42 / 150
野田福島~比叡山
攻城
しおりを挟む
案がまとまってからの織田軍の行動は早かった。
数日後には「楼岸の砦」と「川口の砦」とかいう、かっこいいんだかそうでないんだかわからない名前の砦が築かれ、そこに諸将を配備。六助が真面目に働けばこんなにうまくことが進むのかと、思わず感心してしまった。
戦闘態勢が整うと、作戦通りに浦江城への攻撃が行われる。
作戦が始まってから知ったことだけど、まず織田軍が築いた二つの砦は野田、福島城の南を東西に走る川の対岸にあって、この浦江城というのはその逆、北を東西に走る川の対岸にある。早い話、浦江城を攻略してしまえば三好三人衆を包囲できるというわけだ。
ちなみに、義昭が布陣している中嶋城は浦江城から更に北側にある。
攻撃を行ったのは松永のおっさんと三好義継って人の隊で、鉄砲を使って割とあっさり成功した。
この三好義継、三好って名前だし松永とよく行動を共にしているから何かと思えば、かつては三好三人衆に担がれた三好家の当主らしい。三好三人衆は三好家の一族とその重臣。
義継は、一旦は当主として三人衆に担がれたものの、次第に冷遇されるようになったので、家臣からの助言を受けて三好家に対して忠義に厚い松永のおっさんを頼ったらしい。
当時三人衆と畿内の覇権を巡って対立していたおっさんは劣勢に立たされていたものの、義継とズッ友になったことで盛り返して畿内の主導権を得たそうな。
とはいえ、勢力的におっさんたちが劣勢なことに変わりはなく、再度三人衆に追い込まれた松永三好ペアが打開策として考えていたのが、俺たち織田家と義昭の上洛を助けるという手段だったらしい。
織田家と義昭を助けるから、僕たちも助けてね、というわけだ。だとすれば、松永のおっさんが三人衆の動きにいち早く反応してくれたり、妙に戦に対するモチベーションが高いのもうなずける。因縁の対決ってやつだ。
京都で急に味方になったから怪しいやつだと思っていたけど、そういう経緯があったんだなぁ、と六助からの話を聞いてそう思いました。
閑話休題。
浦江城が落城した翌日。
今回はソフィアがいないので観戦も出来ず、寝るか散歩くらいしかすることがないし、散歩も遠くまで行こうとすると家臣に止められてしまう。
仕方なく本陣の天幕の中で寝ていると、うとうとして来た頃に何か勝手におっさんたちが集まってきて軍議が始まった。
無駄に張り詰めた空気の中で口を開いたのは六助だ。
「我々の砦と野田、福島城の間にある川を埋めようかと思います」
「たしかに攻めやすくはなるでおじゃるが……危険ではないのかえ? あそこは戦場になりうる場所の一つでおじゃろ」
「糞尿のごとき義昭様にしては鋭いご意見です。ですので、これからどのようにして川を埋めるかを議論しようかと」
「そもそも必ずしも埋める必要はないでおじゃろう」
糞尿呼ばわりをされたのにも構わず話を続ける義昭。色々苦労をしたせいか、以前に比べて大分心が強くなったようだ。
「包囲も完成し戦闘態勢が整ったとはいえ、あの堅城を落とすには今一つ工夫が必要だと私は考えます」
「その一環として川を埋め、進軍をしやくする、ということでおじゃるか」
「その通りです」
「ふむ」
「そういうことなら、我々に任せて欲しいでござるよ」
そこで割り込んできたのは柴田だった。あごひげを撫でながら、どこか落ち着かない様子に見える。
「柴田殿。織田家の中でも重臣のあなたが、このような危険な任務に当たる必要はないでしょう」
「重臣だろうが何だろうが関係はござらん。織田家の為にこの身を投げ出すことが我が使命なれば」
「柴田殿……」
感動に身を震わせた六助は、ごみでも入ったのか、目をごしごしとこすってから立ち上がり叫んだ。
「聞いたか皆の者! これこそが真の忠臣の姿! この戦国の世において、これほど強く美しい武器は他にないであろう!」
「そ、そこまで言われると照れるでござるな」
どうでもいいけど眠れないから静かにやって欲しい。
六助は気が済んだのか、もう一度座って、ふうと一息ついて心を落ち着かせてから軍議を再開した。
「そこまで仰っていただけるのでしたら、川を埋めるのは是非とも柴田隊にお願いしたいと思います」
「うむ。その任、たしかに引き受けたでござる」
「柴田殿なら安心だな!」「何も心配はいらないで候」
心配事がなくなったという感じで、次々に笑顔になる家臣たち。
その一方で柴田は、わくわくというべきかそわそわというべきか、はたまたその両方なのか……とにかく部屋から出ていくその直前まで、どこか落ち着かない様子だった。
翌日。
天幕の近くにある木でセミを探して遊んでいたら、いつもの騒がしい声が近づいてくる。
「プニ長様! プニ長様ぁー!」
「キュキュン(そんな人はいません)」
「おっほほ、かくれんぼですかな?」
咄嗟に木の陰に隠れた俺を見て、六助が興奮している。
このままだとまためんどくさいことになりそうなので、自らおっさんの前に躍り出て声をかけた。
「キュ、キュウン(で、どうした?)」
「次は私が隠れる番ですね? よ~し」
「キュン(おい)」
本当に隠れだしたので無視してセミ探しに戻ると、しばらくしてようやく俺がかくれんぼをする気がないことに気付いたらしい。
草むらの中から出て来た六助と天幕に入り、お互いに楽な姿勢になって早々に本題が切り出された。
「柴田殿が川の埋め立てに失敗なされました」
「キュン? (まじ?)」
「失敗した経緯は……」
「それは拙者が直接プニ長様に報告いたすでござる」
声のした方に視線を向けると、丁度柴田が天幕に入って来るところだった。
「柴田殿!」
柴田は俺たちのところまで歩み寄って座り込み、首を垂れる。
「まずは此度の戦において、幾人もの貴重な兵を失ってしまう結果となり、面目次第もござらん」
「キュウンキュン? (一体何があった?)」
「原因は……拙者の川遊びにござる」
「キュ? (は?)」
何を言われたのかわからず、間の抜けた声を漏らしてしまった。
「実は京都で皆が川遊びをしていた折りにはそういった気分になれず、ただ河原で見ていただけでござったが、ここに来てその衝動を自らでは抑えきれなくなり、任務のついでに敢行した次第に」
「……(……)」
「そして川遊びをしているところを、三人衆軍に好き勝手に攻撃されてしまい、多くの部下が……」
なるほど、こいつが軍議で埋め立て作戦に志願した際にそわそわしていたのは、任務をしながら川遊びをするという狙いがあったからだったのか。
鴨川で家臣たちが遊んでいる時の、柴田の寂しそうな顔が脳裏をよぎる。京都では秀吉がいなくてそんな気分にはなれなかったものの、摂津の川を見てうずうずしてしまったということだろう。
正直、何やってんだお前くらいしか言うことがない。
「尽きましては自害にて責任を取る所存に」
「キュンキュン(怖いからそれはやめて)」
自害、つまり切腹だ。たしかにそれくらいの責任問題だけど、目の前で腹を切られるとかグロ過ぎて見たくない。
「柴田殿。川遊びをしたいなどという衝動は、そう簡単に抑えきれるものではありません。致し方ないところもあるでしょう」
「六助殿……」
「それに何より、柴田殿は私の大切な友人。過ちを犯したからといって、友が自ら死を願うことを容認できようはずもありません」
どさくさに紛れて友達を増やそうとする六助。
「我々は同じ家臣団……つまりは仲間あるいは同士であり、そういう風に思ったことはなかったのでござるが、かたじけない」
「え? あ、いえいえ。ははは……」
さりげなく友達であることを否定された六助は、悲しい気持ちを紛らわすように曖昧に笑っている。その瞳をわずかにうるませながら……。
少しの間が空いてから、六助は気を取り直すように咳ばらいをした。
「とにかく、川の埋めたては場所的にもやはり危険ということで、増員して複数の隊で行いましょう」
「次には必ずや成功させてみせるでござる」
「勝手にまとめてしまいましたが、プニ長様はそれでよろしいですか?」
「キュキュンキュン(おならぷう)」
「お怒りにはなられていないので、承認ということですかね」
「名誉挽回の機会をいただき、恐悦至極にござる」
そう言って、柴田は座ったまま一礼をした。
天幕の外では、次々に重なっていくセミの鳴き声が、夏の終わりを惜しむかのように、より一層力強く響いている気がした。
数日後には「楼岸の砦」と「川口の砦」とかいう、かっこいいんだかそうでないんだかわからない名前の砦が築かれ、そこに諸将を配備。六助が真面目に働けばこんなにうまくことが進むのかと、思わず感心してしまった。
戦闘態勢が整うと、作戦通りに浦江城への攻撃が行われる。
作戦が始まってから知ったことだけど、まず織田軍が築いた二つの砦は野田、福島城の南を東西に走る川の対岸にあって、この浦江城というのはその逆、北を東西に走る川の対岸にある。早い話、浦江城を攻略してしまえば三好三人衆を包囲できるというわけだ。
ちなみに、義昭が布陣している中嶋城は浦江城から更に北側にある。
攻撃を行ったのは松永のおっさんと三好義継って人の隊で、鉄砲を使って割とあっさり成功した。
この三好義継、三好って名前だし松永とよく行動を共にしているから何かと思えば、かつては三好三人衆に担がれた三好家の当主らしい。三好三人衆は三好家の一族とその重臣。
義継は、一旦は当主として三人衆に担がれたものの、次第に冷遇されるようになったので、家臣からの助言を受けて三好家に対して忠義に厚い松永のおっさんを頼ったらしい。
当時三人衆と畿内の覇権を巡って対立していたおっさんは劣勢に立たされていたものの、義継とズッ友になったことで盛り返して畿内の主導権を得たそうな。
とはいえ、勢力的におっさんたちが劣勢なことに変わりはなく、再度三人衆に追い込まれた松永三好ペアが打開策として考えていたのが、俺たち織田家と義昭の上洛を助けるという手段だったらしい。
織田家と義昭を助けるから、僕たちも助けてね、というわけだ。だとすれば、松永のおっさんが三人衆の動きにいち早く反応してくれたり、妙に戦に対するモチベーションが高いのもうなずける。因縁の対決ってやつだ。
京都で急に味方になったから怪しいやつだと思っていたけど、そういう経緯があったんだなぁ、と六助からの話を聞いてそう思いました。
閑話休題。
浦江城が落城した翌日。
今回はソフィアがいないので観戦も出来ず、寝るか散歩くらいしかすることがないし、散歩も遠くまで行こうとすると家臣に止められてしまう。
仕方なく本陣の天幕の中で寝ていると、うとうとして来た頃に何か勝手におっさんたちが集まってきて軍議が始まった。
無駄に張り詰めた空気の中で口を開いたのは六助だ。
「我々の砦と野田、福島城の間にある川を埋めようかと思います」
「たしかに攻めやすくはなるでおじゃるが……危険ではないのかえ? あそこは戦場になりうる場所の一つでおじゃろ」
「糞尿のごとき義昭様にしては鋭いご意見です。ですので、これからどのようにして川を埋めるかを議論しようかと」
「そもそも必ずしも埋める必要はないでおじゃろう」
糞尿呼ばわりをされたのにも構わず話を続ける義昭。色々苦労をしたせいか、以前に比べて大分心が強くなったようだ。
「包囲も完成し戦闘態勢が整ったとはいえ、あの堅城を落とすには今一つ工夫が必要だと私は考えます」
「その一環として川を埋め、進軍をしやくする、ということでおじゃるか」
「その通りです」
「ふむ」
「そういうことなら、我々に任せて欲しいでござるよ」
そこで割り込んできたのは柴田だった。あごひげを撫でながら、どこか落ち着かない様子に見える。
「柴田殿。織田家の中でも重臣のあなたが、このような危険な任務に当たる必要はないでしょう」
「重臣だろうが何だろうが関係はござらん。織田家の為にこの身を投げ出すことが我が使命なれば」
「柴田殿……」
感動に身を震わせた六助は、ごみでも入ったのか、目をごしごしとこすってから立ち上がり叫んだ。
「聞いたか皆の者! これこそが真の忠臣の姿! この戦国の世において、これほど強く美しい武器は他にないであろう!」
「そ、そこまで言われると照れるでござるな」
どうでもいいけど眠れないから静かにやって欲しい。
六助は気が済んだのか、もう一度座って、ふうと一息ついて心を落ち着かせてから軍議を再開した。
「そこまで仰っていただけるのでしたら、川を埋めるのは是非とも柴田隊にお願いしたいと思います」
「うむ。その任、たしかに引き受けたでござる」
「柴田殿なら安心だな!」「何も心配はいらないで候」
心配事がなくなったという感じで、次々に笑顔になる家臣たち。
その一方で柴田は、わくわくというべきかそわそわというべきか、はたまたその両方なのか……とにかく部屋から出ていくその直前まで、どこか落ち着かない様子だった。
翌日。
天幕の近くにある木でセミを探して遊んでいたら、いつもの騒がしい声が近づいてくる。
「プニ長様! プニ長様ぁー!」
「キュキュン(そんな人はいません)」
「おっほほ、かくれんぼですかな?」
咄嗟に木の陰に隠れた俺を見て、六助が興奮している。
このままだとまためんどくさいことになりそうなので、自らおっさんの前に躍り出て声をかけた。
「キュ、キュウン(で、どうした?)」
「次は私が隠れる番ですね? よ~し」
「キュン(おい)」
本当に隠れだしたので無視してセミ探しに戻ると、しばらくしてようやく俺がかくれんぼをする気がないことに気付いたらしい。
草むらの中から出て来た六助と天幕に入り、お互いに楽な姿勢になって早々に本題が切り出された。
「柴田殿が川の埋め立てに失敗なされました」
「キュン? (まじ?)」
「失敗した経緯は……」
「それは拙者が直接プニ長様に報告いたすでござる」
声のした方に視線を向けると、丁度柴田が天幕に入って来るところだった。
「柴田殿!」
柴田は俺たちのところまで歩み寄って座り込み、首を垂れる。
「まずは此度の戦において、幾人もの貴重な兵を失ってしまう結果となり、面目次第もござらん」
「キュウンキュン? (一体何があった?)」
「原因は……拙者の川遊びにござる」
「キュ? (は?)」
何を言われたのかわからず、間の抜けた声を漏らしてしまった。
「実は京都で皆が川遊びをしていた折りにはそういった気分になれず、ただ河原で見ていただけでござったが、ここに来てその衝動を自らでは抑えきれなくなり、任務のついでに敢行した次第に」
「……(……)」
「そして川遊びをしているところを、三人衆軍に好き勝手に攻撃されてしまい、多くの部下が……」
なるほど、こいつが軍議で埋め立て作戦に志願した際にそわそわしていたのは、任務をしながら川遊びをするという狙いがあったからだったのか。
鴨川で家臣たちが遊んでいる時の、柴田の寂しそうな顔が脳裏をよぎる。京都では秀吉がいなくてそんな気分にはなれなかったものの、摂津の川を見てうずうずしてしまったということだろう。
正直、何やってんだお前くらいしか言うことがない。
「尽きましては自害にて責任を取る所存に」
「キュンキュン(怖いからそれはやめて)」
自害、つまり切腹だ。たしかにそれくらいの責任問題だけど、目の前で腹を切られるとかグロ過ぎて見たくない。
「柴田殿。川遊びをしたいなどという衝動は、そう簡単に抑えきれるものではありません。致し方ないところもあるでしょう」
「六助殿……」
「それに何より、柴田殿は私の大切な友人。過ちを犯したからといって、友が自ら死を願うことを容認できようはずもありません」
どさくさに紛れて友達を増やそうとする六助。
「我々は同じ家臣団……つまりは仲間あるいは同士であり、そういう風に思ったことはなかったのでござるが、かたじけない」
「え? あ、いえいえ。ははは……」
さりげなく友達であることを否定された六助は、悲しい気持ちを紛らわすように曖昧に笑っている。その瞳をわずかにうるませながら……。
少しの間が空いてから、六助は気を取り直すように咳ばらいをした。
「とにかく、川の埋めたては場所的にもやはり危険ということで、増員して複数の隊で行いましょう」
「次には必ずや成功させてみせるでござる」
「勝手にまとめてしまいましたが、プニ長様はそれでよろしいですか?」
「キュキュンキュン(おならぷう)」
「お怒りにはなられていないので、承認ということですかね」
「名誉挽回の機会をいただき、恐悦至極にござる」
そう言って、柴田は座ったまま一礼をした。
天幕の外では、次々に重なっていくセミの鳴き声が、夏の終わりを惜しむかのように、より一層力強く響いている気がした。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
鍵の王~才能を奪うスキルを持って生まれた僕は才能を与える王族の王子だったので、裏から国を支配しようと思います~
真心糸
ファンタジー
【あらすじ】
ジュナリュシア・キーブレスは、キーブレス王国の第十七王子として生を受けた。
キーブレス王国は、スキル至上主義を掲げており、高ランクのスキルを持つ者が権力を持ち、低ランクの者はゴミのように虐げられる国だった。そして、ジュナの一族であるキーブレス王家は、魔法などのスキルを他人に授与することができる特殊能力者の一族で、ジュナも同様の能力が発現することが期待された。
しかし、スキル鑑定式の日、ジュナが鑑定士に言い渡された能力は《スキル無し》。これと同じ日に第五王女ピアーチェスに言い渡された能力は《Eランクのギフトキー》。
つまり、スキル至上主義のキーブレス王国では、死刑宣告にも等しい鑑定結果であった。他の王子たちは、Cランク以上のギフトキーを所持していることもあり、ジュナとピアーチェスはひどい差別を受けることになる。
お互いに近い境遇ということもあり、身を寄せ合うようになる2人。すぐに仲良くなった2人だったが、ある日、別の兄弟から命を狙われる事件が起き、窮地に立たされたジュナは、隠された能力《他人からスキルを奪う能力》が覚醒する。
この事件をきっかけに、ジュナは考えを改めた。この国で自分と姉が生きていくには、クズな王族たちからスキルを奪って裏から国を支配するしかない、と。
これは、スキル至上主義の王国で、自分たちが生き延びるために闇組織を結成し、裏から王国を支配していく物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様、ノベルアップ+様でも掲載しています。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
元剣聖のスケルトンが追放された最弱美少女テイマーのテイムモンスターになって成り上がる
ゆる弥
ファンタジー
転生した体はなんと骨だった。
モンスターに転生してしまった俺は、たまたま助けたテイマーにテイムされる。
実は前世が剣聖の俺。
剣を持てば最強だ。
最弱テイマーにテイムされた最強のスケルトンとの成り上がり物語。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。


日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる