の、影響を及ぼすから干渉はしないってやつだろうか。仮にも女神だし、本当にわからなかったとしても魔法とかで調べる手段くらいはありそうだ。
まあ別にそれはいいとしても、すでに結構な時間をここで使ってしまっている。ぼちぼち渡らないと殿の頑張りが無駄になってしまう。
どうしたものかと途方に暮れていると、さっきとはまた別の種類の違和感を、俺の尊い鼻が捉えた。
「キュ? キュンキュウン(ん? 何だこの匂い)」
「どうかしました? 晩御飯にはまだ早い時間ですけど」
「キュンキュン(腹は減ってない)」
この身体、実はかなり鼻がいいことに気が付いた。漫画みたいにここ掘れわんわんが出来るほどじゃないけど、人間より少し匂いの拾える範囲が広い、くらいに考えてもらえればわかりやすいかもしれない。
今近くには六助とソフィアしかいない。しかも最近の六助は家臣団に香を焚きつけられて、不本意ながらいい匂いがしている。だから、近場にちょっと臭う人はいないはずなんだけど、魚みたいな臭いがする。
この世界の人はあまり風呂には入らない、というか、俺の知っている風呂のようなものがないと言った方が正しい。
風呂と言えば湯船を想像してしまうものだけど、この世界でのそれは蒸し風呂、いわゆるサウナのようなものだ。大釜で湯を沸かして、発生した湯気を密封した部屋に閉じ込め、蒸気で満たす。
だから不潔というわけでもないけど、あまり香を焚かない大名以外の人間だと、ほんの少しだけ臭ったりしちゃう。
ちなみに、最近すっかり俺を飼い犬扱いしている帰蝶は、身体を洗おうと一緒にお風呂に入ってくれようとしたことがある。恥ずかしさと罪悪感でさすがに逃げ出すと、「お風呂はお嫌いなのですか?」と寂しそうな顔をされた。
今では行水か、寒い季節だとお湯を染み込ませた布で身体をごしごししてもらうことにしている。俺は「漢」と書いて「おとこ」なので、ちょっと惜しいことしたな……とかは微塵も思わない。
ちょっと惜しいことしたかな? という迷いがあるだけだ。
話がそれてしまったけど、とにかく俺の鼻でちょっと臭う、というのは近くに香を焚いていない人間がいる可能性が高いということだ。
ふんふん、と犬っぽく鼻を使って近くを捜索してみる。
「キュ、キュキュン(うん、やっぱり近くにいるな)」
「おお! 武さん、それすごく犬っぽいですよ!」
ソフィアが瞳を輝かせているが、ここはとりあえず無視しておこう。
こっちかな、いや遠ざかったな……じゃあこっちか? みたいな感じで少しの間探していると、やがて草むらの中に行きついた。
「こっちに何かあるんですか?」
「キュンキュウン(どうも人がいるっぽくてな)」
「他の方々は川を見に行ってて、近くには六助さんしかいないはずですよね」
「キュンキュン(だから気になるんだよ)」
そう言いながら茂みをかき分けて突き進んでいると。
「あっ」
「キュ(あっ)」
何か変なおっさんが匍匐前進のごとく伏せているのを見つけた。
「な、何だ犬っころかよ。脅かすんじゃねえ!」
「キュキュンキュ(別に脅かしてねえよ)」
声を荒げたおっさんは、そこで怪訝な眼差しをこちらに向ける。
「ん? ただの犬っころにしちゃあ尊いじゃねえか。てか本当に犬か? この辺じゃ見かけねえ種類だなぁ」
美濃の城下町ではお犬様、プニ長様と呼んでもらえるし、他国の大名にだって顔が知られている俺を、このおっさんは知らないみたいだ。
他国の一般人にまでは、織田上総介プニ長の存在は浸透していないということなのかもしれない。
「キュンキュンキュウン(俺もお前を見かけたことはないな)」
「俺もお前なんか知らねえよ、ハゲ! と言ってます!」
「うおっ、お前も何だ! ていうか誰がハゲだこら!」
ソフィアも「妖精」ってものを知らなければ、人間の姿をしているのに、小さくて背中に羽根の生えた謎の生物だからな。そういう反応にもなるだろう。
混乱の極致にある男の方へ、ソフィアがずいと出ていく。
「まあまあ細かいことはいいじゃないですか。それより、こんなところで何をなさっているのですか?」
「お前には関係ねえ!」
「そうなのかもしれませんね。それでは、関係のありそうな人を探してきます!」
「待て待て!」
咄嗟に大きな声を出した男は、「しまった」という感じで口を手で塞いだ。やはり誰かに見付かるとまずいらしい。
それから、ソフィアが戻って来たのを見て静かに喋り出す。
「わかった、まあお前らなら話しても大丈夫だろ。ただし口外は無用だ」
「はい! お口にチャックします!」
ソフィアが仮想の口チャックを閉じる仕草をした。
「ちゃっく……? 何だそりゃ」
眉根を寄せながらも、チャックにはそれ以上触れることなく本題に入る。
「俺はな、顕如様の敵である織田家のやつらを邪魔してやろうと思って、ここにあった船を隠してやったのよ」
なるほど、そういうことだったのか。だったらこいつは浄土真宗の門徒か。
本願寺は他の寺院勢力と違って独自の僧兵集団を持たない。その代わりに各地の門徒を動員した一向一揆を軍事力に出来る為、戦国最強の勢力とも言われている、と家臣たちが言っていた。
地方の門徒に一声かけるだけで兵力を動員出来るのだから、顕如からすれば非常に便利、ということになる。
このおっさんも、そう言った兵力の一員なのかもしれない。
「で、織田家の連中が困ってるさまをここで見物してたってわけよ。へへっ、ざまぁみろって感じだぜ。今日は美味い酒が飲めそうだ」
「へえ。そのお酒、私にも分けてください!」
「馬鹿言え。どこの馬の骨とも知れねえやつに酒を分けられるかっての。俺みたいな貧乏人にはいくらでも手に入るものじゃねえんだ」
「そうですか。残念です!」
これを六助に教えれば切り捨てて終わりなんだと思う。でも、慣れてきたとはいえ人が目の前で無残な死に方をするのは、出来るだけ見たくない。
どうしたもんかな……あっ、そうだ。
「キュキュン、キュウンキュウンキュン? (淀川の流域の中で、歩いて渡れるような浅い部分はあるのか?)」
「太郎さん?」
「キュキュン(誰が太郎じゃ)」
突然何を言い出すのかと、きょとんとした顔をしているソフィア。
この太郎というのは、まさかプニ長と呼ぶわけにはいかないし、かといって本名を出すのも気がはばかられた故の呼び名だろう。
「キュウンキュウン(いいから訳してくれ)」
「えっと、淀川に歩いて渡れるような浅瀬はあるか、とのことです」
「あぁん? 俺はこの辺に住んでるから知ってるが、何でそんなことをお前が聞いてくるんだ?」
「キュウン(川を渡りたいんだ)」
ソフィアの訳を通じて俺の意志を聞き届けたおっさんは、ふん、と口角を吊り上げて鼻で笑う。
「どっちにしろお前みたいな犬っころじゃ無理だよ。そこの変なのに担がせるって方がよっぽど現実的だぜ」
「キュウン。キュ、キュキュン、キュウンキュウン。キュキュン(それも無理だ。でも、お前に浅瀬を教えてもらえれば、その織田家の人たちに助けてもらって渡ることは出来るだろ。頼むよ)」
「織田家の人たちに担いでもらうから教えて欲しいワン!」
「それじゃあ織田家の連中にも川を渡らせることになるだろ。駄目だ、諦めな」
「ですって。太郎さん、どうしますか?」
やはり一筋縄ではいかないか。しょうがない、ここはあれをやるしかないな。
「船がない」
「ないですね」
「これはどうしたことか」
川を見て呆然とする六助とその部下たち。ここに来るまでに、普段は川を渡るための船が置いてある、という話は聞いていた。
「キュンキュキュン? (そんなことってあるのか?)」
「そんなことってあるのか? だそうです!」
今日は久々にソフィアが昼間に来ている。摂津にいた時も来てくれてはいたんだけど、ほとんどが夜でその日の合戦が終わった後だった。
六助がこちらを振り向き、「いえ」と言いながら首を横に振る。
「こういったことは私も初めてです。普段ならば道中でお話した通り、向こう岸に渡る為の船があるはずなのですが……これは困りましたね」
淀川はそこそこの深さがありそうだ。少なくとも、甲冑や具足を付けている身では歩いて渡ることは出来ないと思う。かといってここを渡らないと京都へ行くには大分遠回りになるらしいし、さて、どうしたものか。
「ひとまず、歩いて渡れそうな浅いところがないか探してみましょう」
そんなわけでそれから少しの間、その場にいたやつらを総動員して浅瀬を探してみた。が、
「キュキュン(わからんなあ)」
「ですねえ」
素人の俺には深さなんてよくわからん。上流から下流までずらーっと眺めてみたところで、「全体的に何となく深そう」くらいの感想しか浮かんでこない。
ソフィアと適当にぐだぐだ喋りながら歩いていて、ふとした違和感を覚える。
「キュ、キュキュン(いや、お前はわかってるだろ)」
「さあ? どうでしょう」
とか言いながら、悪戯っぽく笑うソフィア。例の、影響を及ぼすから干渉はしないってやつだろうか。仮にも女神だし、本当にわからなかったとしても魔法とかで調べる手段くらいはありそうだ。
まあ別にそれはいいとしても、すでに結構な時間をここで使ってしまっている。ぼちぼち渡らないと殿の頑張りが無駄になってしまう。
どうしたものかと途方に暮れていると、さっきとはまた別の種類の違和感を、俺の尊い鼻が捉えた。
「キュ? キュンキュウン(ん? 何だこの匂い)」
「どうかしました? 晩御飯にはまだ早い時間ですけど」
「キュンキュン(腹は減ってない)」
この身体、実はかなり鼻がいいことに気が付いた。漫画みたいにここ掘れわんわんが出来るほどじゃないけど、人間より少し匂いの拾える範囲が広い、くらいに考えてもらえればわかりやすいかもしれない。
今近くには六助とソフィアしかいない。しかも最近の六助は家臣団に香を焚きつけられて、不本意ながらいい匂いがしている。だから、近場にちょっと臭う人はいないはずなんだけど、魚みたいな臭いがする。
この世界の人はあまり風呂には入らない、というか、俺の知っている風呂のようなものがないと言った方が正しい。
風呂と言えば湯船を想像してしまうものだけど、この世界でのそれは蒸し風呂、いわゆるサウナのようなものだ。大釜で湯を沸かして、発生した湯気を密封した部屋に閉じ込め、蒸気で満たす。
だから不潔というわけでもないけど、あまり香を焚かない大名以外の人間だと、ほんの少しだけ臭ったりしちゃう。
ちなみに、最近すっかり俺を飼い犬扱いしている帰蝶は、身体を洗おうと一緒にお風呂に入ってくれようとしたことがある。恥ずかしさと罪悪感でさすがに逃げ出すと、「お風呂はお嫌いなのですか?」と寂しそうな顔をされた。
今では行水か、寒い季節だとお湯を染み込ませた布で身体をごしごししてもらうことにしている。俺は「漢」と書いて「おとこ」なので、ちょっと惜しいことしたな……とかは微塵も思わない。
ちょっと惜しいことしたかな? という迷いがあるだけだ。
話がそれてしまったけど、とにかく俺の鼻でちょっと臭う、というのは近くに香を焚いていない人間がいる可能性が高いということだ。
ふんふん、と犬っぽく鼻を使って近くを捜索してみる。
「キュ、キュキュン(うん、やっぱり近くにいるな)」
「おお! 武さん、それすごく犬っぽいですよ!」
ソフィアが瞳を輝かせているが、ここはとりあえず無視しておこう。
こっちかな、いや遠ざかったな……じゃあこっちか? みたいな感じで少しの間探していると、やがて草むらの中に行きついた。
「こっちに何かあるんですか?」
「キュンキュウン(どうも人がいるっぽくてな)」
「他の方々は川を見に行ってて、近くには六助さんしかいないはずですよね」
「キュンキュン(だから気になるんだよ)」
そう言いながら茂みをかき分けて突き進んでいると。
「あっ」
「キュ(あっ)」
何か変なおっさんが匍匐前進のごとく伏せているのを見つけた。
「な、何だ犬っころかよ。脅かすんじゃねえ!」
「キュキュンキュ(別に脅かしてねえよ)」
声を荒げたおっさんは、そこで怪訝な眼差しをこちらに向ける。
「ん? ただの犬っころにしちゃあ尊いじゃねえか。てか本当に犬か? この辺じゃ見かけねえ種類だなぁ」
美濃の城下町ではお犬様、プニ長様と呼んでもらえるし、他国の大名にだって顔が知られている俺を、このおっさんは知らないみたいだ。
他国の一般人にまでは、織田上総介プニ長の存在は浸透していないということなのかもしれない。
「キュンキュンキュウン(俺もお前を見かけたことはないな)」
「俺もお前なんか知らねえよ、ハゲ! と言ってます!」
「うおっ、お前も何だ! ていうか誰がハゲだこら!」
ソフィアも「妖精」ってものを知らなければ、人間の姿をしているのに、小さくて背中に羽根の生えた謎の生物だからな。そういう反応にもなるだろう。
混乱の極致にある男の方へ、ソフィアがずいと出ていく。
「まあまあ細かいことはいいじゃないですか。それより、こんなところで何をなさっているのですか?」
「お前には関係ねえ!」
「そうなのかもしれませんね。それでは、関係のありそうな人を探してきます!」
「待て待て!」
咄嗟に大きな声を出した男は、「しまった」という感じで口を手で塞いだ。やはり誰かに見付かるとまずいらしい。
それから、ソフィアが戻って来たのを見て静かに喋り出す。
「わかった、まあお前らなら話しても大丈夫だろ。ただし口外は無用だ」
「はい! お口にチャックします!」
ソフィアが仮想の口チャックを閉じる仕草をした。
「ちゃっく……? 何だそりゃ」
眉根を寄せながらも、チャックにはそれ以上触れることなく本題に入る。
「俺はな、顕如様の敵である織田家のやつらを邪魔してやろうと思って、ここにあった船を隠してやったのよ」
なるほど、そういうことだったのか。だったらこいつは浄土真宗の門徒か。
本願寺は他の寺院勢力と違って独自の僧兵集団を持たない。その代わりに各地の門徒を動員した一向一揆を軍事力に出来る為、戦国最強の勢力とも言われている、と家臣たちが言っていた。
地方の門徒に一声かけるだけで兵力を動員出来るのだから、顕如からすれば非常に便利、ということになる。
このおっさんも、そう言った兵力の一員なのかもしれない。
「で、織田家の連中が困ってるさまをここで見物してたってわけよ。へへっ、ざまぁみろって感じだぜ。今日は美味い酒が飲めそうだ」
「へえ。そのお酒、私にも分けてください!」
「馬鹿言え。どこの馬の骨とも知れねえやつに酒を分けられるかっての。俺みたいな貧乏人にはいくらでも手に入るものじゃねえんだ」
「そうですか。残念です!」
これを六助に教えれば切り捨てて終わりなんだと思う。でも、慣れてきたとはいえ人が目の前で無残な死に方をするのは、出来るだけ見たくない。
どうしたもんかな……あっ、そうだ。
「キュキュン、キュウンキュウンキュン? (淀川の流域の中で、歩いて渡れるような浅い部分はあるのか?)」
「太郎さん?」
「キュキュン(誰が太郎じゃ)」
突然何を言い出すのかと、きょとんとした顔をしているソフィア。
この太郎というのは、まさかプニ長と呼ぶわけにはいかないし、かといって本名を出すのも気がはばかられた故の呼び名だろう。
「キュウンキュウン(いいから訳してくれ)」
「えっと、淀川に歩いて渡れるような浅瀬はあるか、とのことです」
「あぁん? 俺はこの辺に住んでるから知ってるが、何でそんなことをお前が聞いてくるんだ?」
「キュウン(川を渡りたいんだ)」
ソフィアの訳を通じて俺の意志を聞き届けたおっさんは、ふん、と口角を吊り上げて鼻で笑う。
「どっちにしろお前みたいな犬っころじゃ無理だよ。そこの変なのに担がせるって方がよっぽど現実的だぜ」
「キュウン。キュ、キュキュン、キュウンキュウン。キュキュン(それも無理だ。でも、お前に浅瀬を教えてもらえれば、その織田家の人たちに助けてもらって渡ることは出来るだろ。頼むよ)」
「織田家の人たちに担いでもらうから教えて欲しいワン!」
「それじゃあ織田家の連中にも川を渡らせることになるだろ。駄目だ、諦めな」
「ですって。太郎さん、どうしますか?」
やはり一筋縄ではいかないか。しょうがない、ここはあれをやるしかないな。
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