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上洛~姉川の戦い
一夜明けて
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翌日。木下と柴田はまだ泣きじゃくっていて、六助も実家から帰って来てなかったので何も出来ることはなく、部屋でひたすらに待機だ。
だけどそんな折、ソフィアが本当に昼間に来てくれたので、こちらに居られるうちに意志を伝えておこうとみんなを大広間的な場所に集めてみた。
俺が部屋前方のステージみたいになってるとこにいて、左右縦一列に分かれるようにずらっと武将たちが並んでいる。
ソフィアも俺の隣を飛んでいて、準備万端の状態で話を切り出した。
「キュキュンキュウンキュン(みんな、集まってくれてありがとう)」
「みんな、集まってくれてありがとうだワン」
「キュウンキュキュ(今更だけど勝手に変な語尾をつけるな)」
「えー。可愛いからいいじゃないですか!」
キリがないのでソフィアの相手もほどほどに本題に入ろう。
「キュ、キュン、キュウンキュンキュキュ(さて。突然だけど、ここで一度美濃に戻った方がいいと思うんだ)」
「一度美濃に戻った方がいいと思うんだ、と仰っています!」
愕然とした表情で、いきなり沸点を突破したらしい明智が勢いよく立ち上がる。
「何でだよ! 何でそこで諦めちゃうんだよ! 僕と一緒に戦おうよ!」
「帰蝶ちゃんに早く会いたいからです!」
「キュキュン(おいバカそれを素直に言うな)」
「それは恋だっていうのかい!?」
「そうです!」
「いいね! 熱い、すごく熱いよ!」
「キュンキュウン! (恥ずかしいからやめろ!)」
そこで気が済んだのか、一転して冷静になった明智は、腕を組んで大真面目に悩み始めた。
「冗談はさておき、プニ長様ともあろうお方が恋に現を抜かすなどあるはずがない……もしやこれは何かの暗号で、我々を試しておられる……? 恋……鯉? もしくは鯛……」
明智って頭良さそうだけど、俺をすごい人か何かと勘違いしてるせいで変なことを考え始めたな。
そこで何かを閃いたのか、手のひらに拳をぽんと打ち付ける。
「そうかわかった。プニ長様はお腹が減っておられるのだ。そして鯉が食えなければ帰るということか。おい、鯛と鯉の料理を持って来てくれ」
「キュウンキュウン? (こいつ何言ってんの?)」
「私も鯛のお刺身食べたいです!」
「ワオ~ン! (訳せよ!)」
ていうか鯛はともかく、鯉って食ったことないんだけど食えるの? 話は逸れたものの確かに興味は沸いて来たかも。
しばらくすると本当に新鮮な鯉と鯛の刺身が出て来た。時計とかないからわからんけど、刺身にしては手早く作ってくれた方だと思う。
豪華な鯉と鯛の刺身を俺の前に差し出す明智。
「ささ、どうぞお召し上がりください」
「わあ、とっても美味しそうですね」
刺身を覗き込んで喜ぶソフィア。忙しい中来てくれたのに悪いんだけど、こいつ何しに来たの? と言わせて欲しい。
「キュン……(どれどれ……)」
皿の上に盛られた鯉の刺身を口で咥えて、中に入れてから咀嚼する。犬の身体にも慣れて来たしこれくらいの動作ならお手の物だ。
ふむ、こりこりとした食感で中々に美味い。大好きってほどじゃないけど、給食の時に出て来たら「要らない人ちょうだい」と言って教室を徘徊するレベルではあるかな。ちなみに俺はカレーの時にそれやってた。
でもあれって、献立に関係なく好きな女の子が嫌いな食べ物を人に分けてたらついもらっちゃうんだよな……と回想に浸っていると、次いでソフィアも鯉の刺身にかじりつく。
「ん~ほっぺたが落ちちゃいそうです!」
幸せそうにぷるぷると震えるソフィア。けどそれを聞いた明智が真剣な顔でずずいっとこちらに迫って来た。
「ほっぺたが落ちる、というのはどういうことでしょうか? 一見して妖精様の頬に異常は見当たらぬようですが」
「とってもおいしい、という意味です!」
「美味なものを食すことと頬が落ちることにどのような関係が? それとも何かの御病気で?」
こいつ、テンション高い時だけじゃなくて低い時もうざいな。と思ったのは俺だけじゃなかったらしく、「そんな感じです!」とだけ返事をして、ソフィアは食事に戻った。
鯛もぷりぷりしていておいしい。
でも以前ネットの記事か何かで読んだんだけど、鯛はあまり新鮮過ぎてぷりぷりしてる状態だと旨味はなく、ただ食感を楽しむだけになるらしい。まあ、冷蔵技術はあまり発達してなさそうだし贅沢を言っては罰が当たる。
何故か醤油はなく、酢がわさびやしょうがと一緒に添えられているけど、あまり好きじゃないので全部生でいただいた。
全て食べ終わって満足したのでごろんと寝転ぶと、明智が緊張して強張った表情で尋ねて来る。
「してプニ長様、お味の方はいかがだったでしょうか?」
「キュン(星三つ)」
「星三つ、だそうです!」
ソフィアが三本の指をぴんと立ててそう宣言すると、やっぱりというべきか、家臣団がざわつき始める。
「ほしみっつ……? ほしみっつとはどういう意味だ?」
「利光と何か関係が?」「としみつというのはどのような御仁にござるか?」
「拙者の父親に」「何故ここでお主の父親が」
「もしや拙者の配下にいる正光のことでは」
「そもそも人名なのでござるか?」
もういいって。
こいつらの相手もしてられないので適当にごろごろしていると、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。次に目が覚めた時には元城主の部屋にいた。
ソフィアもいなくなってるしやることもないので、今日は適当に散歩でもしてのんびりと過ごすことにするか。
あ、そう言えば結局美濃に戻る話は流れちゃったな……。
「プニ長様、プニ長様。おはようございます」
おっさんの声で目が覚める。
おはよう、という言葉と襖や障子から漏れる陽射し、そして冷えた空気が、現在が朝という時間帯であることを教えてくれた。
「キュン(何だ)」
寝転んだ姿勢のままで返事をすると、襖ががらりと開いてどこかで見たことのあるちょんまげが出現した。
「司寿六助、只今戻りました」
「キュ(おう)」
「数日ぶりでも変わらずのそのお姿、いと尊しでございます」
「キュ(あっそ)」
適当にあしらっているにも関わらず、六助は部屋に入って来て俺の近くに座ってから口を開く。
「それで、あの……朝から申し訳ないのですが、プニプニを賜ってもよろしいでしょうか?」
「キュン(だめ)」
「ありがたき幸せ」
勝手に前足を取って肉球を触り始める六助は、やがて満足すると姿勢を改めてからこう言った。
「木下殿と柴田殿もようやく泣き止んだとのことで、皆大広間に集まっているようです。さあ、どうぞこちらへ」
言葉と共に差し出された両腕をするりと抜けて部屋から出ていくと、後ろから少し肩を落とした六助がついてきた。
俺を抱っこしていいのはもう帰蝶だけなんだよ。……とはいえ良心が痛むのも事実なので、次は抱っこさせてあげようと思いました。
大広間にはすでに家臣たちが集まっていた。この光景は見飽きたしお前ら会議し過ぎなんだよと言いたいけど言葉が伝わらない。
俺がいつもの配置につくとさっそく会議……いや軍議? が始まる。
お誕生日席みたいなところに座った六助が声を張り上げた。
「木下殿と柴田殿が泣き止み、明智殿が参戦、というよりは実家からようやく戻って来られた! よって今日より朝倉攻めを再開するが、よろしいかぁ!」
「異議なし!」「異議なし!」
「異議なし三昧!」
妙な言葉が聞こえたけどいちいちツッコまない。
ソフィアがいないと軍議には参加出来ないし、しても伝わらないどころか余計にこいつらを盛り上げてしまうということを理解したので、ひたすらに寝て終わりを待つしかやることがなかった。
その後おっさんたちは進軍のルートや日程、食料をどうするかとかそんなことを決めていく。どうでもいいけど、こいつらがまともな会話してるのを初めて見た気がするな。
会議が終わると、まとめがてらに六助が俺に話を振って来た。
「プニ長様。以上になりますが、よろしかったでしょうか!」
「キュキュウン(お尻ぷりぷり~ん)」
「ありがたき幸せ! それでは皆の者、張り切っていくぞぉ!」
「「「「うおおおおおおおおおお!!!!」」」」
おっさんたちが立ち上がって獣のような雄叫びを上げている中で俺は一人、フンスと鼻息をついてから眠りに入ろうとしていた。
それからその日のうちに織田家一同は天筒山城を出発した。
だけどそんな折、ソフィアが本当に昼間に来てくれたので、こちらに居られるうちに意志を伝えておこうとみんなを大広間的な場所に集めてみた。
俺が部屋前方のステージみたいになってるとこにいて、左右縦一列に分かれるようにずらっと武将たちが並んでいる。
ソフィアも俺の隣を飛んでいて、準備万端の状態で話を切り出した。
「キュキュンキュウンキュン(みんな、集まってくれてありがとう)」
「みんな、集まってくれてありがとうだワン」
「キュウンキュキュ(今更だけど勝手に変な語尾をつけるな)」
「えー。可愛いからいいじゃないですか!」
キリがないのでソフィアの相手もほどほどに本題に入ろう。
「キュ、キュン、キュウンキュンキュキュ(さて。突然だけど、ここで一度美濃に戻った方がいいと思うんだ)」
「一度美濃に戻った方がいいと思うんだ、と仰っています!」
愕然とした表情で、いきなり沸点を突破したらしい明智が勢いよく立ち上がる。
「何でだよ! 何でそこで諦めちゃうんだよ! 僕と一緒に戦おうよ!」
「帰蝶ちゃんに早く会いたいからです!」
「キュキュン(おいバカそれを素直に言うな)」
「それは恋だっていうのかい!?」
「そうです!」
「いいね! 熱い、すごく熱いよ!」
「キュンキュウン! (恥ずかしいからやめろ!)」
そこで気が済んだのか、一転して冷静になった明智は、腕を組んで大真面目に悩み始めた。
「冗談はさておき、プニ長様ともあろうお方が恋に現を抜かすなどあるはずがない……もしやこれは何かの暗号で、我々を試しておられる……? 恋……鯉? もしくは鯛……」
明智って頭良さそうだけど、俺をすごい人か何かと勘違いしてるせいで変なことを考え始めたな。
そこで何かを閃いたのか、手のひらに拳をぽんと打ち付ける。
「そうかわかった。プニ長様はお腹が減っておられるのだ。そして鯉が食えなければ帰るということか。おい、鯛と鯉の料理を持って来てくれ」
「キュウンキュウン? (こいつ何言ってんの?)」
「私も鯛のお刺身食べたいです!」
「ワオ~ン! (訳せよ!)」
ていうか鯛はともかく、鯉って食ったことないんだけど食えるの? 話は逸れたものの確かに興味は沸いて来たかも。
しばらくすると本当に新鮮な鯉と鯛の刺身が出て来た。時計とかないからわからんけど、刺身にしては手早く作ってくれた方だと思う。
豪華な鯉と鯛の刺身を俺の前に差し出す明智。
「ささ、どうぞお召し上がりください」
「わあ、とっても美味しそうですね」
刺身を覗き込んで喜ぶソフィア。忙しい中来てくれたのに悪いんだけど、こいつ何しに来たの? と言わせて欲しい。
「キュン……(どれどれ……)」
皿の上に盛られた鯉の刺身を口で咥えて、中に入れてから咀嚼する。犬の身体にも慣れて来たしこれくらいの動作ならお手の物だ。
ふむ、こりこりとした食感で中々に美味い。大好きってほどじゃないけど、給食の時に出て来たら「要らない人ちょうだい」と言って教室を徘徊するレベルではあるかな。ちなみに俺はカレーの時にそれやってた。
でもあれって、献立に関係なく好きな女の子が嫌いな食べ物を人に分けてたらついもらっちゃうんだよな……と回想に浸っていると、次いでソフィアも鯉の刺身にかじりつく。
「ん~ほっぺたが落ちちゃいそうです!」
幸せそうにぷるぷると震えるソフィア。けどそれを聞いた明智が真剣な顔でずずいっとこちらに迫って来た。
「ほっぺたが落ちる、というのはどういうことでしょうか? 一見して妖精様の頬に異常は見当たらぬようですが」
「とってもおいしい、という意味です!」
「美味なものを食すことと頬が落ちることにどのような関係が? それとも何かの御病気で?」
こいつ、テンション高い時だけじゃなくて低い時もうざいな。と思ったのは俺だけじゃなかったらしく、「そんな感じです!」とだけ返事をして、ソフィアは食事に戻った。
鯛もぷりぷりしていておいしい。
でも以前ネットの記事か何かで読んだんだけど、鯛はあまり新鮮過ぎてぷりぷりしてる状態だと旨味はなく、ただ食感を楽しむだけになるらしい。まあ、冷蔵技術はあまり発達してなさそうだし贅沢を言っては罰が当たる。
何故か醤油はなく、酢がわさびやしょうがと一緒に添えられているけど、あまり好きじゃないので全部生でいただいた。
全て食べ終わって満足したのでごろんと寝転ぶと、明智が緊張して強張った表情で尋ねて来る。
「してプニ長様、お味の方はいかがだったでしょうか?」
「キュン(星三つ)」
「星三つ、だそうです!」
ソフィアが三本の指をぴんと立ててそう宣言すると、やっぱりというべきか、家臣団がざわつき始める。
「ほしみっつ……? ほしみっつとはどういう意味だ?」
「利光と何か関係が?」「としみつというのはどのような御仁にござるか?」
「拙者の父親に」「何故ここでお主の父親が」
「もしや拙者の配下にいる正光のことでは」
「そもそも人名なのでござるか?」
もういいって。
こいつらの相手もしてられないので適当にごろごろしていると、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。次に目が覚めた時には元城主の部屋にいた。
ソフィアもいなくなってるしやることもないので、今日は適当に散歩でもしてのんびりと過ごすことにするか。
あ、そう言えば結局美濃に戻る話は流れちゃったな……。
「プニ長様、プニ長様。おはようございます」
おっさんの声で目が覚める。
おはよう、という言葉と襖や障子から漏れる陽射し、そして冷えた空気が、現在が朝という時間帯であることを教えてくれた。
「キュン(何だ)」
寝転んだ姿勢のままで返事をすると、襖ががらりと開いてどこかで見たことのあるちょんまげが出現した。
「司寿六助、只今戻りました」
「キュ(おう)」
「数日ぶりでも変わらずのそのお姿、いと尊しでございます」
「キュ(あっそ)」
適当にあしらっているにも関わらず、六助は部屋に入って来て俺の近くに座ってから口を開く。
「それで、あの……朝から申し訳ないのですが、プニプニを賜ってもよろしいでしょうか?」
「キュン(だめ)」
「ありがたき幸せ」
勝手に前足を取って肉球を触り始める六助は、やがて満足すると姿勢を改めてからこう言った。
「木下殿と柴田殿もようやく泣き止んだとのことで、皆大広間に集まっているようです。さあ、どうぞこちらへ」
言葉と共に差し出された両腕をするりと抜けて部屋から出ていくと、後ろから少し肩を落とした六助がついてきた。
俺を抱っこしていいのはもう帰蝶だけなんだよ。……とはいえ良心が痛むのも事実なので、次は抱っこさせてあげようと思いました。
大広間にはすでに家臣たちが集まっていた。この光景は見飽きたしお前ら会議し過ぎなんだよと言いたいけど言葉が伝わらない。
俺がいつもの配置につくとさっそく会議……いや軍議? が始まる。
お誕生日席みたいなところに座った六助が声を張り上げた。
「木下殿と柴田殿が泣き止み、明智殿が参戦、というよりは実家からようやく戻って来られた! よって今日より朝倉攻めを再開するが、よろしいかぁ!」
「異議なし!」「異議なし!」
「異議なし三昧!」
妙な言葉が聞こえたけどいちいちツッコまない。
ソフィアがいないと軍議には参加出来ないし、しても伝わらないどころか余計にこいつらを盛り上げてしまうということを理解したので、ひたすらに寝て終わりを待つしかやることがなかった。
その後おっさんたちは進軍のルートや日程、食料をどうするかとかそんなことを決めていく。どうでもいいけど、こいつらがまともな会話してるのを初めて見た気がするな。
会議が終わると、まとめがてらに六助が俺に話を振って来た。
「プニ長様。以上になりますが、よろしかったでしょうか!」
「キュキュウン(お尻ぷりぷり~ん)」
「ありがたき幸せ! それでは皆の者、張り切っていくぞぉ!」
「「「「うおおおおおおおおおお!!!!」」」」
おっさんたちが立ち上がって獣のような雄叫びを上げている中で俺は一人、フンスと鼻息をついてから眠りに入ろうとしていた。
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