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上洛~姉川の戦い
帰蝶とソフィア
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帰蝶さんが呼吸を整えて落ち着いたところで、ソフィアの自己紹介タイムが始まった。
俺の左右で二人が相対している形だ。
「私ソフィアと申します。お犬様の意志を皆さんに伝える役をやってます!」
「帰蝶です。この度、プニ長様の正室をさせていただいております」
ソフィアがぱたぱたと飛びながら丁寧に腰を折る一方で、帰蝶さんは改めて深々と土下座みたいな礼をした。
正室って何だっけ? ソフィアに聞いてみよう。
「キュキュン? (正室って何?)」
「本妻みたいな感じのやつです!」
「キュ、キュウンキュキュン? (えっ、てことは俺この子と結婚してるの?)」
「はい、そうみたいです!」
「アオオオオォォォォン!!!! (よっしゃああああぁぁぁぁ!!!!)」
「犬ですけどね!」
「キュキュンキュンキュン(そこで現実に戻さないで欲しかった)」
こんな可愛い女の子と結婚なんて人間なら手放しで喜べた事態なのに。ちくしょうソフィアめ、もうちょっとくらい夢見させてくれよ。
帰蝶さんは正座のまま、黙って俺たちのやり取りを見守っている。
「ところでプニ長さん、私がいる内に帰蝶ちゃんに言っておきたいことはありませんか?」
そういえばそうだな。ソフィアはいつもすぐにいなくなっちゃうから、帰蝶さんとの「会話」は出来なくなっちゃうもんな。
そんなわけで俺はソフィアを通じて、移動する時の抱っこの役目を任せること、好き勝手にプニプニモフモフしていいことなんかを伝えた。
どうせ抱っこされるなら六助より帰蝶さんの方がいいに決まってるし、さっきモフモフしてる時にすごく嬉しそうにしてたからだ。
すると、帰蝶さんはまた大袈裟に土下座みたいな礼をする。
「もったいなきお役目、恐悦至ぎょくに存じまする」
ようやく緊張が解けてきたと思ったら噛んだな。
そんな帰蝶さんを見て、ソフィアが俺に近寄って来たかと思えば肘でうりうりしながら囁いて来た。
「すごく可愛い子ですねえ。どうします? 武さん、そろそろ色んなところが尊くなって来たんじゃないですかぁ~?」
「キュキュン(その表現を使うのはやめろ)」
「むしろ俺があの子をプニプニモフモフしてやるぜ、くらい思ってるんでしょ?」
「キュキュン(やかましいわ)」
こいつ女神なんだよな? ただのおっさんじゃなくて。
ソフィアの存在そのものを疑わしく思っていると、帰蝶さんが意を決した様子で口を開いた。
「あ、あのっ!」
「キュ(はい)」
「はい、何でしょう!」
「わっ、私のことは帰蝶とお呼びください!」
さっきお願いをする時に俺の言葉をソフィアに訳してもらった際、さん付けで呼ばれたのが気になったのだろう。
いつの間にか正室になってくれたとはいえ、知り合ったばかりの女の子をいきなり呼び捨てなんてのものな……。とか考えて俺が逡巡していると、その沈黙をどう捉えたのか帰蝶さんは続ける。
「それか、その、帰蝶……ちゃん、と」
自分で言ってて恥ずかしいのか、頬がほんのりと赤く染まっている。
「ぬふふぅ~どうします? プニ長さん。こう仰ってますけど」
ソフィアの口からはよだれが垂れてしまっている。やっぱりこいつはただのおっさんらしい。
俺は後ろ足で首のあたりをかきながら言った。
「キュン、キャウン(じゃあ呼び捨てにするよ。ちゃんづけは俺も恥ずかしい)」
「呼び捨てでいくそうです」
「ありがたき幸せ」
またも深々とお辞儀を……そうだ。
「キュキュキュウン(いちいちその土下座みたいなのしなくていいよ)」
「その土下座みたいなのしなくていいよ、と仰ってます!」
「えっ? でも……」
「いいからいいから! そういう堅苦しいのはなしでいきましょう!」
「キュウンキュウン(それはまだ言ってねえだろ)」
「了解にござる」
お願いを聞いてくれたみたいで良かった。
しかしこの子言葉がちょっと不自然だよな。いや、戦国日本風異世界なのであって元からみんなめちゃくちゃなんだけど……。
「それでは今日はここで失礼しますね!」
「キュウン(えっ、もう行くのかよ)」
「はい、後は若いお二人でごゆっくり~!」
「キュン(お見合いか)」
何て言っている間にもソフィアは淡い光に包まれ、笑顔で手を振りながら消えていった。後に残された俺と帰蝶の間には一瞬の静寂が漂う。
何となく見つめ合っていると、帰蝶はようやく俺と同じ年頃の女の子がそうするように、リラックスした様子で話しかけてきた。
「あの」
「キュン(はい)」
「早速ですが、プニプニを賜ってもよろしいでしょうか」
「キュン(どうぞ)」
「ありがたき幸せ」
右前足を差し出すと、ゆっくりとそれを手に取って肉球をプニプニする帰蝶。すると彼女はまるで宝物を見つけた子供のように瞳を輝かせる。
「わぁ……! いとプニプニでございます」
犬の身体であろうとも、これはこれで中々に幸せな時間だ。
今までちょんまげのおっさんたちにばかり絡まれてたから気づかなかったけど、犬になるとこういう得もあるんだな。
そうしてしばらく帰蝶と遊んでいると、またもや唐突に襖が開く。騒がしいやつらだなおい。
今回の訪問者は毎度お馴染み、肩で息をしている六助だった。
「お楽しみのところ申し訳ございません!」
「どうなさったのですか?」
言葉が通じないからか、俺の代わりに帰蝶が返事をしてくれた。
「美濃の稲葉山城が斎藤家の家臣らに乗っ取られました!」
「あらまあ」
「キュ~ン(ふ~ん)」
「どうしてお二方ともそんなにどうでもよさそうなのですか」
「実家ではあっても父の道三は兄の義龍に討ち取られ、その兄もすぐに病気で亡くなって……今ではよく知らない甥が仕切っている国ですから」
帰蝶は美濃の戦国大名の娘だったってことか。
「キュンキュキュウンキュキュキュン (逆にお前は何で慌ててるんだよ)」
「いと尊しです」
俺の頭を撫でる帰蝶。尻尾を振って嬉しさを表明しておこう。
六助はようやく落ち着いて俺たちに向かい合って座り込むと、少し前のめりになりながら口を開いた。
「とにかくですね、この混乱を機に美濃に乗り込んではいかがでしょう」
「キュ、キュキュン (ああ、そういうことね)」
「父が打ち取られてから、織田家と斎藤家は仲が悪かったんですよね」
「ええ。今まで何度も戦を起こしてきましたがどちらも決定打を与えることは出来ずに来ました」
「キュ~ン (ふ~ん)」
「何度も、ですか。どうしてそんなに関係が悪化してしまったのですか?」
帰蝶に尋ねられた六助は俺たちから視線を外し、どこか遠くを見るように目を細めて語り出した。
「あれは桶狭間の前……いや、もっと前、いや、ええと……すいません正直忘れましたけど、斎藤家の家臣がこの城に遊びに来た時のことでした」
「キュキュン(適当だなおい)」
「やつらが私のみたらし団子を欲しがったので断ったら、非常に激しい勢いで怒りをあらわにし、遂には『戦だ!』とまで言い出したのです」
「キュウン(小学生か)」
ていうか原因こいつじゃねえか。
話を聞いた帰蝶が、おずおずと語り出す。
「あの、みたらし団子くらい分けてあげれば良かったのでは」
「私、みたらし団子が大好きでして……しかもその時は残り三本程しかなく、分けたら自分の分がほとんどなくなってしまう状況だったのです」
「そうでしたか。それはしょうがないのかもしれませんね」
何かどうでも良くなって来たな。そもそも何でこんな話をしてるんだっけ。
帰蝶の膝の上でうとうととしていると、ようやく話が戻ったらしく六助が今後のことについて話始めた。
「稲葉山城を乗っ取った家臣らに『俺がその城もらうわ』と書状を送ったところ、『いや、この城もう放棄するんで』と返ってきました。よって稲葉山城は龍興の元に戻りますが、いずれにせよ斎藤家が内部で揉めていて弱っているのは事実」
「キュウン(なるほど)」
「ということで、今から真正面突撃を敢行してきます」
「キュウン(ちょっと待て)」
何でそうなるんだよ、と言いたいところだけどソフィアがいないと話が通じない……いかん、このままだと織田家が滅びる。
そう思いながら内心で焦っていたら、帰蝶が俺たちの顔色を窺いながら言った。
「あの、それなら稲葉山城を乗っ取った家臣の方々に協力を求めてみればいいのでは……。駄目で元々、正面から突撃する前に試してみる価値くらいはあるのではないかと」
「おお、それは名案ですな!」
「出過ぎたことを言って申し訳ありません」
「いえいえ、さすがはプニ長様の正室! それでは早速軍議を開いて参ります」
そう言って六助は元気に退室していった。
俺の左右で二人が相対している形だ。
「私ソフィアと申します。お犬様の意志を皆さんに伝える役をやってます!」
「帰蝶です。この度、プニ長様の正室をさせていただいております」
ソフィアがぱたぱたと飛びながら丁寧に腰を折る一方で、帰蝶さんは改めて深々と土下座みたいな礼をした。
正室って何だっけ? ソフィアに聞いてみよう。
「キュキュン? (正室って何?)」
「本妻みたいな感じのやつです!」
「キュ、キュウンキュキュン? (えっ、てことは俺この子と結婚してるの?)」
「はい、そうみたいです!」
「アオオオオォォォォン!!!! (よっしゃああああぁぁぁぁ!!!!)」
「犬ですけどね!」
「キュキュンキュンキュン(そこで現実に戻さないで欲しかった)」
こんな可愛い女の子と結婚なんて人間なら手放しで喜べた事態なのに。ちくしょうソフィアめ、もうちょっとくらい夢見させてくれよ。
帰蝶さんは正座のまま、黙って俺たちのやり取りを見守っている。
「ところでプニ長さん、私がいる内に帰蝶ちゃんに言っておきたいことはありませんか?」
そういえばそうだな。ソフィアはいつもすぐにいなくなっちゃうから、帰蝶さんとの「会話」は出来なくなっちゃうもんな。
そんなわけで俺はソフィアを通じて、移動する時の抱っこの役目を任せること、好き勝手にプニプニモフモフしていいことなんかを伝えた。
どうせ抱っこされるなら六助より帰蝶さんの方がいいに決まってるし、さっきモフモフしてる時にすごく嬉しそうにしてたからだ。
すると、帰蝶さんはまた大袈裟に土下座みたいな礼をする。
「もったいなきお役目、恐悦至ぎょくに存じまする」
ようやく緊張が解けてきたと思ったら噛んだな。
そんな帰蝶さんを見て、ソフィアが俺に近寄って来たかと思えば肘でうりうりしながら囁いて来た。
「すごく可愛い子ですねえ。どうします? 武さん、そろそろ色んなところが尊くなって来たんじゃないですかぁ~?」
「キュキュン(その表現を使うのはやめろ)」
「むしろ俺があの子をプニプニモフモフしてやるぜ、くらい思ってるんでしょ?」
「キュキュン(やかましいわ)」
こいつ女神なんだよな? ただのおっさんじゃなくて。
ソフィアの存在そのものを疑わしく思っていると、帰蝶さんが意を決した様子で口を開いた。
「あ、あのっ!」
「キュ(はい)」
「はい、何でしょう!」
「わっ、私のことは帰蝶とお呼びください!」
さっきお願いをする時に俺の言葉をソフィアに訳してもらった際、さん付けで呼ばれたのが気になったのだろう。
いつの間にか正室になってくれたとはいえ、知り合ったばかりの女の子をいきなり呼び捨てなんてのものな……。とか考えて俺が逡巡していると、その沈黙をどう捉えたのか帰蝶さんは続ける。
「それか、その、帰蝶……ちゃん、と」
自分で言ってて恥ずかしいのか、頬がほんのりと赤く染まっている。
「ぬふふぅ~どうします? プニ長さん。こう仰ってますけど」
ソフィアの口からはよだれが垂れてしまっている。やっぱりこいつはただのおっさんらしい。
俺は後ろ足で首のあたりをかきながら言った。
「キュン、キャウン(じゃあ呼び捨てにするよ。ちゃんづけは俺も恥ずかしい)」
「呼び捨てでいくそうです」
「ありがたき幸せ」
またも深々とお辞儀を……そうだ。
「キュキュキュウン(いちいちその土下座みたいなのしなくていいよ)」
「その土下座みたいなのしなくていいよ、と仰ってます!」
「えっ? でも……」
「いいからいいから! そういう堅苦しいのはなしでいきましょう!」
「キュウンキュウン(それはまだ言ってねえだろ)」
「了解にござる」
お願いを聞いてくれたみたいで良かった。
しかしこの子言葉がちょっと不自然だよな。いや、戦国日本風異世界なのであって元からみんなめちゃくちゃなんだけど……。
「それでは今日はここで失礼しますね!」
「キュウン(えっ、もう行くのかよ)」
「はい、後は若いお二人でごゆっくり~!」
「キュン(お見合いか)」
何て言っている間にもソフィアは淡い光に包まれ、笑顔で手を振りながら消えていった。後に残された俺と帰蝶の間には一瞬の静寂が漂う。
何となく見つめ合っていると、帰蝶はようやく俺と同じ年頃の女の子がそうするように、リラックスした様子で話しかけてきた。
「あの」
「キュン(はい)」
「早速ですが、プニプニを賜ってもよろしいでしょうか」
「キュン(どうぞ)」
「ありがたき幸せ」
右前足を差し出すと、ゆっくりとそれを手に取って肉球をプニプニする帰蝶。すると彼女はまるで宝物を見つけた子供のように瞳を輝かせる。
「わぁ……! いとプニプニでございます」
犬の身体であろうとも、これはこれで中々に幸せな時間だ。
今までちょんまげのおっさんたちにばかり絡まれてたから気づかなかったけど、犬になるとこういう得もあるんだな。
そうしてしばらく帰蝶と遊んでいると、またもや唐突に襖が開く。騒がしいやつらだなおい。
今回の訪問者は毎度お馴染み、肩で息をしている六助だった。
「お楽しみのところ申し訳ございません!」
「どうなさったのですか?」
言葉が通じないからか、俺の代わりに帰蝶が返事をしてくれた。
「美濃の稲葉山城が斎藤家の家臣らに乗っ取られました!」
「あらまあ」
「キュ~ン(ふ~ん)」
「どうしてお二方ともそんなにどうでもよさそうなのですか」
「実家ではあっても父の道三は兄の義龍に討ち取られ、その兄もすぐに病気で亡くなって……今ではよく知らない甥が仕切っている国ですから」
帰蝶は美濃の戦国大名の娘だったってことか。
「キュンキュキュウンキュキュキュン (逆にお前は何で慌ててるんだよ)」
「いと尊しです」
俺の頭を撫でる帰蝶。尻尾を振って嬉しさを表明しておこう。
六助はようやく落ち着いて俺たちに向かい合って座り込むと、少し前のめりになりながら口を開いた。
「とにかくですね、この混乱を機に美濃に乗り込んではいかがでしょう」
「キュ、キュキュン (ああ、そういうことね)」
「父が打ち取られてから、織田家と斎藤家は仲が悪かったんですよね」
「ええ。今まで何度も戦を起こしてきましたがどちらも決定打を与えることは出来ずに来ました」
「キュ~ン (ふ~ん)」
「何度も、ですか。どうしてそんなに関係が悪化してしまったのですか?」
帰蝶に尋ねられた六助は俺たちから視線を外し、どこか遠くを見るように目を細めて語り出した。
「あれは桶狭間の前……いや、もっと前、いや、ええと……すいません正直忘れましたけど、斎藤家の家臣がこの城に遊びに来た時のことでした」
「キュキュン(適当だなおい)」
「やつらが私のみたらし団子を欲しがったので断ったら、非常に激しい勢いで怒りをあらわにし、遂には『戦だ!』とまで言い出したのです」
「キュウン(小学生か)」
ていうか原因こいつじゃねえか。
話を聞いた帰蝶が、おずおずと語り出す。
「あの、みたらし団子くらい分けてあげれば良かったのでは」
「私、みたらし団子が大好きでして……しかもその時は残り三本程しかなく、分けたら自分の分がほとんどなくなってしまう状況だったのです」
「そうでしたか。それはしょうがないのかもしれませんね」
何かどうでも良くなって来たな。そもそも何でこんな話をしてるんだっけ。
帰蝶の膝の上でうとうととしていると、ようやく話が戻ったらしく六助が今後のことについて話始めた。
「稲葉山城を乗っ取った家臣らに『俺がその城もらうわ』と書状を送ったところ、『いや、この城もう放棄するんで』と返ってきました。よって稲葉山城は龍興の元に戻りますが、いずれにせよ斎藤家が内部で揉めていて弱っているのは事実」
「キュウン(なるほど)」
「ということで、今から真正面突撃を敢行してきます」
「キュウン(ちょっと待て)」
何でそうなるんだよ、と言いたいところだけどソフィアがいないと話が通じない……いかん、このままだと織田家が滅びる。
そう思いながら内心で焦っていたら、帰蝶が俺たちの顔色を窺いながら言った。
「あの、それなら稲葉山城を乗っ取った家臣の方々に協力を求めてみればいいのでは……。駄目で元々、正面から突撃する前に試してみる価値くらいはあるのではないかと」
「おお、それは名案ですな!」
「出過ぎたことを言って申し訳ありません」
「いえいえ、さすがはプニ長様の正室! それでは早速軍議を開いて参ります」
そう言って六助は元気に退室していった。
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