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英は正直なところ、駈が我を忘れて善がっている姿を見るのが好きだったが、それに次いで……いや、それと同じくらい、恥ずかしさに悶えまくる姿が好きで好きでたまらなかった。
だからこそ……この状況に、英はもう頭がどうにかなってしまいそうなほど興奮していた。
文字通り、駈の運命は今まさに英の手の中にある――そう思った瞬間、英の方が先に我慢の限界を超えてしまった。
「ああっ! ダメだ、って……!!」
駈の悲鳴が空しく車内に響く。
英は駈をイかせることしか考えていないようで、自分のモノより圧倒的に駈の方に手を掛け、駈が必ず乱れてしまう触れ方でそこを弄んだ。
口の端からまた唾液が溢れて顎を伝う。視界が急速に狭くなっていく。
最後の瞬間はもう目と鼻の先まで迫っていた。
……それが、駈にここ一番の判断を誤らせてしまった。
彼は無我夢中で英の頭に手を回すと、そのまま力任せに自分の顔の横へとかき抱く。
さらに、その耳に濡れた唇を押し付けると――
「やっ、すぐる……ほんとに、でちゃう……っ」
そんな駈のなけなしの抵抗は、もはやただの甘ったるい嬌声にしかならず。
「……ッ!!」
英は荒ぶる欲に突き動かされるまま、手の中で震えるものを激しい水音と共に滅茶苦茶に扱き上げ……極めつけとばかりに、駈の入口にくっと爪を立てた。
「あ、やああ……ッ!!」
「うっ……!!」
二人の身体を、熱い飛沫が濡らしていく。
英の吐き出したものはその手の中にほとんど収まったが、駈の出したものはなかなか止まらず、自分の身体はもちろん、英の上半身をぼたぼたと滴るほどに汚してしまったのだった。
その後。
駈は英の手を引いて彼の部屋まで猛スピードで向かうと、自分の服と英の服を洗濯機に入れ、そのままシャワールームへと向かった。
終始無言かつ目を合わせることもなく、駈は一心不乱に英を洗った。そんな彼を見ながら、英は直後、あまりのことに呆然としながらしゃくり上げていた駈を思い出し、その一物をまたバキバキにおっ勃てたのだが……それが駈の中へと迎え入れられることはついに無かった。
駈はシャワー後、部屋に置きっぱなしになっていた季節外れの上下を適当に身に着けると、英の部屋にある掃除用具をかき集め、再び駐車場へと向かった。
そして、部屋に戻るよう必死に説得する英を完全に無視し、朝まで延々と車の中を掃除しまくり……そのまま始発の電車で帰宅してしまったのだった。
さらに、その後。
無理がたたり、すっかり風邪を引いてしまった駈は生まれて初めて仕事を病欠する羽目になってしまった。
電話口で何度も謝る駈に、山潟は気にするなと宥めたが……そこで山潟は、あの夜、いきなり掛かってきた英からの謎の電話を思い出した。そしてその翌日、死にそうな顔で休日出勤してきた駈の、ブーブーとやかましい音を立てた挙句に電源を落とされてしまった哀れなスマホについても。
……何があったかは分からないが、誰が原因かは考えるまでもなかった。
「頼むからお前らの痴話げんかに俺を巻き込むな!」
山潟は留守電に向かってそう怒鳴ると、病人以上に青い顔をする藤河に急かされながら、駈のマンション前へと止めた車のドアを思いきり閉めたのだった。
だからこそ……この状況に、英はもう頭がどうにかなってしまいそうなほど興奮していた。
文字通り、駈の運命は今まさに英の手の中にある――そう思った瞬間、英の方が先に我慢の限界を超えてしまった。
「ああっ! ダメだ、って……!!」
駈の悲鳴が空しく車内に響く。
英は駈をイかせることしか考えていないようで、自分のモノより圧倒的に駈の方に手を掛け、駈が必ず乱れてしまう触れ方でそこを弄んだ。
口の端からまた唾液が溢れて顎を伝う。視界が急速に狭くなっていく。
最後の瞬間はもう目と鼻の先まで迫っていた。
……それが、駈にここ一番の判断を誤らせてしまった。
彼は無我夢中で英の頭に手を回すと、そのまま力任せに自分の顔の横へとかき抱く。
さらに、その耳に濡れた唇を押し付けると――
「やっ、すぐる……ほんとに、でちゃう……っ」
そんな駈のなけなしの抵抗は、もはやただの甘ったるい嬌声にしかならず。
「……ッ!!」
英は荒ぶる欲に突き動かされるまま、手の中で震えるものを激しい水音と共に滅茶苦茶に扱き上げ……極めつけとばかりに、駈の入口にくっと爪を立てた。
「あ、やああ……ッ!!」
「うっ……!!」
二人の身体を、熱い飛沫が濡らしていく。
英の吐き出したものはその手の中にほとんど収まったが、駈の出したものはなかなか止まらず、自分の身体はもちろん、英の上半身をぼたぼたと滴るほどに汚してしまったのだった。
その後。
駈は英の手を引いて彼の部屋まで猛スピードで向かうと、自分の服と英の服を洗濯機に入れ、そのままシャワールームへと向かった。
終始無言かつ目を合わせることもなく、駈は一心不乱に英を洗った。そんな彼を見ながら、英は直後、あまりのことに呆然としながらしゃくり上げていた駈を思い出し、その一物をまたバキバキにおっ勃てたのだが……それが駈の中へと迎え入れられることはついに無かった。
駈はシャワー後、部屋に置きっぱなしになっていた季節外れの上下を適当に身に着けると、英の部屋にある掃除用具をかき集め、再び駐車場へと向かった。
そして、部屋に戻るよう必死に説得する英を完全に無視し、朝まで延々と車の中を掃除しまくり……そのまま始発の電車で帰宅してしまったのだった。
さらに、その後。
無理がたたり、すっかり風邪を引いてしまった駈は生まれて初めて仕事を病欠する羽目になってしまった。
電話口で何度も謝る駈に、山潟は気にするなと宥めたが……そこで山潟は、あの夜、いきなり掛かってきた英からの謎の電話を思い出した。そしてその翌日、死にそうな顔で休日出勤してきた駈の、ブーブーとやかましい音を立てた挙句に電源を落とされてしまった哀れなスマホについても。
……何があったかは分からないが、誰が原因かは考えるまでもなかった。
「頼むからお前らの痴話げんかに俺を巻き込むな!」
山潟は留守電に向かってそう怒鳴ると、病人以上に青い顔をする藤河に急かされながら、駈のマンション前へと止めた車のドアを思いきり閉めたのだった。
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