14 / 150
上洛~姉川の戦い
新年の挨拶
しおりを挟む
秀吉が予見した通り、本圀寺の周りに大量の納豆が巻かれ、それを義昭のアホが踏んで足を取られて転び、怪我をしたという情報が入って来た。六助が何とか対処してくれたらしいけど、ひとまず援軍にいくことに。
ちなみにそれらの出来事は正月に起きたと聞いている。新年早々、本当にご苦労なこった。
外に出てみれば、街は見渡す限りの雪景色に包まれていた。肌を刺すような鋭い冷気の中で、うちの家臣たちがまるで子供のようにはしゃいでいる……のは別にいつものことだった。
「こやつめ~! やったなハハハ!」
「柴田殿こそハハハ!」
帰蝶に抱っこしてもらって、柴田と秀吉が熾烈な雪合戦を繰り広げる様子を眺めながら駕籠に乗り込んだ。
今回の京への出陣は援軍、つまりは戦うことが目的ということで、さすがに帰蝶を同行させるわけにはいかなかった。本当は俺も行きたくなかったけど、義昭への新年のあいさつとかそういうのがあるらしい。
「どうかお気をつけて。ご武運をお祈り申し上げております」
駕籠の中に納まった俺を不安そうに見つめながら、帰蝶がそう言った。
戸が閉まり、やがて外から聞こえて来る人々の足音と馬の蹄が地面を叩く音が、出陣を報せる。人力で動いているが故の独特な揺れにはまだ慣れずそわそわしていると、窓枠で切り取られた景色の中を舞う粉雪が心を鎮めてくれた。
ゆっくりと流れていく美濃の街並み。さっさと全部終わらせて帰りてえな……なんて思いながら旅は始まった。
隣には誰もいないけど、幸いにも蹴鞠や骨みたいなのがあるおかげで、道中はそこまで退屈することもなかった。
骨みたいなのはともかくとして、この蹴鞠というものは悪くない。ころころと前足で転がして遊んでいると案外と時間を忘れることが出来た。決して俺の精神が犬に順応してきたわけじゃない。
とはいえさすがに何時間も遊んでいると飽きるので、小さな身体を活かしてのびのびと寝ていると、ふと駕籠の戸が開いた。
「プニ長様。お昼に致すでござるよ」
ちょんまげのいかつい落ち武者風のおっさん。今回は六助がいないので、柴田が側についてくれているらしい。
ごつごつとした腕が、笹の葉にくるまれた何かを目の前に差し出して来た。
「帰蝶殿からプニ長様のご飯を預かっているでござる」
中からは、ちょっとばかり形の歪んだおにぎりが現れた。
京都で振る舞ってくれて以来料理をしていなかった帰蝶が、俺の為に頑張って作ってくれたのか。
猛烈に感動しながら、早速一口ぱくついてみる。見た目通りのシンプルな味付けで中々に塩が効いていておいしい。これをあの子が作ってくれたというのなら余裕で毎日食べられそうだ。
京都での焼き魚風何かや白ご飯風雑炊があったから、また独特な味付けをしているのかと思っていたけど、今回は普通だ。どうやらあれはただ単に料理に慣れていなかっただけで、奇抜な感性を持っているわけではないらしい。
お礼に、美濃へ帰る時には何か帰蝶にお土産を買って行きたいな……と思いながらおにぎりを平らげた。
雪で激しくテンションのあがった織田家の面々は、かけっこで競争したりしてはしゃぎながら、京都までの道のりを二日間で踏破してしまう。
本圀寺までいけば、入り口の門のところで鼻息荒く、瞳を輝かせた六助が俺たちを待ち受けていた。
「プニ長様、お待ちしておりました!」
両腕を広げながらこちらに近寄って来たので、頬ずりされそうなことを察知して逃げる。すると何を勘違いしたのか、家臣たちは皆「お待ちを!」「御戯れを!」とか言いながら俺を追いかけ、寺の領地内で駆けっこが始まった。
数分走り回りさすがに全員が疲れてきたところで、俺と六助、秀吉、柴田の四人は横並びで歩きながら本堂を目指して歩く。
秀吉が六助に、襲撃事件の首尾を尋ねた。
「して、襲撃事件の方はどうなったのですか?」
「驚異的な量の納豆は、私の方で全て処理いたしました」
「処理いたしたとは、どのように?」
「え、普通に手で拾って……」
そこで会話に参加していなかった柴田が何故か立ち止まったので、何事かと全員で振り返ると、突然に柴田が腰を折った。
「六助殿、今までお世話になり申した」
「え」
何かを察した秀吉が、顎に手を当てながら眼を妖しく光らせる。
「ははぁん、柴田殿は納豆が苦手でしたか」
「うむ。匂いも食感も苦手でな……六助殿には申し訳ないが」
「いやいや、何で私が納豆そのものみたいになってるんですか。ちゃんと手は洗いましたし、第一納豆を作ってる方々に失礼でしょう」
前のめりに身振り手振りを交えて抗議する六助に対し、柴田は身を引きながら一歩後ずさって不快感をあらわにしている。
「うわっ、ちょっと」
「え、何ですかその嫌いな虫が近づいて来た時のような反応。我々織田家の家臣の絆や結束はその程度のものだったのですか?」
「それとこれとは話が別でござる!」
「わかりました。ならば織田家追放をかけて司寿家と柴田家で戦をしようではありませんか!」
「キュキュン(新年早々喧嘩すんな)」
寒さに負けず劣らず元気なおっさんたちを眺めていると本堂に到着した。
新年のあいさつは、織田家に関しては観音寺城の時よりももっと作法とか関係なくみんなで茶を楽しむ感じでやったけど、ここ本圀寺では義昭が和歌を詠んだり、全員で酒を飲んだりしている。
犬の身体というのはこういった時に非常に便利で、めっちゃ退屈だからと式典の最中に普通に寝てしまったところで誰からも文句を言われない。
一つあくびをしてからごろんと寝転んで目を閉じたら、義昭の和歌に混じって、隣にいた六助の笑い声が聞こえて来た。
「はっはっは。眠くなってしまわれましたか。いと尊し、いと尊し」
そこで和歌はぴたりと止まり、代わりに義昭の不満そうな声が響く。
「六助殿、麻呂の歌をちゃんと聞いているのでおじゃるか?」
「いえ、全く。ほんの少しも。仮に聞かなければ斬ると言われても聞きません」
「そこまで!?」
出会った頃からそうだけど、どうして六助は義昭に大してここまで喧嘩腰なんだろうか。
麻呂野郎の驚愕の声に続いて、秀吉が苦言を呈する。
「義昭様の和歌には決定的に足りないものがあるんですよ」
「麻呂の歌に足りないもの!? むき~っ、それなら秀吉が詠んでみればいいではないでおじゃるか!」
「いいでしょう」
無駄に凛々しい声で返事をした後、秀吉は自分で作った歌を詠みあげた。
「白雪も
衣服のごとく
身に纏い
はしゃぐお姿
いと尊しかな」
「プニ長殿のことではおじゃらぬか!」
こいつらがうるさくて全然眠れないな……。
ていうか、少なくとも家臣たちの前で雪遊びをした記憶ないんだけど。さっき六助から逃げて走り回ったやつがそう思われてんのか。
「むしろプニ長様以外のことを詠む必要が?」
「拙者、和歌のことはよくわからずとも、今のは非常にいいと感じたでござるよ」
しれっとした感じの六助に柴田の声が続いた。
「ならば義昭様もプニ長様を題材にして和歌を詠んでみるとよろしいでしょう。結局のところ、基本が出来ていなければうまく詠めないことがおわかりいただけるかと思いますし」
「むむぅ」
秀吉の一理あるんだかないんだかよくわからん理屈に唸り声をあげると、義昭はしばらく間を空けたのち、一つ呼吸をしてから句を読み上げた。
「朝ぼらけ
東日さえも
後光に据えて
草木の霜も
かく讃えけり」
直後にはただ静謐な時間が流れる。目を閉じているのでみんながどういった表情をしているかはわからなかった。
やがて口火を切ったのは六助だった。
「義昭様も中々わかるようになってきたではないですか」
「ほ、本当でおじゃるか?」
「正直普通に詠んでしまわれたので驚いてしまいました」
「そなたは余のことを馬鹿にしすぎではないでおじゃるか?」
何でそんなに上から目線なのかは知らんけど、とにかく義昭が六助に認められたらしい。
その後も義昭と家臣たちが小競り合いを繰り広げる中で、俺の意識は心地の良い闇の中へと溶けて行った。
ちなみにそれらの出来事は正月に起きたと聞いている。新年早々、本当にご苦労なこった。
外に出てみれば、街は見渡す限りの雪景色に包まれていた。肌を刺すような鋭い冷気の中で、うちの家臣たちがまるで子供のようにはしゃいでいる……のは別にいつものことだった。
「こやつめ~! やったなハハハ!」
「柴田殿こそハハハ!」
帰蝶に抱っこしてもらって、柴田と秀吉が熾烈な雪合戦を繰り広げる様子を眺めながら駕籠に乗り込んだ。
今回の京への出陣は援軍、つまりは戦うことが目的ということで、さすがに帰蝶を同行させるわけにはいかなかった。本当は俺も行きたくなかったけど、義昭への新年のあいさつとかそういうのがあるらしい。
「どうかお気をつけて。ご武運をお祈り申し上げております」
駕籠の中に納まった俺を不安そうに見つめながら、帰蝶がそう言った。
戸が閉まり、やがて外から聞こえて来る人々の足音と馬の蹄が地面を叩く音が、出陣を報せる。人力で動いているが故の独特な揺れにはまだ慣れずそわそわしていると、窓枠で切り取られた景色の中を舞う粉雪が心を鎮めてくれた。
ゆっくりと流れていく美濃の街並み。さっさと全部終わらせて帰りてえな……なんて思いながら旅は始まった。
隣には誰もいないけど、幸いにも蹴鞠や骨みたいなのがあるおかげで、道中はそこまで退屈することもなかった。
骨みたいなのはともかくとして、この蹴鞠というものは悪くない。ころころと前足で転がして遊んでいると案外と時間を忘れることが出来た。決して俺の精神が犬に順応してきたわけじゃない。
とはいえさすがに何時間も遊んでいると飽きるので、小さな身体を活かしてのびのびと寝ていると、ふと駕籠の戸が開いた。
「プニ長様。お昼に致すでござるよ」
ちょんまげのいかつい落ち武者風のおっさん。今回は六助がいないので、柴田が側についてくれているらしい。
ごつごつとした腕が、笹の葉にくるまれた何かを目の前に差し出して来た。
「帰蝶殿からプニ長様のご飯を預かっているでござる」
中からは、ちょっとばかり形の歪んだおにぎりが現れた。
京都で振る舞ってくれて以来料理をしていなかった帰蝶が、俺の為に頑張って作ってくれたのか。
猛烈に感動しながら、早速一口ぱくついてみる。見た目通りのシンプルな味付けで中々に塩が効いていておいしい。これをあの子が作ってくれたというのなら余裕で毎日食べられそうだ。
京都での焼き魚風何かや白ご飯風雑炊があったから、また独特な味付けをしているのかと思っていたけど、今回は普通だ。どうやらあれはただ単に料理に慣れていなかっただけで、奇抜な感性を持っているわけではないらしい。
お礼に、美濃へ帰る時には何か帰蝶にお土産を買って行きたいな……と思いながらおにぎりを平らげた。
雪で激しくテンションのあがった織田家の面々は、かけっこで競争したりしてはしゃぎながら、京都までの道のりを二日間で踏破してしまう。
本圀寺までいけば、入り口の門のところで鼻息荒く、瞳を輝かせた六助が俺たちを待ち受けていた。
「プニ長様、お待ちしておりました!」
両腕を広げながらこちらに近寄って来たので、頬ずりされそうなことを察知して逃げる。すると何を勘違いしたのか、家臣たちは皆「お待ちを!」「御戯れを!」とか言いながら俺を追いかけ、寺の領地内で駆けっこが始まった。
数分走り回りさすがに全員が疲れてきたところで、俺と六助、秀吉、柴田の四人は横並びで歩きながら本堂を目指して歩く。
秀吉が六助に、襲撃事件の首尾を尋ねた。
「して、襲撃事件の方はどうなったのですか?」
「驚異的な量の納豆は、私の方で全て処理いたしました」
「処理いたしたとは、どのように?」
「え、普通に手で拾って……」
そこで会話に参加していなかった柴田が何故か立ち止まったので、何事かと全員で振り返ると、突然に柴田が腰を折った。
「六助殿、今までお世話になり申した」
「え」
何かを察した秀吉が、顎に手を当てながら眼を妖しく光らせる。
「ははぁん、柴田殿は納豆が苦手でしたか」
「うむ。匂いも食感も苦手でな……六助殿には申し訳ないが」
「いやいや、何で私が納豆そのものみたいになってるんですか。ちゃんと手は洗いましたし、第一納豆を作ってる方々に失礼でしょう」
前のめりに身振り手振りを交えて抗議する六助に対し、柴田は身を引きながら一歩後ずさって不快感をあらわにしている。
「うわっ、ちょっと」
「え、何ですかその嫌いな虫が近づいて来た時のような反応。我々織田家の家臣の絆や結束はその程度のものだったのですか?」
「それとこれとは話が別でござる!」
「わかりました。ならば織田家追放をかけて司寿家と柴田家で戦をしようではありませんか!」
「キュキュン(新年早々喧嘩すんな)」
寒さに負けず劣らず元気なおっさんたちを眺めていると本堂に到着した。
新年のあいさつは、織田家に関しては観音寺城の時よりももっと作法とか関係なくみんなで茶を楽しむ感じでやったけど、ここ本圀寺では義昭が和歌を詠んだり、全員で酒を飲んだりしている。
犬の身体というのはこういった時に非常に便利で、めっちゃ退屈だからと式典の最中に普通に寝てしまったところで誰からも文句を言われない。
一つあくびをしてからごろんと寝転んで目を閉じたら、義昭の和歌に混じって、隣にいた六助の笑い声が聞こえて来た。
「はっはっは。眠くなってしまわれましたか。いと尊し、いと尊し」
そこで和歌はぴたりと止まり、代わりに義昭の不満そうな声が響く。
「六助殿、麻呂の歌をちゃんと聞いているのでおじゃるか?」
「いえ、全く。ほんの少しも。仮に聞かなければ斬ると言われても聞きません」
「そこまで!?」
出会った頃からそうだけど、どうして六助は義昭に大してここまで喧嘩腰なんだろうか。
麻呂野郎の驚愕の声に続いて、秀吉が苦言を呈する。
「義昭様の和歌には決定的に足りないものがあるんですよ」
「麻呂の歌に足りないもの!? むき~っ、それなら秀吉が詠んでみればいいではないでおじゃるか!」
「いいでしょう」
無駄に凛々しい声で返事をした後、秀吉は自分で作った歌を詠みあげた。
「白雪も
衣服のごとく
身に纏い
はしゃぐお姿
いと尊しかな」
「プニ長殿のことではおじゃらぬか!」
こいつらがうるさくて全然眠れないな……。
ていうか、少なくとも家臣たちの前で雪遊びをした記憶ないんだけど。さっき六助から逃げて走り回ったやつがそう思われてんのか。
「むしろプニ長様以外のことを詠む必要が?」
「拙者、和歌のことはよくわからずとも、今のは非常にいいと感じたでござるよ」
しれっとした感じの六助に柴田の声が続いた。
「ならば義昭様もプニ長様を題材にして和歌を詠んでみるとよろしいでしょう。結局のところ、基本が出来ていなければうまく詠めないことがおわかりいただけるかと思いますし」
「むむぅ」
秀吉の一理あるんだかないんだかよくわからん理屈に唸り声をあげると、義昭はしばらく間を空けたのち、一つ呼吸をしてから句を読み上げた。
「朝ぼらけ
東日さえも
後光に据えて
草木の霜も
かく讃えけり」
直後にはただ静謐な時間が流れる。目を閉じているのでみんながどういった表情をしているかはわからなかった。
やがて口火を切ったのは六助だった。
「義昭様も中々わかるようになってきたではないですか」
「ほ、本当でおじゃるか?」
「正直普通に詠んでしまわれたので驚いてしまいました」
「そなたは余のことを馬鹿にしすぎではないでおじゃるか?」
何でそんなに上から目線なのかは知らんけど、とにかく義昭が六助に認められたらしい。
その後も義昭と家臣たちが小競り合いを繰り広げる中で、俺の意識は心地の良い闇の中へと溶けて行った。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私はあなたたちがお求めの聖女ではないので
黒木メイ
恋愛
今までガルディーニ王国で偽の聖女だとして酷い扱われ方をしてきたマリー・フィッツェ。自分でも自分のことを偽の聖女だとずっと思い込んでいた。周りからそう言われ続けてきたから。けれど、この世界の唯一神であるニュクス様の力によって前世の記憶を取り戻した時、その洗脳は解けた。そして、真実を知る。真実を知ったマリーの決断とは……。
※設定はふわふわ。
※予告なく修正、加筆する場合があります。
※小説家になろう様からの転載。他サイトにも随時転載中。
女神様の使い、5歳からやってます
めのめむし
ファンタジー
小桜美羽は5歳の幼女。辛い境遇の中でも、最愛の母親と妹と共に明るく生きていたが、ある日母を事故で失い、父親に放置されてしまう。絶望の淵で餓死寸前だった美羽は、異世界の女神レスフィーナに救われる。
「あなたには私の世界で生きる力を身につけやすくするから、それを使って楽しく生きなさい。それで……私のお友達になってちょうだい」
女神から神気の力を授かった美羽は、女神と同じ色の桜色の髪と瞳を手に入れ、魔法生物のきんちゃんと共に新たな世界での冒険に旅立つ。しかし、転移先で男性が襲われているのを目の当たりにし、街がゴブリンの集団に襲われていることに気づく。「大人の男……怖い」と呟きながらも、ゴブリンと戦うか、逃げるか——。いきなり厳しい世界に送られた美羽の運命はいかに?
優しさと試練が待ち受ける、幼い少女の異世界ファンタジー、開幕!
基本、ほのぼの系ですので進行は遅いですが、着実に進んでいきます。
戦闘描写ばかり望む方はご注意ください。
フェンリルさんちの末っ子は人間でした ~神獣に転生した少年の雪原を駆ける狼スローライフ~
空色蜻蛉
ファンタジー
真白山脈に棲むフェンリル三兄弟、末っ子ゼフィリアは元人間である。
どうでもいいことで山が消し飛ぶ大喧嘩を始める兄二匹を「兄たん大好き!」幼児メロメロ作戦で仲裁したり、たまに襲撃してくる神獣ハンターは、人間時代につちかった得意の剣舞で撃退したり。
そう、最強は末っ子ゼフィなのであった。知らないのは本狼ばかりなり。
ブラコンの兄に溺愛され、自由気ままに雪原を駆ける日々を過ごす中、ゼフィは人間時代に負った心の傷を少しずつ癒していく。
スノードームを覗きこむような輝く氷雪の物語をお届けします。
※今回はバトル成分やシリアスは少なめ。ほのぼの明るい話で、主人公がひたすら可愛いです!
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売中です!】
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。

さよなら 大好きな人
小夏 礼
恋愛
女神の娘かもしれない紫の瞳を持つアーリアは、第2王子の婚約者だった。
政略結婚だが、それでもアーリアは第2王子のことが好きだった。
彼にふさわしい女性になるために努力するほど。
しかし、アーリアのそんな気持ちは、
ある日、第2王子によって踏み躙られることになる……
※本編は悲恋です。
※裏話や番外編を読むと本編のイメージが変わりますので、悲恋のままが良い方はご注意ください。
※本編2(+0.5)、裏話1、番外編2の計5(+0.5)話です。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる